2018/08/18

Sweet Dreams Press 11th Anniversary


 3周年も5周年も、さらに10周年もすっ飛ばして、2007年の夏にスタートしたスウィート・ドリームス・プレスの11周年記念イベントを9月16日〜17日の2日間、これまでも何かにつけてお世話になってきた東京・町田の簗田寺(りょうでんじ)で開催することにな……。いや、開催していただくことになりました。というのも、Gofishのテライショウタくんを先頭に、錚々たる有志の皆さんが企画してくれたわけでして、なのであれよあれよと知らぬ間にこれだけの出演者が決まっていたのでした。皆さんどうもありがとう。僕は本当に幸せ者です。

 さて、特に公言してきたわけではありませんが、これまでスウィート・ドリームス・プレスからリリースしてきた制作物に僕の名前はほとんど記載していません(編集や執筆などの具体的な作業をしていない限り)。それは、エクゼクティブ・プロデューサーだとかA&Rだとか、そういう肩書きとは無縁なレーベルにしたいと思っていたからで、なので、周年記念イベントにいたっても自分が主催者として名を連ねていないのは面白いというかなんというか、いやはや、なんたることでしょうか。恐縮です。

 とはいえ、みんなに甘えっぱなしというわけにもいきませんので、おひとりでも、もちろんどなたかとご一緒でも、ぜひお越しください。僕の出来の悪い頭に収まっている小さなスウィート・ドリームスではなく、関わってくれたみんなが考える/考えた大きなスウィート・ドリームスがこの2日間にあるはずです。そしてまたここで受けた恩返しもありますので、これからもスウィート・ドリームス・プレスを続ける理由がひとつまた増えました。さあ、そろそろ重い腰を上げましょうか、ね。では、スウィート・ドリームス・プレスのイレヴンス・ドリーム・デイ、ぜひいらっしゃってください。

eleven 〜スウィート・ドリームスの11〜

9月16日(日)/17日(月・祝)東京・町田 簗田寺(りょうでんじ)
東京都町田市忠生2-5-33
出演(16日):イ・ラン柴田聡子風の又サニーミノルタナカ村岡充三富栄治井手健介と砂、nan!ka? feat. 前垣克明(ボルゾイ)、MOON FACE BOYSシネルパてぬぐいアキツユコ松井一平(ドローイング)、植野隆司 JAZZ TRIO(植野隆司稲田誠さや)、Noahlewis' Mahlon Taits
出演(17日):タラ・ジェイン・オニールわすれろ草テニスコーツGofishトリオ(テライショウタ+稲田誠黒田誠二郎)、フジワラサトシattc vs koharummm王舟、池間由布子、Her Braids碧衣スイミング齋藤紘良&ミラージュ楽団
出店:シンボパンブックギャラリーポポタムなぎ食堂(16日)、CRY IN PUBLIC(16日)、喫茶ゆすらご(17日)
音響:片岡敬|ロゴ:武部敬俊 (THISIS(NOT)MAGAZINE
開場 11:30am/開演 12:30pm(16日)
開場 10:30am/開演 11:00am(17日)*運営・会場の都合で開演時間が30分早くなりましたのでご注意ください。お詫びして訂正します。
料金:3,500円(予約)4,000円(当日)二日間通し券 6,000円(予約のみ)
*高校生以下無料
予約:sweetdreamseleven@gmail.com
*予約は両日とも予定枚数に達したため打ち切らせていただきました。なお、当日券もございませんのでご容赦ください。よろしくお願いします。
主催・協力:テライショウタ、簗田寺、齋藤紘良、波田野州平、7e.p.、小田晶房(map)、松井一平

会場アクセス:簗田寺(東京都町田市忠生2-5-33)
簗田寺(りょうでんじ)へは小田急線町田駅西口(町田バスセンター:のりば3)より、神奈川中央交通のバスで約20分ほどかかります。「町32 小山田桜台行き」「町34  小山田桜台行き」乗車「忠生二丁目」下車。もしくは「町33 下山崎行き」「町66 下山崎行き」にご乗車いただき「山崎小学校前」で下車してください。どちらもバス停より徒歩5分程度ですが、「山崎小学校前」が簗田寺の最寄りとなります。なお、以前より告知していた「下山崎行き」の路線につきましては「忠生2丁目」バス停が本年度より上記の「山崎小学校前」に改名しましたのでご注意ください。なお、会場含め近隣には駐車場がございません。公共交通機関のご利用をお願い申し上げます。

なお、各バス停の地図/時刻表につきましては下記リンク先をご覧ください。

神奈川中央交通ホームページ
https://www.kanachu.co.jp/dia/index.html

町田駅西口(町田バスセンター:のりば3)
https://www.kanachu.co.jp/dia/noriba/terminal?nid=00025625&pno=3

山崎小学校前(地図)
https://www.kanachu.co.jp/dia/noriba/stopmap?nid=00130494

山崎小学校前(時刻表)
https://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/search?t=0&k=%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%89%8D&nid=00130494

忠生二丁目(地図)
https://www.kanachu.co.jp/dia/noriba/stopmap?nid=00129394

忠生二丁目(時刻表)
https://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/search?k=%E5%BF%A0%E7%94%9F%E4%BA%8C%E4%B8%81%E7%9B%AE&sd=&t=0&x=0&y=0


elevenによせて|波田野州平


「痒いたことがないとこに手が届く」
そんな奇妙な謳い文句の本がありました。音楽の本だと思ってその本を開くと、そこには聞いたことも見たこともない、果たしてそれが音楽なのかどうなのかも分からない、僕のまったく知らない大海原が広がっていました。


僕はその大海原を泳ぎ切ろうと、必死になってその本を読み、何とかして紹介されている音楽を聞こうとしました。
赤い本の表紙には「Sweet Dreams」とありました。
それは、今から11年前のことでした。


その本をつくった人のことは、以前から知っていました。
その人は僕が買うCDのライナーノーツによく出没しては、セイレーンのように僕を未知の音楽の海原へといざなってくれました。そしてその声に導かれ、僕は知らないCDをたくさん買い、たくさんの難破と座礁を繰り返しました。


その人は、美しい人魚ではなく、福田教雄という男の人でした。


僕は勇気を出して、その人に連絡を取りました。そして自分が主催するイベントで、その本を販売させて欲しいとお願いしました。
イベント前日に届いたダンボール箱には、本と一緒に、しわくちゃのビール券が入っていました。そしてその人が僕と同じ鳥取の出身であることと、このビール券で楽しいうち上げをしてくださいと書いてありました(ちなみにこのビール券のエピソードは、今となっては本当にあったことなのか、それとも「北の国から ’87初恋」の泥だらけの一万円札のエピソードと混濁しているのか、定かではありません)。

6
その人が教えてくれる音楽はいつも、僕の中にある音楽の枠を押し広げてくれました。
それは音楽だけにとどまりませんでした。
その音楽家たちの生き方は、彼らの音楽に直接反映され、その音楽を聞くことは、生き方を学ぶことでもありました。
それは「ワイルドサイドを歩け」というのとは少し違い、「いやぁ、この道が正しいと思ってたんだけどさ、振り返ったら誰もいなくなってたんで、ひとり獣道をかき分けて、ここまで歩いてきちゃったよ」といったさりげない調子で、自分だけの生き方があることを僕に教えてくれました。

7
それから僕はその人と親しくなりました。
スウィート・ドリームス・プレス主催のイベントで映像を撮影させてもらったり、時にはツアーに連れて行ってもらったりもしました(ジャド・フェアとノーマン・ブレイクに挟まれて電車に乗ってるって一体どういうことなんでしょうか、目の前にジョアンナ・ニューサムがいて同じ鍋をつついてるって一体どういうことなんでしょうか)。
僕が運営していたセプチマという場所では、たくさんイベントを開いてくれました(セプチマの名物でもあったイベント後の花火とバーベキューは、その人の発案だったと記憶しています)。
その時間は、頬をつねりたくなるような夢のように楽しい時間でした。

8
「Sweet Dreams」と出会ったことで、僕の人生の羅針盤の針は狂いはじめたのでしょうか。それとも、ついに本当の航路を見つけたのでしょうか。それは今もってわかりません。ですが、自分だけの羅針盤があること、そのことに気づかずにいたら、僕の人生はずいぶんと味気ないものになっていたことだけは確かです。


さて、ここまで「僕」と書いてきましたが、この「Sweet Dreams」との出会いは、僕だけの経験ではなく、これを読んでいるあなたの経験とも、きっと重なるのではないでしょうか。
ということで、ここからは「僕たち」として進めます。

10
音楽の大海原にはたくさんの島があって、それぞれの島で、その島固有の奇妙で美しい音楽がひっそりと奏でられています。そして音楽が大好きな僕たちは、いつもまだ聞いたことのない音楽を聞きたいと思っています。その願いを叶えてくれるのが、僕たちには福田教雄さんであり、「Sweet Dreams」でした。
そしてこの度、スウィート・ドリームス・プレスの11周年を記念して、スイドリ祭とも呼べる音楽イベント「eleven」が開催され、各島々の音楽が一堂に(本当にお堂に)会します。

11
「Sweet Dreams」という赤い本を開いてから11年。まさか自分がスウィート・ドリームス・プレスのイベントを主催する側になるとは思ってもいませんでした。いえ、これは僕だけが主催するイベントではなく、「Sweet Dreams」を愛する僕たち皆が主催するイベントです。皆で甘美な夢のような時間をつくり上げましょう。
ということで、9月16日/17日は、ヨーソロー進路は町田へ。