2012/11/30

Introducing McCloud Zicmuse' LE TON MITÉ

ル・トン・ミテとは? マクラウド・ズィクミューズとは?

急告! 急告! もしくはたっぷりと息を吸って海の向こうのレコード・レーベルよろしく「この度我々は光栄にも…(We proudly annouce the release of...)」なんて出だしから始めてみましょうか。ともかくもうすぐ、12月15日(土)にスウィート・ドリームス・プレスは1枚の新しいCDアルバムをリリースすることになりました。本年最後の1枚です。で、それは何かと言いますと、じゃーん、それでは紹介しましょう。ル・トン・ミテことマクラウド・ズィクミューズさんです!

熱心な『Sweet Dreams』誌の読者諸兄にあられましては、きっと頭の隅で彼のそのユニークな名前を覚えていらっしゃるかもしれません。まずは2008年発行の第2号に彼の秘蔵「期限付き国家プロジェクト」のアイデア・ノートが、そして第3号で彼はスウェーデンの野外音楽フェスティバルをレポートしてくれていますし、ということでマクラウドさんは頼もしいレギュラー寄稿者のひとりでもあるのです。さらに第4号には「はじめる人」というシリーズの中で彼が仲間とはじめた活版印刷工房のことを訊いたり、おまけに同じ号には植野隆司さんの連載小説(?)「ボサノヴァ(ツアー番外編)」にもひょっこり登場していて、こうなるとすっかりスウィート・ドリームスに欠かせない仲間のひとりと言ってもいいでしょう。

『Sweet Dreams』のバックナンバーもぜひ読んでみて。面白いよ!

にしてもマクラウド・ズィクミューズとは何者か? 彼のことを初めて知ったのは2004~05年? ある日「友達のニキ・マックルーアに君のこと聞いたよ」って小さな字を律儀に並べた手紙を添えてル・トン・ミテのCD『Tickets to Real Imaginary Places』が送られてきたのでした。そのCDのクレジットにはニキ・マックルーアとその家族、ロイスダニー・ササキ、そしてディアフーフのサトミちゃんなどなど馴染みの名前が多く並んでいて…。そして2007年に開催された7e.p.の5周年記念イベント、その出演者だったマヘル・シャラル・ハシュ・バズテニスコーツの面々と楽しそうに演奏に興じるメガネ男、それがマクラウドさんだったわけでした(でも、その場ではそれが昔CDを送ってきてくれた人とは気づかなかったんだけど、ね)。


ここでちょいとル・トン・ミテ流ギター・ソロを

ともあれ、米アーカンソー州に生まれてオリンピアの迷門エバーグリーン大学に学び、活版印刷を習得しつつ音楽活動も並行させ、その後ヨーロッパに渡って現在ではベルギーのブリュッセル在住。オテル・ラスティークという多分ギャラリーのようなゲストハウスのような場所を奥さんのアンさんと切り盛りしたり、クラムド・ディスクのスタッフとして働いていたりする神出鬼没の愛らしいオジさんというかお兄さんというか、とにかく、それがマクラウドなのです。

そして、彼のソロ・プロジェクトであるル・トン・ミテ、その最新アルバムである『クモコクド(雲国土)』を「光栄にも!」スウィート・ドリームス・プレスからリリースさせていただくことになりました。まずは1曲、アルバムの収録曲を聴いてみてください。「Autel Rustique」っていう曲です。



ディアフーフ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、テニスコーツ、元ディアフーフのクリス・コーエンのカーテンズ、先日来日していたフィル・エルヴラムのマウント・イアリカール・ブラウ、彼が交歓してきた幾つものバンドたち、そしてメンバーのひとりとして関わる大阪のダルガリーズコンゴトロニクス世界選手権に名を連ねるオケ(HOQUETS)など、とにかく、ちょっと楽しくなること請け合いのカラフルでキュートなアヴァン・ポップ、それがル・トン・ミテなのです。


アルバム『Belgotronics』よりHOQUETSの「Couque de Dinant」を

そして、今回この『クモコクド』のリリースを記念してマクラウドさんから凄いクリスマス・プレゼントが届きました。なんと! アルバムを予約/購入いただきました先着25…まに、ガ、ガガ…。ピーガー。…インチ・レコ…ガガガ・ガ。〆〇…カセッ…⊂⊇…ガー。⇒⊥…∠∬…ザザザ-。∫√…≒∇≡ガ…リガリ。ガ・ガ・ガ、ΩΦ…をお付け…δザー。э¶℃♂…∥ヾゝ…ガ、ガ…。……あれ、電波の調子がちょっと悪いようですね。では、そのスペシャルな特典についてはまた時間をあらためてお伝えしましょう。それではさようなら、さようなら、またすぐに。

つまりマクラウド・ズィクミューズさんとはこんな人です。

2012/11/27

ジュヌヴィエーヴ・カストレイのインタビュー(後編)

写真はギャラリー・セプチマのジュヌヴィエーヴ・カストレイ、サウンドチェック中の様子

前編に引き続き、英リーズのジン/ブログ「Colouring Outside the Lines」に掲載されていたジュヌヴィエーヴ・カストレイのインタビューをお届けします。後半は質問もさらにシリアスに、実は今回あえて訳さなかった部分もあって、そこでは長々とした質問にジュヌヴィエーヴ本人も引いちゃってる瞬間が見受けられますが、それはまた彼女の作品の読者層/オーディエンスのシリアスさを反映していると言えるかもしれません。

そういえば今回一度だけ立川のギャラリー・セプチマでライブ・パフォーマンスを披露してくれた彼女ですが、お世辞ではなく「あんなに楽しいライブは初めてだった」と何度も何度も言ってくれたのも、今から思えば未知な音楽にオープンでフレンドリーなセプチマのお客さんのお陰だったのかも。どうしても彼女を紹介する際にはフィル・エルヴラム(マウント・イアリ)のパートナーであることが先に立ち、ことあるごとにそのことの不満や悩みを打ち明けてきた彼女だけによい気分転換になったのかもしれません。

ともあれ今回の展示もついに日曜日(12月2日)まで、ぜひひとりでも多くの方に彼女の作品を実際に見ていただければと思います。また、今回は特別に通常より安価な値段で作品も販売しています。これも彼女が愛する日本のオーディエンスへの恩返し。二度とないこの機会ですので、どうぞお見逃しないように。よろしくお願いします! なお、展示の概要についてはこちらをご覧ください。


パルコブックセンター渋谷店での「解除」展で販売中の陶製火山


■あなたの作品の多くにある注意深く入り組んだ細部は否が応でも目を惹きますし、もはや完璧主義とさえ言えるかもしれません。アートにおける、さらにあなた自身の作品の中にある完璧主義についてどう思いますか?
□仕事中の私を見てイライラしちゃう人も周りにはいるみたい。すごく時間をかけているから。他人から見たらもう十分完成しているように見えるのにまだ描き込もうとしてるなんてどうかしてると思っちゃうんでしょうね。ただ、細部に深く深くのめり込んでいくのは、私にとってはメディテーションみたいなものなの。そうすることで癒やされることに気づいたのね。

■アートワークに生命を吹き込むということでは、そのビジュアル面だけにあなたの全人生、全思考を語らせるのは難しくないですか? あなたの作品には画集付のレコードがありますが、音楽を付随することでより深い次元、知覚上の生命が感じられる一方、ドローイングに音楽を足すこと、もしくは音楽にドローイングを足すことは人に大事なポイントを見誤らせることになるんじゃないかという気もします。ひとつのプロジェクトにおける音楽/ビジュアルのクリエイトは両方同時に立ち上がるものですか? それとも音楽をドローイングに翻訳したり、またはその逆の方法で出来上がるものでしょうか?
□私は描きながらいつも小さなメモに注釈を書きつけてるの。心に浮かんだいろんな考えを紙片に書いていくんだけど、その中には音楽にまつわるものもあってね。答えは半々かな。描いているときに音楽のことを考えたり、音楽をつくっているときにドローイングのことを思いついたり。それによく歌を歌うし。

■あなたの作品の多くは「L'Oie de Cravan」という詩の出版社から発行されていますね。ビジュアルと書かれた言葉、口に出して読まれる詩の関係性についてどう考えていますか?
□自分の絵を詩の出版社から発行するなんてちょっと格好つけ過ぎだって思われる気もするけど、ドローイングも広義の詩だと思うことにしてるわ。

■あなたの次の作品はあらゆる種類の戦争と衝突がテーマになるとお聞きしました。現代以上にアートが近所のコミュニティーと地球の最果ての両方に同時にインパクトを与える時代はなかったと言われています。現代は自分たちの周囲であれ遠くの場所であれ、影響を及ぼし、物の見方を問い、政治的/経済的な意味、社会的身分や立場に頼ることなくアートを通して自分たちの周りの世界に作用する能力と機会に恵まれるようになりました。この見方をあなたはどの程度賛同しますか?
□私を含めた多くのアーティストは単にアートをつくる以上のことに加担していると思う。でも私は世界のありようについてアートの世界ではまだ十分に語られていないように感じています。アーティストたちは世界のあれこれについて特に関心を寄せている人たちだと思うけど、実際には一体何をやってるのかしら? どこに目をつけてるのかな? 自分のマイスペースのアカウントのことでいっぱいだったりして? それともソニック・ユースの掲示板? 子どものとき自分が好きだったテレビ番組のコンプリートDVDコレクションとか?


こちらもパルコブックセンター渋谷店での「解除」展に出品中のスウィート・ビーンズちゃん
ちょうど空豆ぐらいの大きさで3個1セット、か、かわいい…

■あなたの作品とあなたのアーティスティックなアイデアの多くは、読者への支援の視覚化、楽観主義、元気づけ、誠実な励みといったものになっています。衝突もしくは無衝突への希望からインスパイアされたプロジェクトを進めることで、あなたは自分の読者に何を伝えたいのでしょう?
□私が使う「不屈の愛(タフ・ラブ)」っていう言葉の意味は、つまりそういうことなの。これは今現在私のお気に入りの言葉でね。私にはずっと好きだったふたりの作家がいて、それは昨年惜しくも亡くなってしまったジェイン・ジェイコブスとヘレン・カルディコット博士なんだけど、ふたりともとても教育的な声を持っていたの。どちらも耳の痛いことでも一人ひとりに直接語りかけるような母親的な部分があって、私が耳を傾けたいのはそういう言葉なのよね。「あなたの長い人生、つらい労働を通して得た収入はずっとあなたのもの。あなたは妥協しなければ生きていけないような人間のひとりじゃない」なんて言われるより「そうよ、希望はあるわ。でも世界を変えるには私たちがお互い妥協して歩み寄ることも必要よ」って言われる方がずっとましでしょ。

■最後にあなたはずっとアート/コミックのワークショップに関わり、誰もがコミックをつくることができるという信条をサポートしてきましたよね。ほかのアーティストたちと結びあうこと、彼らの創造性をインスパイアすること、自分のアイデアと共に過ごすことを皆に促すことで授かったものがあるとすれば、それは何でしょう? 
□自分ではこういうワークショップみたいなことをもっとやらなきゃと思ってる。私がやることを学ぼうと、またどうやってそれをやるかということを学ぼうとしている見知らぬ人の前で歩き回ったり、一緒に座ったりしていると、とても素晴らしい気持になれることがある。最高なのは自分のコミックについて一切話さなくていいということね。話すべきは彼らのコミックについてなんだから。

2012/11/26

Gofishトリオ~久喜・立川・下北沢ライブのお知らせ


Gofishの関東ツアーがようやく決まりました。新春成人式のよき日、1月中旬の3連休に埼玉の久喜市、東京の立川市、そして東京の世田谷区を回ります。どの会場もスペースの制約上、お客様の人数が限られますのでぜひお早めのご予約を。立川のギャラリー・セプチマは賑やかにバンドを囲んで、そして下北沢の富士見丘教会では着席でじっくりゆっくりたっぷりと。くつろいだカフェ・クウワの雰囲気もあわせ、それぞれのライブを心ゆくまでお楽しみください。

もちろんどの公演もGofishはアルバム『とてもいいこと』の根幹をなすGofishトリオ(テライショウタ稲田誠黒田誠二郎)としての出演となります。さらに今回は同じく『とてもいいこと』に客演しているASUNAも帯同します。一度と言わず、二度、三度と見てもらいたいGofishトリオのアルバム・リリース後初の関東ツアー、どうぞ皆さまお見逃しないように!


いなかまちにおんがくがなりひびく その16
1月12日(土)埼玉・久喜 カフェ・クウワ(0480-31-9976)
埼玉県久喜市菖蒲町新堀483/JR・東武久喜駅もしくはJR桶川駅よりバスで菖蒲仲橋下車徒歩10分
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、yojikとwanda柴田聡子
BGM選曲:DJぷりぷり(浅草橋天才算数塾
開場 5:00pm/開演 6:00pm
料金 2,300円(予約)/2,500円(当日)*どちらもドリンク代別
お問い合わせ/予約:カフェ・クウワスウィート・ドリームス・プレス

逆まわりの音楽 その3
1月13日(日)東京・立川 ギャラリー・セプチマ
東京都立川市柏町3-8-2/多摩都市モノレール砂川七番駅より徒歩2分
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、popoAmephone's attc
DJ:坂田律子(pagtas
開場 4:30pm/開演 5:00pm
料金 2,000円(予約)/2,300円(当日)
お問い合わせ/予約:スウィート・ドリームス・プレス安永哲郎事務室ギャラリー・セプチマ

よかんのじかん
1月14日(月・祝)東京・下北沢 富士見丘教会
東京都世田谷区代沢2-32-2
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、うんどら(テニスコーツさや+合唱隊)
開場 4:30pm/開演 5:00pm
料金 2,300円(予約)/2,500円(当日)
お問い合わせ/予約:スウィート・ドリームス・プレス
協力:富士見丘教会、Flysound、Taguchi

2012/11/14

ジュヌヴィエーヴ・カストレイのインタビュー(前編)



UKリーズのジン/ブログ「Colouring Outside the Lines」に掲載されていたジュヌヴィエーヴ・カストレイのインタビュー記事をここに訳して掲載することにしました。彼女の考えや活動の背景、日常の様子を垣間見ることで、少しでも彼女の作品や音楽に関心を持っていただければと思ってます。文中にも触れられているように、愛らしく精緻な造形と自然世界、どこか暗く悲しみを湛えた景色/政治観が融合した作品世界は彼女にしかなし得ない最大のもののひとつです。今週からはじまるふたつの展示と一度きりのライブ・パフォーマンスにぜひご期待ください! 展示についてはこちら、ライブについてはこちらをどうぞ。

掲載誌「Colouring Outside the Lines」の表表紙(上)と裏表紙(下)。
「線の外側に色を塗る」っていうタイトルもいいよね!


インタビュー:メラニー・マディソン

ロケーション:元々はカナダのモントリオール出身で今はワシントン州アナコーテスに住んでいます。

自分のアートをどう形容しますか?:くよくよしていて、いつか「確固とした愛」に到達できることを祈っている。

最近の仕事:スイスのドロゾファイルという出版社でのふたつの小さなプロジェクト。

バイト:仕事を特にしていないけど、家にいるときは毎日12時間は絵を描いてます。

好きなもの3つ:よく料理し、よく食べ、よく寝ること。

嫌いなもの3つ:ガソリン・スタンドで売ってるような物しか食べ物がないこと、栄養が足りていない気がすること、7時間以下しか睡眠時間がとれないこと。

日々のインスピレーション:質の良いラジオ番組(かかる音楽というわけではないです)

尊敬する人やアーティスト:ジェイン・ジェイコブス、ギー・バウチャー、悪魔に魂を売ることなく美しく意味あるものを作り続けている人々から成る頑強でインディペンデントなグループ。

仕事をするときに聴くお気に入りのアルバム:今はグルジェフの作品と工藤礼子さんの『Fire Inside My Hat』。でも、最近はインスト音楽をよく聴いてる。

このインタビューは2007年1月に執り行われました。

■やぁジュヌヴィエーヴ、ご機嫌いかが? 最近どうしてる?
□ハロー! 今この瞬間ならとても調子いいわよ。2年がかりの作品がようやく完成したの。コンスタントにツアーに出ていたし、今までやった仕事のなかでもいちばんややこしいものだったけど、それも全部終わり。『Tout Seul dans la Foret en Plein Jour, Avez-Vous Peur?』っていうレコード付きの本なんだけどね。今は次の仕事にとりかかっているところ。ドロゾファイルっていうスイスの小さな出版社が出す2冊のシルクスクリーン印刷の本で数ページやることになったの。ひとつはいろんな作家との共同作業、もうひとつはソロでね。

「今まででやった仕事のなかでもいちばんややこしかった」。ウォーヴ名義でKレコーズより発表したアルバム『Tout Seul dans la Foret en Plein Jour, Avez-Vous Peur?』のアートワーク、この精緻な描き込みを見よ!

■あなたは15歳のときから本気でコミックを描きはじめ、自分でジンもつくりはじめたそうですね。振り返ってみて、そういう早い時期にアートの世界に足を踏み入れ、しかも制作環境と創造性の両方を備えたことは今のご自身の創作活動にどのぐらい重要だと思っていますか?
□いちばん大切なのは、すごく若いときに始めたからこそだったってこと。昔は今みたいに自分を疑うようなこともなかったし、何かをする前にいちいち考えることもなかった。最初はアングラなコミック作家によくある小っ恥ずかしいコミックをつくってたけど、18歳になるころには自分の周りにあるようなコミックではなく、みんなが読みたがるようなコミックでもなく、まるで絵を描くようにコミックを描いているような気持ちになってきたの。今は自分が自分であることにも、自分がつくったものにも違和感を感じなくなったかな。

■あなたはかねてから自分のドローイングはご自身の日常における妄想の混交だと主張されてこられました。ご自分の個人性やしばしば抽象的な独り言を使うことで、あなたは自分の作品のある部分は「内省的」だと思っていますか? それとも自分の作品はもっと普遍性を帯びていると信じていますか?
□分からないわね。そういうことは読む人に決めてもらうべきじゃないかしら。もう自分のことについてあれこれ人に話すのはやめようと思っているの。自分の作品は他の誰もを含んだものにしたいしね。私が願うのは読んだ人に「これってまるで自分のことみたい!」って思ってもらうことなの。「きっとこれは作者である彼女のことだよね?」なんて思われるよりもね。

■「We're Wolf」や「Pamplemoussi」といった作品におけるアートワークは「美しくも恐ろしい」と形容されてきました。悲しみと幸せの両方を備え、もしくは暗くひと気のない風景に強烈にインスパイアされたり、このような多様な世界において心に響くアートをつくり上げることは、あなたにとっては極々自然にできてしまえることなのでしょうか? 対照的な認識のポイントを融合させられる作品をつくる際、もっとも興味をそそられる点はどのようなものですか?
□私は単に極端な人間なんじゃないかな。ある悲しみを私はずっと引きずっているように感じてます。いつもくよくよしていて、この悲しみに愛着のようなものすら感じているんです。ただ、自分の中から出てくるものは全部、自分で意図しているよりも柔らかい形で吐き出されるのよね。元々もっと暗いはずなのに。

これもジュヌヴィエーヴ・カストレイの代表作のひとつ。
レコード付の画集の『Pamplemoussi』

■あなたのドローイングの多くは自然環境と自然動物たちの美を描いています。しかし、あなたにとって重要なのは、オブラートにくるまれた表現の多い現実世界のありのままの姿、自然世界の残忍さを映し出すことなように思えます。これは正確な見方でしょうか?
□自然世界は残忍よ。だけど、私たちが住んでいる都市よりも活気に満ちていることも確かなの。私にとってはいつもそう。余りにもみんなが自然を美化しすぎていることは確かにそうね。そういうロマンティックな考えに囚われてエンターテインされないようになればいいのに。もっと本物の生を生きないと。

■自然環境について言えば、あなたの作品のどの程度がそれについての反応としてつくられていますか? そして、そういった作品を育んだカナダの環境からどのぐらいインスパイアされているのでしょう。こういう質問をするのは、私にとってあなたのアートは、以前カナダに行ったときに体験した穏やかで澄み切っていてデリケートな繊細さを視覚化したもののように感じるからです。
□あなたが言った私のドローイングの一部分は、カナダってこういう感じかなっていう私の「考え」から来たものではあると思う。でも、カナダ人の大部分はアメリカ国境のすぐ近くで暮らしているし、自分たちの国を実際に見てはいないんじゃないかな。北極圏に足を踏み入れたのも私の場合カナダではなくてノルウェーでのことだったし。だから、私はあまり自分の国のことを分かってないの。

■あなたの作品は非常に細かくて精巧に描かれています。その細部と微妙な筆さばきはページ上の絵に命を吹きこみ、ページ自体を探っていくような感覚すらありますね。30センチ角の『Pamplemoussi』など大きな判型での作品のほうが描きがいがありますか?
□私は大きな紙に描くのがすごく不得手なの。いつも余白をとろうとしちゃうのよね。だから一種の挑戦でもあるの。すべてを細かい描き込みで埋め尽くそうとしたこともあるけど、どうしても余白を残しちゃうのよね。そのほうが気持がよくて。

(続く)

2012/11/13

Gofish Go Fishing!! ライブ/ツアーのお知らせ


アルバム『とてもいいこと』リリースに続くGofish(含:トリオ編成)のライブが少しずつ決まってきました。まずは11月中旬に関西で2公演(神戸・京都)、その後12月15日に鳥取公演。そして(!)待望の東京/関東近郊も来年1月で調整中、近日中に幾つかお知らせできそうです。以下、Gofishトリオのライブ情報をアップデートしていきますのでぜひスケジュール帳にお加えください。

『とてもいいこと』を既にお聴きになっている方も、また、まずはライブを見てからアルバムを聴いてみようかなという向きも。ともかくフロントにテライショウタ、そのかたわらにはコントラバスに稲田誠、チェロに黒田誠二郎を配したトリオのGofishのライブが特別なものであることは確かです。時間がゆっくりと息を吸い、そしてたっぷりとはき出される様子を見るような希有なアンサンブルをぜひ間近で体験してください。彼らは本当にすごいんだから、本当だよ!

SHOS 11(Gofish『とてもいいこと』発売記念)
11月17日(土)神戸・塩屋 旧グッゲンハイム邸(078-220-3924)
神戸市垂水区塩屋町3-5-17
出演:Gofishトリオ、ASUNAかきつばた
DJ:金本武志(蒼月書房
出店:喫茶ゆすらご山路製めん移動喫茶キンメ
音響:西川文章
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金:2,500円(予約)/2,800円(当日)
予約:旧グッゲンハイム邸SHOS

11月18日(日)京都 喫茶ゆすらご(075-201-9461)
京都市上京区仁和寺街道七本松西入二番町199-1
出演:Gofishトリオ、ASUNAヨダサチエ
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金:2,000円(予約)/2,300円(当日)
予約:喫茶ゆすらご(定員25名)

12月14日(金)大阪・南船場 epok(06-6263-1133)
大阪市中央区南船場1-1-12 企業交流プラザビル4F
出演:Gofishトリオ、Water Fai
出店:喫茶ゆすらご
開場 7:30pm/開演 8:00pm
料金:2,000円(+ドリンク代)

12月15日(土)鳥取 ボルゾイ・レコード(0857-25-3785)
鳥取市新町201上田ビル2F
出演:Gofishトリオ、3月33日tanaka sings empty orchestra、ロンサムパイロット
出店:喫茶ゆすらご、食堂カルン
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金:2,000円(予約)/2,300円(当日)
予約:ボルゾイ・レコード

いなかまちにおんがくがなりひびく その16
1月12日(土)埼玉・久喜 カフェ・クウワ(0480-31-9976)
埼玉県久喜市菖蒲町新堀483/JR・東武久喜駅もしくはJR桶川駅よりバスで菖蒲仲橋下車徒歩10分
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、yojikとwanda柴田聡子
BGM選曲:DJぷりぷり(浅草橋天才算数塾
開場 5:00pm/開演 6:00pm
料金 2,300円(予約)/2,500円(当日)*どちらもドリンク代別
お問い合わせ/予約:カフェ・クウワスウィート・ドリームス・プレス

逆まわりの音楽 その3
1月13日(日)東京・立川 ギャラリー・セプチマ
東京都立川市柏町3-8-2/多摩都市モノレール砂川七番駅より徒歩2分
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、popoAmephone's attc
DJ:坂田律子(pagtas
開場 4:30pm/開演 5:00pm
料金 2,000円(予約)/2,300円(当日)
お問い合わせ/予約:スウィート・ドリームス・プレス安永哲郎事務室ギャラリー・セプチマ

よかんのじかん
1月14日(月・祝)東京・下北沢 富士見丘教会
東京都世田谷区代沢2-32-2
出演:Gofish(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、ASUNA、うんどら(テニスコーツさや+合唱隊)
開場 4:30pm/開演 5:00pm
料金 2,300円(予約)/2,500円(当日)
お問い合わせ/予約:スウィート・ドリームス・プレス
協力:富士見丘教会、Flysound、Taguchi

The Kinsella Family Japan Tour 2013

1月15日(火)名古屋 得三(052-733-3709)
名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F
出演:ジョーン・オブ・アーク(ソロ)、バースマーク、Gofishトリオ
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金:3,500円(前売)/4,000円(当日)*ドリンク別
チケット : 得三チケットぴあ(Pコード:185-288)、7e.p.

3月8日(金)名古屋 KDハポン(052-251-0324)
名古屋市中区千代田5-12-7
出演:松竹谷清、Gofish、石原ヨシト
DJ:Connyaku aka 村上ゴンゾ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 1,800円(予約)/2,000円(当日)*ドリンク代別
予約:会場

4月12日(金)京都 喫茶ゆすらご(075-201-9461)
京都市上京区仁和寺街道七本松西入二番町199-1
出演:アニス&ラカンカ、Gofishトリオ(テライショウタ+黒田誠二郎+稲田誠)
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,000円(予約)/2,300円(当日) 定員25名
予約:会場

nami to kami vol.37
4月13日(土)松本 hair salon群青 (0263-34-1006)
松本市中央 3-5-10
出演 Gofishトリオ(テライショウタ+黒田誠二郎+稲田誠)with ASUNA、THE END
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 1,800円(予約)/2,300円(当日)(+ドリンク代)
予約:会場、tonico(0263-34-6621)、主催者(namitokami@yahoo.co.jp

よかんのじかん
4月14日(日)名古屋・今池 バレンタイン・ドライブ(052-733-3365)
名古屋市千種区今池1-9-3 西今池ビルB1
出演:Gofishトリオ(テライショウタ+黒田誠二郎+稲田誠)、ASUNA
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金 1,800円(予約)/2,300円(当日)*ドリンク代別
予約:会場

ジョセフィン・フォスター&ヴィクトール・エレーロ ジャパン・ツアー2013
4月19日(金)名古屋 KDハポン(052-251-0324)
名古屋市中区千代田5-12-7
出演:ジョセフィン・フォスター&ヴィクトール・エレーロ、Gofish
開場 6:30pm/開演 7:30pm 料金 3,500円(予約)
予約:会場、ウィンドベル

nakabanの旅するブックシェルフ(オープニング・イベント「おとひかりこえて」)
4月27日(土)名古屋 ON READING(052-789-0855)
愛知県名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A
映像:nakaban 音楽:Gofish
開演 7:00pm 料金:2,000円(定員25名)
予約:会場

はるでら
5月6日(月・祝)東京・町田 簗田寺(りょうでんじ)
東京都町田市忠生2-5-33
出演:Gofishトリオ(feat. ASUNAレイチェル・ダッドICHINoahlewis' Mahlon Taits井上智恵カルテット三富栄治フジワラサトシ
飲食:なぎ食堂、給湯室
開場 3:00pm/開演 3:30pm 料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)
音響:Flysound
予約:スウィート・ドリームス・プレス
協力:簗田寺、saitocno

Tsuchihashi Ghetto Sound System

5月11日(土)愛知・豊田 斑屋(0565-27-2747
愛知県豊田市土橋町8-18
出演:Ohayo Mountain RoadGofish、オシロスコッティ
DJ:CONNYAK aka 村上ゴンゾ、Y'men
FOOD:ホロホロ市
開場/開演 7:00pm 投げ銭

5月18日(土)京都 喫茶ゆすらご(075-201-9461)

京都市上京区仁和寺街道七本松西入二番町199-1
出演:柴田聡子、Gofish、アンデルセンズ
開場 6:00pm/開演 6:30pm 料金 2,000円(予約)/2,300円(当日)

6月15日(土)新潟 正福寺
新潟市中央区西堀通7番町1548
出演:Gofishトリオ with ASUNA加藤りま
出店:喫茶ゆすらご
開場 6:00pm/開演 6:30pm 料金 1,800円(当日券のみ)
主催:ANTI Music + experimental rooms
問い合わせ:info@experimentalrooms.com

6月16日(日)金沢 JO-HOUSE 石引店076-222-5960)
石川県金沢市石引2-7-10
出演:Gofishトリオ with ASUNA白い汽笛
開場 5:00pm/開演 5:30pm 料金 2,500円(学生500円割引) *ドリンク代別

Have A Good WEEKEND! ~深谷ロック・フェスティバル特別編~
8月3日(土)埼玉・深谷 JR深谷駅ギャラリー1
出演:Gofishトリオ、スカート突然段ボールPENOミツメ
開場 12:30pm/開演 1:00pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)
予約:BREAK


METEO NIGHT 2013
8月4日(日)東京・渋谷 O-WESTO-nest7th Floor東京都渋谷区円山町2-3
出演:Gofishトリオほか多数開場 12:00pm/開演 1:00pm
料金 3,500円(予約)/4,000円(当日)*ドリンク代別

8月5日(月)東京・池袋 ミュージック・オルグ03-5954-4909)
東京都豊島区南池袋1-20-11-B2
出演:Gofishトリオ、柴田聡子
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,300円(予約)/2,500円(当日)

高尾小フェス2013
8月11日(日)京都・南山城村 旧高尾小学校
京都府相楽郡南山城村
出演:Gofishトリオ+ASUNA、テニスコーツ加藤りま、夏の大△ 他
開演 11:30pm(終演予定8:30pm) 料金 2,000円(当日のみ)
企画・運営:高尾小フェス実行委員会(contact@takaofes.com

HOP KEN
8月31日(土)大阪・南船場 epok(06-6263-1133)
大阪市中央区南船場1-1-12 企業交流プラザビル4F
出演:Amephone's attc、Gofishトリオ、マイクロふとし(森山ふとし+栗原ペダルオシロスコッティ
DJ:金本武志 ほか
開場・開演 6:00pm 料金 2,000円 *ドリンク別

よかんのじかん
9月1日(日)名古屋 KDハポン(052-251-0324)
名古屋市中区千代田5-12-7
出演:Amephone's attcオシロスコッティ半野田拓+亀山佳津雄(TEASI)、Gofishトリオ
DJ:CONNYAK a.k.a 村上ゴンゾ
開場 6:30pm/開演 7:00pm 料金 1,800円(前売)/2,300円(当日)*ドリンク別

NAMASTE NIGHT Vol.3
9月6日(金)神戸・塩屋 旧グッゲンハイム邸(078-220-3924)
神戸市垂水区塩屋町3-5-17
出演:Gofishトリオ、山本精一、YOSHITAKE EXPE UNIT
出店:喫茶ゆすらご