2009/12/07

ポートランド追記


どうせつくるんならと、ちょっと多めに刷ってみた小冊子『Oh Portland, So Much To Answer For』ですが、お陰さまでどうやら御好評いただいているようで、在庫もあと数十部。どうもありがとうございます。と、さらに追い風になるような企画が「p*dis」さんから。ワールドワイドなインディ・レーベルの輸入/流通に力を入れている同社の、厳選したポートランド産レコード特集です。弊社『Oh Portland, So Much To Answer For』のレビュー・ページには間に合わなかったり、スペースの都合で入りきらなかった作品も数多く紹介されているので、どうぞこちらをチェックしてみてください。特にオススメは、先日、ジャッキー・オー・マザー・ファッカーの一員として来日したブライアン・マムフォードのソロ・プロジェクト、ドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーターのアルバムや、ヘザー・ブロデリック監修の限定コンピ『Portland Stories』といったあたりでしょうか。特に後者は、布張りのシンプルな装丁もナイスな1枚ですよ。また、その特設ページで紹介している商品をお買い上げの方、先着10名様にジャッキー・オー・マザーファッカーの昨年の東京公演の模様を収録したDVD-Rがいただけるとのこと。どうぞ、この機会をお見逃しなく。

また、その後も気になるポートランド情報が幾つかあります。まず、その1、ポートランドに錚々たるインディー・ロック・スターたちがメンバーのバスケ・チームがあるらしい。と、これはローラ・ギブソン&イーサン・ローズとのツアーの途上、イーサンが教えてくれたこと。スティーヴン・マルクマスやモデスト・マウスの誰だかもメンバーらしくて、試合がごっつい盛り上がるのだとか。

そして、その2。今のポートランドで人気のあるバンド、となると必ず挙がるのがスターファッカーエクスプロード・イントゥ・カラーズ、それから上記のドラッギング・アン・オックス・スルー・ウォーターの3つ。もし興味のある方は、それぞれのマイスペースか何かでチェックしてみてね。

そして最後。今、編集中のスウィート・ドリームス第4号に、安価なヴァイナル・リイシューで注目を浴びるミシシッピ・レコーズのオーナーのひとり、エリック・イサークソンと、『イエティ』誌を切り盛りしつつ、さまざまな媒体に寄稿してきたマイク・マクゴニガルとの対談をスウィート・ドリームス独占企画として掲載する予定でして、それがまたごっつい面白いのですが、その中にもポートランドの今昔がかいま見えるやり取りが幾つか。特に印象に残ったのが、深南部を除いて全米でポートランドほど人種差別が残っていた町はなかった、という部分と、現在に続くシーンの礎を築いたのは、フレッドとトゥーディーのコール夫妻に他ならないといったあたり。
「フレッド・コールって誰やねん?」という疑問も仕方ないところだけど、調べてみると60年代に結成したサイケデリック・ガレージ・バンド、ロリポップ・ショップを皮切りに、70年代にはザ・ウィーズやザ・ラッツといったパンク・バンド(ザ・ラッツのアルバムはミシシッピ・レコーズが再発済)、80年代以降もデッド・ムーンピアスド・アローズといったバンドで、現在に至るまでDIY倫理に基づく活動を続けている地元の名士のひとりなのだとか。彼のことは『Oh Portland, So Much To Answer For』でもアダム・フォークナーの原稿の中に触れられているけれど、このポートランド・プロジェクトの続編には不可欠になりそうな人物のひとりなのでした。