2021/07/01

浮と港/Lonesome Strings

 「浮」と書いて「Buoy(ブイ)」と呼ぶ。だから、ただふわふわと漂っているわけではなく、それは目印になるもの。「Buoy」は日本語では浮標というらしい。その名前は鎌倉の長谷にあるカフェにちなんだもので、京都にも「buoy」という美しいバンドがいるからハズレなし。ちなみに釣りで使う浮きは「Fishing Float」で、「釣り」は「Go Fish(ing)」だ。「Go Fish」という1994年の映画もあるし、名古屋にはGOFISHことテライショウタがいて、彼のアルバム『光の速さで佇んで』には浮がコーラスで参加している。釣ったのか釣られたのか。どちらにしても糸はなかなかほどけません。

 どこかでも書いたり話したりしたと思うが、その「浮」と出会ったのは新井薬師前で知人がやっているスタジオ35分というギャラリー兼バーでのことだった。ある展示のクロージングでその作家と知己だったGOFISHが呼ばれ、演奏を終えてバーで飲んでいた我々だったが、そこに現われたのが彼女と、当時はそのギャラリーの2階の部屋に住んでいた亀十くん(Turtle Recall)のふたりで、きっとアルコールの熱も手伝ってのことだろう、いつの間にかショウタくんのギターをとっかえひっかえしながら3人で歌を披露するようになっていた。僕もショウタくんも彼女の歌を聴くのはもちろん、会ったのもそのときが初めてで、でもきっと、彼女の口から歌が出た瞬間にふたりでびっくりして顔を見合わせたに違いない。それぐらい鮮烈な印象があった。そのときショウタくんは浮こと米山ミサさんに金延幸子のアルバム『み空』を薦めて、しかし、僕は彼女のアルバムをスウィート・ドリームス・プレスからリリースすることになろうとは思っていなかった。

 と、そこから2年と少しが経って、浮のサード・アルバムをリリースすることを決めました。まだ新作に向けてのリハーサルがはじまったばかりなので、早くて年内にはというようなスケジュールですが、ともあれ、まずはその新作に向けての新編成バンドでのお披露目ライブが決まったのでお知らせします。

 気になるメンバーは、ドラムスに池間由布子と無労村やもちろんGOFISH、さらにTCSや歌女など、数多くのバンドやプロジェクトに参加する藤巻鉄郎。そしてコントラバスにNRQやyojikとwandaでおなじみの服部将典、さらにゲストとして、余命百年などでの活動で知られるKIQこと山入端佳太をギターとピアノに迎えて、彼らがリハーサルを重ねている場所、入谷のなってるハウスでのライブとなります。ちなみにバンド名は港で、浮と港となりました。ちなみに浮は白と枝と、ゆうれいというユニットもしています。それはともかく、しかもこのお披露目ライブ、共演にLonesome Stringsという恐れ多い組み合わせ。例によって現状況下でのライブなので、定員を15名に制限しての開催となります。この告知の時点でもう売り切れているかもしれませんが、信じる者は救われる(かもしれません)。当たるも八卦当たらぬも八卦、どうぞお早めにご予約ください。

8月1日(日)東京・入谷 なってるハウス
東京都台東区松が谷4-1-8
出演:浮と港、Lonesome Strings
開場 3:30pm/開演 4:00pm
料金 3,000円 *ドリンク代別 SORRY!! SOLD OUT
予約:会場(knuttelhouse@gmail.com