2011/12/27

k. 『ヒストリー・グロウズ』のキックスターター募金者の方へ

『ヒストリー・グロウズ』の制作・製作費の一部をまかなうため、「k.」ことカーラ・シックリー本人がキックスターターという資金調達サイト(こちら)を利用したことは、私も以前フェイスブック等で紹介しました。このことは『ヒストリー・グロウズ』のライナーノーツで中西良之さんも触れていますが、無事、彼女は目標としていた650ドルを大幅に上回る募金を集め(最終的に1,111ドル)、そうして、この『ヒストリー・グロウズ』の音源を完成させることができたわけです。しかし、この『ヒストリー・グロウズ』のプロジェクトは、私たちがリリースしたCDのリリースをもって終わったわけではありません。ゴールはあくまでも、来年、彼女たち自身で製作・リリースされる『History Grows』にあります。

「せっかく募金したのに、何の連絡もなくいつの間にか日本盤が出ている。それはおかしいんじゃないか」。そんな声を見つけましたので、ここで私のほうからもご説明させていただきます。

まず、今回のキックスターターで「k.」が集めた資金については、先述したように彼ら自身が来年初旬に自主的にリリースする米盤の製作費に充てられることになっています。キックスターターでは、金額の多寡によって募金者への見返り(キックスターターでは「プレッジ(誓約)」という言葉を使っている)が設定されていて、この「ヒストリー・グロウズ」のプロジェクトの場合、10ドル以上の寄付から完成したCDが発起人から贈られるようになっていますが、そのCDも、もちろんスウィート・ドリームス・プレスからの日本盤『ヒストリー・グロウズ』ではなく、これから「k.」自身がリリースする盤になります(もしかしたら、おまけで日本盤がついてくる可能性はありますが……)。

というわけで、「k.」からの募金者への完成のお礼や報告も、その自主製作盤のリリースを待ってされることになります。今回は彼女に無理を言って日本盤を先にリリースさせていただきましたが、もちろんキックスターターからの資金を私たちが直接使うことはありません(そのためジャケットのデザインや仕様もすべて私たち独自で考案・制作しました)。とはいえ、キックスターターで得た資金の恩恵を間接的にこの日本盤が受けていることは確かです(例えば彼らが支払った録音代やマスタリング代の一部として)。こういったことを考慮すれば、「k.」側からこの日本盤リリースに当たって何らかの報告があって然るべきだったかもしれません。日本盤をリリースしたレーベルとしても、このことの周知を事前に促すなどの配慮が足らなかったことを反省しています。

とはいえ、ちょうどこの日本盤発売がホリデイ時期に重なっていたこと、そのためカーラ・シックリー本人に完成した日本盤がまだ届いていないこと等も踏まえて、どうか「k.」からの完成報告をもう少しお待ちいただけたらと思います。遅くとも数日中には私たちがリリースした日本盤が彼女の手元に届くはずです。その実際の盤を彼女が手にして完成を実感した際に、また、そう遠くない後日「k.」自身が手がける『History Grows』のリリース日が決まった際に、必ずお礼と報告があるはずです。

ちなみに私もキックスターターの本プロジェクトに募金した者として「k.」からのお知らせを心より楽しみにしているひとりです。では以上、ご理解・ご容赦いただければと思います。スウィート・ドリームス・プレスからのお知らせでした。

追記:12月29日、キックスターターの該当ページよりキックスターターの資金で制作するオリジナル盤が完成間近であること、そしてまた、日本盤リリースのお知らせも報じられました(こちら)。こちらの日本盤に配慮して少しだけオリジナル盤の発売は遅くなるようですが、キックスターターのサポーターの方には近日中になにか贈り物が届けられるようです。どうぞお楽しみに。

2011/12/15

アイダ・セット


スウィート・ドリームス・プレスWEB限定アイダ・セット!
書籍(CD付)とCDのお得な組み合わせです

アーティスト:k.(カーラ・シックリー)&アイダ
タイトル:アイダ・セット
カタログ番号:SDSP-002
発売日:2011年12月15日
内容:CD(k.『ヒストリー・グロウズ』)+CD付書籍(『勇猛果敢なアイダのものがたり』)

定価:3,048円+税
通常定価2,100円(CD)+2,520円(画集)=4,620円の約30%OFF!
ご購入はこちらから
*『ヒストリー・グロウズ』の内容についてはこちらをご覧ください。また、『勇猛果敢なアイダのものがたり』の内容についてはこちらをご覧ください。

2011/12/14

k. - History Grows


アーティスト:k.(カーラ・シックリー)
タイトル:ヒストリー・グロウズ(特典ディスクガイド『女性は歌うよ高らかに』付)
カタログ番号:SDCD-009
発売日:2011年12月15日
収録曲数:10曲
パッケージ:6パネル・デジトレイ+16Pブックレット
ライナーノーツ:中西良之
歌詞対訳:mmm(ミーマイモー)

定価:2,000円+税
ご購入はこちらから
アイダの知性、ニューヨークの良心
「k.」ことカーラ・シックリー、実に9年ぶりのサード・アルバム

ニューヨークのバンド、アイダ第三のメンバーとして知られる「k.」ことカーラ・シックリー。「Poor, Dumb Bird」や「Firefly」「Fallen Arrow」など、彼女が書いたきりっと引き締まった楽曲、また、ハスキーな歌声や彼女の弾くベース/ピアノはアイダのファンにとって本当に本当に大切なものでした。

過去『New Problems』(2001年)と『Goldfish』(2002年)という2枚のソロ・アルバムを「k.」名義で発表し、アイダの近作アルバムにも変わらぬ笑顔で参加(もちろん2008年の来日ツアーにも同行)、さらに最近はニューヨークのウィリー・メイ・ロックンロール・キャンプ・フォー・ガールズのディレクターとして忙しく動き回る彼女ですが、ここにようやく9年ぶりのソロ・アルバムが届けられました。もちろん、アイダのエリザベス・ミッチェル、ダン・リトルトンも駆けつけ、ウォーン・デフィーヴァー(ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ)やタラ・ジェイン・オニールも録音・ミックスにクレジットされています。ルシンダ・ウィリアムスの「Passionate Kisses」やジェリー・ラファティの「Baker Street」、ジュリー・ドワロンの「For Me」などカバー曲のチョイスもカーラならでは。ジョニ・ミッチェル、ジュディー・シル、サンディ・デニーやローラ・ニーロ等々、往年の女性シンガー・ソングライター名盤に加えられそうなエバーグリーンな逸品がここに生まれました。

余談ですが、彼女の父親のピーター・シックリーは、PDQバッハなる大バッハの息子を創作した面白い作曲家で、つまり、ちょっと変わったニューヨークの音楽一家に彼女は生まれているのです。カーラ・シックリーの「k.」、ぜひこの機会にお見知りおきください。

Tracks:
1. Stevie
2. Click and Slap
3. History Grows
4. The Last Thing I Wanted
5. Air
6. I Don’t Mind
7. Passionate Kisses
8. Jump
9. For Me
10. Baker Street


k. (Karla Schickele) - Stevie by Sweet Dreams Press

2011/12/09

女性は歌うよ高らかに ~新しい女性たちのレコード・カタログ~


k.(カーラ・シックリー)の9年振りのアルバム『ヒストリー・グロウズ』の購入者特典として、手頃なディスク・ガイド、題して『女性は歌うよ高らかに』という28ページの小冊子をつくってみました。この5~6年の女性シンガー・ソングライター(もしくは女性ボーカルのバンド)のレコード(一部カセット作品/デジタル配信作品もあり)をフルカラーで148枚(!)紹介しています。それぞれのレビューこそ小枠で60字、大枠で420字と、そんなに長いものではありませんが、短い文章は短いなりの味わいがあるもの。布団にもぐりこんでページをめくったり、ポケットに忍ばせてレコード店を探検するにはぴったりの使い勝手のよいディスク・ガイドに仕上がりました。

掲載作品も若手ベテラン、洋邦問わず、北欧や南米、はたまたアジアのアーティストも織り交ぜてあります。掲載作品の選・評は、天井潤之介、荒田光一、河野洋志、坂本麻里子、清水久靖、村尾泰郎、吉本栄(敬称略・五十音順)という猛者たちをお迎え。だれが何を選んでどう書いているのか、そんな楽しみもできる一冊です。

また、表裏とも表紙にはスウィート・ドリームス・プレスからのCD『バイト・ザ・マウンテン』が大好評のレイチェル・ダッドが特別に縫い/刷りおろしてくれた最新アートワークを使用。また、不肖、わたくし福田も欄外にタラ・ジェイン・オニール&二階堂和美のUSツアーにまつわるちょっとした原稿を書いています。

残念ながら、この小冊子の部数は150部程度とそう多くありません。k.(カーラ・シックリー)のアルバム『ヒストリー・グロウズ』をお取り扱いいただいている小売店でもお買い上げのお客様におつけする予定ですが、確実に入手されたい方はぜひ本スウィート・ドリームス・プレスのサイトでご予約されることをおすすめします。もちろん、3年前に発行したアイダの本/CD『勇猛果敢なアイダのものがたり』とのお得なアイダ・セット(詳しくはこちら)をご予約・ご注文の方にも、この『女性は歌うよ高らかに』を一部おつけいたします。

冬の長い夜、ぜひk.のアルバム『ヒストリー・グロウズ』に耳を傾け、この『女性は歌うよ高らかに』のページをめくってみてください。どうぞよろしくお願いします。

2011/11/17

k.(カーラ・シックリー)の『ヒストリー・グロウズ』予約受付開始!


スウィート・ドリームス・プレスは、この度、アイダ第三のメンバーであるカーラ・シックリーのソロ・プロジェクト、k.の9年ぶりのサード・アルバム『ヒストリー・グロウズ』を12月15日にリリースします。

というわけで、上はできたてほやほやのジャケットのアートワークです。バックミラーにハンモックでくつろぐ女性の姿、遠くには鳥が飛んでいます。今日の午前中に無事入稿してきました。ちなみにこの写真は、カーラのパートナーであるケイト・ミルフォードという写真家の作品で、これ以外にも裏ジャケットや中面、ブックレットに彼女の作品を使っています。静かで、ノスタルジックで、ほのかに人間の臭みが漂ってくるアメリカの風景を音楽とあわせて楽しんでいただければ嬉しいです。彼女のウェブサイトはこちら。残念ながらそこでは余り写真を見ることはできませんが、彼女の経歴は垣間見ることができます。またケイトは2008年のアイダの来日にも同行して、かいがいしくカーラのふたりの赤ちゃんの世話をしていました。背が高く、知的ですらっとした方でした。

ちなみにこの『ヒストリー・グロウズ』は、アメリカでのリリースがまだ決まっていません。また、このジャケットのデザインはスウィート・ドリームス・プレスで手がけたので、将来アメリカ盤が出たとしても、異なる仕様になることが予想されます。どちらにしても、いまはスウィート・ドリームス・プレスだけの『ヒストリー・グロウズ』というわけです。

では、収録曲から冒頭を飾るオープナー「Stevie」をお聞きください。ドラムは2008年のアイダの来日でも活躍したルース・キーティング、そしてたなびくような印象的なスティールは、そのルースとマラーキーズというバンドをやっているマット・サットンです。これをきっかけにして、そのマラーキーズや、カーラが以前やっていたビーキーパー、さらにUIベイブ・ザ・ブルー・オックスなど、ブルックリンのアヴァン・ポップ・シーンの裏面を探求してみるのも面白いでしょう。


k. (Karla Schickele) - Stevie by Sweet Dreams Press

ちなみにこの曲、聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです。2008年のアイダ来日時にスウィート・ドリームス・プレスで発行した『勇猛果敢なアイダのものがたり』の付属CDにも収録されていた曲なんです。……で、ぜひ、この本も一緒に読んでもらいたいなと思い、今回、格安なセットもご用意することにしました。題してアイダ・セット。ジャド・フェア&テニスコーツのときの青空セットも好評でしたが、こちらも持ってけドロボー価格、約30%引きでご提供させていただきますので、ぜひこの機会にご利用ください。詳細は下に記しておきます。

また、発売日の前日、12月14日までの予約者限定価格として、『ヒストリー・グロウズ』ご予約の方には消費税もサービスさせていただきます。さ・ら・に、この『ヒストリー・グロウズ』も絡めて、最近の女性シンガー・ソングライターが概観できるような、そんな小冊子をつくってみようかなと思っています。『ヒストリー・グロウズ』、もしくは「アイダ・セット」をご予約・ご注文の方には1冊ずつ同封させていただきますので、そちらもお楽しみに。内容はまた追ってお知らせします。

では、k.(カーラ・シックリー)の『ヒストリー・グロウズ』をどうぞお楽しみに。参加メンバーの中には、もちろんアイダのダン・リトルトンとエリザベス・リトルトン、ベイブ・ザ・ブルー・オックスのローズ・トムソンといった面々が並んでいます。そして、レコーディングはヒズ・ネーム・イズ・アライヴのウォーン・デフィーヴァーがウッドストックにあるリヴォン・ヘルム(!)のスタジオで敢行。タラ・ジェイン・オニールも2曲をミックスし、マスタリングは過去にニック・ジャイナホース・フェザーズの作品を手がけてきたジョン・コーズが担当しています。

さらに、とかくカバーに定評のあるアイダの血筋だけに、本作にもルシンダ・ウィリアムスの「Passionate Kisses」、ジェシー・メイ・ヘンプヒルの「Jump」、ジュリー・ドワロンの「For Me」にジェリー・ラファティーの「Baker Street」の4曲を収録。この人選の幅広さ、この折衷性こそ彼女の肝でしょう。とにかく、とてもいいアルバムなんです。カーラと親交のある中西良之さんのライナーノーツ、そして、mmm(ミーマイモー)が手がける今すぐ歌えてしまいそうな歌詞対訳も含めて、存分に味わっていただければと思います。

アーティスト名:k.(カーラ・シックリー)
タイトル:ヒストリー・グロウズ
発売日:2011年12月15日
カタログ番号:SDCD-009
価格:¥2,100(本体 ¥2,000)
パッケージ:6面デジトレイ+ブックレット
収録曲数:10曲
ライナーノーツ:中西良之
歌詞対訳:mmm(ミーマイモー)



スウィート・ドリームス・プレスWEB限定アイダ・セット!

タイトル:アイダ・セット(『ヒストリー・グロウズ』+『勇猛果敢なアイダのものがたり』)
カタログ番号:SDSP-002
WEB限定価格:¥3,200(税込)
通常定価2,100円+2,520円=4,620円の約30%OFF!




『勇猛果敢なアイダのものがたり』の内容については、こちらをごらんください。

ご予約/ご購入を希望される方は「info.sweetdreams@gmail.com」まで、1)お名前、2)郵便番号+ご住所、3)電話番号、3)ご希望の商品名、4)ご希望の枚数、5)希望のお支払い方法(指定の銀行口座へのお振込み、もしくは現金書留)をお知らせください。折り返し、スウィート・ドリームス・プレスより送金先などを添えた確認メールをお送りします。また、PayPalをご利用の方は、上の「Add to Cart」ボタンをご利用の上、通常のショッピング同様の方法でご送金ください。どちらも入金の確認をもってご予約成立とさせていただきます。もちろん、スウィート・ドリームス・プレスのほかの商品を併せてご購入いただくことも可能です。なお、特典は数に限りがありますので、お早めのご予約をおすすめします。

2011/11/16

Introducing Karla Schickele 1


2008年、スウィート・ドリームス・プレスはアイダの初来日を記念して『勇猛果敢なアイダのものがたり』というCD付きの書籍を発行しました。その本は、アイダのメンバーやバンド関係者のインタビュー、メンバーが影響を受けたレコードのリスト、ディスコグラフィや評論などで構成していて、シークレット・スターズのジュディ・ボナーノの感動的な思い出話やマイケル・ハーレーがあの伝説的なコミックをその本のために描いてくれたことなど、今でも思い出深い1冊(枚)だったりします。

そして僕はその本を抱えて、行商よろしくアイダのツアーの約半分について行ったわけでした。ちなみにマップのときに2度目に企画した招聘がタラ・ジェイン・オニールとアイダのダニエル・リトルトンだったこと。そのときにちょうどアイダのプロデューサーとしても有名なヒズ・ネーム・イズ・アライヴのウォーン・デフィーヴァーが日本に滞在中だったこと。さらに数年後、タラ・ジェイン・オニールの何度目かの来日メンバーとして、元アイダのミギー・リトルトンを連れてきたこと。マップではダニエル・リトルトンの妻であるエリザベス・ミッチェルのキッズ・アルバムを2枚リリースしていたこともあるし、ともかく何かと縁があるバンドだったわけで、そのファミリーとしての広がりをいつか一冊にまとめることはアイダの来日が決まる前から頭の隅にいつもありました。

ともあれ、アイダが来日してメンバーと一緒に行動を共にする中、ベース/ピアノのカーラ・シックリーが1枚のCD-Rをくれたのでした。それは、既に2枚のアルバムを出していた彼女のソロ・プロジェクト、k.の録音したてのニュー・アルバムとのことでした。タイトルは「Ghost and the Other Swimmers」。最初に聴いたときからとても印象のよいアルバムで、この3年ほど何度も何度も何度も何度も聴き続けたアルバムになりました。でも、その間アメリカでリリースされる気配はありませんでした。

ある日、カーラにメールで「あのアルバム好きなんだけど誰も出さないの?」と訊くと、特にリリース予定がなくまだマスタリングもしていないとの答え。というわけで、ひょんなことからスウィート・ドリームス・プレスでそのアルバムをリリースすることにしました。タイトルこそ『ヒストリー・グロウズ』になりましたが、僕がずっと聞き続けてきたアルバムと同じものです。リリース日は12月15日、今、ジャケットのデザインをいろいろ試しているところですが、まずはカーラ・シックリーなる女性の人となりを知ってもらうために、先述の『勇猛果敢なアイダのものがたり』に掲載したインタビューの完全版を、以下にお蔵出ししてみます。

それでは、k.(カーラ・シックリー)の9年ぶりとなるアルバム『ヒストリー・グロウズ』をぜひご期待ください。きりっと冷えた街の歌のアルバムです。


■まず、あなたの子供時代のこと、それからあなたのご家族のことを教えて。あなたの父親のピーターPDQバッハという架空の人物を作り上げた作曲家なんですよね。そういうユーモラスなアーティストを父親に持つ気分ってどんな感じですか? また、そのことがあなたの音楽や、そのほかの活動に影響を及ぼしていると思いますか?
□いつも音楽がかかっている家で育ったのはラッキーだったと思う。わたしの両親はどちらも、いろんな音楽が大好きでね。ポップも、クラシックも、ジャズも、フォーク、ブルーグラス、カントリーやソウルも。それに、自分たちが好きな音楽を人と分かち合うのに熱心な親だった。父は「シリアス」な作曲家だけど、PDQバッハという喜劇的なキャラクターを創出した人でもあるの。それに『シックリー・ミックス』っていう、何でもかけるラジオ番組のホストもしていたわね。彼はコメディをすごくシリアスに捉える一方で、シリアスな音楽に対するアプローチ方法には、いろんな遊びを盛りこんでいた。彼を通して、作っている音楽がファニーなものじゃなくても、ユーモアを忘れないことの大切さを学んだんだと思う。

■ベースを手にしたきっかけ、歌いはじめたきっかけを教えてください。若いときに入れ込んでいた音楽は?
□歌うことは私の人生の基盤みたいなものね。だから、歌い「はじめた」って感覚はないの。ただ、いつも歌っていたのよ。で、ティーンになって、なにか楽器を弾きたくなったの。最初にギターを試してみたけど、あんまりピンとこなかったのね。で、良いベース・ラインって、目立たないけど曲の感触を微妙に変えたりするでしょ? エルヴィス・コステロのジ・アトラクションズにいたブルース・トーマスみたいな、メロディックなベース・ラインが大好きだったの。それで、自分の18歳の誕生日プレゼントにベースをおねだりしたのね。それからベースを弾きはじめて今日までずっと弾いてきたの。1日に100万時間も練習するタイプだったことはないけれど、それ以来、ずっとバンドでベースを弾いてきたってわけ。若かったころ、いろんなポップやロックが好きで聴いていたけど、とくにメンバーに女性がいるってだけで昔はそのバンドのレコードを買っていたわね。そうやって、いろんな素晴らしい音楽を発見していったの。いま、思いつくのはザ・モデッツとかね。すぐに解散しちゃったイギリスのガールズ・バンド。注目されることはなかったけど、最高のバンドよ。

■アイダのダン・リトルトンやエリザベス・ミッチェルと出会って、1996年にアイダに加入したいきさつは? 一番最初のライブ、もしくはリハーサルを覚えていますか?
□1996年、アイダにはパーマネントなベーシストがいなかったのね。だから、彼らはツアーやレコーディングの度に他のバンドからベーシストを雇っていたの。で、私のプロジェクトだったビーキーパーから私も雇われたわけだけど、一緒に歌いはじめたり、曲を作ったり、公演を重ねていくうち、お互いの相性が本当に良くってね。で、フル・タイムのベーシストになったのよ。しばらくは、掛け持ちでやっていたんだけど、すごく大変で。そうこうするうちにビーキーパーは解散して、アイダが私のメイン・バンドになったの。最初にアイダで弾いたときのことはよく覚えているわ。ダンとリズと、彼らのアパートで2~3回、楽しいリハーサルをしたんだけど、それからふたりはミギーと一緒に西海岸へ家族旅行に出かけていったのね。数週間後、私も西海岸に飛んで、ロスアンジェルスの街角で彼らと合流したの。私を迎えにきてくれて、1回、リハをしたその夜に、最初のライヴをやったんだけど、めちゃくちゃ緊張しちゃったわ! で、翌日には次のショー、そのまた翌日には……。そうやって2008年のいまも、わたしはアイダにいるというわけよ。

■アイダでの活動で一番面白かった思い出は?
□おかしな思い出なんてたくさんありすぎてひとつに絞りきれないなあ。でも、パッと思いつくのは、ニッティング・ファクトリーでフリートウッド・マックの『Tusk』を全曲カバーしたときのこと。ダンがスティーヴィー・ニックスになりきってて、めちゃくちゃ楽しかったの。たしか2004年だったはず。

■アイダから特別な精神性や態度を学んだとしたら、それはどのようなものだったでしょうか?
□難しい質問ね。単語をずっと並べることしかできないかも。まじめさ、楽しさ、注意深さ、自発さ、思慮深さ、調和、折衷的であること、そして忍耐強さね。

■あなたは以前、ミギー・リトルトンとビッグ・ディールというレコード店を経営していましたよね。どんなお店だったのでしょうか? また、レコード店を運営する中で、あなたが好きだったのはどんなところでしたか?
□ビッグ・ディールはクレイジーな試みだった。基本的に、他の仕事に就かずにフルタイムで音楽ができるように家賃の安いところを探していたのね。ミギーには、スリフト・ストアで古いレコードを漁って人が欲しがってるレコードを見つける天性の素質があったから、お店を借りるのって良いアイデアに思えたのよね(しかも、借り賃がアパートより安かったの)。で、お店に住んで、もちろんレコードが中心だったけど、タラ・ジェイン・オニールやザ・クリーンのハミッシュ・キルゴアなんかの絵も売ったりしてたの。あと、これは私の受け持ちだったんだけど、ヴィンテージ古着も扱おうと思って、でも、私にはそっちのセンスがなかったのよね。中途半端で終わってしまって。レコードの方は人気があって、数年の間、週末になると人でいっぱいだったの。1日中、誰かがレコードを見ていてね。これが、お店をやっていた上で好きなことでもあり、そうじゃなかったことでもあり。面白い人がいるっていうのは素晴らしいことだけど、でも、時にはひとりになりたいじゃない?

■最近の音楽活動について教えてください。あなたはウィリー・メイ・ロック・キャンプ・フォー・ガールズのエグゼクティブ・ディレクターとして働いていますよね? それはどのような役職なのでしょうか? また、ロック・キャンプのどのような点に魅力を感じたのでしょうか?
□いまは、そんなに音楽活動をしていないのよね。エメットとオーギーっていうふたりの息子がいるから、自分の時間はほとんど彼らと一緒にいるの。アイダ以外では、いまでもk.としてライヴをやることもあるし、ちょうどk.のレコーディングが終わったところなの(編注:『ヒストリー・グロウズ』のことだと思われる)。それから、ウィリー・メイのロック・キャンプ・フォー・ガールズで忙しくしているわね。私たちの使命は、少女と若い女性に音楽を演奏することを通して自信を持ち、ともに作業する機会を設けることにあるの。オレゴン州ポートランドで開催された最初のロック・キャンプ・フォー・ガールズにボランティアとして参加して、そのエネルギー、音楽、そして、他の女性と一緒に働くことが大好きになったのね。で、ニューヨークでも、そのロック・キャンプをはじめたくなったの。いまでは、世界中いたるところでキャンプが開催されているのよ。スウェーデン、ロンドン、ベルリンにも。日本はいつになるのかしら?

2011/11/02

Rachael Dadd - Bite the Mountain


アーティスト:レイチェル・ダッド
タイトル:バイト・ザ・マウンテン
カタログ番号:SDCD-008
発売日:2011年11月5日
収録曲数:14曲
パッケージ:E式紙ジャケット+糸綴じ36ページのブックレット貼付
ライナーノーツ:飯島直樹(DISC SHOP ZERO
歌詞対訳:喜多村純

定価:1,800円+税
ご購入はこちらから
日常の風景を切り取る「うた」の裁ちばさみ
日英をまたいで活躍するクラフティ・フォーク一番の笑顔を

英ウィンチェスター生まれ、その後ブリストルに移り、ソロ活動以外にもディス・イズ・ザ・キットことケイト・ステイブルズとのホエールボーン・ポーリーやウィグ・スミスとのザ・ハンドを並行して稼働。ブリティッシュ・フォークの可憐な超新星として一際大きな注目を集めてきた女性シンガー・ソングライター、レイチェル・ダッド。

日本に滞在した半年間に約40ものライヴを敢行した2008年以降、近年はパートナーのICHIと頻繁に日英を往復しながら、そのチャーミングな笑顔で日本のオーディエンスをすっかり虜にする中リリースされる通算4枚目のアルバムです。2011年1月に札幌、翌2月に神戸グッゲンハイム邸で録音された本作には、先述のICHIだけでなく、稲田誠(演奏だけでなく録音、ミックスも)、アキ・ツユコら、彼女が日本で親交をあたためてきた人たちも多く参加、レイチェル本人もいつものようにピアノ、ギター、バンジョー、ウクレレ、クラリネット……楽器を取っかえ引っかえ、大草原の小さな家よろしく、おばあちゃんのキルト細工のようなレコードをまたこしらえてくれました。

散歩、おしゃべり、想像にふけること、手を動かして何かをつくること、木の上のカササギの巣のように、庭での昼ごはんを楽しむように……、日常風景を切り取る「うた」の裁ちばさみ、それがレイチェル・ダッドの「うた」です。バイト・ザ・マウンテン……、山をかじる。その山は、例えば収録曲の「Rice Triangle」に出てくる三角形のおにぎりです。では、みんなで声と手を合わせましょう。いっただっきまーす!

Tracks:
1. Balloon
2. Tsubomi
3. Claw And Tooth
4. In The Morning
5. Moth In The Motor
6. The Distance
7. Hedgehog
8. Rice Triangle
9. Time Makers
10. Tower Tower
11. Good Good Light
12. Anchoring
13. The Wind And The Mountain
14. Window


Rachael Dadd - Rice Triangle by Sweet Dreams Press

ライアン・フランチェスコーニの新曲到着!


ヴェチヴァー~カリタック・カウンティのケヴィン・バーカーも「Holy friggin crap Ryan Francesconi! Way to show us how rad of a meter 9 is. This is almost so great as to not be inspiring anymore. But no, this is totally inspiring.」、つまり「ライアン・フランチェスコーニってヤツぁなんてぇすげーんだいっ!」云々と大絶賛する新曲がついにユーチューブにアップされました。タイトルは……もぐもぐもぐもぐ……これ、ギリシャ語でしょうかね。皆目見当がつきませんが、タイトルの意味・由来などは後ほど本人に聴くとして、まずはぜひ見て、聴いてみてください。この7分を超える大曲をライアンは、大切な友人でもあるフリストス・ゴベタスに捧げています。ちなみにフリストス・ゴベタスなる人物はギリシャのウード/ブズーキ奏者で、ビル・フリーゼルのアルバム『ジ・インターコンチネンタルズ』(2003年)にも参加していることが知られています。

さて、ジョアンナ・ニューサム・バンドのメンバーとしての活動もひと段落、ようやく自身の次のソロ・アルバムに向けて楽曲制作~録音を始めたライアン・フランチェスコーニ。しかも、ユーチューブに1曲アップしただけで、もうこんなサイト(こちら)でレビューされていたり、こういったことからも彼の音楽に対する注目度の高さが窺えます。もし、彼の音楽をまだ聴いたことがなければ、ぜひ2010年にリリースしたアルバム『パラブルズ』を聴いてみてください。アコースティック・ギター1本でどれだけのことができるのか、そのひとつの答えを感じていただけるかもしれません。

2011/10/18

青空セット


スウィート・ドリームス・プレスWEB限定青空セット!
マップ発行のDVD付画集とCDのお得な組み合わせです

アーティスト:ジャド・フェア(&テニスコーツ)
タイトル:青空セット
カタログ番号:SDSP-001
発売日:2011年10月15日
内容:CD(ジャド・フェア&テニスコーツ『エンジョイ・ユア・ライフ』)+DVD付画集(ジャド・フェア『ブルー・スカイズ・アンド・モンスターズ』)

定価:4,000円+税
通常定価2,310円(CD)+3,675円(画集)=5,985円の約30%OFF!
ご購入はこちらから
*CDの内容についてはこちらをご覧ください。

ブルー・スカイズ・アンド・モンスターズ概要
発売元:map(2006年5月15日発行)
版形:A4変形(タテ182mm×ヨコ210mm)
本文総ページ数:112ページ(カラー32ページ/特色2色32ページ/特色1色32ページ/モノクロ16ページ)
カバー:広げるとポスターになる特殊仕様(594mm×338mm)
序文:デヴィッド・グリーンバーガー(ザ・デュプレックス・プラネット)
DVDコンテンツ:未発表ライブ映像(共演者はブレクタム・フロム・ブレクダムのケヴィン・ブレクダムやハーフ・ジャパニーズのジャイルス・リーダー、ランバーロブなど)、未発表音源(なんと5.1ch!)、スライド・ショー、アニメーション他/リージョン・フリー/NTSC方式/4:3

Jad Fair & Tenniscoats - Enjoy Your Life


アーティスト:ジャド・フェア&テニスコーツ
タイトル:エンジョイ・ユア・ライフ
カタログ番号:SDCD-007
発売日:2011年10月15日
収録曲数:16曲
パッケージ:特製ポップアップ付きE式紙ジャケット
ライナーノーツ:さや、植野隆司/歌詞対訳付

定価:2,200円+税
ご購入はこちらから
ジャド・フェアとテニスコーツの共作アルバム
エンジョイ・ユア・ライフ、世界でもっとも愛らしい音楽

2011年3月、ローファイ・ロックのゴッドファーザー、ジャド・フェアはテニスコーツとともにジャパン・ツアーを敢行し、その初めて手合わせした公演後の2日間を東京某所でレコーディングに勤しみました。ジャドが用意した歌詞にテニスコーツが曲をつけ、テニスコーツが用意した曲にはジャドが特製ギター(ネックとボディが輪ゴムで留めてあってグイ~ンという凄いポルタメントが出る)を乗せます。それぞれ数時間の録音にも関わらず、ふたを開ければ実に16曲。唯一録音が滞ったのは、ジャドが日本語で歌う「隣組」が余りにも可愛く、どうしてもさやさんが吹き出してしまったときぐらい(その様子も収録されています)でした。ソファに座り、けったいなギターを抱え、おとなしく指示を待つジャドさん。ときに喧々諤々のテニスコーツではありましたが、どこかのどかな、それでいて濃密な時間と空間がありました。テニスコーツの最新作『ときのうた』にも通じるシンプルなセッティング。むにゃむにゃと愛らしいジャドの語り口。誤解を恐れずに言えば、世界でもっとも愛らしい音楽がここにあります。

震災の翌日、神戸旧グ邸でツアーを終えたジャドが会場を後にするとき、共演者のゑでぃさん(ゑでぃまぁこん、わすれろ草)がジャドにかけた「エンジョイ・ユア・ライフ!」というお別れの言葉。そこに、この作品のタイトルは由来しています。エンジョイ・ユア・ライフ! 生きることを楽しんでね! あなたの人生に、ぜひ、この音楽を迎え入れてください。


Tracks:
1. ドブドブ
2. All That, and More
3. ありがとう
4. My Heart Has Wings
5. みなさんはどこへ
6. That's Us
7. 隣組
8. ぼくをひとりにしないで
9. すぐおばけ
10. いっぱいあるぞダイヤモンド
11. I Know That We Can
12. 金木犀走
13. Overjoyed
14. All of a Sudden
15. ぴんぴんピーナッツ
16. Your Love Protects Me


Jad Fair & Tenniscoats - I Know That We Can by Sweet Dreams Press

2011/10/14

レイチェル・ダッドの『バイト・ザ・マウンテン』リリース記念ツアー 2011~2012


11月5日(土)にニュー・アルバム『バイト・ザ・マウンテン』をリリースするレイチェル・ダッドが、パートナーのICHIくんとともに日本に帰ってきます。いつものように日本各地、あんな街こんな町でのライブを調整中のようですが、まずはスウィート・ドリームス・プレスがお手伝いする2公演が決まりましたので、ここに発表いたします。

11月19日(土) 鎌倉 カフェ・ゴーティー(090-8430-9708)
鎌倉市小町2-10-7 ストロービル3F
出演:レイチェル・ダッドICHI
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金:2,000円(前売)/2,500円(当日)*ドリンク別
チケット:会場(info@cafegoatee.com)、スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com

11月20日(日) 立川 ギャラリー・セプチマ
東京都立川市柏町3-8-2
出演:レイチェル・ダッドアキツユコの客演あり)、ICHIオシロスコッティ
出店:TAIYODOアグネス・パーラー、バー給湯室
開場 5:00pm/開演 6:00pm
料金:2,000円(前売)/2,500円(当日) *1ドリンク込
チケット:会場(galleryseptima@gmail.com)、スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com

カフェ・ゴーティーもギャラリー・セプチマも決して大きな会場ではありません。カフェ・ゴーティーにはお席に限りが、また、ギャラリー・セプチマもスペースに限りがありますので、ぜひお早めのご予約をお奨めいたします(ご予約を希望の方は上記の連絡先アドレスまで枚数と連絡先をお知らせください)。また、ギャラリー・セプチマには奇才、オシロスコッティも出演決定! 美味しいフードもご用意させていただきます。またこんなライブになるのかな、楽しみ! ぜひ来てね!

なお、今後、決定したライブについても順次こちらに追加してアップデートしていきます。なんといってもレイチェルもICHIくんもライブが肝、この機会をお見逃しないように!

FRENCH PICNIC '11
11月6日(日) 富山・富岩運河環水公園 あいの島
出演:ICHI(12:15~13:00、15:00~15:45)、レイチェル・ダッド(10:50~11:10)
問い合わせ:富山駅北フランス化計画実行委員会

月曜日の音楽
11月21日(月) 東京・中野 RAFT(03-3365-0307)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
フード:エバジャム
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金:2,000円(中野区在住・在勤割引1,500円)
チケット:会場

いいふたり
11月22日(火) 東京・六本木 スーパー・デラックス(03-5412-0515)
出演:レイチェル・ダッド×ICHI(それぞれのソロセットもあり)トンチ×石橋英子
DJ:マイケルJフォクスアーノルド坊や
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日) *ドリンク別
チケット:会場

偶然の音楽 vol.2
11月26日(土) 福井 三国湊座
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 6:30pm/開演 7:00pm 料金:2,000円(前売)/2,500円(当日) *1ドリンク込
*小学生以下は無料
主催:おんまえプロジェクトと、その仲間たち
問い合わせ:松村(090-2839-1871/info@onmae.info

11月27日(日) 金沢 コラボン(076-265-6273)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金:1,800円(予約)/2,000円(当日) +1ドリンク
予約:会場

12月9日(金) 滋賀・能登川 ファブリカ村
出演:レイチェル・ダッド+ICHI、びろうどねこ稲田誠、かえるさん(細馬宏通ソロ)
出店:ほっこりカフェ朴、珈琲セブン社
*ギャラリーにて滋賀の作家の作品展示あり
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日) *ドリンク付き
先着30名の方にマカロン・プレゼント
予約&問い合わせ:びろうどねこ(biroudoneko@gmail.com)

Hand の Home Party(仮)
12月10日(土) 大阪・谷町六丁目 Little Birds
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
会場DECO:さっもくもく
飲食:Hand
フライヤーデザイン:ホリモトユウキ
写真撮影:桑島薫
開場 8:00pm/開演 8:30pm
料金:1,500円 *別途1オーダー500円

12月11日(日) 神戸・塩屋 旧グッゲンハイム邸
出演:レイチェル・ダッド(+稲田誠+山路知恵子+ICHI)、ICHI、古池寿浩グループ【江崎將史(tp)+古池寿浩(tb)+宮田あずみ(cb)+山路知恵子(per)】
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,000円(予約)/2,500円(当日)
予約:会場

12月12日(月) 姫路 ハルモニア(080-3136-2673)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金:2,000円(予約)/2,500円(当日) +1ドリンク
予約:info@speaklouder.jp

NO IDEA x flau presents: FOUNDLAND
1月14日 (土)東京・原宿 VACANT(03-6459-2962)
出演:レイチェル・ダッド、YOKカラトユカリ
PA:福岡功訓 (Fly sound)
開場 4:30pm/開演 5:00pm
料金:2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別途
企画・制作:flau、NO IDEA
協力:Taguchi、Fly sound、Sweet Dreams Press
チケット予約:event@flau.jp(flau)/booking@n0idea.com(VACANT)

1月16日(月)東京・八丁堀 七針(070-5082-7581)
出演:レイチェル・ダッド、石橋英子麓健一
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,000円(予約)/2,500円(当日)
チケット予約:会場

THE SUPERDELUXE NEW MUSIC ACADEMY
1月18日(水)東京・六本木 スーパー・デラックス(03-5412-0515)
出演:レイチェル・ダッド、ウォン・ジクスー、パードン木村、DJビアマイク、生意気
*クラリネットによる即興セッション
開場/開演 7:00pm
料金:1,000円

1月28日(土)名古屋 得三(052-733-3709)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ケイタ(ヒューマンビートボクサー)、稲田誠(コントラバス)、西本さゆり(Ett
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金:2,000円(前売)/2,500円(当日)
チケット:会場チケットぴあ(Pコード:156-312)

HIKARINO LOUNGE 2nd ANNIVERSARY DAYS 2: SPACE OUT
2月11日(土)愛知・岡﨑 Ragslow ひかりのラウンジ(0564-23-7828)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
DJ:ALTZ、URA
開場 9:00pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日)+1ドリンク

おとのわ〜つながる音、つながる想い〜
2月19日(日)仙台 レンサ(022-713-0366)
出演:友部正人、曽我部恵一、タテタカコ、東京ローカル・ホンク、小野一穂、yumbo、テニスコーツ、レイチェル・ダッド&ICHI、おとのわこども楽団
開場 1:00pm/開演 2:00pm
料金:3,500円(前売)/3,900円(当日)*ドリンク代別、中学生まで無料
問い合わせ:おとのわプロジェクト

2月26日(日)名古屋 MittE(052-753-6477)
名古屋市千種区猫洞通3-11 メゾン猫洞1F
出演:ICHI
開場 9:30am/開演 10:00am
料金:2,000円(1ドリンク込/限定40名)
予約:会場

2月26日(日)名古屋 MittE(052-753-6477)
名古屋市千種区猫洞通3-11 メゾン猫洞1F
出演:レイチェル・ダッド
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金:5,000円(食事込/限定15名)
予約:会場

Rachael Dadd+ICHI "Tapping for spring tour"

3月3日(土)鳥取 ボルゾイ・レコード(0857-25-3785)
鳥取県鳥取市新町201上田ビル2F
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(予約)/3,000円(当日)
予約:会場

MUSIC ZOOの音楽・動物フェス
3月4日(日)神戸 神戸ファッション美術館(078-858-0050)
神戸市東灘区向洋町中2-9-1
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、PoPoyansjaajaイマイアキオトノクニ楽団カキシマゾゾミ
開場・開演 12:00pm(1部:親子コンサート)/4:00pm(2部:大人ライブ)
料金:2,500円(大人)/500円(小中学生以下の子ども)
予約:MUSIC ZOOの音楽・動物フェス

3月6日(火)香川・観音寺 おかし工房Botan(0875-27-8478)
香川県観音寺市粟井町4190-4
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日)+1ドリンク
予約:会場(botan-caramel.0416@i.softbank.jp

3月7日(水)愛媛・今治 アポニー(0898-32-3807)
愛媛県今治市共栄町2-2-58共栄町ビル2F
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日)*おいしいコーヒー付き
予約:会場

優シイ夜vol2
3月9日(金)岡山 カフェムジカ(086-238-4190)
岡山県岡山市北区磨屋町2-8酒井ビル3F
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金:3,000円 *1フード&1ドリンク付

3月10日(土)姫路 ハルモニア(080-3136-2673)
兵庫県姫路市延末1-80 2F
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日)+1ドリンク
予約:会場(info@speaklouder.jp

3月25日(日)名古屋・金山 ブラジルコーヒー(052-321-5223)
名古屋市中区金山4-6-22 コスモビル1F
出演:レイチェル・ダッド、YOK、ett、カラトユカリ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(1ドリンク込)

レイチェル・ダッド展「Stitch Together」
galerie P+EN(052-485-7166)
名古屋市西区那古野1-20-37
会期:3月31日(土)~5月3日(木)
休廊日:火・水曜日 時間 12:00pm~8:00pm

レイチェル・ダッド展「Stitch Together」
オープニング・ライブ
3月31日(土)galerie P+EN(052-485-7166)
名古屋市西区那古野1-20-37
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム(ザ・ハンド)
開演 6:30pm

Future Folklore vol.1 ~日常を未来する~
4月1日(日)愛知・田原 明星ライブラリー(0531-33-0458)
愛知県田原市中山町寺脇185
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム(ザ・ハンド)
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金:2,000円(定員20名/おにぎり2個付・ドリンク代別)
予約:会場(myoujoulib@gmail.jp

4月3日(火)東京・吉祥寺 キチム
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビルB1
出演:ザ・ハンド(レイチェル・ダッド+ウィル・ニューサム)、ICHI
フード:yoyo.(VEGEしょくどう)
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(前売)/3,000円(当日) *ドリンク代別
予約:会場

4月4日(水)長野・下諏訪 カフェタック(0266-75-5315)
長野県諏訪郡下諏訪町御田町3158
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金:2,500円(前売)+1ドリンク

4月7日(土)名古屋・大須 モノコト(052-204-0206)
出演:ザ・ハンド(レイチェル・ダッド、ウィリアム・ニューサム)+ICHI、ゆーきゃんmiki(トウヤマタケオトリオ)+足田メロウ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,000円+1ドリンク

4月13日(金)名古屋・大須 モノコト(052-204-0206)
出演:FLY HOOP(ICHI、石田直泰、レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム)、ジョンのサン
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金:2,000円(前売)/2,500円(当日)+1ドリンク

4月20日(金)京都・下鴨 ユーゲ(075-723-4707)
京都市左京区下鴨松原町4-5
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム
開演 7:30pm
料金:1,887円

4月21日(土)福井・敦賀 ピニョン・ピニョン(0770-22-5162)
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム
開場 6:30pm/ 開演 7:00pm
料金:1,800円(小学生以下無料)
予約:会場

nami to kami vol.32
4月27日(金) 松本 hair salon 群青 (0263-34-1006)
出演:レイチェル・ダッドICHI加藤りまASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金:2,000円/1,500円(学生)*学生証など証明となるものを持参ください。いずれも1ドリンク込
予約:会場、tonico(0263-34-6621)、nami to kamiスウィート・ドリームス・プレス

はるでら
4月28日(土) 町田 簗田寺(町田市忠生2-5-33)
出演:レイチェル・ダッドyumboICHIGofish
開場 4:00pm/開演 5:00pm
PA: 福岡功訓 (Fly Sound)
料金:2,500円(予約)/3,000円(当日)
チケット予約:saitocnoスウィート・ドリームス・プレス

いなかまちにおんがくがなりひびく その15
4月29日(日) 埼玉・久喜 cafe couwa(0480-31-9976)
出演:レイチェル・ダッドICHIうつくしきひかり4 bonjour's parties
開場 5:30pm/開演 6:30pm
料金:2,000円 ドリンク別
予約:会場スウィート・ドリームス・プレス
※事前予約の方にレイチェルダッド未発表音源含む特典付き!

レイチェル・ダッド展 「Stitch Together」
クロージング・ライブ(ソーイング+ミュージック)
5月3日(木)galerie P+EN(052-485-7166)
開演 6:30pm
出演:レイチェル・ダッド(スペシャル・ゲスト有り)

ピーストライブ2012
5月6日(日) 愛知・岡﨑 岡崎市図書館交流プラザ/岡崎城二の丸能楽堂
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ASA-CHANG×ハッピータブラボンゴ会社、Calm - Moonage Electric Quintet ほか
開場 11:00am/開演 7:00pm
料金:3,000円(予約)/4,000円(当日)
問い合わせ:ピーストライブ実行委員会

マンモス・パウワウ ミュージック&キャンプフェスティバル 2012
5月12日(土)PICA富士西湖
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068-1
出演:ICHI&レイチェル・ダッド、エリック・ジェイコブセン、イノトモ、星羅、ショピン、櫻井響
入場 10:30am/ワークショップ会場開場 11:30am
料金:13,000円(子どもを含む3名まで)
問い合わせ:ニーハイメディアジャパン(03-5469-9318)

2011/10/13

レイチェル・ダッド『バイト・ザ・マウンテン』発売日延期のお知らせ


ここでお詫びとお知らせです。10月15日に予定していましたレイチェル・ダッドの新作『バイト・ザ・マウンテン』ですが、パッケージの品質に問題があったため、発売日を急遽11月5日(土)とさせていただくことになりました。なお、11月初旬よりレイチェル・ダッド&ICHIのジャパン・ツアーが始まりますが、そのツアー会場ではひと足先に販売を開始いたします。楽しみにお待ちいただきましたお客様、そして小売店の皆様にはご迷惑をおかけしてまことに申しわけございません。今後はこのようなことが二度と起きないよう、さらなる品質管理に努力いたしますので、何とぞご了承いただければ幸いです。


なお、引き続き9曲入り特典CD-R付のご予約・ご注文も本ウェブサイトと下北沢のDISC SHOP ZEROの2店舗でうけたまわっております(詳しくはこちらを)。第二の故郷、名古屋はKDハポンでのライブ・テイク(もちろん頭上を電車が通過していきます)、『バイト・ザ・マウンテン』のアウトテイク、素朴なホーム・レコーディング、そして、あのホーボー・シンガーソングライターのカバー曲などなど、より素顔のレイチェル・ダッドが楽しめるファン必携の1枚に仕上がりました。ちなみにその特典CD-Rですが、上の写真のようなパッケージになります。ポストカード・タイプの曲目表とディスクを袋に入れ、口を(四十のおっさんが)ミシンで縫い合わせました。ご予約いただいたお客様にはなるべく早くお届けできるよう、現在鋭意製作中です。どうぞお楽しみに!

2011/10/12

ジャド・フェア&テニスコーツ『エンジョイ・ユア・ライフ』到着!


本日午後、ジャド・フェア&テニスコーツのアルバム『エンジョイ・ユア・ライフ』が我が家に到着しました。間に例の手作業(ポップアップ貼り付けや歌詞カードの投げ込み等々)を挟み、それを再度工場に送って盤の投げ込み&帯を装着後シュリンクしてもらうというバカみたいな(笑)手間をかけて出来上がっただけに喜びもひとしお。よい仕上がりになりました。発売は今から3日後にあたる10月15日(土)です。また、発売日前日までにご注文いただいたお客様には消費税をサービスいたしますので、ぜひこの機会をご利用ください。

また、マップが出版したジャド・フェアのDVD付画集『ブルー・スカイズ・アンド・モンスターズ』とのお得な青空セットも、まだ多少の在庫がございます(たくさんのご注文、本当にありがとうございました!)。画集の定価が3,675円、CDの定価が2,310円、あわせて5,985円のところをなんと4,200円! こちらは10月15日の発売日以後も販売する予定ですが、在庫に限りがございますのでお早めに。詳しいご注文方法はこちらをご覧ください。

ちなみにこの画集、切り絵やドローイング、ディスコグラフィーに『The Duplex Planet』というご長寿ジンの作者であるデヴィッド・グリーンバーガーのテキストに加え、お宝映像&音源が山盛りのDVD、さらには表紙カバーがポスターになっちゃうファン必携の一冊となってます。個人的にもジャド・フェアとお近づきになれた最初のきっかけだったりして(20000ボルトのハーフ・ジャパニーズ、終演後お片づけ中のジャドさんに「画集、つくりたいんですが…」とドキドキしながら声をかけたのでした)、強い思い入れがあります。読んで/見ていただけると本当に嬉しいです。ぜひ、この機会をご利用ください。

2011/10/05

Introducing Rachael Dadd(その2)


レイチェル・ダッドのニュー・アルバム『バイト・ザ・マウンテン』のリリースまで、あと10日となりました。特典CD-Rもまだまだご用意できますので、ぜひ、スウィート・ドリームス・プレスのメイル・オーダーをご利用ください(ご利用方法についてはこちらを)。さらに、今回は特別にレイチェル・ダッドが長らく所属していたレーベル、エンジェルズ・エッグを主宰されている飯島直樹さんがやってらっしゃるレコード店、東京・下北沢のディスクショップ・ゼロでも、その特典CD-Rをつけていただくことになりました。特典の販促効果云々はともかく、レイチェル・ダッドという素敵なシンガーを日本に紹介し長く交流を結んでこられたことに対して少しでもサポートできたら幸いです。それに、そのCD-Rには飯島さんのお子さんとレイチェルとの、本当に愛らしいセッションが収録されているんです。タイトルは「雪だよ」。まだ雪が降るには早すぎますが、きっとこれから雪降りの日に思い出してうっとりするんだろうなと今から楽しみな1曲です。ぜひお楽しみに。もちろん、この特典CD-Rは数が限られていますので、お早めにスウィート・ドリームス・プレスかディスクショップ・ゼロ(こちら)でご予約いただければ幸いです。

というわけで、その飯島さんとレイチェルとの出会いについては『バイト・ザ・マウンテン』の氏によるライナーノーツ(必読です)にも詳しく書いてありますが、イギリスの音楽サイト、スパイラル・アース(こちら)のインタビューに、レイチェルが日本について語っている箇所がありましたので、抜き出して簡単に訳出してみました。

レイチェルが住んでいたブリストルの町並み
□日本と言えば、どうやって日本とのつながりが生まれたんですか?
◆それもまたケイト(注:ホエールボーン・ポーリーのパートナー、ケイト・ステーブルズのこと)のおかげなんです。つまり、90年代初頭に活動していたサイケ・フォーク・バンド、ジェシ・モーニングスターがメンバーだったムーンフラワーズから始まる一連のミュージシャン同士の結びつきがきっかけというか。その作品(ホエールボーン・ポーリーの『Recording with the Window Open』)のことが、エンジェルズ・エッグというレーベルを運営している飯島直樹さんのアンテナに引っかかってすごく気に入ってくれたみたいで、それに彼は元からブリストルに縁が深かったんです。レーベル自体、ブリストルの音楽にとりわけ強いレーベルなので、ジェシがケイトを紹介し、今度は私が紹介されたというわけなんです。
□ブリストルの人がことさら日本で受け入れられるような回路があるんでしょうか。
◆ブリストルの音楽に限られたものではないし、私がプレイする音楽はそもそもいわゆるブリストルの音楽とはまったく別物ですけれどね。ダブステップの音楽家/DJのロブ・スミスなんて明らかに異なる回路にいますから。私はギャラリーでアンプも使わずにバンジョーを弾いているような人間ですけど、唯一の接点がそのレーベルなんです。
□では、あなたのマイスペースに上がっていた木製の舞台に立つあなたの映像は、あれもギャラリーでのライブですか?
◆いえ、あれはエキサイティングなギグでした。すごく有名な美術家の奈良美智さんという人がいるんですが、彼が私の音楽を気に入ってくれたみたいで、自分がやっているカフェに来て演奏しないかと誘ってくれたんです。あの場面で私の背景にある木製の小屋は、そのカフェの真ん中に運んできた彼の作業場のインスタレーションなんです。
□日本語で歌ったことは?
◆ええ、1曲あります。初めて日本にやってきたとき、日本語の言葉をまとめたらきっと自己紹介に役立つんじゃないかと思ったんです。私は何も話せませんでしたから、一緒にツアーした人が、私が英語で書いたものに独自の解釈を加えて簡単に訳してくれて、それを歌いました。ザ・ハンドのアルバム『Little Feet Running』に入ってる曲がそれです。
□日本で歌うのは怖かったですか?
◆いいえ。家族や友達の前で演奏するときのほうが怖いぐらいです。家から遠く離れると、かえって緊張しなくなります。それに日本の人たちはアメージングで、いつも受け入れてくれるし、とても愛らしい。だから難しく感じることはないですね。
文中に出てくるホエールボーン・ポーリーの『Recording with the Window Open』

また、友達のKくんから、こんなサイトがありますよと教えてもらったのが、以前のレイチェル・ダッドのライブの模様を詳細に綴ったキャッツ・ベリー・レコーズのサイト(こちらこちら)。フタを開ければ、ついこの前湯島での一献に同席していた宮田京之亮さんのウェブサイトでした。生演奏を見て/聴いていて小さなアイデアのつながりが生まれていくさまを、実にうまく書かれています。ぜひ、こちらも読んでみてください。

さらにフォー・フォークズ・セイクというイギリスの音楽サイトで、今年のベスト・アルバムを決めるシュマーキュリー賞にフリート・フォクシーズの『Helplessness Blues』やレジャー・ソサエティの『Into the Murky Water』などと共にレイチェル・ダッドの『バイト・ザ・マウンテン』がノミネートされました(記事はこちら)。ちなみに、そこで彼女は『バイト・ザ・マウンテン』の制作過程についてこのように話しています。
フォー・フォークズ・セイク:つくっているときから、このアルバムは特別だと思っていましたか?
レイチェル・ダッド:制作中の経験そのものがとても特別なものでした。素晴らしい音楽家の人たちと出会い、さらに日本でその人たちと録音できてすごく幸運でした。その録音場所がまた特別なものでした。冬の北日本、雪の札幌、そして春には海を丘から臨む古い家で。日本で出会った人から学んだことは、すべてのことに感謝の念を持つということでした。だから、そういったことはこの作品にも多く入っていると思います。すべての瞬間とディテールの中に。
同じインタビューではお気に入りのレコードを問われ、レイチェルはベラ・フレックの『Throw down Your Heart』を紹介しています。バンジョーを弾き、歌い、人と話し、ライブが終われば家に「タノシカッター!」と笑顔で帰宅するレイチェル・ダッド。こういったことを理想としてではなく正常なものとするためにも、ぜひ、この『バイト・ザ・マウンテン』を聴いてみてください。では最後に、そのニュー・アルバムにも入っている「Balloon」のビデオを。ユーモラスなストップモーション・アニメ、パートナーのICHIくんも登場する楽しい楽しい映像です。

2011/10/04

ゴ ヨ ヤ ク ウ ケ ツ ケ チ ュ ウ


家内工業(かないこうぎょう/home industry):自分の家の一部を作業場として、家族や家族的使用人の労働力と、簡単な技術・設備を用いて経営する工業の形態。

ジ ャ ド サ ン ト テ ニ ス サ ン レ イ チ ェ ル サ ン ノ レ コ ー ド

ゴ ヨ ヤ ク ウ ケ タ マ ワ ッ テ マ ス !  ク ワ シ ク ハ コ チ ラ ト コ チ ラ デ

ヨ ロ シ ク オ ネ ガ イ シ マ ス

2011/09/30

レイチェル・ダッドの『バイト・ザ・マウンテン』特典CD-R付き予約受付開始!


下のポストでご紹介したレイチェル・ダッドの『バイト・ザ・マウンテン』、予定どおり10月15日(事情により11月5日に延期いたしました。申し訳ございません)にリリースいたします。ギリッギリ、ようやくジャケットも仕上がりました。既にリリースされている英ブロークン・サウンド盤をリアレンジして、スウィート・ドリームス・プレスならではのパッケージ・デザインとなっています。同日発売のジャド・フェア&テニスコーツ『エンジョイ・ユア・ライフ』ともども、こちらもぜひ手に取っていただきたい、と、心から願います。

では、まず1曲。収録曲から「Rice Triangle(邦題:お米のさんかく)」を聴いてください。この曲、既にライブでも定番曲のひとつなので、レイチェルの公演に足を運んだことがある方なら耳覚えがあるかもしれません。演者が厨房に入りこんで、そこにあるスプーンやフォーク、箸なんかを使ってチントンカントンと拍子を合わせるあの楽しい曲です。「わたしは梅干のおにぎりが好き」。レイチェルが歌い、最後にみんなで「いただっきまーす!」と声を合わせる。レイチェルのパフォーマンスが自然に備えている団欒の感覚のようなものを、もっとも体現している曲のひとつかもしれません。


Rachael Dadd - Rice Triangle by Sweet Dreams Press

また、この作品を手に取ってもらいたい理由のひとつに、付属ブックレットに掲載している文章と対訳のことがあります。今回、ライナーノーツは、過去、レイチェル・ダッドの作品を国内でリリースしてこられたエンジェルズ・エッグ/ディスクショップ・ゼロの飯島直樹さんに、対訳も、これまたレイチェル本人と親しくされてこられた喜多村純さんにお願いしました。なるべくレイチェル・ダッド本人の素顔が聴く方に伝わるように、まるで昔からの友人みたいに身近に彼女の音楽やキャラクターを感じてもらえれば幸いです。そのためにも、もともとの英盤では1枚のシートにまとめられていた歌詞を、このスウィート・ドリームス盤ではライナーノーツや対訳と一緒に36ページのブックレットに移植、背もレイチェルがやっている手芸ブランド、マグパイに敬意を表して糸で綴じました。

さて、発売日まで半月となりましたが、本日より『バイト・ザ・マウンテン』の予約受付を開始します。しかも、スウィート・ドリームス・プレスで直接ご予約・ご購入の方には先着で特製9曲入りCD-Rをプレゼント。内容も、『バイト・ザ・マウンテン』収録曲のアウトテイクから、アメリカのヒップ・フォークの生きる伝説、マイケル・ハーレーのカバー、先述した飯島さんのお子さんにバンジョーつま弾き日本語で歌いかける隠し録り曲、ライブ・トラックやケイト・ステイブルズとのホエールボーン・ポリーの曲など、ここでしか聴けないトラック満載。自分で言うのもなんですけど、特典にするのがもったいないぐらいの充実CDですので、ぜひ、この機会をお見逃しなく!

アーティスト名:レイチェル・ダッド
タイトル:バイト・ザ・マウンテン
発売日:2011年11月5日
カタログ番号:SDCD-008
価格:¥1,890(本体 ¥1,800)
パッケージ:E式紙ジャケット+36Pブックレット
収録曲数:14曲


ご予約/ご購入を希望される方は「info.sweetdreams@gmail.com」まで、1)お名前、2)郵便番号+ご住所、3)電話番号、3)ご希望の商品名、4)ご希望の枚数、5)希望のお支払い方法(指定の銀行口座へのお振込み、もしくは現金書留)をお知らせください。折り返し、スウィート・ドリームス・プレスより送金先などを添えた確認メールをお送りします。また、PayPalをご利用の方は、上の「Add to Cart」ボタンをご利用の上、通常のショッピング同様の方法でご送金ください。どちらも入金の確認をもってご予約成立とさせていただきます。もちろん、スウィート・ドリームス・プレスのほかの商品を併せてご購入いただくことも可能です。なお、特典CD-Rは数に限りがありますので、お早めのご予約をおすすめします。

2011/09/27

Introducing Rachael Dadd (その1)

パリでのライブの1シーンより

レイチェル・ダッドと初めて会ったのは、タラ・ジェイン・オニールの2008年の来日ツアーのとき、場所は名古屋のKDハポンでのことだったと思う。確か、そのときの共演者のセラフィナ・スティアというロンドンから来た女性シンガー・ソングライターとレイチェルが知り合いで、パートナーのICHIくんと一緒に見に来てくれたんじゃなかったかな。

とにかく第一印象はえらい可愛らしい人だなあということで、それだけでちょっと感心してしまった(?)のを覚えている。みんなに分け隔てなくニコニコと笑いかけて、それにあのカタコトの日本語でしょう。みんながレイチェルを見て、いろんな点で彼女の魅力の虜になるのも分かる気がしたものだ。そのときはまだ彼女のライブを見たことはなかったけれど、尊敬するレーベル、エンジェルズ・エッグから作品を出していたこと(そのレーベルについては『map』第2号で取り上げているので、機会があったら読んでみてほしいです)、最初の来日から川手直人さんと各地隅々を巡るような長いツアーに乗り出していたこと、音楽だけじゃなくて手芸のワークショップも開催していたことなど、彼女については何点も気になる点があって、いつかライブを見てみたいなあと思っていたのだった。もちろん、そのライブの素晴らしさについて、それまでにいろんな良い噂が耳に入ってきていたこともある。

それから数年経って、ある日ICHIくんから連絡をもらい、それはレイチェルの新作レコードを出してもらえないかとの打診だったのだけど、もちろん、ふたつ返事でお引き受けしたわけです。エンジェルズ・エッグから引き継がせてもらうというのも光栄なことだし、とにかくすごく嬉しかったな、あのときは。

というわけでスウィート・ドリームス・プレスにニュー・カマーが加わりました。紹介しましょう。レイチェル・ダッドです(拍手)。彼女のニュー・アルバム『バイト・ザ・マウンテン』を、下で紹介しているテニスコーツ&ジャド・フェアの『エンジョイ・ユア・ライフ』と同じく10月15日にリリースすることになりました。善き人間であること、手を動かすこと、人に笑いかけること、きちんと生きること、そして嬉しく歌うこと……。ひとり、ここにまたラッダイト主義者が増えました(笑)。

まずは少し古いですが、昨年おこなわれた彼女のインタビュー記事(原文はこちら)を見つけたので、ここに訳出してご挨拶がわりとします。それでは、イギリスが生んだクラフト派シンガーソングライターの明星、レイチェル・ダッドに祝福を!

インタビュー:レイチェル・ダッド

『Drunkenwerewolf』第11号(2010年3月発行)より。

過去1年半の間、旅回りのシンガー・ソングライターで、ホエールボーン・ポーリーザ・ハンドの一員であるレイチェル・ダッドはフォーク・シーンにちょっとした騒動を引き起こしてきた。ブリテン島最高の人たちと共演し、自身の音楽を日本で広めつつ、彼女は同時に数枚のとても美しいソロ・レコードをリリースする。ペースは落ちることなく、仮に『After the Ant Fight』と題された2010年のアルバムに続き、アレッシーズ・アークアデレイズ・ケープファースト・エイド・キットらとのギグもこれから予定されているようだ。

レイチェルの歌には自分の日常生活を歌ったものが多いが、彼女は大人になってから長い時間を旅することに費やしてきた。ウィンチェスターからロンドンへ、ロンドンからブリストルへ、そしてまったく環境の異なる日本へ。

■2003年にブリストルへ引っ越した動機は何だったんですか?
□友達がいたこと、空き部屋があったこと、それからブリストルの音楽とアート自体もその理由のひとつでした。来る前にもブリストルはフレンドリーな町だと聞いてたけれど、確かにロンドンよりもずっと受け入れられている気がしますね。

■あなたは港のフェリーで働いていましたね。この町で、他にあなたにとって特別な場所はありますか?
□レイの森(Leigh Woods)と、その峡谷からの脱出ルートが大好きです。今日も自転車でピルまで行きました。それにグロスター通りも大好き。あそこもちょっと(商業センターからの)脱出ルートみたいな感じですね。独立店舗はどこも好きだし、あっ、セント・ワーバーグ、ザ・ファーム(パブ)、セルフ・ビルド・プロジェクトも。あの界隈は、フェリーの仲間とちょっと住んでたことがあるんです。すごくラブリーな3カ月でした!

■あなたはこの1年半の間、多くの時間を日本で過ごされてきましたね。楽しまれましたか? そもそも、どうして日本に行くことにしたんですか?
□私、日本が大好きです。あそこで出会った人たちがどれだけ素晴らしいか。彼らはすごく気を使ってくれるし、誠実で、フレンドリーで、慎み深く、興味をそそられ、好奇心旺盛な人たちでした。未知の文化とルールを学ぶことは、すごくよい経験にもなりましたね。ご飯も様々な種類があってとてもおいしいし、山々もすごく美しい、特に秋はね。音楽をつくろうと日本に行ったんですけど、それは私のレコードを出している唯一のレーベルがある国だったからなんです。それに、ひとりで冒険に乗り出すときじゃないかと思いました。まったく勝手の違う場所をひとりでさまようのも楽しいんじゃないかと。人はみなとても温かくて、どこでもすごく歓迎されたので、まったく大変なことはなかったんですけれど。

■今まで訪れたことがない国に行きたいですか?
□日本からロシアまで汽車で旅行したいですね。それに、スカンジナビアに行きたいです。寒冷な気候が好きなので。

■経験やソングライティングといった観点からも、あなたにとって旅することは重要なのでしょうか? 旅が一番大きな影響源ですか?
□いいえ、一番の影響というほどではありません。ソングライティングにとっても、そこまで重要だとは考えていないです。ただ、私は自分にとって身近にあるものを書く傾向があるので、今いる場所よりも元いた場所のことの方が曲になりますね。ささやかで、どこでも起こるようなこと。でも、日本でひとりぼっちになった経験、内省の時間は確かに自分の曲に影響を及ぼしました。いろんな感情が湧き起こったんです。

■ほかにどういうことが作曲のヒントになりますか?
□デヴィッド・アッテンボロー映画の映像を流したりしてるダサいトランス・パーティーのことについての曲を書き上げたところなんですが、その映画に出てくる泳ぐ猿と象がすごく感動的だったんです。すべてのことが私にとっての影響源になるんです。でも、まったく曲が書けなくなる時期もあります。どちらかというとひとりで寂しくしてるときのほうが曲が書けますね。今はエイイチが日本に帰ってるから、自分に活を入れてるところなんです。


「Window」:新作『バイト・ザ・マウンテン』収録曲。
冒頭に登場する男性は、ザ・ハンドの相棒であるコラ奏者のウィグ・スミス。

ソロ・パフォーマーであることからも、レイチェルはとにかくライブに定評がある。彼女は熟練した音楽家であり、『The World Outside is in a Cupboard』『Songs from the Crypt』そして『Summer/Autumn Recordings』といった既発アルバムでも、ウクレレやピアノといった伝統的な楽器に真摯にぶつかっていった。しかし、彼女のクリエイティビティはそれだけではない。

■私が最後にあなたのライヴを見たのは、2008年に開催されたブリストルのハーバー・フェスティバルでのことでした。ひとりの男性があなたの音楽に併せて、噴水のほうまで踊っていったのを覚えていますか? あのとき以外にも誰かが飛び入りしたなんてこと、あります?
□みんなが踊ってくれるのは最高の気分ですね。あまりないことですが、今までに2~3人はいたように思います(おかしな人ではなかったけど)。でも、ブリストルのミュージシャンや、私のライブによく来る人なら知ってるようにジェフも踊るのが好きですし、何回か子どもたちが踊ってくれたこともありました。あれは最高でした。すごく誠実な批評ともいえるでしょうね。

■あれは本当にラブリーな演奏でした。では、今までのライブで、他に普通じゃない経験をしたことはあります?
□日本では電車の中で演奏したり、緑に囲まれた庭園で演奏したこともありましたね。


この笑顔! 新作『バイト・ザ・マウンテン』のアートワーク・セッションからのひとコマ

マテリアル・アートはレイチェルの美術履歴の中でも高く位置づけられていて、彼女はずっとアート好きの財布の紐を緩ませてしまうようなトート・バッグやレコードのジャケット、バッヂやその他の商品をデザインし創作してきた。また、彼女はこれからリリースされるミニ・アルバム『Moth in the Motor』のジャケットをファンに自分でつくってもらうコンペティションも開催している。

■『Moth in the Motor』は批評家やファンから大きな注目を浴びていますが、あのEPであなたがやりたかったことは何でしたか?
□EPというより、自分の中ではミニ・アルバムなんですけど、6曲入っていて、可能な限り本物のピアノで演奏したかったのと、ライブでも同じようにできる曲がやりたかったんです。2月いっぱいずっとツアーして、みんなにはこのサイト(こちら)にアクセスして、寄せられたアートワークを見たり、お気に入りがあったら買ったりして欲しいですね。

■そのジャケット・コンペティションには既に美しい作品が届いていますね。あなたのお気に入りはどれですか?
□たくさんあります。特に日本からの作品はとてもラブリーですね。それ以外にはジェイン・ステーブルズの作品が際立っていました。彼女は私の曲の中にある政治的/社会的メッセージについて考えてくれていますし、とても美しく描けています。


左がパートナーのエイイチ(=ICHI)。彼のワンマンバンド・パフォーマンスもぜひ!

彼女が達成してきたすべてのこと、彼女が備えている力、日本のレーベル、エンジェルズ・エッグに彼女が見出している安心感にかかわらず、ご想像どおり、将来の彼女がどうなっているか、それは見当もつかないし、一方向に運命付けられているとも言えないようだ。

■2010年にはアルバムをリリースする予定があるとか。どんなタイトルになるんでしょうか?
□ええと、多分『After the Ant Fight』でしょうか。この質問は半年後に聞いてくださいよ!

■では『After the Ant Fight』とこれまでの作品との違いは?
□今までは庭とか教会とか寝室で録音してきたのですが、新作は私にとっては初めてのスタジオ録音作品なんです。今はほかにもいろいろ変な場所で録音し続けていきたいなと思っています。

■ケイト・ステイブルズとやっているホエールボーン・ポーリーの『Taproot & Sill』に続く作品も録音しているのでしょうか? みんな待ちわびていますよ!
□私もホエールボーン・ポーリーのアルバムをつくりたいと思っています。ずっと相談はしてるんですが、2011年までは無理のようで。すごい先の話になっちゃいますが。

■来年のあなたは何をしているんでしょうね。どの国にいるんでしょう?
□ケイトとの録音でフランスかもしれませんね。もしくはまだ日本にいることもあり得ます。

■最後に、OLOウォームズのジェイムスからの質問です。結婚式はいつで、自分もエイイチと結婚できるでしょうか、ですって。
□まずはエイイチと相談してみますね。きっと私同様、エイイチもこの質問を見て爆笑しちゃうんじゃないかしら!

2011/09/26

ジャド・フェアとテニスコーツの『エンジョイ・ユア・ライフ』予約受付開始!


かねてより告知をしてきましたスウィート・ドリームス・プレスからの次作リリースですが、先週ですべての入稿作業が完了! というわけでここに晴れて概要をご紹介できることになりました。そうです。ジャド・フェアとテニスコーツの共作盤『エンジョイ・ユア・ライフ』です。

ことしの3月、その両者で乗り出したジャパン・ツアーの模様はこちらを読んでいただくとして、その合間を縫って東京で2日間、大城真くんの自宅スタジオで喧々諤々すいすいっと、ときにくっくっく……腹痛い~っ、助けて~っと涙を流しながら満面の笑みで仕上げた16曲が、このたび、その録音した順番どおりに全録音曲を収めた1枚のレコードになりました。エンジョイ・ユア・ライフ! 楽しい人生を! いいタイトルでしょう? 名付け親のゑでぃさん、どうもありがとう!

さて、本作の主な登場キャラクターは、テニスコーツが風呂敷に包んで持参した曲、ジャドさんがめくる秘蔵の歌詞ノート、そしてネックとボディを輪ゴムで留めたジャド・フェア謹製特殊ギター、天高く馬肥ゆるさやさんの歌声、回転草の植野さんのギター・プレイなどなど、となっております。ここでくどくど説明するよりも、まずはその中から1曲「アイ・ノウ・ザット・ウィー・キャン」を聴いてもらいましょう。幸せがドアをノックしたら、すぐにドアを開けて幸せを呼び込まなきゃ……。そんなジャドさんらしい歌詞の、明るく希望に溢れた曲です。


Jad Fair & Tenniscoats - I Know That We Can by Sweet Dreams Press

気になるジャケットも、上の写真にあるとおり、ジャド・フェア画伯の絵心炸裂、切り絵に着色したカラフルなアートワーク満載。ワンちゃん、ネコちゃん、トリちゃん、雪ダルマちゃんがお出迎えします。にしても、カ、カワイイ……。なんて愛らしいおじさんなんだ、ジャドさん……。さらに、挿入される歌詞カードにはテニスコーツのおふたりにそれぞれ最高の文章を寄せてもらい、もう一枚あるインサートにはジャド・フェアの歌詞の対訳を掲載と、我ながら至れり尽くせり。そ・し・て……。

ジャ――――――――ン!


ジャケットをパカッて開くと、これまたジャド・フェアの筆によるジャド本人、さやさん、植野さんの演奏シーンが広がって、このままジャケットが自立、そのまま飾れちゃうという仕立てなんです。すごいでしょ! ま、このポップアップ、これからみんなで1枚1枚、両面テープを貼って組み立てていくんですが……(泣)。

ともあれ、発売日は10月15日! あと1カ月を切りました。そ・こ・で、せめてスウィート・ドリームス・プレスで予約/購入いただいた方に何か特典はないかなーと考えてみたのですが……あっ! ありました。以前、マップでつくったジャドさんのDVD付画集『Blue Skies and Monsters』が多少残っているので(内容についてはこちらも)、この『エンジョイ・ユア・ライフ』と、その『Blue Skies and Monsters』をセットで販売しちゃおうかなと。題して「青空セット」です。

ちなみに気になるお値段ですが、『エンジョイ・ユア・ライフ』が税込2,310円、そして『Blue Skies and Monsters』が税込3,675円で計5,985円のところ、思い切って税込4,200円にいたします。なんと1,785円引き!(笑)持ってけドロボー!です。切り絵やドローイングだけでなく、未発表ライブ映像や5.1チャンネル(!)でミックスした未発表音源などを異常な量満載したDVDもついている『Blue Skies and Monsters』、この機会にぜひ手に取っていただければと。なお、『エンジョイ・ユア・ライフ』だけ予約したいというお方もいらっしゃると思いますので、そちらの方は消費税をサービス、お値段を2,200円にさせていただきます(こちらは発売日の前日までに予約された方のみの限定サービスですのでお早めに)。では、あらためてここでそれぞれの内容を。


アーティスト名:ジャド・フェア&テニスコーツ
タイトル:エンジョイ・ユア・ライフ
発売日:2011年10月15日
カタログ番号:SDCD-007
価格:¥2,310(本体 ¥2,200)
予約者特別価格(2011年10月14日まで) ¥2,200
パッケージ:E式紙ジャケット+ポップアップ
収録曲数:16曲(録音した曲すべて)




スウィート・ドリームス・プレスWEB限定青空セット!

タイトル:青空セット(ブルー・スカイズ・アンド・モンスターズ画集+エンジョイ・ユア・ライフCD)
発売日:2011年10月15日
カタログ番号:SDSP-001
WEB限定価格:¥4,200(本体 ¥4,000)
通常定価3,675円+2,310円=5,985円の約30%OFF!

ブルー・スカイズ・アンド・モンスターズ概要
発売元:map(2006年5月15日発行)
版形:A4変形(タテ182mm×ヨコ210mm)
本文総ページ数:112ページ(カラー32ページ/特色2色32ページ/特色1色32ページ/モノクロ16ページ)
カバー:広げるとポスターになる特殊仕様(594mm×338mm)
序文:デヴィッド・グリーンバーガー(ザ・デュプレックス・プラネット)
DVDコンテンツ:未発表ライブ映像(共演者はブレクタム・フロム・ブレクダムのケヴィン・ブレクダムやハーフ・ジャパニーズのジャイルス・リーダー、ランバーロブなど)、未発表音源(なんと5.1ch!)、スライド・ショー、アニメーション他/リージョン・フリー/NTSC方式/4:3


なお、ご予約/ご購入を希望される方は「info.sweetdreams@gmail.com」まで、1)お名前、2)郵便番号+ご住所、3)電話番号、3)ご希望の商品名、4)ご希望の枚数、5)希望のお支払い方法(指定の銀行口座へのお振込み、もしくは現金書留)をお知らせください。折り返し、スウィート・ドリームス・プレスより送金先などを添えた確認メールをお送りします。また、PayPalをご利用の方は、上の「Add to Cart」ボタンをご利用の上、通常のショッピング同様の方法でご送金ください。どちらも入金の確認をもってご予約成立とさせていただきます。もちろん、スウィート・ドリームス・プレスのほかの商品を併せてご購入いただくことも可能です。重ねて、『Blue Skies and Monsters』とのセットは数に限りがありますので、お早めのご予約をオススメします。

2011/09/14

ツイッター始めました。

遅ればせながらツイッターはじめました(こちら)。Facebookにあるスウィート・ドリームス・プレスのページ(こちら)ともども、より頻繁に日々のあれこれをアップロードしていくのでチェックしてみてくださいな。

2011/08/19

タラ・ジェイン・オニール&二階堂和美のUSツアー2011、無事に終了しました。

シアトル(8月1日)~オリンピア(8月2日)~ポートランド(8月4日&8日)~サンフランシスコ(8月6日)、アメリカ太平洋岸北西部~西部を巡る4都市5公演のタラ・ジェイン・オニール&二階堂和美のUSツアー2011、各地とも盛況のうちに終了いたしました。ツアー中に何かしらの経過報告をしますなんて下のエントリーで書いたものの、なかなか自分の時間が見つからなかったり、楽しすぎてそれどころじゃなかったりして何もできず(福田個人のFacebookで少しずつ写真はアップしていましたが……こちら)、どうも失礼しました。ここで、そのツアーの一端を写真で紹介してみようと思います。


まずは7月31日(日)成田発ポートランド国際空港着の直行便、デルタ航空618便で朝にアメリカ入り。オレゴンの濃い緑が眼下に広がります。空港ではタラが愛車のバーブ(バーバラの略)と一緒に待ち受けていました。やあやあ、ついに来たよーっ!


おー、よく来たわね! 挨拶もそこそこに、そのまま元エクスプロード・イントゥ・カラーズのリサと映像作家のジュリーさんの3人でシェアしている北ポートランドのタラの家に荷物を降ろして……。


そのまま休む間もなく「オラァッ! 朝飯行くぞっ!」とタラがニヤリ。見知らぬ町を2台の自転車が飛ばしていきます。早く早く、私についておいで!


10分ほど漕ぐとタラの友達、映像作家でポートランド・シーン守護神のひとりでもあるヴァネッサ・レンウィックさんのお家に。中に入ると次の日にシアトルで共演する予定のチェロ奏者、ロリ・ゴールドストン(現アース、ニルヴァーナへの客演でも有名)一家もいます。ちなみに彼女の夫、カイル・ハンソンもミュージシャンでブラック・キャット・オーケストラのメンバー。みんなでヴァネッサ手製のブルーベリー入りパンケーキを美味しくいただきます。


ご飯を食べ終わって一時帰宅、タラが用意してくれた地下室の一室でお昼寝タイム。ここが当分ポートランドでの我が家となります。お休みなさい。グー。


が、それもつかの間「いつまで寝とんじゃ、ボケっ!」とたたき起こされ、近所のパーティーに引きずっていかれます。タラの2008年の来日ツアーに同行していたジェフ・ソール(元ファック、現サッド・ホース)もバドワイザーの6パック背負って登場。写真のバックヤードの隣のガレージではバンドも演奏していて、エボリューショナリー・ジャズ・バンドのマイケル・ヘンリクソンがドラムを叩いていました。ジェフ・ソールとサッド・ホースをやってるエリザベス・ベナブルともついに対面。みんなで次のパーティーへと自転車でハシゴします(次のパーティーは釣りをテーマにしたジンをつくってる女性が主催。焚き火をしてお芝居をしていた)。その後、帰ってポーチ・パーティーでもしようぜと誰からともなく。もう9時にはなっていたけど、まだ空は薄明るく、こうして初日は賑やかに終わったのでした。


8月1日、今日からツアーが始まります。朝10時に荷物をまとめて出発進行~! が、いきなりタラがケガ。血を見て盛り上がりつつ一路シアトルへ。「にかさや」でのフェスティバル出演でカナダはバンクーバーにいるニカさんもアムトラックでシアトルに向かっているはず。待ち合わせの駅を間違えたりもしつつ、4時に無事合流。抱き合うタラとニカ。やあやあ、よかったよかった。ヴァネッサの家で会ったカイル・ハンソンも息子を連れて来てくれ、ライヴまでの時間を使ってシアトルのレタープレス・ショップや巨大スリフト・ストアを案内してくれました。その後、エチオピア料理で腹ごしらえ。なんとタッチ&ゴーのオーナー、コーリー・ラスクもやってきました。ワオ!


初日のライヴ会場は20/20サイクル、名前からも分かるとおり自転車屋さんです(笑)。後から聞いたところによるとキャルヴィン・ジョンソンも、ここで愛用の自転車を組み立ててもらったのだとか。よくライヴもやっているようで、店内には簡単なPAとステージも組まれています。入り口に物販テーブルも用意して……。


出演者のマウント・イアリことフィル・エルブラムも到着してニカさんと固くハグ。ニカさんの2003年のアメリカ・ツアーを一緒に回ったのがフィルその人でした。8年経って、お互いにまたアメリカでステージを共にするとは。この日はニカさんにとって感慨深いものがあったのでしょう。マウント・イアリの演奏が始まった途端、フロアから漏れてきたすすり泣く声。それはニカさんの声でした。


とはいえ、ダニー・ササキ(元オールド・ハウンツ、現セダン)をパーカッションに迎えたタラ&ニカのステージでは店内を飛び出て走り回ったりして大はしゃぎ。お客さんを大いに沸かせます。ワーイ!


月曜日にもかかわらず満員のお客さんで無事終了。この日はロリ&カイル夫妻の家にみんなで泊めさせてもらいます。フィル・エルブラムは昔を懐かしみたいということで、あえて近くに停めた自分のトラックの中で寝るのだとのこと。寝酒代わりに、ロリ秘蔵のヨーロッパの変なリキュールをみんなで酌み交わします。裏庭にニワトリが数羽、ひよこが一羽、カイルが救ったという翼の折れたカラスもいる素敵なお宅でした。お休みなさ~い!


8月2日はロリの家でカイルがつくってくれるパンケーキを朝ごはんに、お昼は近所に出かけてタイ料理を食べてシアトルを後に、車で3時間かけてオリンピアにやってきました。タラの友達が働いている古着屋さんを覗いてブラブラしていると以前Kレコーズのオフィスがあった建物に。今はビールの倉庫になっているようで、トラックが出入りできるよう壁に大きな穴を空けていました。ニカさんのボックス・セット『Nikaido Kazumi US Tour 2003』のカバーでニカさんが寝ていた場所が、この建物の(今は取り払われてもうなくなっていた)2階だったようです。写真は、その大きな穴を見ているタラとフィル。


この日の会場はオリンピアの目抜き通りの端にあるノーザン。Kレコーズを実質切り盛りしているマリエラ・ルースも関わるオリンピア・オール・エイジズ・プロジェクトが運営するスペースです。残念ながら移転することになり、この場所でのイベント開催もこの週限りとのこと。会場には、Kの総帥キャルヴィン・ジョンソン、タラやレイチェル・カーンズキング・コブラをやっていたテッド・コーもいます。にしても初めて足を踏み入れたオリンピアの町、深夜になると通りに酔っ払いがうようよしていてえらい荒廃した雰囲気でした。ええい、それならばとコーが働くメキシコ料理屋でタコスをゲットし、一杯飲んでからみんなでカラオケへ。


ステージ後方に声のいいおじさんがいて、その人に歌いたい曲と自分の名前を書いたメモを渡すと「ハーイ、次は日本から来たニカが歌うよ~。お、この曲はいいね。僕も好きだよ!」とか何とか、ひとくさり紹介してくれるのでした(写真はコー)。さらに閉店時には、おじさんみずからお別れの曲を朗々と1曲。歌がうまい人もいれば、とんでもない音痴の人もいて、でも、みんなそんなこと気にせずに盛り上がって楽しい夜が更けていきます。この日の宿泊はキャルヴィン・ジョンソン宅。タラはコーの家へ行き、前日同様フィルは車に。


朝起きて、キャルヴィンが淹れてくれた緑茶をみんなで裏庭ですすっているというのも不思議なものでした。写真は「私は毎朝、松本のすし典の湯のみで日本茶を一杯飲んでいます」と誇らしげなキャルヴィン様。にしてもジーンズ、短くカットし過ぎではないかと。この後、自慢のレコード部屋で自慢のレディ・ガガのピクチャー7インチをかけてくださいました(笑)。


昼前に出発してスウィート・ドリームスの表紙や二階堂和美『ニカセトラ』カバーでおなじみの切り絵作家、ニキ・マクルーア邸をみんなで訪問。9月にポートランドの美術館で大規模な展示を控えて忙しい中でしたが、あれもこれもとお土産を(息子のフィンくんから)山ほどもらい……。その後、車で新しいアトリエ&自宅の建設現場に案内してくれました(これが海辺の最高のロケーションでビックリ!)。ニキ、日本に来たのはもう10年前なんだね。机の上に貼ってあったスケジュールは2016年ごろまでびっちりだったし、帰り際「なかなか日本に行ける余裕がなくて……」とニキさん一瞬泣きそうな顔になって、僕たち何も言えなくなってしまう……。


そして再びポートランドに。オリンピアで仕入れたレイチェル・カーンズ謹製マジック・コンブチャ(「昆布茶」というものの、アメリカでは紅茶キノコのことを指す。ちょっと酸っぱい飲料で予想以上に人気があった)を幾つかのお店にデリバリして会場のホロシンに。リハもそこそこに、タラが「ポートランドで一番古いヒッピー・パブでマイケル・ハーレーが演奏してるから行ってみない?」と。ギョエー! こんなに簡単に伝説のステージが見れるとは。8日に予定しているヴァネッサ・レンウィック宅のハウス・パーティーでもマイケル御大が歌ってくれることが決まっていたものの、こんなにあっけなく遭遇できるなんて、と、静かに盛り上がる。ちなみに今月はずっと週1回、そのローレル・サーストっていうパブで演奏してるようです。3曲しか見れませんでしたが、本当、最高でした。


リズ・ハリスライアン・フランチェスコーニドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォータートム・グリーンウッドに、タラ&ニカのセッションでは三度ダニー・ササキが参加、さらにジェフ・ソール、リサ・ションバーグまで加えて賑やかに終演したポートランド公演(写真はドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーターことブライアン・マムフォード)。お客さんの中にはローラ・ギブソン、ジョアンナ・ニューサム・バンドのニール・モーガン、コリン・タッカー・バンドのセス・ロリンツィにサラ・ランド、ホワイト・レインボーのアダム・フォークナー、タラ・ジェイン・オニールの「A Vertiginous One‏」の映像(こちら)をつくったザック・マルゴリス、タラの過去2回の来日ツアーに同行したクリスティーナ・デイヴィース、最近ポートランドに引っ越してきたという元イレース・エラータのサラ・ジャフなどなど、久しぶりに会う面々の姿が続々でちと飲みすぎてしまう。


翌8月4日は移動日、この日はタラの友達の作家、アナ・ジョイ・スプリンガー(元ブラッツサイファー・イン・ザ・スノー)が夏の間だけ創作用に別荘を借りている北カリフォルニアのトリニダドへ向かう。途中、上の写真にあるスミス川や……。


タラ曰く「ツーリスト・トラップ」という国道沿いの旅行者目当ての面白スポットに停まってくれる。上の写真は木のこぶを使った家具や装飾品を売っていたタラお気に入りの場所。そして、8時ごろにトリニダドに到着、閑静な海辺の別荘地。バスルームが3つもある超豪華な建物に入ると、ほどなくして冨士眞奈美似のアナ・ジョイが小さなヨークシャー・テリア(かな?)を抱えて現われる。この人がアーロン・コメットバスの元彼女としても知られる伝説のパンクス……? 夕食は近所のファンシーなオイスター・レストランで生牡蠣、焼き牡蠣に舌鼓、家に戻って夜更けまでタラとアナ・ジョイの会話は弾んでいました。この日だけは、ちょっと特別な1日だった、かな?


8月5日はサンフランシスコへ。タラがかねてより僕らを連れていきたがっていたレッドウッズに分け入る。世界一の樹高を誇るというセコイヤの木が何本も何本も、地表はきれいなシダとコケ、クローバーに覆われた圧巻の景色に一同、声を出すのも忘れてボーっと見入る。多分、自分の重さに耐えられなくて倒れたのだろう巨大なセコイヤの根こそぎに驚愕、しばしうっとりとリフレッシュの時間。


と、さらに数時間で霧のサンフランシスコに到着、すぐに今晩のホスト、リトル・ウィングスことカイル・フィールドと合流して滅茶苦茶美味しいタコス屋さんに連れてってくれる。夜はミッション地区のエル・リオで公演。さすがニカさん、毎晩毎晩、おしゃべりに興じていたお客さんを歌だけで振り向かせ、だまらせてきたが、この日もそうだった。そして、そのことを印象に強く残した観客のだれかが、こうしてユーチューブに上げている。この日、タラは旧友の作家ミッシェル・ティー宅(チーム・キャシーのダーティーが翻訳した『ヴァレンシア・ストリート』が太田出版より発売中!)、僕とニカさんはサンセット地区のカイル・フィールド宅に分かれて投宿、帰り際に食べたピザも美味しかったな。


朝起きると、3人でマグカップを持って近くのカフェにコーヒーを。帰りに雑貨店でベーコンを買って帰り、カイルがみんなのために朝食をつくってくれる。なんて優しいヤツ……。カイルの絵を使ったTシャツがたくさんある近所のモラスクっていう日本でも人気のサーフ・ショップや、洒落たセレクト・ショップ、ジェネラル・ストアなんかを案内してくれたり……。


近くのオーシャン・ビーチなる砂浜まで連れてってくれたり、さらに、この日の夜にカイル自身が出演するベネフィット・ショーに招待してくれる。ちなみにタラはこの日、友人の結婚式に参列していた。カイルがサウンドチェックに向かう車の中でかけてくれたスティーリー・ダンの『ガウチョ』がこれまた最高。いやー、アメリカ来ちゃったね! 次の日、カイルは飛行機でポートランドに行かなきゃいけないこともあって、この夜はタラたちの泊まっているミシェル・ティー宅に僕らも移る。残念ながらミッシェル・ティー本人はメキシコに行っていて留守だった。


8月7日は移動日、この日は一気にサンフランシスコからポートランドにドライヴ予定。内陸部に入るといつものように快晴、気温もぐんぐん上がる。泳げるところ、泳げるところどこかない? というわけで途中高速を降りてシャスタ湖へ。浜では頻繁にボートを牽引した車が乗り入れ、湖水浴に完璧な環境ではなかったけどしばし身体を水に浸して泳ぐ。あー、気持ちいいな。この後、シャスタ山の麓のベトナム料理店へ。さて、頑張って残りの長距離ドライブ、頑張るぞーい!


が、ポートランドまで残り3時間というところまで来て、ハイウェイの路肩に車を停車したタラ。え、なになに? どうしたの? どうやら右前輪がパンクした様子。あらららら。電話して、近くの町まで車を引っ張ってってもらう。30分ほどしてやってきたのが、上の写真の巨大トラック。みんなで高い高い座席に乗せてもらい、えらくみんなで盛り上がる。ワーイ! 楽しいな。多少のトラブルがあってこそのツアーだ。


というわけで、この日はポートランドに帰るのを断念。カテッジ・グローブという、ウォルマートとガソリンスタンドと何軒かのファストフード店ぐらいしかない小さな町のモーテルに宿泊。意外に高い部屋代にタラがブーブー文句を言うが、一泊ぐらいなら悪くない。いやー、快適快適。が、夜中に近所の悪ガキ(?)にイタズラでドアをドンドン叩かれて一瞬ビビッた。


8月8日はニカさんのアメリカ滞在最後の日。タラはかわいそうに朝6時30分に修理工場まで行ってタイヤを交換してきてもらったそう。早めにモーテルをチェックアウトして途中ユージーンで朝食、ポートランドにお昼に到着。帰ってきたよー。ニカさんと歩いて近くのミシシッピ・アベニューへ。レーベルとしても人気のミシシッピ・レコーズに行ったり(『スウィート・ドリームス』第4号参照、ね)、古着屋に行ったり、ミシシッピ・スタジオのバーに行って乾杯。久しぶりにゆっくりする。

夜は7時からヴァネッサ・レンウィック宅でハウス・パーティー。到着するともうマイケル・ハーレー御大がいらっしゃる。ドキドキが落ち着くのを待ってご挨拶。もしかして、来年、日本に来るかも? つか呼ぶことになるかも? ともあれ、上のような最高の雰囲気でマイケル・ハーレーが歌い、ニカさんが歌い、タラが歌い、ドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーターことブライアン・マムフォードが歌い、そしてまたニカさんが歌い(最後はエディット・ピアフの「愛の賛歌」で感動的な締め!)、日が暮れたころにヴァネッサの短編映画を2本見てツアーは終わったのでした。客人の中にはミシシッピ・レコーズのオーナーのエリック・イサークソンやサブライム・フリークエンシーズのヒシャム・マイエ(こちらも『スウィート・ドリームス』第3号&4号参照、ね!)も。もちろんジェフ・ソールやエリザベス・ベナブルなどなど、なじみの面々も大集合して、二階堂和美2度目のアメリカ・ツアーの終了を祝ったのでした。


次の8月9日の朝、ニカさんはポートランド国際空港より帰国の途に。ぐー、寂しい。僕だけさらに3泊ほどポートランドに泊まって、その間、ずっと観たかったフランク・フェアフィールドのライヴにライアン・フランチェスコーニと行ったり、ミシシッピ・レコーズやジェフ・ソールが働いてるエグザイルド・レコーズに行ったり、リーディング・フレンジーに行ったり、パウエルズ書店に行ったり、エクスペリメンタル・デンタル・スクールのジェシー&ショウコ夫妻とそのお子様のココちゃんに会ったり、サッド・ホース&ザ・バグス&クリア・パートリッジ(元エクスプロード・イントゥ・カラーズのヘザーとリサ、オールド・タイム・レリジョンのエレン、タラというラインナップの新バンド!)のライヴを見たり、ジェフ・ソールにストリップ・バーに連れていかれたり(ポートランドにはストリップ・バーが多いらしくてフェミニストのストリップ・バーまであるのだとか。イメージ的にはバーの一角にビリヤード台と同じような扱いでストリップのステージがあって、お客さんも余り熱心に見てない:笑)。タラやトム・グリーンウッドが最近本をつくったパブリケーション・スタジオを見学させてもらったり、と、ゆっくりしてきました。

そして、最後の夜はタラの家でBBQパーティー。上の写真はその準備の様子。「あんた、写真撮ってないで手伝いなさいよ! ムキー!」。夜中には地下室でサラ・ランド、タラ含むクリア・パートリッジの4人、アダム・フォークナーやジェフ・ソール、ディア・ノラのケイティ・デヴィッドソンなどなどが入れ替わり立ちかわり楽器を手にするジャム・セッションがスタート。知った気でいたけど、こうして実際に目の当たりにすると、あらためてこなたそなたの環境の違いを痛感した次第。最後にアダムがニュー・シット!ってディア・ノラのケイティに力説してたMTVリフ・ラフのビデオを紹介しときます。今、アダムはジャスティンっていう黒人(この日のBBQにも来てた)とパープル&グリーンっていうヒップホップ・ユニットやってます。こいつも要チェックということで。


と、お陰さまでタラ・ジェイン・オニール&二階堂和美のアメリカ・ツアー2011、盛りだくさんで終了しました。さて、これからスウィート・ドリームス・プレスでは、ジャド・フェアテニスコーツの共作盤『エンジョイ・ユア・ライフ』と、レイチェル・ダッドの『バイト・ザ・マウンテン』、2枚のCDのリリースを9~10月に控えています。そちらも、どうぞお楽しみにねっ! では、最後になりましたが、皆様残暑お見舞い申し上げます。まだまだ暑さが続きます。くれぐれも体をお大事に。