2012/01/11

わすれろ草『みみくりげ』のこと(その1)

画:松井一平

それではここで2月15日にリリースするわすれろ草のアルバム『みみくりげ』から1曲お聞きください。タイトルは「レム王子、旅に出る」といいます。


 わすれろ草(Wasurerogusa)-レム王子、旅に出る by Sweet Dreams Press

川下に向かって
茶畑をこえて
ビニルハウスこえて
防砂林こえて

灯台に向かって
国道をこえて
レンガ造りこえて
海岸をこえて

蜃気楼に向かって
魚の群れこえて
イルカ雲こえて
光のピアノ弾いて

移動する風景、風景の中で移動していくだれか。それらをすべて空中から俯瞰で眺めているような、そんな歌です。ゑでゐ鼓雨磨さん、松井一平くん、そしてアキツユコさんの3人の歌声が次々と聴こえてくることもあって、移動を続けるのはひとりだけじゃなく、首の角度を変えるとあらあそこにもひとり、逆を向くとほらこちらにもひとり……と、複数の場所でだれかの旅姿を同時に認めるような心強さ、頼もしさみたいなものも感じられます。それとも、レム王子の旅行きを空中から優しく見守るいくつかの視線をそこに感じるでしょうか。越えていく、超えていく。越えていく私、越えていく王子。越えていく歌……。

はい。わすれろ草のファースト・アルバム『みみくりげ』より「レム王子、旅に出る」でした。わすれろ草というバンドのこと、『みみくりげ』というアルバムのこと、そして気になっていらっしゃる方も多いと思われる予約特典のこともありますが、まずは1曲聴いていただければと思いました。というわけで、この後さらに幾つか『みみくりげ』についてのニュースが続きます。お楽しみに。

遠くハトの声聞こえる
ヅゥタットゥ
ヅゥタットゥ
ヅゥタットゥ