2008/12/26

Look inside of Sweet Dreams #3...2



その後も『スウィート・ドリームス』第3号、続々と楽しい原稿があれこれ集まってきていますので、それをここでご紹介。まず、ジョン・ドワイヤ(ジー・オー・シーズ)とダニエル・ディマジオ(ホーム・ブリッツ)ご両人のメール・インタビュー、無事、捕獲しました。異常にミススペルが多くて、さらに好きになっちゃったジョン・ドワイヤ(読み返したりしそうにないもんなあ……)。一方、かなりのレコード・ギークだということが分かったダニエル・ディマジオ(「パンク界のダニエル・ジョンストン」という呼称は撤回します)。両極端と言えば両極端。でも、どちらも面白い発言をいただけてますよっ。

そして「なんか寄稿してみない?」と先日の来日以来ラヴ・コールを送っていたティム・キンセラ(ジョーン・オブ・アークメイク・ビリーヴ)からも、ついに返事が到着。特別に、秘蔵の「映画化の見込みのない映画の脚本(!)」をスウィート・ドリームス用にアレンジして送ってくれる、とか! まじ? やった! もちろん、まだどうなるかは分かりませんが、たぶん、このホリデイを利用して手を入れてくれているはず。こちらも震えて待て、ということで。

また、毎度おなじみ、セス・ハイの最新アート・レポートは、物故したウィキピープル(ウィキペディア上の有名人たちのこと、とか)をテーマに創作するアメリカ人コンテンポラリー・アーティスト、ダニエル・ベラニーのご紹介。自分と同じ年齢で死んだ人をウィキペディアから抜き出して、その人の生涯を踏まえ、解説付で自画像をコラージュ、それを年齢別に本にまとめているのだとか。いやはや、面白い人がまだまだいるもんだねー。それから『勇猛果敢なアイダのものがたり』でも寄稿いただいた中西良之くんからは、舞踏家、中嶋夏と過ごしたメキシコでの2008年夏のレポートが届きました。舞踏についてはまったくの門外漢な僕ですが、これをきっかけにいろいろ知っていきたいな、と。そういえば、アントニー&ザ・ジョンソンズの新作EP/アルバムのカバー写真に写る大野一雄の姿が評判になっているらしく。というわけで、当のアントニーにも舞踏についてのコメントをいただけないか、早速、お願いしております。

最後に、無事、ニュー・ブラッズのメンバーとも連絡が取れました。現在、メールで送った質問の返答待ちの状態ですが、こちらはチーム・キャシー全面協力の特濃ページになる予定ですので、どうぞお楽しみに。もちろん、彼女たちの音楽だけじゃなく、ボーカル&バイオリンのオサ・アトーが作ってるジン『Shotgun Seamstress』のことやライオット・ガールとの繋がり、ブラック・パンクとしての側面にもスポットが当てられる、はず。また、一方の特集であるサブライム・フリーケンシーズのページも徐々に進行中。こちらも概要を近いうちにご紹介できる、かな? できるといいんだけど。

他にもモールス酒井泰明くんの連載ページがスタートしたり、吉本栄さん、村尾泰郎さん、バニーさん(チーム・キャシー)による新旧取り混ぜたレビュー・ページを新設(今後拡張予定)したり、俵谷哲典くん(2UP)はヨーロッパ・ツアーを前にコミックを2本がんばって描いてくれていたり、と、寄稿者の皆様あってこそのスウィート・ドリームスであることは変わらず。今回、台割を作らずに進めているので、最終的に200ページくらいになっちゃいそうな勢いで、印刷代が……という不安もありますが、どうぞよろしくお願いしますー!

最近、とってもとってもよかったもの

ゑでぃまぁこん&トンジャイ 『キラキラシズム』CD-R
庭園美術館でやってる「1930年代・東京」展で見た師岡宏次の写真と小泉癸巳男の木版画

2008/12/25

The High Llamas Japan Tour 2008


いままで、いろいろなミュージシャンに取材をしてきましたが、そのなかでもいちばん多くインタビューさせてもらったり、電話インタビュー用に質問をつくったり、編集者として取材に立ち会ってきたのは、じつは、ハイ・ラマズのショーン・オヘイガンだったりします。『アフター・アワーズ』の創刊号でダメモトで現地入り。なんとかかんとか、いろんな人のお世話になって(迷惑、ともいう)、ショーン・オヘイガン氏のご自宅を訪問できたときの経験は、自分にとっても大きな転機だった、ような。昨年の『カン・クラッダーズ』も、すごく良いアルバムだったし、うん、やっぱり大好きだわ!、とあらためて。

と、いうわけで、そのハイ・ラマズが、実に10年ぶりに来日をします! しかも6人編成での磐石の布陣(ソロ作品も評価が高いピート・エイヴスも同行するそう)。さらに招聘は、いつもの町田・簗田寺公演でもお世話になりっぱなし、また『勇猛果敢なアイダのものがたり』でも企画・執筆で協力してもらった「saitocno」チームだったりするのです。もちろん、スウィート・ドリームスも、できる限りのサポートをしていく予定ですので、ぜひ皆様、下記公演情報にお目通しを。チケット予約も、各会場と「saitocno」で受付中。メールの場合は、お名前・ご連絡先・公演日・枚数を添えて、こちらまでお送りください、とのことですので、どうぞ皆様、よろしくお願いします!

2月16日(月)
京都 アバンギルド(075-212-1125)
ハイ・ラマズ、トウヤマタケオカルテット
開場6:30pm/開演7:30pm 前売り4,000円/当日4,500円

2月17日(火)
名古屋 得三(052-733-3709)
ハイ・ラマズ、ショピン
開場6:30pm/開演7:30pm 前売り4,000円/当日4,500円

●Sean O'Hagan special SOLO set
2月19日(木)
東京 渋谷オ・ネスト(03-3462-4420)
ショーン・オヘイガン、伊藤ゴロー(MOOSE HILL)、サタデー・イヴニング・ポスト
開場6:00pm/開演7:00pm 前売り3,500円/当日4,000円

2月20日(金)
東京 渋谷オ・ウエスト(03-5784-7088)
ハイ・ラマズ、トクマルシューゴ他
開場6:00pm/開演7:00pm 前売り4,000円/当日4,500円

●The High Llamas Farewell Party
2月21日(土)
東京 町田簗田寺(042-791-0602)
ハイ・ラマズ、kazumasa hashimoto、advantage lucy
開場6:00pm/開演6:30pm 前売り4,000円/当日4,500円

2008/12/08

Look inside of Sweet Dreams #3...1



ではここで、来年2月を予定している『スウィート・ドリームス』第3号の制作状況のお知らせを。

まず、いまのところ届いている原稿が3本。まずは、前回、大統領予備選でドタバタ奔走する様子を伝えてくれたジョアンナ・ニューサムのイース(Y's)ストリート・バンドのドラマー、ニール・モーガンが、11月4日の大統領選挙日の喜びの模様をまたまた書いてくれています。そして、こちらも前号でご登場いただいたマクラウド・ズィクミューズさんですが、今度は北欧の電気も通っていない辺鄙な田舎町で開催しているウトマルクスムシーケン・フェスティバルをレポート。主催者は、昨年、日本にも奇跡の来日を果たした「北欧のアモン・デュール」なる異名を持つスーパー・サイケデリック・バンド、トラッド・グラス・オッキ・ステナールのボー・アンダーシュ・パーション氏とのことで、彼へのショート・インタビューも交えた原稿が出番待ちでございます。が、スウェーデン語のカタカナ化に大いに頭を悩ませ中。どなたか、いくつかの名詞の発音だけでも簡単に教えてもらえる人、いないでしょうか? もし「やってもいいよー」という方、ぜひお知らせください。お願いします! と、最後にテニスコーツ植野さんの連載小説『ボサノヴァ』も、随分早々にアップ済み(前回掲載分と同時にいただいてたのです)。こちら、どんどん不思議な迷宮に分け入ってすごいことに! 必読です。

最後に、その他掲載バンド/アーティストとしては、このブログでも紹介済みのエコセントリック・フォーク・バンド、バウアーバーズ、そして「パンク界のダニエル・ジョンストン」なんて言われちゃってるローファイ・パンカー、ニュージャージー在住のダニエル・ディマジオくん=ホーム・ブリッツ(↑の画像)にメールでインタビュー中です。さて、どんな答えが返ってくるか、どうぞ楽しみにお待ちください。他にもニュー・ブラッズの面々やジー・オーシーズのジョン・ドワイヤーなどなどに取材を申し込み済み。完成まで、毎週更新予定の右ジュークボックスも併せてどうぞよろしく。本日、第2回目の10曲をアップしました!

2008/12/05

High Places: One Night Show in Shibuya



スリル・ジョッキーからの同名アルバムも大評判。カラフルなリズム・メイキングがうららかなブルックリンのデュオ、ハイ・プレイシズが東京で一晩限りのライヴを開催するようです。詳しくは以下の通り。カトマン&小林英樹、DJのところに、このおふたりの名前があるだけで、なんか嬉しくなっちゃうなぁ。というわけで、時間も入場料もリーズナブルな設定となっていますので、ぜひ。
contrarede presents
HIGH PLACES  LIVE IN SHIBUYA

12/6 (SAT) @ SHIBUYA O-NEST 
OPEN 22:30 START 23:00(オールナイト公演ではありません)
1,000円+1DRINK
DJ:KATOMAN (DOTLINECIRCLE, I'M TOKYO, YOU'RE OSAKA), HIDEKI KOBAYASHI (contrarede)

2008/12/03

It's time to ElfYourself again !!


Send your own ElfYourself eCards

さて、一昨年だったか、ジャド・フェアがこの時期に送ってきてくれたのが、この「エルフ・ユアセルフ」のe-カード。雪の中、ノリノリで踊るエルフ(妖精)の顔の部分に、コンピュータ上にある自分の顔や友達の顔の画像をハメこんで知り合いに送ることができるっていうサービスがそれだったのですが、そこには、愛らしく踊るジャドさんと奥さんの姿があって、「へぇ。こんなサイトがあるんだな」と思ったものでした。それが昨年には4人バージョンになり、ついに今年は5人まで好きな顔をハメ込めるようになってます。しかも、映像も曲に合わせて「ディスコ」「カントリー」「チャールストン」が追加。計4つのバージョンを作成できるようになってます。このサイトのスポンサーである、全米第3位のオフィス・サプライ会社であるオフィス・マックスは、ニキ・マックルーアが仕事を辞退したことでも有名(?)ですが(『スウィート・ドリームス』第2号参照)、まあ、意外にこんな気の利いたサービスもあるんだよ、ってわけでして。試しに、リック・スプリングフィールド、ビリー・アイドル、ポール・マッカートニー、テッド・ニュージェント、ロッド・スチュアートの顔をはめたものを作ってみましたが、うーん、やっぱり友達の顔を貼る方が断然面白いわい。まあ、受けること確実ですので、どうぞお試しください。なお、こちらのサイトでは、このクリスマス・カードだけじゃなく、今年の大統領選にあわせたものや、お誕生日カードなどなど、各種さまざまな面白e-カードを取扱ってます。見てまわるだけでも面白いよ。

2008/12/01

師走突入!

気がつけば、あっちゅう間に12月。ガクーン。参った。できれば年内に『スウィート・ドリームス』第3号をお届けしたかったのですが、あれやこれやで10~11月がビュンビュン過ぎ、現在の進行状況だと来年2月あたり?、と、なりそうです。ともあれ、正月休み返上でがんばりますので(ムフー)、今しばらくお待ちください。これから時々、作業の進行状況もこちらでご報告しますね。と、また、編集作業中に聴いてるあの曲この曲を10曲ずつ、右のプレイヤーにてアップデートしていきます。何かのあてとしてどうぞ。

2008/11/29

Sleeve Face


いろんな人がいろんな場所でやってきたスリーヴ・フェイス(アーティストの顔なんかがアップで使われてるアナログ盤のLPジャケットを顔にハメてみたりすることね)。でも、こうやって1冊にまとめられたり、ここで閲覧できたりすると、すごく愉快です。やっぱテッド・ニュージェントすごいわ、とか。で、下の画像はそのハウ・トゥ。毎度毎度の吉本栄さんからのメールから、でしたー。

2008/11/26

Daniel Johnston & Raymond Scott

久しぶりにダニエル・ジョンストンのサイトを見たらこんなものが! 名作『Hi, How Are You?』(1983年)のジャケットを飾っていたジェレマイア・ジ・イノセント(なんて名前だったのか…)のフィギュアがそれ。カート・コバーンが着ていたTシャツ、そして、オースティンのレコード店の壁にも描かれたことで、ある種、アイコン化したキャラクターです。身長が11 3/4インチということだから30センチ弱くらい? 色は、このピンクの他にも、白、黄緑、黄色があるようで、お値段は80~150ドル(箱のサインの有無で異なる)だとか。……うーむ。しかし、ちょっと見ない間にTシャツも、やたらいろんな種類が作られているんだなぁ。なんだか複雑な気持ち。その点、素直に「いいな!」と思えるのは、下のレイモンド・スコットソフビ人形。生誕100周年だそうです。CDまで付属して、しかも、デザインド・バイ・アーチャー・プルウィット! さすがプレスポップ。作りたいもの作ってるなぁあ。

2008/11/25

ニカ・オン・ニキ


もう既にご存知の方もいらっしゃるでしょう。もしくは、上の画像の絵を見て「あら!」なんて思う人もいるかもしれません。そうなんです。12月5日にP-ヴァイン・レコードより発表される二階堂和美さん待望のカバー・アルバム『ニカセトラ』のジャケットを、我らがニキ・マックルーアが手がけております。しかも、二階堂さんたっての希望での特別切り下ろし(!)。先日、二階堂さんにチラッと「こんな感じー」ってのを見せていただいたのですが、ニキの切り絵作品、上の1点だけではなく随所にバッチリ。ぜひ、発売日には店頭にて手に取って、そして、買って、パッケージも眺めていただきたいな、と、思います。もちろん、一緒に歌えて、一緒に聴けて、一緒に笑えて、ひとりで泣いて。でも、一緒に思い出せるあの曲この曲。内容の方も、素晴らしい仕上がりなのは、言うまでもありません。さらにカクバリズムから2枚組アナログ盤も出るとのこと! 

また、毎年この時期になると入手せずにはいられない、大好評のニキのカレンダーが、名店「ontonson」にて取り扱いスタートしていますので、そちらもぜひ。それから、ニキのロ~ング・インタビューは『スウィート・ドリームス』第2号にも掲載しておりますので、ね(と、一応念押し)。余談ですが、ニキ・マックルーアが手がける全商品を扱っている「buyolimpia」(オリンピア縁のアーティストたちによる雑貨・アパレル・書籍の通販サイト。そういえば先日の来日時、エリザベス・ミッチェルはここのクイーン・ビー・クリエイションズのショルダー・バッグを持ってたな。あと、タラ・ジェイン・オニールも、ここで扱ってるアビゲイル・アダムスのピーフーディーを愛用してたはず)では、米大統領選前に「Vote for Survival」と銘打ち、板にシルクでニキの切り絵を刷った限定パネルをカタログに加えていて、来年のカレンダーの表紙にもなっている卵のモチーフのものとか相当良さそうなんだけど、円高とはいえ150米ドル……と悩んでいましたが、ようやく売り切れたようでかえってホッとしたこの頃です。

2008/11/22

アイダの本のレビュー

現在、発売中の『ミュージック・マガジン』12月号(表紙は中田ヤスタカ/capsuleです)の111ページ、村尾泰郎さんが『勇猛果敢なアイダのものがたり』について素敵なレビューを書いてくれました。ワーイ。ぜひ読んでみてください。そして、少しでも興味を持っていただけたら、レコード店や書店で、実際の本を手にとってみてもらえると嬉しいです。

2008/11/20

スウィート・ドリームス第3号、広告募集中!

 以前も紹介した、資金繰りに悩むアメリカのオルタナティヴなフリーペーパー『アーサー』ですが、最新のニューズレターで、あるNPOがスポンサーになり、資金の目処が立ったことを伝えています。パチパチパチ。もちろん『アーサー』に限らず、どこも状況は厳しいですが、それでも、存続の見通しができたのは嬉しいことです。スポンサーがつくことでヒモ付きになるんじゃないかというアレルギーもあるでしょうが、ジェイ自身も書いているように、何よりも雑誌の存続が優先されるのであれば、広告主に内容を左右されるよりは、こうしたスポンサーシップの方に可能性があるやもしれません。今後、この点が議題にのぼることは決して悪いことではないでしょう。
ともあれ、やはり彼らもクレジット(=天使)に頼って資金を調達してきたこと。そして、度重なる寄付のお願いメールの愛すべき調子の良さ。そうしたことは、良くも悪くもアメリカ人の国民性なのかな、という気もしますが、それでも、勤勉に雑誌作りに集中する姿、そのためのバイタリティは見習わなきゃな、と。以下、アーサー・マガジンからの手紙を訳出してみました。
 ええと、お察しの通り、もはや恐慌でもあるこの不景気は、資金難という形でインディペンデントなビジネスにも強い影響を与えています。そして彼らは、アーサーにいつも広告を掲載してくれたビジネスでもあります。その結果、アーサーの次号の広告収入は前号の40%減となりました。アーサーの歳入の75~80%が広告の売り上げから成っていることを考えると、これは深刻な問題です。
一方、印刷会社への支払いを後援してくれた天使、ずっと寛大な条件で援護してくれていた天使も、経済の魔物に大きな打撃を受けてしまいました。11月1日に、その天使のクレジットが停止されてしまったのです。35,000ドルもの金額が、活かされることなく銀行に眠ってしまいました。これは、過去12ヶ月に渡って我々を助けてきた資金でしたが、それも今、消えてなくなったのです。
もうひとつの困難は、ヤフーが大きな混乱にあるために、その自分たちの力をもっと分かりやすい文化支援活動に集めることを決めたことです。そのため、12月31日以降、彼らは我々を手放すことを決定しました。1ヶ月1,000ドルほどの資金提供ではありましたが、これは、アーサーの執筆陣にとってはなかなかの恵みでした。それに、ヤフー宇宙にいる人をシンパにし得たというのも悪くないなと思っていたのです。でも、もうそれも終わりました。
しかし、すべてが落ち込み、沈み込んでいるわけではありません。我々はどうにかして、アーサーの次号を発行するのですから。何故なら……。先月、我々は定期購読料金を半額に切り下げました。ここから、多少は現金が入ってきます。また、送料(100部で20ドル、200部で35ドル)を支払って配布してくれる北米のアーサー・チームが成長し続けていること。また、OMのアル・シスネロスが編纂したチャリティCDがリリース間近で、3月には出せそうなこと。そして、2009年初夏に向けて、カリフォルニアでのフェスティバル開催の準備をはじめたことも。さらに、我々は、アーサー・ワールド・サーヴィス──アーサー・インターネットTV──を、自分たちのウェブサイト上であらためて立ち上げました。ベータ・バージョンではありますが、好評です。
しかし、もっと重要なことは……、さらに前進していることです。アーサーは、広告と定期購読料金以外から資金を得る必要がありましたが、幸いにも、アーサーがフリーペーパーでアートにも近しいことから、2週間前にフラクチャード・アトラスが資金提供に応じてくれたのです。後ほど、あらためてお知らせしますが、資金面でのスポンサーシップというもの自体、我々に与えられた最強のツールとして、充分に議論されるべきではないでしょうか。我々の多くがその資格があるのに、よく分かっていないのです。
アーサーの行く末をご心配なく。厳しい時代ですが、それでも、皆で踏ん張り、自分たちがやるべきことをやり、美しく、生き生きと、ウォールマート化したアメリカという、巨大で気が滅入る肉団子に対するインディペンデントかつ自律的な平衡力たることで、我々がやり遂げられることはあるのです。
好きで仕事をやるというのは難しいものです。でも、このような時代──誰もが自分のお金を恐る恐る使い、クレジットも厳しく、仕事も消えていき、銀行も不安定な、こんなとき──こそ、互いに有益な方法で活動し、可能な限り多くのお金を、自分たちの仲間内で循環させ続けることは、とても重要です。もし我々が、物々交換や第二の貨幣とでもいうようなものを通して、逆説的にお金から離れることができれば、さらに良いでしょう。

ジェイ・バブコック(アーサー・マガジン)
にしても、サブプライム危機からのアメリカ発金融恐慌は、相当な打撃を彼の地のインディペンデント・ビジネスにももたらしているようで、つい先日も、ニュージャージーの素晴らしいラジオ局であるWFMUから、寄付を募るダイレクトメールが届きました。「我々が無事に2009年を迎えられるように、数ルーブル恵んでいただけないでしょうか?」。そんな一文を見つけることができる、その手紙からも、まだユーモアを忘れていないことに救われますが、局を運営していく上での苦労がしのばれます。募金額によって、WFMU特製手袋かTシャツ(もしくはその両方)がもらえるらしいので、興味のある方はぜひこちらで寄付を。
と、以上のようなことは、スポンサーもなく広告収入も多くない、このスウィート・ドリームスにも当てはまるわけです。で、何が言いたいかというと、ここで来年2月上旬に発行を予定している『スウィート・ドリームス』第3号への広告出稿のお願いをあらためてさせていただきたい、ということでして(笑)。ともあれ、業種は問いませんが、スウィート・ドリームスでは、とくに自主制作・個人経営で頑張られている皆様から幅広く広告を募集しております(但し、スケジュールの都合上、出稿のご依頼は2008年12月31日まで)。もしご興味ありましたら、お気軽にメール(info.sweetdreams[at]gmail.com *[at]を@に変換してご送信ください)にてお問い合わせください。折り返し、次号内容・スペースの有無・締め切り日・入稿方法等をお知らせいたします。料金も、1ページ=30,000円、1/2ページ=15,000円(どちらも税込み/モノクロ)という超格安設定! この機会をぜひご利用ください。 あ、でも、「広告出すので、代わりに・・・を掲載してください」というのは基本的に応じかねますので悪しからず。ともあれ、ご連絡お待ちしております~。

2008/10/29

書店流通はじめました。


アイダのツアーも無事終了。遅ればせながら、会場にお越しいただいた皆様、あらためてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。そして、スウィート・ドリームス謹製の『勇猛果敢なアイダのものがたり』も、どうやら御好評いただいているようでホッと一安心。さらにアイダの公式サイトパット・グラハムのサイトでも、写真付きで紹介していただき、編集者冥利に尽きるというか何というか、本当に嬉しいです。

が、ツアー中から、個人的な事情があって東京を離れていることが多く、そのために配本やメイルオーダーの対応などでご不便をおかけしました。申し訳ございません。そして、すでにお気づきになってらっしゃる方も多いと思われますが、山盛りの在庫を前に頭を悩ませた結果、少しずつではありますが一般書店への流通もはじめました。とりあえず、スウィート・ドリームスの第2号と『勇猛果敢なアイダのものがたり』の2タイトルをブックファーストジュンク堂リブロの一部店舗で取り扱っていただいております(多分、どちらも音楽本のコーナーに置いてあるはず)。また、上記以外のお店でもご注文に対応できるようになりましたので、お近くの書店で見当たらない場合は「地方・小出版センター取り扱いの~」とお申し付けいただければ、全国津々浦々までお届けできるはず。もちろんアマゾンでも構いませんが、やはり実店舗ならでは、の楽しみや大切さもあるもの。では、ご注文、お問い合わせ、首を長~くして待っております。

2008/10/06

K. Special Show !

10月4日(土)、町田の名寺「簗田寺」にて、メンバーそれぞれ入れ替わり立ち代りの楽しいショーケース形式のライヴで幕を閉じたアイダ ジャパン・ツアー2008。が、まだまだこれで終わりではありません。アイダのリズム・セクションを担うカーラ・シックリーとルース・キーティングのふたりが、カーラのソロ・プロジェクトである「K.」として出演するイベントが明後日10月8日(水)に予定されています。タイトルはズバリ「"Willie Mae Rock Camp for Girls" Tribute Show」! 「Willie Mae Rock Camp for Girls」とは、ポートランド発祥のロックンロール・キャンプ・フォー・ガールズのNY版。その設立からキャンプに関わってきたカーラを迎え、国内外のガールズ・バンドが集結する楽しい一晩になりそうです。

ちなみに「Willie Mae Rock Camp for Girls」とは、イベントのフライヤーに掲載されたカーラ自身の言葉を引用すると「8~18歳の女の子たちが参加し、ロックを演奏するキャンプです。2004年に設立され、非営利で運営されています。女の子たちは1週間一緒に過ごし、ドラム、ベース、ギター、キーボードなどの楽器やDJ機材の扱い方、歌い方を学びます。彼女たちはバンドを組み、一緒に曲を作ります。その週の終わりには大きなコンサートが開かれ、彼女たちはそこで素晴らしいオリジナル曲をプレイするのです!」ということ。そして、その目的は「若い女性たちに音楽を通じて自己表現をさせることです。温かいサポートのある環境で、同じ女の子たちと一緒にロックすることにより、参加者は自信と自己評価、創造性、忍耐、そして協力を学び、身につけるのです」と続きます。イベント当日には、もっとダイレクトに、このイベントの主旨や楽しさといったものが体感できるはず。皆様、奮ってご参加ください、ね! 詳細は、以下のようになります。あ、ダニエル・リトルトンもK.で数曲ギター弾くらしいよ!

"Willie Mae Rock Camp for Girls" Tribute Show
10月8日(水) 新大久保アースダム
open 6:30pm /  start 7:00pm
2,500yen (adv) / 2,800yen (door)
出演:K.emulsion with Tamaki, HBM.A.G.O.the Future PerfectNYU! (DJ)

2008/10/01

Tales of Brave Ida


タイトル:勇猛果敢なアイダのものがたり
ISBN:978-4-9903771-4-4
カタログ番号:SDBK-005
発売日:2008年10月1日
ページ数:144ページ(上製)
付属物:オーディオCD(全11曲収録)

定価:2,400円+税
ご購入はこちらから
ひとつのバンド ひとつの音楽 ひとつの家族

1992年から2008年まで。パンク、ハードコアのDIY倫理を背に90年代アメリカのインディ・ロック・シーンを颯爽と駆け抜けたアイダというひとつのバンド。静かに、そしてゆっくりと歌声を寄り添わせ、世紀が変わって彼らがたどりついたのはひらけたアメリカン・ミュージックの大広野。そして、仲間や家族に囲まれた屈託のないファミリー・アワーだった。

インタビュー/アーティクル■アイダを取りまくヒストリー/消えた24分と残された44分:アイダとの会見記(エリザベス・ミッチェル、ダニエル・リトルトン、ジーン・クック)/カーラ・シックリー/ミギー・リトルトン/ふたりそれぞれのビッグ・ディール/アイダのフライヤー/アイダの素レコード(299枚)/アイダ登場時のUSインディー回想録/ジェニー・トゥーミーのインタビューを通して/タラ・ジェイン・オニール/アイダを取り巻く8つのバンドとふたりのシンガー/フォークとアバンギャルドの結び目/アイダの秘密プライベート・スタジオ/最高のカバー・バンドとしてのアイダ/ウォーン・デフィーバー(ヒズ・ネイム・イズ・アライヴ)/マイケル・ハーレー/子どもと文化/妊娠相談室:リズに訊けの巻/新しい歌声を乗せて手渡していく、ということ/「saitocno」が選ぶ世界の絵本/アイダのレコード

寄稿者■中西良之/ブライアン・セルズニック/富田和樹(windbell)/ジョディ・ボナーノ(シークレット・スターズ)/ジェフ・ファリーナ(カラテ他)/マイケル・ハーレー/パット・グラハム

Tracks:

1. Tsuki (Traditional Japan)
2. By This River (Brian Eno)
3. Corona (D. Boon / the Minutemen)
4. Stevie (performed by K.)
5. In the Garden (Michael Hurley)
6. Ong Tal Sam (Traditional Korea)
7. Fire Music (Daniel Littleton)
8. Brown Rice White Rice (Warren Defever/Daniel Littleton)
9. Sunrise Blues (Daniel Littleton)
10. I’m So Lonesome (Hank Williams)
11. Top of the Stairs (Daniel Littleton)


Ida - Tsuki by Sweet Dreams Press

2008/09/23

スウィート・ドリームスからのお知らせ

アイダのツアー、昨夜から無事はじまりました、ヨッ! もちろん、最高・最高・最高(!)の一夜。名古屋、大阪、姫路、岡山、福岡、京都、鎌倉、町田の皆様、どうぞご期待ください! そして、最後の東京公演、昨夜とはまたガラリと違うセット・リストで、ふたたび最高の夜になること間違いなしなので、この奇跡のアイダ・ジャパン・ツアー、何度でもお楽しみいただければ、と深く深く祈っております。正直な話、このラインナップでの来日はもう二度とないでしょう。今回の来日は、そのくらい「特別な」ことなんです。

また、同時に会場にて販売を開始した『勇猛果敢なアイダのものがたり』。おかげさまでご好評いただき、見込み以上のお客様にお買い上げいただきました。イエイ! こちらも、まことにまことにありがとうございます! もちろん、各会場にて絶賛販売しますので、どうぞページを開いて見てみてくださいね。

というわけで、本日9月23日(火)~9月28日(日)まで、出張のため、ご注文商品の発送ならびにご入金の確認、ご注文受付メールの送信ができません。ご注文いただくのは可能ですが、対応させていただけるのが9月29日(月)以降となってしまいますので、悪しからずご了承ください。

2008/09/21

『勇猛果敢なアイダのものがたり』のCDについて


『勇猛果敢なアイダのものがたり』、予定どおり出来上がってきました! では、発売直前の『勇猛果敢なアイダのものがたり』、付属CDの気になる収録曲を以下にご紹介。

Track Listing:
1. tsuki (traditional japan)
2. by this river (brian eno)
3. corona (d. boon / the minutemen)
4. stevie (performed by K.)
5. in the garden (michael hurley)
6. ong tal sam (traditional korea)
7. fire music (daniel littleton)
8. brown rice white rice (warren defever/daniel littleton)
9. sunrise blues (daniel littleton)
10. im so lonesome (hank williams)
11. top of the stairs (daniel littleton)

1曲目の「Tsuki」っていうのはつまり「ツキ」。尋常小学校唱歌の「でーたー/でーたー/つーきーがー」っていうおなじみの曲を、ハーモニウムの幽玄なドローンをバックにエリザベス・ミッチェルがあの声で歌っているわけです。これだけで相当素晴らしいうえに、続けざまにイーノやミニットメン、マイケル・ハーレーにハンク・ウィリアムズのカバーが散りばめられて昇天必至。もともとカバー・プロジェクトとしてスタートし、他人の楽曲を取り上げることについては定評のあるアイダだけに、単なるボーナスCD以上の仕上がりになっていますのでお楽しみに。また、カーラ・シックリーのソロ・プロジェクトである「K.」の新曲が1曲入っているのもお聞き逃しなく(これまた、スチール・ギターが漂うカッコいい曲なのだ)。

というわけで、アイダ御一行様(メンバー5人、子どもたち5人、世話係5人で実に15人!)、金曜日に無事、日本に到着した模様です。明日の東京・渋谷DUOを皮切りにはじまる初の日本ツアー。皆様、お誘いあわせのうえ、ぜひ、会場に足を運んでくださいね。「特別な」音楽が、そこから聴こえてくるはずです! もちろん、物販ブースで、この『勇猛果敢なアイダのものがたり』も販売します。しかも、定価2,520円のところ、会場限定2,300円にてのご提供。この機会に、ぜひぜひ手にとってみてください。メンバーを見つけたら、サインしてもらうのもいいかもしれませんよー!

2008/09/09

勇猛果敢なアイダのものがたり

かねてより紹介してきましたアイダの来日記念ブック+CD『勇猛果敢なアイダのものがたり』ですが、ようやく色校まで辿りつきました。つまり、写真の色味だとかテキストの誤字脱字をチェックして直せば、ほっと一息。あとは印刷に回されていくという段階です。ともあれ『スウィート・ドリームス』第2号を発行した7月前後から本格的に制作をはじめたので、今年のひと夏はこれに費やして終わったことになります。なんだかちょっと感慨深いものですね。さて、気になる中身ですが……。

タイトル:勇猛果敢なアイダのものがたり~Tales of Brave Ida
発売日:2008年10月1日
品番:SDBK-005
価格:2,520円(本体2,400円)
ISBN:978-4-9903771-4-4
フォーマット:BOOK+CD
版形:四六版144ページ(上製)
表紙:アイダ・パール

●惜しげもなく11曲を録り下ろしたCD付属
●中心メンバー、ダニエル・リトルトン&エリザベス・ミッチェルとの対面ロ~ング・インタビュー
●アイダのソウル・ソース、その音楽の素がうかがえるメンバー自身による299枚(!)のフェイヴァリット・レコード・リスト(うち200枚のジャケ写をカラーで掲載)
●近年の活発な交遊で知られるフリー・フォーク・オリジネイター、マイケル・ハーレーの描き下ろしコミック
●アイダを取り巻く関連アーティストからの多数のコメントや寄稿
●貴重な初期フライヤー・コレクション
●アイダにインスパイアされた創作やアイダにまつわる評論
●(ほぼ)完璧なディスコグラフィー

以上の他、アイダの新旧メンバーや、タラ・ジェイン・オニール、ジェニー・トゥーミー、マイケル・ハーレーとのインタビュー記事、ウォーン・デフィーヴァー(ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ)、ジョディ・ボナーノ(シークレット・スターズ)、ダグラス・ウォーク(ダーク・ビーラヴド・クラウド)、ブライアン・セルズニックの寄稿やジェフ・ファリーナ(元カラテ、現グローリーテラーズ)のコメントも掲載した万全の布陣。一般発売日に先駆けて、アイダの公演会場にて先行販売する予定ですので(しかも、価格もちょいとサービス)、ぜひぜひ手にとって見てくださいーっ!

と、まだ『勇猛果敢なアイダのものがたり』発売前ですが、気持ちは早くも『スウィート・ドリームス』第3号に向かってたりも、します。いまのところ、ニュー・ブラッズとサブライム・フリーケンシーズの2本立て特集で年内発行を目指していますので、どうぞお楽しみに。では、次は『勇猛果敢なアイダのものがたり』、その付録CDについて、です。

2008/09/07

Jad Fair in NY

お久しぶりのジャド・フェア情報をひとつ。今月いっぱいニューヨークのケイクショップというライヴ・クラブ兼カフェ兼レコード・ストア(なんか良さげなところです)で、ジャド・フェアの切り絵が展示されているようです。さらに9月26日(金)には、前回の来日公演でも同行して度胆を抜いたパンクなヒューマン・ビート・ボクサー、ランバーロブと、R・スティーヴィー・ムーア(!)を迎えて同会場でライヴも予定されているようです。なので、ニューヨークにいらっしゃる方はどうぞ。ちなみに僕はニューヨーク、行ったことも行く予定もないですが(泣)。にしても、ジャドさん、なぜにマイスペースのアカウントを40個も作っているのか……(笑)。

2008/09/05

Introducing Ida 5. - Pat Graham

今回はアイダを取り巻くグラフィックの番外編として、彼らの写真を撮り続けてきたパット・グラハムのことを一寸。彼は、もともとアイダの最初の3枚のアルバムをリリースしていたレーベル、シンプル・マシーンズとの繋がりが強い人ですが、その名前がアイダ作品に最初にクレジットされたのはサード・アルバム『Ten Small Paces』のブックレット内のバンド写真でした。舞台はニューヨークでしょうか。大通りに面したアパートのベランダに出たメンバー4人(ダン、リズ、ミギー、カーラ)が、仲睦まじくお互いに手を回しあってる写真のことを覚えている人は多いかもしれません。それまでのアイダのアルバム・ジャケットを飾った写真は、レベッカ・ジェイン・グリーソンという女性が手がけていて、彼女の写真もこれまた素敵なんですが、これ以降、とくに4枚目の『Will You Find Me』のジャケットやプロモ写真はパットが手がけ、とくにここ日本では彼の写真を通してアイダの面々の姿形を知ったという人はかなり多いのではないかと思われます。

で、そのパット・グラハムなる人物。彼はまず、グレン・E・フリードマンシンシア・コノリーと並び、パンク~ハードコアの現場型フォトグラファー御三家のひとり、と紹介するのがきっと筋でしょう。とくにディスコード~シンプル・マシーンズ所属のDCエリアのバンドのライヴ写真に定評がありまして、そうだと知らなくても、彼が撮ったフガジやメイク・アップ、ジューン・オブ・44やモデスト・マウスの写真、きっとどこかで見たことがあるのでは? もちろん、その写真はさまざまなバンドのアルバムやシングルのカバーにも使われ、昨年にはアカシック・ブックスから『Silent Pictures』という写真集(↑)が発行されていますので、ぜひ興味ある方は手に取ってみてください。

なお、彼は2000年にロンドンに移住し、現在は、写真家/デザイナーであり、公私に渡るパートナーでもあるメラニー・スタンデイジと共に、96ギレスピーというギャラリーを経営しています。そのギャラリーでは、ここでもよく紹介するタラ・ジェイン・オニールやラングフィッシュのダニエル・ヒグス、ティム・カーなどなど、彼ならではのコネクションが窺えるアメリカのアーティストの作品を多く展示していますので、ロンドンを訪れた際にはぜひ覗いてみてください(って行ったことないけど:笑)。ちなみに、その内部の様子は下の映像で少し覗けます。96ギレスピー内部でのタラ・ジェイン・オニールのインタビュー映像なのですが、インタビュアーがグランジ・ブームの火付け役として知られるジャーナリスト、エヴァレット・トゥルーというのも見モノ(彼が『Melody Maker』で働いていたとき、サブ・ポップの要請でシアトルに赴き、彼の地の「グランジ」シーンを取り上げたことが、ブームの大きな引き金のひとつになったのでした)。決して豊かとはいえない髪の毛をタラに切られちゃってますが(笑)、彼が発行していた『Careless Talk Costs Lives』、すごく良い雑誌だったな、と、あらためて。ともあれ、パット・グラハムの写真は、下のデヴィン・ブレイナードやアイダ・パールの作品を含めて、多数、『勇猛果敢なアイダのものがたり』に盛り込んでいますので、どうぞご期待ください、ネ!

2008/08/29

Introducing Ida 4. - Davin Brainard



そして、最後の3人目はデヴィン・ブレイナードという男性。これまでに紹介したふたりと多少、毛色が違うかもしれません。彼はミシガン州デトロイトに拠点を置くタイム・ステレオという面白レーベルや、UFOファクトリーという、昨年オープンしたギャラリー兼ライヴ・クラブをヒズ・ネーム・イズ・アライヴのウォーン・デフィーヴァーらと一緒に運営していることでも知られていますが、まずはアーティストとして紹介されるべき人でしょう。その手法はシルクスクリーンだったり、ステンシルだったり、もしくはそれらをキャラクターの形に沿って切り抜いてジオラマ風に仕立て上げたりといろいろなようですが、まずなによりも目を惹くのが、そこに登場するコミカルでポップなキャラクターたち。それと、バッジかなにかにして胸に飾りたくなるような丸々した雲たちです。

彼の作品は、先述のタイム・ステレオからの諸作品のパッケージや、同レーベルよりリリースされているアイダのリミックス・アルバム『Shhh...』にも使われていますが、さらに見ていただきたいのが上に紹介してるアイダの「Laurel Blues」のビデオ・クリップの愛らしさ。キャー! とはいえ、可愛い、愛らしいだけじゃなく、タイム・ステレオ自体、その奇天烈ノイズ・ミュージックで知られているだけに、ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ同様、一癖も二癖もあるところがたまらんわけです。というわけでもうひとつ、今年の5月~7月にミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート・デトロイトで開催されていたUFOファクトリーのアート・ショー、その準備から完成までの模様(!)を早送りにした映像があったので、これを下でご紹介。段ボール・キッチンに手作りミラー・ボール……、当たり前のように手作り手作り手作り。いや、なんつうか、すごいわやっぱり。2001年、今はなき『電子雑音』の招聘による来日を見逃したのが悔やまれます。

2008/08/28

Introducing Ida 3. - Ida Pearle

では、アイダをめぐるグラフィック・アーティストのふたり目。それは『勇猛果敢なアイダのものがたり』の表紙アートも手がけているアイダ・パールという女性です。彼女は、アイダのサード・アルバム『Ten Small Paces』以降の一時期、ヴァイオリニストとしてアイダに加わっていたこともあるので(アイダなるバンドにアイダさん入っちゃうなんてちょっとしたマジックよね)、きっと彼女の名前を知ってらっしゃる方は多いでしょう。また、彼女はこれまで、マグネティック・フィールズ、ロウ、テッド・レオ・アンド・ザ・ファーマシスツ、フラッシュペイパーなどの作品やステージでヴァイオリンを弾いてきた経歴を持っています。そしてもちろん、アイダの『The Braille Night』やエリザベス・ミッチェルの『You Are My Little Bird』、テッド・レオの『Living with the Living』のカバーで使われている愛らしい貼り絵を手がけたのも、そのアイダ・パールでした。

彼女は、いまもニューヨーク暮らし。最近はミュージシャンとしての活動は控え、どうやらアーティストとしての活動に焦点を絞ったそうで、そのウェブサイトを覗いてみると「ファイン・アート・フォー・チルドレン」と銘打ち(こないだのタラ・ジェイン・オニールの日本での展示のキャッチコピーは「チープ・アート・フォー・プア・ピープル」だった:笑)、原画だけでなく、アルファベット・カードなどのステーショナリーが用意され、なかなかの人気を博しているようです。

にしても思うのは、下のブライアン・セルズニックにしても、このアイダ・パールにしても、また、チルドレン・アルバムをリリースしてきたエリザベス・ミッチェルにしても、「子どものための」としながらも、ありふれたマーケティングを逆手にとって、それだけにとどまらない器の大きさがあることです。それでいて最終的には素敵な「子どものための」に還流していく。こういうのって何かのたくらみではできないよなぁ、と、感慨にふける今日この頃。きっと、これから『BALLAD』という雑誌を発行しようとしているsaitocnoのふたり(今回、寄稿していただきました!)がやろうとしているのも、こういうことなのかな、と、楽しみにしているわけです。

2008/08/27

Introducing Ida 2. - Brian Selznick

それでは予告どおり、アイダというバンドを取り巻くグラフィック・アーティスト3人をご紹介します。まずはそのひとり目。今回、本をつくるうえではじめて知ったんですが、アイダの過去のアルバム作品を彩ってきたあのロゴ(上の画像:頭文字が大文字で、かすれたような線のエレガントなヤツ)って、ブライアン・セルズニックなる人がデザインしていたんですね。彼は、アイダのエリザベス・ミッチェルが通っていた(つまり、リサ・ローブも通っていて、ふたりでリズ・アンド・リサなるユニットを組んでいた)ブラウン大学にもほど近いロード・アイランド・スクール・オブ・デザインに通い、卒業後は絵本作家・イラストレーターとして活躍されている人。

これを機会に、邦訳されていた最新刊『ユゴーの不思議な発明』(アスペクト)ってのを手に入れて読んでみたんですが、最初こそその厚さに恐れをなしたものの(500ページ超)、ちびた鉛筆でカリカリと描いたような精緻なイラストとお話にあっけないほどすぐに読了。出版社の宣伝文句には「ハリー・ポッターにうんざりしているやつはこれを読め!」と威勢の良い言葉が並んでいますが、『ハリー・ポッター』を読んだことない自分でも素直に楽しめました。さらに、本書はコールデコット賞(アメリカ図書館協会が創設したアメリカ初の絵本賞)金賞はじめ多くの賞を獲得し、今後、マーティン・スコセッシが監督して映画化も決定しているとか。ともあれ、フランス映画草創期に活躍したジョルジュ・メリエスという実在のプロデューサーを登場させた虚実入り混じりのストーリーと、20世紀初頭のファンタジックなムードが混じりあう『ユゴーの不思議な発明』、ぜひ、ご興味ある方はご一読を。

ちなみに、アイダのあのロゴには別バージョンがあること(7インチ・シングルなどでは数度使われている)や、リズが大学時代演劇をしていて、ルー・リードの「ワイルド・サイドを歩け」を下敷きにした芝居で娼婦役(!)をしていたことなど、現在制作中の『勇猛果敢なアイダのものがたり』(あ、こういう書名になりました!)に楽しいエピソードを披露してくれています。秘蔵写真もいくつか送ってもらいましたので、お楽しみに。

2008/08/22

Introducing Ida 1.





かねてよりお知らせしていますが、現在、9月下旬に来日を予定しているアメリカのバンド、アイダについての単行本を制作しています。とはいえ、彼(女)らの音楽を知らない人だって多いでしょうから、これから数回に分けてご紹介していこうかな、と思っています。まず今回は、2005年にボストンのミュージアム・オブ・ファイン・アーツで録音された映像を4本続けてドンドンドン。ちょうど、前作アルバム『Heart Like a River』リリースにあわせての公演でしょうか。ステージ上、向かって右からベース/ピアノのカーラ・シックリー(元ビーキーパー)、ギター/歌のダニエル・リトルトン、ドラムのルース・キーティング(マラーキーズ)、ギター/歌/ハーモニウム/ベースのエリザベス・ミッチェル、ヴァイオリンのジーン・クックの5人編成で、このラインナップは、ちょうど来月の来日と同じ編成になります。とにかく、エリザベス~ダニエル~カーラの3人の歌声が重なる瞬間の素晴らしさを堪能していいただきたいな、と。それにジーンのドローニーなヴァイオリンも聴きどころのひとつでしょう。うんうん、うーむ。ため息。ふ~っ……。「ああ、こんなキレイなものがあるんだなあぁ」って思わない?





あらためて、来日ツアーの詳細はこちらをご覧ください。では、次回は、アイダを取り巻くグラフィックについて、です。

2008/08/20

In Our Talons



さて、海にがん太に温泉に、と、山陰の夏満喫のお休みから戻ってきました! 下の倉吉でのイベント「あなたの知らない世界」も、盛況のうちに終了とのこと。どうもおめでとうございます。で、こちらは早速、せわしく平常営業中。以前もお知らせしたアイダ来日に併せてのアーティスト・ブック制作に勤しんでます。気になる内容や貼付CDの中身は、これから追々お伝えしていくとして、今回ご紹介するのはバウワーバーズの新作プロモクリップ。これが精緻なパペット・アニメで、なかなかの見ごたえなのです。監督はアラン・プーン。見ていただくと分かるように、『Microcosmos』とか『The Planet Earth』などのドキュメンタリー・フィルムに想を負っているようで、これもまた手作業の執念を感じさせてくれます(鳥の羽300枚すべて手作りで、一ヶ月以上かかってるとか)。最終的に悪者は人間でほろ苦い部分もありますが、それでも、主人公の鳥や口づけしあうカマキリの姿・動きを見ているだけで、かなりボーっと……。いかん、仕事仕事。ではまた!

2008/08/14

夏季休業のお知らせ

8月15日(金)~18日(月)まで夏季休暇のため、スウィート・ドリームスのメイルオーダー・アドレス宛ての受注確認メール&入金確認メールの送信/商品の発送ができません。この期間中でもご注文いただくことは可能ですが、お返事が19日(火)以降になりますので、あらかじめご了承くださいませ。ちなみに、一時、在庫切れ状態だった創刊号は残り10冊、第2号の俵谷哲典エディションは残り3冊ですのでご希望の方はお早めに(どちらも先着順とさせていただきます)。では、皆様、よい夏をお過ごしくださいね。 

2008/08/06

あなたの知らない世界

子どものころのオヤツって、もちろん、カルビーだのブルボンだのもあったけど、ふろしきまんじゅうとか亀甲やの二十世紀とか打吹公園だんごとか、そういうのも意外に多かったよね。え? どこの話って? そんなの鳥取に決まってるじゃないか! というわけで、鳥取県出身者の端くれとして、下記の素敵なイベントで『スウィート・ドリームス』を販売していただけること、すごく嬉しいのです。開催地の倉吉市には上記の打吹公園があったり、白壁の土蔵が並んでいたりして、僕の実家がある米子より落ち着いた、ゆったりした良い町だったなあ、という印象があります。公園の近くの商店街にある金物屋さんがうちの親戚で、子どものころ、何度か行ったのでした。というわけで近在の方に関わらず、こちらとは比べ物にならないくらいキレイな海で泳ぐついででも立ち寄る価値大のイベントです。チーム・キャシーの面々が発行してきたすんげぇジンも各種並んでいるとのことなので、こちらもぜひ! 鳥取の狂犬=ボルゾイと、CDが出たばかりのSHIBATA & ASUNAも出るぞよ。残念ながら帰省の時期と合わず、僕は伺うことはできませんが、たぶん、僕と同じような顔立ちの人がぞろぞろいることでしょう。

TAM TAM & HIGH HAT RECORDS WORLD TOUR 2008
「あなたの知らない世界」

●日時
2008年8月14日(木)

第1部:14:30開場 15:00開演
フィルムペインティング ワークショップ

第2部:18:30開場 19:00開演

『Songs for Cassavetes』上映

トリレーベル×TAM TAM & HIGH HAT RECORDS トークセッション

ライブ演奏
SHIBATA & ASUNA(東京)
ボルゾイ+ASUNA(トリレーベル)

●場所
国登録有形文化財 豊田家住宅
〒682-0862鳥取県倉吉市西町2701

●料金
1,000円(第1部、第2部通し券)

●お問い合わせ
TAM TAM & HIGH HAT RECORDS

2008/08/05

アイダとバッハの意外なつながり

すでに知ってらっしゃる方もいるかもしれませんが、いま、9月下旬から予定されているアイダというバンドの初来日ツアーを記念して、スウィート・ドリームスの別冊を絶賛製作中です。

で、そのバンドの第3のメンバーであるカーラ・シックリーという女性ベーシストがいるのですが、彼女のことをいろいろ調べていたところ、「おお!」と驚いたことがひとつあったのでここで。

いつか、原稿にまとめてみたいなと思っていることのひとつに「捏造された音楽」というか、「でっち上げの音楽」というか、そういうのがあって、そこでたまたまP.D.Q.バッハという作曲家にぶつかったことがあるのです。それは苗字からもお分かりのように、ヨハン・セバスチャン・バッハの21番目にあたる末子(1742年生まれ)なのですが、しかし、彼は大バッハに音楽的な手ほどきを受けることが叶わず、父親から残された遺品もカズーがひとつだけという醜いアヒルの子でした。しかも、何を思ってか、師事したのもミュージカル・ソーの発明者(笑)。後に無事、作曲家になってからも、ほとんどが他の作曲家の盗作だった、という体たらく。

しかし、時代がめぐり、彼の膨大な作品は発掘され、ふたたび陽の目を浴びることになるのです。その発掘者こそ、南ノースダコタ大学の教授、ピーター・シックリーでした。シックリー……? カーラ・シックリー? そう。他でもないカーラの父親だったのです(ついでに言えば、当然、カーラがやっていたバンド、ビーキーパーのメンバーである兄のマシューの父親でもある)。

もちろん、このP.D.Q.バッハに関わるすべてはピーターの捏造ですが、その最初のLPである『An Evening with P.D.Q. Bach』がリリースされたのが1965年。その後、何枚も何枚も何枚も作品が出ていますので、ご興味のある方はぜひ。僕にしてもまだ数曲聴いた程度ですが、「セレヌード(もちろんセレナーデ+ヌード)」だの「爆笑ミサ曲」だの「エロティカ変奏曲」だの、その曲名からも内容は推測できるでしょう。また、ピーターはP.D.Q.バッハの作風を3つの時期に分けていてるのですが、それが「初期飛び込み期」「ずぶ濡れ期」「後悔期」というもので……。ここまでくると降参。カーラがアイダに持ちこんだもののひとつに、室内楽風というかバロック風の楽曲がありますが、それは、こういう家庭環境もあったんですな。それに、どこか人を食ったような、一筋縄でいかない展開を彼女が曲に仕掛けるのも親譲りなんでしょう。

また、ピーター・シックリーはクラシックだけでなく、ジョーン・バエズやバフィ・セント・マリーの弦アレンジなどもしていたそう。となると、こういった環境を背負ったアイダというバンドの存在感が、またひとつ広がるかもしれません。

なお、カーラは、オレゴン州ポートランドではじまったロックンロール・キャンプ・フォー・ガールズのニューヨーク版であるウィリー・メイ・ロック・キャンプ・フォー・ガールズの創設メンバーのひとりでもあり、ヴァイス・ディレクターとして日々、忙しく働いています。ちなみにそのキャンプの使命とは「ザ・ロックンロール・キャンプ・フォー・ガールズは、音楽をつくり、実演することで、少女たちの自信につなげようとする非営利団体です。わたしたちは、ワークショップと技術指導を提供することで、少女たちが積極性を身につけ、仲間や教師との相互扶助的なコミュニティをつくり、社会改良と生きる上での知恵を発展できるよう活動しています」というもの。うむ! カーラも「日本のキャンプはいつはじまるのかしら?」って言ってましたが、さて……。

ともあれ、製作中のアイダの別冊、詳しいことはまた後ほど!

2008/07/25

Summer Greetings from Sweet Dreams

 絶賛発売中のスウィート・ドリームス第2号ですが、タワー・レコード新宿店10階ブックス・フロアにて、カイル・フィールド作品展も同時展開していただくことになりました。スペースの都合上、ドローイングは2点のみですが、先日の目白ポポタムでの展覧会でも好評いただいたコルク台に載った可愛らしい紙人形はドーンとあるだけすべて展示してもらっています(販売も検討中とのこと)。さらに、今回、誌面で大きく扱っているニキ・マックルーアの切り絵も1点展示していますので、ぜひお近くにお越しの際は、ちょっと足をのばして東南口フラッグスビル10階まで。チラリ覗いてみてやってください。まだ当分の間は展示していただけるようでーす。
また、ずっと在庫切れの状態だったスウィート・ドリームス第1号ですが、多少、返本がありました。20冊程度ですが確保しましたので、ご希望の方はご注文を承ります。第2号も、コミックを寄稿してもらっている俵屋哲典自身の細工(?)入り限定エディションが残り10冊を切っちゃいました。在庫がなくなり次第、こちらは通常のバージョンに切り替えさせていただきますので、あらかじめご了承くださいませ。詳しい通販方法はこちらをご覧ください。
では、皆様、よい夏をお過ごしください。最後になってしまいましたが、スウィート・ドリームス一同より暑中見舞い申し上げます。ひぃー、暑っ……。

2008/07/14

Sweet Dreams issue #2


タイトル:スウィート・ドリームス第2号
ISBN:978-4-9903771-2-0
カタログ番号:SDBK-003
発売日:2008年7月14日
ページ数:144ページ
付属物:ポストカード×2枚(アートワーク:ニキ・マックルーア、カイル・フィールド)

定価:933円+税
ご購入はこちらから
掻いたことのないところを掻いてみる音楽読本

インタビュー/アーティクル■ライアン・ジェフリー(スモール・セイルズ)/焦点:ジャネット・カーソンの「活動」内容/特集 町の芸術家、ニキ・マックルーア/the teachers:手でつくり、暮らしていくこと/荒田光一・吉本栄の往復書簡その1:スフィアン・スティーヴンス/象の音楽、子どもの音楽(タイ・エレファント・オーケストラとムラッタ・レコーズ)/傍役音楽家名鑑その2:西島経雄(トニイレコード)

寄稿者■ニール・モーガン(ジョアンナ・ニューサム・バンド)/俵谷哲典(2UP、デモンストレーションズ)/カイル・フィールド(リトル・ウィングス)/チーム・キャシー/マクラウド・ズィクミューズ(ル・トン・ミテ)/植野隆司(テニスコーツ)

2008/07/05

Sweet Dreams #2 Special Edition

一昨日もチラッとお伝えしましたが、弊ウェブサイトのメイルオーダーで『スウィート・ドリームス』第2号をお買い上げの方限定で、スペシャル・エディションをご用意しましたっ! 今回、2UPやデモンストレーションズのメンバーとしても活動中の俵谷哲典氏による珍コミックを3篇掲載しているのですが、そのうちの、どこかの1ページにて、作家みずからが触覚と視覚(の端っこ)に引っかかるちょっとした悪戯を1冊1冊手作業で施しております。その分、他の店頭の商品のようにシュリンクラップされていませんが、この機会にぜひぜひご注文ください(詳しいメイルオーダーの手続き方法は、こちらの「HOW TO ORDER」を参照のこと)。んで、一般の発売日より一足早く、7月7日より発送を開始します。本当は、刷った全冊にやりたかったんだけどねー。んが、印刷会社との交渉失敗! それなら少しでも、と、このようなことに相成りました。なお、当然のように数に限りがありますので、なくなり次第、通常の商品へと切り替えさせていただきます。悪しからずご了承ください。

2008/07/03

Heavy Rotations from 1/2 of 2008

さて、先ほど無事『スウィート・ドリームス』第2号がドーンと到着いたしました。が、ちょっと明日面白いことをやらかすので、そちらのレポートをお待ちいただくとして、ちょうど2008年も折り返し地点ですし、通常のレコード・レビュー・ページがない本なので、ここで2008年前半、よく聴いたアルバムを20枚ほどご紹介するのも悪くないかな、と。とはいえ、すっかりリリース情報みたいなものに疎くなってしまっている部分もあるので、大上段の「ベスト20!」な信憑性があるわけもなく、こんなの最近気に入って聴いてました……くらいの感覚で受け取っていただければ幸いです。もちろん、入れ忘れてるものもたくさんあると思いますし、まだ聴けてない作品もたんまり、なので、それはまたの機会に。では以下が、そのリストです。
・ New Bloods The Secret Life (Kill Rock Stars/P-Vine)
・ Thee Oh Sees The Master's Bedroom is Worth Spending a Night in (Castle Face/Tomlab)
・ V.A. Life is a Problem (Mississippi)
・ テニスコーツとセカイ テニスコーツとセカイ (noble)
・ Washington Phillips What Are They Doing in Heaven Today? (Mississippi)
・ Scott Tuma Not For Nobody (Digitalis)
・ Vetiver Thing of the Past (Gnomonsong)
・ V.A. Shadow Music of Thailand (Sublime Frequencies)
・ Bon Iver For Emma, Forever Ago (Secretly Canadian)
・ Oneida Preteen Weaponry (Jagjaguwar/Brah)
・ Richard Swift As Onasis (Secretly Canadian)
・ Suicide Live 1977-1978 (Blast First Petite)
・ Loren Connors As Roses Bow: Collected Airs 1992-2002 (Family Vineyard)
・ V.A. Victrola Favorites: Artifacts from Bygone Days (Dust to Digital)
・ Bonnie "Prince" Billy Lie Down in the Light (Drag City/P-Vine)
・ The Aluminum Group Little Happyness (Minty Fresh/P-Vine)
・ Ida Lovers Prayers (Polyvinyl/Windbell)
・ Roger Nichols & the Small Circle of Friends Full Circle (Victor)
・ Baby Dee Safe inside the Day (Drag City)
・ The Explorers Club Freedom Wind (Dead Oceans)
ところで、時々メイルオーダーで利用するサンフランシスコの名レコ店、アクエリアス・レコードからのニューズレターに、アクエリアスがペイスト・マガジンが選んだ全米17の名レコード店のひとつとして取り上げられたこと(記事はこちら)、そして、店主のアンディー(元ア・マイナー・フォレスト/Jチャーチ他:日本にも何度かきてるナイス・ガイ)が、こちらの記事でもインタビューされていることが伝えられていました。なんだかんだとCD/レコードなどの音楽パッケージのセールス不況が伝えられて久しいですが、状況分析・未来予測に終始して嘆くだけではなく、自分がやりたいことに素直に、胸を張り仕事に励むその姿は、とーっても頼もしいものがあります。また、こういう興味深い記事がアメリカでアップされるのとちょうど同じ時期に、日本では『ミュージック・マガジン』が「CDはどこへ行く」なる特集を掲載していたり……、そのふたつの打ち出し方の違いを考えると、かなり面白いと思うんですけど、いかがでしょうか?
QRD:ポータブルMP3プレイヤーとiTunesで「アルバム」ってもののコンセプト自体が消えてしまったと思いますか?
アンディー:そんなことないよ。ただ、音楽の聴き方自体はかなり変わったかもね。iPodを使ってる僕の知り合いはみんなシャッフルで聴いてるから、まあ、「アルバムを聴く」っていうんじゃないだろうね。で・も、それは、もしかしたら聴いてなかった曲だって耳に入るようになった、ということでもあるんだ。最後の2曲が思い出せないアルバムなんていっぱいあるでしょ? それに、収録されてる1~2曲が目当てで買ったアルバムだと、通して聴いてないものがたくさんあるよね。シャッフルで聴いてて、そういった聴いてなかった曲に出くわして、それが新しいお気に入りの曲になるってこと、意外に多いと思うんだよね。すごいジュークボックスみたいなもんで、それはそれでクールだと思うよ。まあ、ぼく自身はいまだにレコードを聴いて過ごしてるけどね。

QRD:ダウンロードのせいで、売り上げに影響が出ましたか? 安く、もしくは違法にダウンロードできることで、CDを買う人が減ってませんか?
アンディー:これまた答えはノーだ。この店でレコードを買う人は音楽フリークだからね。誰かが、彼らにCD-Rを焼いて寄こしたり、ダウンロードして聴けたとしても、彼らはやっぱりレコードが欲しいんだ。でも、そういう状況のおかげで、みんな、以前より多くの曲を聴くようになってるんじゃないかな。音楽を探しやすくなってるし、欲しいと思えるようなレコードも数多く出てる。ここで働いてる子たちだって、みんなiPodを持ってるし、お互いCDを焼きあってて、昔も「カセット録音が音楽を殺す」なんて言われてたけど、僕の大好きなレコードの何枚かって、そういった1本のテープで発見したことがきっかけだからね。「音楽産業の死」なんて言い草は誇張されすぎてるように感じるよ。インディ音楽の領域にいると、特にそう思うね。もちろん、ブリトニーとかマドンナとかコールドプレイなんてのは、悪戦苦闘してるんだろうよ。でもそれって、460万枚の売り上げが450万枚に落ちたってなくらいのもんでしょ? それに、こういったファイル共有とダウンロードはインディーのミュージシャンにとっては、とくに大きな恵みだと思うよ。ただ、レディオヘッドのやり方には賛成できなかった。もし彼らが何らかのステートメントを出したかったのなら、それだったらパッケージ販売だけ、レコード店販売だけに限定して、MP3にもしなければ、ダウンロードもさせるべきじゃなかった。そうして、インディペンデントの路面店と、彼らのレコードをずっと買い続けてくれる熱心なファンに恩返しをすべきだったと思うよ。

QRD:デジタル・ダウンロードの増加、低価格の量販店、そして、多くのオンライン専門店の出現。1990年代と比べて、現在のローカル・インディ・ショップの役割は変わってきましたか?
アンディー:まったく変わらんね。まったく一緒。つまり、こういう店が、他所にはないクールな音楽を見つける場所であり、音楽について喋ったり、お互いのオススメを交換しあえる同好の仲間と出会える場所であり、そして、ミュージック・コミュニティーの集積地で、ライヴもある場所になり、時々、ぶらっと出かけたくなるような場所なんだってことは変わってないと思うよ。みんながみんな、コンピュータの前に腰掛けて買い物したいわけじゃないんだ。まだまだたくさんの人が太陽の下を散歩して通りをぶらつき、昼飯を食べて、レコードを買ったり、本を1~2冊買ったり、人と一緒にたわいもないことをベラベラ言い合って、実際に触れ合ったりしたいのさ。だから、全然変わった気がしないね。

Big Congrats to Arthur !!

先ほど、雑誌『Arthur』の編集長、デイヴ・バブコックからメールが届きました。きっと、いま、寄付をした人全員に自らお礼のメールを送っているのでしょう。んで、気になるその内容ですが、『Arthur』がこの財政的苦境を無事に乗り越えたこと、2週間後に新しい号を発行することが書かれてありましたっ! イエイ! というわけで、北米では無料で配られている『Arthur』ですが、日本だと1号1号注文して買うか定期購読するかしなければならないわけで、なかなか入手し難いとは思いますが、機会があったらぜひ読んでみてください。最近の号については、サイト(こちら)からPDFをダウンロードできるようにもなっています。サーストン・ムーアとバイロン・コーリー(『Forced Exposure』ジンを皮切りに『NY Rocker』や『Spin』に寄稿してきたアンダーグラウンド・ロック・ファンにはお馴染みの音楽評論家)のふたりが、最近のオススメのレコードやビデオ、音楽本を紹介していく名物コラム「Bull Tongue」など、読みどころ満載です。

ってなわけで、本日、我が『スウィート・ドリームス』第2号も印刷所から送られてきます。直接、本サイトからメイル・オーダーをしていただいたお客様には、トビっきりの限定バージョンでお届けする予定ですので(内容は後日発表します!)、どうぞお楽しみに!

2008/06/28

Arthur Magazine Needs Your Donation !! Vol.2

昨日、寄付のお願いがあった『Arthur』から、続報が届きました。

昨日、私たちは援助を嘆願しましたが、一体『Arthur』に何が起こっているのか、具体的に教えて欲しいという声もありました。最初の段階で、きちんと理由を話さなかったことをお許しください。では、ここで、その理由をお知らせします。

1年前、私は『Arthur』を昔の同僚から買い取るために、自分のクレジット・カードを限度額いっぱいまで使いきり、さらに友達や家族から借金をしました。それ以来、その返済と『Arthur』の再発行のために、自分の個人的なカードとビジネス用のカードを目一杯使ってきました。私たちは、最小限の資金で、最大限、働いてきたんです。まったくのボランティアの人、良くても相場以下の賃金で構わないと言ってくれた人もいましたが、多くの人は、そうした余裕もないのに、『Arthur』のためにとにかく働いてくれたんです。

いまなお、私たちには負債があります。再始動するにはお金がかかるのです。そして、私のクレジット・カードは限度額一杯です。

こうなってしまった理由には、広告収入が見込みより低かったことを第一に、制作費と流通費の高騰(印刷と紙の質向上、高くなった燃料代、高くなった印刷費など)があり、そして、雑誌以外のリリースの不調(リヴィング・シアターのDVDなんて、発売以来、制作費の25%も回収できず、1個もレビューされませんでした)、返済額の急上昇(月に2,000ドル)、そして何よりも、財政的な後援者がひとりとしていないことが挙げられます。こうして、ついに我々は、無一文になってしまいました。

もし、7月1日までに少なくとも20,000ドル集めることができなければ、『Arthur』は終わりです。しかし、もし、幸運にも私たちがこの事態を乗り越えられれば、私たちにはやっていける見込みが立っています。

昨日のお昼の、私たちの最初のお願いから、私たちには12,000ドルもの寄付がありました。今後も自分たちのウェブサイトで、進捗状況をお知らせしていきます。『Arthur』に関わる私たちすべて、いままでに受けたお気持ちに大変感謝しており、多くのメールやお手紙での励ましの言葉に、とても感激しています。本当にありがとう。

ジェイ・バブコック

最初は、ぼくも、何の理由もなく寄付をお願いするニューズレターに、ちょっと抵抗を感じた部分があったことも確かですし、上の文面を見て、それは経営者の自業自得だ、甘いんじゃないか、もしくは、自分たちの負債の返済を読者からの寄付に頼るのはどうなのか、など、いろいろと議論はあると思います。それでも、現段階で寄付が16,000ドル(!)を越えていることを考えると、きっと『Arthur』はこの苦境を乗り越えるでしょう。そのとき、彼らが、今回の顛末をどのような形で提示して昇華するのか。そこで、ぼくは判断したいと思います。で、20ドル寄付しました。でも、ホント、雑誌を作るのは、お金がかかるんだってこと。もっと知ってもらいたいなぁ。でもやるんだけどね。ともあれ、『Arthur』の存続を、心から願っています。寄付はこちらから。

2008/06/27

Arthur Magazine Needs Your Donation !!

ぼくが大好きなアメリカのフリー・マガジン『Arthur』が存続の危機に立たされています。昨年も、発行人であるラリス・クレスリンズ(元『Sound Collector』誌編集/発行者)と編集人であるジェイ・バブコックとの方向性の違いか諍いか何か、そのようなものから、一時期、発行を中断していましたが、ジェイ・バブコック体制になって好調に見えていたのにまた……。とにかく、いわゆるフリー・フォーク~ドゥームが、ここまで大きな流れとなった背後に『Authur』誌の献身的な功績があることは間違いないですし、と同時に、ただの音楽情報だけでなく、政治~文化まで気になるトピックを(時に音楽以上に)大きく取り上げ、初期の『Rolling Stone』誌を彷彿とさせる(と言われる)戦闘性から言っても、この雑誌がなくなるのは本当に悲しいのです。

ともあれ、ジェイ・バブコックからのニューズレターには、7月1日までに20,000ドル用意できないと『Arthur』が終わってしまうこと。寄付を募っていることしか書かれておらず、その具体的な理由を知りたいところでもありますが、と同時に、それだけ緊急を要している、ということでもあるのでしょう。『Arthur』がやってきたことに賛同される方は是非、PayPalで「editor@arthurmag.com」(スパム対策として@を全角の@にしていますので、打ち替えてください)宛てに寄付を。

ジェイ・バブコックは、その昔、『Mean』という、これまたぼくが大好きだった雑誌の編集者でもあり、彼がつくる雑誌は、いつも、ぼくにとって大きな刺激になってきました。これ以上、好きな雑誌がなくなっていくのを見たくないのです。

2008/06/18

Ask Bonny !

前回お伝えしたように『スウィート・ドリームス』第2号発行まであと少し。予定通り、7月14日には店頭に並べられると思いますので、どうぞお楽しみに! と、ここでドラッグ・シティのニューズレターに載っていた、ウィル・オールダム(ボニー・プリンス・ビリー)へのお悩み相談がなかなか面白かったので少しご紹介。タイトルはズバリ「Ask Bonny(ボニーに訊け)」。エキセントリックに見えて、じつはすごーく誠実な彼の人柄がしのばれる好企画。ふむ、「物事はハードだからこそ良い」か……。

どうして、生きてると大変なことが多いんでしょう? /パトリック

親愛なるパトリックへ
そういうもんだよ。昔、アニキがオレのことを恥に思った時期もあったんだぜ。そのときのオレはがっくりとうなだれて、暗~い仲間に囲まれてたんだ。あざけるように罵られたもんさ。「お前は一体なにやってんだ? いつもいつも物事を悲観するもんじゃないぞ」ってね。ヤツの言ったことは、確かにその通りだよなあって思ったよ。オレの思い違いじゃなければ、ビル・マーレイが『ミートボール』のなかで、群集を導いて「そんなの関係ねえ」って繰り返してたけど、そんなんじゃあ、ヤケクソになっちまうだけだ。それに、物事って、ハードだからこそ良いことだってあるんだゼ。締まったあそこや括約筋にはハードなペニスがいいし、柔らかい道より硬い道の方がタイヤの摩擦も減る。安易な道なんて、ただ人間を怠けさせるだけ。視野が狭くなって、大した仕事にならないことの方が多いんだ。大体は、ね。


親愛なるボニーへ
寂しいときはどうしていますか? /パトリック

親愛なるパトリックへ
いま、オレには寂しくできるような時間がほとんどないんだ。こんなことって、いままでそんなになかったんだけどね。いま、オレは38歳だから、自分の境遇を楽しめるようになるのに36~37年もかかったことになる。それから、静かな環境になじむまでにもね。その前は、ひとりぼっちになるのが怖くてね。そんなときには、読書したり酒を飲んだり、映画を見ることで、人づきあいの代わりにしてたんだ。もしくは、ものを書いたり、走ったりしてね。客観的に見て、ホントに最低最悪なことをしたこともあったよ。でも、もうそんな時間はないんだよね。とにかく、寂しさを拒否したり忘れてしまうのも簡単だけど、日々の生活に奮闘するのが、寂しさを紛らわす最良の方法なんじゃないかな? 草むしり、掃除、手紙の返事……。こういうことって即効の解決方法にはならないだろうけど、毎日の仕事が終わったときには気持ちいいものだし、床に入ればすぐに良い夢が見られるんだよ。


わたしは32年間ニューヨークに住んできたんですが、もうこれ以上、この金儲けの街に我慢できなくなってしまいました。オレゴン州ポートランドとか、コロラド州のユニコーン・フォレストとか、もしくはメイン・ストリートが1本だけの小さな町やロッキー山脈の人里はなれた山小屋に住むことを考えたほうがよいのでしょうか? /ジュリー

親愛なるジュリーへ
良い質問だね! ポートランドは、すごく素敵なところだよ。でも、ポートランドのことを考えると、ピノキオとその友達が話の最初の方で連れていかれる場所を思い出しちゃうんだ。そこは、自分たちが望むものが全部あるような夢の場所で、最終的に、彼らの姿かたちは愚かなロバに一変しちゃうんだよね。これって多分、オレの負け惜しみかな。でも、自分のアイデンティティを新たに作るよりも、すでにある自分のアイデンティティを維持しようと動いているように見える点でも、ポートランドはニューヨークの正反対だって言えるだろうね。そうできる時間と資源に恵まれているからね。ニューヨークって、オレには、選択の自由に似た何かをだんだん絞り取ってしまう街のように映るんだ。とはいってもポートランドだって大きな町だし、お互い幸せにやってくためには妥協しながら暮らさないといけない。もし、自分のなかのもっとドロドロした部分を探りたいんなら、山小屋こそ格好の場所だろうね。黙示録への気構えをするにもピッタリの空間だしさ。


毎日毎日、日々の仕事を淡々と(もちろん楽しみながら)こなしていくウィル・オールダムの姿勢からは、学ぶこと多いです。年もぼくと同じだし……。再来日が楽しみだなあ(来年こそ!)。ではまた!

2008/06/11

Sweet Dreams #2 !!

さーて、お待たせしました! 『スウィート・ドリームス』第2号ですが、7月14日発売ということになりました。本当は梅雨明け前になんとか出したかったのですが、トラブルありハプニングあり出来心あり……、で遅くなってしまいました。楽しみにしていらっしゃった方、そして、寄稿者の方々、どうも申し訳ございません。と、いうわけで気になる中身は……?

●町の芸術家、ニキ・マックルーア(特集)●ニール・モーガン(ジョアンナ・ニューサム・バンド)によるバラク・オバマ応援記●ライアン・ジェフリー(スモール・セイルズ)インタビュー●ザ・ティーチャーズ(冨岡映里)インタビュー&誌上ワークショップでテルテル坊主づくり●荒田光一×吉本栄の往復書簡(スフィアン・スティーヴンスへのインタビューつき)●カイル・フィールド(リトル・ウィングス)のストレンジ・ドローイング●おなじみキャシー・ジンの連載第2回目は『The Believer』誌名物チャート特集●タイの象オーケストラとムラッタ・レコーズ●マックラウド・ズィクミューズ(ル・トン・ミテ)さんの期限付き国家プロジェクト、とは?●ついにはじまる! 植野隆司(テニスコーツ)の連載書き下ろし小説第1回目●レギュラー寄稿者セス・ハイは、写真をやめた写真家ジャネット・カーソンのインタビュー●水上徹の傍役音楽紳士録、今回は番外編で神保町トニイレコードの社長、トニイさんこと西島経雄さんに体当たり取材敢行!●そ・し・て、2UPやデモンストレーションズの俵谷哲典、渾身の異次元コミック3本立て(もしかして本人の自筆着色あり?)●もちろん表紙はニキ・マックルーア●第1号同様、ニキ・マックルーアとカイル・フィールド(リトル・ウィングス)のポストカードつき!

自分で書くのもなんですが、創刊号より16ページ増量(計144ページ!)。内容も、さらに、めっちゃくちゃ面白いモノになったと思います。どうぞお楽しみに! 創刊号をお読みになった方もなられなかった方も、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。つくりたい本って、こんな本だったんです!

また、スウィート・ドリームスのウェブサイト「HOW TO ORDER」にある通りの方法で、ご予約も受け付けております。定価は第1号と同じく税込み980円、限定1,000部です。ご予約していただいた方には、通常の発売日よりも幾日か早くお手元にお届けできると思いますので、ご興味のある方、他の商品と一緒にご購入を考えておられる方、ぜひお気軽にご注文ください。お待ちしてまーす!

2008/05/24

五月!

おはよう こんにちは お久しぶり ごめんください いらっしゃいませ さようなら さようなら 残念だったね また今度 よかったねえ おめでとう ありがとう どういたしまして ありがとう おやすみなさい おやすみなさい……

テニスコーツって、そういう身近な掛け合いの根っこにあるものと同じところから生えているのだなぁと、昨晩、見ててあらためて思い、ちょっと泣きそうになった(でも、その何分か後には笑っているのだから困ったものだけど)。ああ、本当に良かった! 天気のような音楽だなあ! で、最近好きな木山捷平の詩を思い出した……。

ふるさと 

五月!
ふるさとへ帰りたいのう
ふるさとにかへって
わらびがとりに行きたいのう。
わらびをとりに行って
谷川のほとりで
身内にいつぱい山気を感じながら
ウンコをたれて見たいのう。
ウンコをたれながら
チチツ チチツ となく
山の小鳥がききたいのう。



さて、リトル・ウィングスの来日は叶いませんでしたが、モールス一行は今日の名古屋を皮切りに全国4箇所のツアーに向かうようです。そして、今晩は、デモンストレーションズというめっちゃくちゃ格好良いバンドが八広ハイチという、めっちゃくちゃすごい場所でライヴをします(行けるかなー。うーむ)。さらに、リトル・ウィングスのドローイングの展示が目白で、そして、来週、2度目の来日ツアーが楽しみなジャッキー・オー・マザーファッカーのトム・グリーンウッドのタンバリン(!)の展示が広尾で催されています。で、スウィート・ドリームス第2号もあと一息! 五月!

2008/05/22

Kyle Field Exhibition: Country Questions

昨日から開催される予定でありましたカイル・フィールドの個展『カントリー・クエスチョンズ』ですが、じつは作品到着時の通関作業に手間取り、朝9時には江東区まで荷物が来ていたものの、こちらの手に渡ったのが夜6時30分……。という予期せぬトラブルのため、初日の開催ができませんでした。楽しみにいらっしゃっていただいた皆様、そして、お問い合わせいただいた皆様。誠に申し訳ございませんでした。ここであらためて謝罪させていただきます。と、いろいろありましたが、本日5月22日(木)より『カントリー・クエスチョンズ』展開催しております。ドローイングが40点(↓)。さらに、なんとも可愛らしいミニチュアの紙人形(↑)が22点。もちろん、スウィート・ドリームス特製のポストカード・セットや図録ブックレット、過去の数々のレコードやCDも並んでおりますので、ぜひ皆様、いらっしゃってください。今月末までの開催です。開廊時間などの詳細はこちらの「EVENT」ページをご覧くださいませ。

もちろん、すべての作品の販売もしております。海外では、何度も展覧会を重ね、今ではアーティストとしても定評ある彼だけにドローイングは1点30,000円~60,000円と少々値が張りますが、それだけの価値はある逸品ばかり。とはいえ「うーむ、高ぇなあ」と仰る向きには、上の紙人形は1点3,800円とリーズナブルなお値段ですので、ぜひ。こいつら、実物を見ると、ホントーに可愛いんです。かなりの人気商品となること請け合いですので、どうぞお早めにお買い求めください。もちろん、図録とポストカード・セットも買ってね! それでは会場にてお待ちしております。

2008/05/21

Kyle Field - Postcard Set


アーティスト:カイル・フィールド
カタログ番号:SDMC-002
発売日:2008年5月21日
サイズ:148mm×100mm
3枚組
国内限定100セット

定価:400円(本体381円)
SOLD OUT

2008年5月21日~31日の期間に開催された、カイル・フィールド(リトル・ウィングス)国内初の個展となる『カントリー・クエスチョンズ』展を記念して制作されたポストカード・セット。展示品の中からポストカードにぴったりの作品を選んだ素敵なセットです。架空の雑誌の表紙(のようなもの)を想像させる「New Nut Journal」と「Olde Nut Journle」。そして、小さなフィギュアなど静物の素描が可愛らしい「Pet Nuts」のナッツ繋がり3作品を1セットに。アール・ブリュット/アウトサーダー・アート好きにもたまらないイビツさと愛しさ。自身のソロ・ユニットであるリトル・ウィングスの音楽性とも通じ合う、カイル・フィールドの不思議な絵世界の一端が、ここでも大きな輝きを放っています。

Kyle Field - Country Questions


ミュージシャン/イラストレーター|1972年アメリカ生まれ。カリフォルニア在住。M・ウォードとのバンド、ロドリゲスで音楽キャリアをスタートさせた後、リトル・ウィングス名義での活動を開始。2002年Kへ移籍。当代きってのメロウネスと詩情に満ちたうた世界は、デヴェンドラ・バンハート選曲のコンピにジョアンナ・ニューサム、アイアン&ワインらと、グランダディ選曲のコンピにベック、ペイヴメントらと並んで収録されるなど、多くのアーティストをも魅了する。ウィル・オールダムはアルバム『ライト・グリーン・リーヴス』を「史上最高の1枚!」と絶賛。また、ドローイング・アーティストとしての活動も注目を集めており、欧米各地で展示会を行い、初の画集『Put It in a Nutshell』を発表。アパレル・ブランドAnd Aやボニー“プリンス”ビリーのTシャツ、モールスのジャケットなどにその幻視的なドローイングが使用されている。『Relax』(2004年9月号)でもフィーチャーされ注目を集めた。2007年、ポートランドのマリッジ・レコーズ内にプライベート・レーベル、ラッド(RAD)を設立。7thアルバム『ソフト・パワー』ら音楽作品のみならずスケートボードを発売するなど自由な活動を展開中。この度『ソフト・パワー』日本発売にあわせ、盟友モールス(5月23日を除く)との3年振り3回目となる日本ツアーと、国内初となる展示会の開催が決定しました。

■カイル・フィールド来日中止についてのお知らせ■
本作品展示のみならず、リトル・ウィングスとしての来日公演を予定していたカイル・フィールドですが、昨年の手術により良好を保っていた耳の状態が悪化し、長時間の飛行機移動は危険とする専門医の判断により来日中止となってしまいました。本『カントリー・クエスチョンズ』展は下記概要どおりに開催(ギャラリー・コンサートのみ中止)いたしますが、各公演の詳細につきましては招聘元である7e.p.のウェブサイトをご覧ください。楽しみにしておられたお客様には誠に申し訳ございませんが、悪しからずご了承いただけると幸いです。

アーティスト:カイル・フィールド
タイトル:カントリー・クエスチョンズ
会期:2008年5月21日(水)~5月31日(土)
会場:目白 ブックギャラリー ポポタム
住所:東京都豊島区西池袋2-15-17
時間 12:00pm~6:00pm|金:12:00pm~8:00pm|月:休み

Gallery Concert
2008年5月29日(木)
開場 6:30pm/開演 7:00pm
定員:30名限定
料金:1,500円+1ドリンク(ドリンク料別)
出演:リトル・ウィングス(カイル・フィールド ソロ)、サイン会(酒井泰明 from moools)
予約受付:ブックギャラリー ポポタム
*上記ギャラリー・コンサートにつきましては、アーティストの来日キャンセルにより公演中止とさせていただきます。誠に申し訳ございません。

主催:7ep
協力:Sweet Dreams

無事終了いたしました。多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

Kyle Field - Country Questions


アーティスト:カイル・フィールド
タイトル:カントリー・クエスチョンズ
ISBN:978-4-9903771-3-7
カタログ番号:SDBK-004
発売日:2008年5月21日
サイズ:A5版(148×210mm)
ページ数:16ページ
国内限定300部

定価:648円+税
ご購入はこちらから
2008年5月21日~31日に開催された、カイル・フィールド(リトル・ウィングス)国内初の個展『カントリー・クエスチョンズ』展を記念して制作された図録ブックレット。展示された作品のなかから、厳選した18点のドローイングを収録。アーティスト本人による、まさにカイル・フィールドとしか言いようがないステートメントなど読みどころも多い1冊に仕上がっています。どこかヘンリー・ダーガーなどのアール・ブリュット/アウトサイダー・アートを想起させながら、しかし、密室感がなく、砂浜の開放感にあふれているのが、サーファーでもある彼ならではの味わいといえるでしょう。小柄なサイズは持ち運びにも最適で、プレゼントにもピッタリの一品。超限定部数なのでお早めに。

2008/05/20

Little Wings: Japan Tour Cancelled

残念なお知らせです。以下の理由から、カイル・フィールド(リトル・ウィングス)の来日が中止となってしまいました。1日も早い病状の回復、そして、万全な体制での再来日を願いつつ……。ともあれ、リトル・ウィングス抜きでの各地公演と東京・目白でのカイル・フィールド作品展『カントリー・クエスチョンズ』は開催されますので(ギャラリー・イベントのみ中止)、ぜひ皆様、ツアー・サポート/レーベル・サポートとしてだけでなく、強力出演陣でめいっぱい盛り上がりに来ていただければ幸いです。では以下、招聘元である「7e.p.」からのお知らせをご覧ください。

【リトル・ウィングス来日中止に伴うPoet Portraits Years Release Tour内容変更のお知らせ】

今週金曜日23日の単独公演、続いて土曜日24日よりのモールスとのスプリット・ツアーと予定しておりましたリトル・ウィングス=カイル・フィールドですが、昨年受けた手術により良好状態を保っていた耳の病気が数日前から突如悪化し、長時間の飛行機での移動は大変危険という専門医の判断により来日不可能となってしまったため、急遽出演キャンセルとなります。カイル本人も無念の様子がメールにも滲み出ていますが、音楽家にとって何より重要な聴覚を危険にさらす可能性がある長時間の飛行機移動を避けるため、本人と協議を重ねた結果、来日中止という判断となりました。リトル・ウィングスのパフォーマンスを楽しみにしていただいた皆様には本当に申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいませ。カイルの快復を待って次の機会を企画したいと思います。

なお、予定しておりました各公演につきましては、前売り/当日ともにチケット代各500円引きでの実施となります。前売りチケット購入済みの方は当日受付にて500円のキャッシュ・バックでの御入場となります。24~30日の公演はモールス『ポエット・ポートレイツ・イヤーズ』レコ発ツアーとなります。盟友リトル・ウィングスの分もモールスはじめ共演者たちが熱演を繰り広げてくれるはずです。23日O-NEST公演も、アルバム『完全な昼間』リリース以降初めてフランツ・プリチャード(Yume Bitsu)を含むメンバー4人のそろい踏みとなるカバディ・カバディ・カバディ・カバディをはじめ、パステルズとのコラボ・アルバム完成直前のテニスコーツ、全米デビューも果たした4 bonjour's partiesに加えて、フランツの旧友である元Hochenkeit、現helllのジェフとジェイソンのコンビも急遽参加決定、と充実のラインナップですので是非。チケットのご予約は、各公演日当日の深夜0時まで
7e.p.ウェブサイトで受け付けております。

また、前売りチケットの払い戻しをご希望の方は、お手数ですが各会場までお問い合わせください。7e.p.ウェブサイトでのご予約をキャンセルなさる場合は、公演前日までに
info@7ep.netまでその旨ご連絡ください。キャンセル料等はいっさい発生いたしません。よろしくお願いします。

目白ブックギャラリー ポポタムでのカイル・フィールド展「カントリー・クエスチョンズ」は予定通り開催されますが、29日(木)に予定されていたインギャラリー・ライヴにつきましては公演中止となります。ご了承ください。

と、まことに残念無念。ともあれ、元気になったカイルが、またいつもの飄々とした様子で日本にやってくることを願っています。ちなみに、スウィート・ドリームス特製図録/ポストカード・セットは、ツアー先の各公演会場でも販売しております。さらに出来立てホヤホヤ、豪華装丁の『モールス歌詞集』(7.e.p.)なる1冊もオススメですので、ぜひ、会場で手にとってみてください。

2008/05/18

Kyle Field: Postcard Set

今週水曜日(5月21日)よりはじまるカイル・フィールド(リトル・ウィングス)の国内初個展『カントリー・クエスチョンズ』に向けての第1弾商品が、本日、無事、仕上がってまいりました。昨年、制作したジュヌヴィーエイヴ・カストレイ同様の3枚組ポストカード・セットです。写真では多少、分かりづらいと思いますが、どれもなかなかの仕上がり。今回の展示作品のなかから、とくにポストカードにぴったりの作品を3点使用しております。もちろん、スウィート・ドリームスのウェブサイトにてメイルオーダーも受付中。1セット400円(税込)、国内限定100セットのレア・アイテムですので、ご希望の方はお早めにお買い求めくださいませ。また、展示作品の多くを掲載した16ページの図録ブックレットも個展に併せて発売開始。そちらの内容についても、近日、発表しますので、どうぞお楽しみに! なお、個展の詳細については弊社HP「EVENT」欄、もしくは会場のブックギャラリー・ポポタムか招聘元の7e.p.のウェブサイトをご覧ください。

2008/04/29

Kyle Field, and Jackie-O Motherfucker

すでにHP上、イベント欄で告知しているとおり、5月21日(水)からカイル・フィールドの個展『Country Questions』が、以前、ジュヌヴィーエイヴ・カストレイ展を開催した目白のブックギャラリー、ポポタムではじまります。彼については、音楽キャリアのはじまりがM.ウォードと結成したバンド、ロドリゲスだったこと。はじめての来日がキャルヴィン・ジョンソン、フィル・エルヴラム(マイクロフォンズ~マウント・イアリ)とのKレーベル・オール・スター的な組み合わせで、この顔ぶれでダニエル・ジョンストンの東京公演のステージに花を添えてもらったこと。さらにボニー・プリンス・ビリーの来日時、物販テーブルに並んだツアーTシャツが、彼の気色悪い(笑)ドローイングをドーンとあしらったものだったこと(吹き出しをつけるなら「あなたが落としたのは金の斧ですか~?」みたいな……)などなど、なにかと縁が深いアーティストなわけでして、今回、個展の展示に陰ながら協力させていただくことになりました。会期に併せて、ジュヌヴィーエイヴ・カストレイ同様のシンプルな図録とポストカード・セットを制作する予定ですので、どうぞお楽しみに! もちろん、朴訥サーフ・ミュージックなようでいて、どこか時間感覚が微妙にゆがんでいくような歌い口が堪能できる本編のツアーも5月23日(金)よりスタート、そちらもぜひ。日程は公演主催者である7epのサイト(こちら)をご覧ください。

そ・し・て、4月頭の来日ツアーを好評のうちに終えたタラ・ジェイン・オニールとも旧知の仲であるトム・グリーンウッド率いるジャッキー・O・マザーファッカーの再来日公演も決定! 今回、ハニー・オウエンス(ヴァレット)やダニー・ササキ(セダン他)を含む磐石のラインナップらしいので、前回、彼らのパフォーマンスを目にした方も豪華共演陣あわせてお見逃しなく。さらに、スウィート・ドリームス第1号で、パンキッシュなコラージュを寄稿してくれていたトムですが、彼の個展「...Play A Song For Me」がユニバーサル・マージナル・ハイツで5月17日(土)から開催されます。自身の手でシルク・スクリーンを施した50個のタンバリン(!)を展示・即売するという、かなり「!」な展示になるらしいので、こちらもあわせてひとつ。しかも、6月1日(日)のクロージング・パーティーはトム指揮の下、展示タンバリンを観客ともども演奏~レコーディングして大団円(!)という見逃せないものになってますので、こちらもお楽しみに(もちろん入場者数限定ですので、ご予約はお早めに!)。詳細は、ユニバーサル・マージナルのサイト(こちら)。そして、ツアーについては招聘元であるYACCAのサイト(こちら)をチェックしてみてください。

と、新緑の好企画を2本。さらに、スウィート・ドリームス第2号もこっそり制作中なので、近日中に、その気になる内容もドドーンとお知らせします。どうぞお楽しみに!

2008/04/16

「TJO 2008 ジャパン・ツアー」無事終了いたしました。

全国6ヵ所8公演、ご盛況いただきました「タラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2008」ですが、皆様のおかげで盛況のうちに終了することができました。どうもありがとうございます! 思い返せば、彼女の初来日は2002年。もう6年も前のことになります。あれは「map」で招聘をはじめてまだ3回目のツアーで、怖いもの知らずというかバカというか、自由が丘の雑貨店のロフトや尾道の植物園、大阪のお寺など、人の縁を頼りに変わった会場をあちこち回った思い出深い1本でした。きっと、あれでやめられなくなったんだな、と、今さらながらに思うわけです。そして、道中、物販の売上金をメンバー皆と均等に分け合い、疲れが溜まった頃にそっと呼び出されて行けばREOスピードワゴン(笑)の曲をお礼だと言って歌ってくれたり、ツアー全体の人間関係や収支もことあるごとに気を遣ってくれるなど、ステージ上こそヤサぐれてはいますが(笑)、じつはタラから教えてもらったことは、個人的には大きな糧になっていたり、するのです。

今回、彼女の入国は3月28日だったので、一昨日の帰国までの実に18日間を一緒に過ごしたわけで、案の定、なんだか急に家の中がガランと……。それでも一方、夢の中では相変わらずリハの時間に遅れたり、ペダルからのノイズに冷や汗をかいたり、居酒屋のメニューの説明に四苦八苦したりしてツアー続行中でして、後遺症もひどいものです。

ともあれ、広尾のユニバーサル・マージナル・ハイツでの作品展示「What Becomes What」は、今月27日までまだまだ開催しております。ぜひ足をお運びくださいませ。彼女曰く、コンセプトは「Cheap Art for Poor People(貧乏な人のための安価なアート)」というわけで、作品の価格も3,000円~30,000円とお求め安い設定になっています。このチャンスに、彼女の作品をぜひお手元に。なかなかない機会ですよ!

2008/04/12

Tara Jane O'Neil - What Becomes What


タラ・ジェイン・オニール、国内初の本格的な個展。

画集として、2003年5月にmapより『Who Takes A Feather』、2007年11月にYeti Publishingから『Wings. Strings. Meridians.: A Blighted Bestiary』を発行する等、ヴィジュアル・アーティストとしても知られている彼女の、国内では初の本格的な個展『WHAT BECOMES WHAT』を4度目の来日となるジャパン・ツアーに合わせ、東京広尾のオルタナティブ・スペース、UNIVERSAL MARGINAL heightsにて開催します!

また初日には、OPENING PARTY + GALLERY CONCERTとして、タラ・ジェイン・オニール本人と、ツアーでも共演するhelllのライブを開催いたします。

タイトル:ワット・ビカムズ・ワット
A Solo Exhibition at Universal Marginal Heights
会期:2008年4月12日(土)~4月27日(日)
会場:UNIVERSAL MARGINAL heights
住所:東京都渋谷区広尾5-4-11 ベルナハイツ6A-1
時間 水~金:3:00pm~9:00pm|土・日:1:00pm~7:00pm|月・火:休み

OPENING PARTY + GALLERY CONCERT
2008年4月12日(土)
開場 6:00pm/開演 6:30pm
定員:45名限定
料金:1,500円+1ドリンク(ドリンク料別)
出演:タラ・ジェイン・オニール、helll
出店:ベジ食堂 by Yoyo
予約受付:UNIVERSAL MARGINAL
企画・制作:UNIVERSAL MARGINAL + TETSURO YASUNAGA
協力:map / Sweet Dreams

無事終了いたしました。多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

2008/04/11

TJO - A Solo Exhibition

ツアー中の様子をレポートしていくつもりだったのですが、忙しない日程&環境にて叶わず……。楽しみに待っていらっしゃった方、誠に失礼しました。今後、思い出したようにポツポツ、ツアー中のエピソードを公開していこうと思っているので、引き続きお待ちいただければ幸いです。というわけで「タラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2008」大盛況のうちに幕を閉じることができました。各関係者の皆様、そして、会場にお越しいただいたお客様、まことにありがとうございました! と、いいつつ、まだタラ・ジェイン・オニールひとり日本に残り、明日からはじまるユニバーサル・マージナル・ハイツでの展示に向けて、さながら夏休み最終日のように慌しく準備に勤しんでおります。ぜひ明日のオープニング・コンサート、そして27日(日)まで続く作品展示会に足を運んでいただければ、と。そ・し・て、明日のギャラリー・コンサートでは、2001年より愛用している彼女のギター(ダンエレクトロ/タラ自身がペインティングした逸品)をオークションにかけるとかかけないとか。これまで4度のジャパン・ツアーでも使用していた名器ですので、ぜひ奮ってご参加ください。とはいえ、入場者数は45名限定。すでに定員間近とのことですので、ちょいと事後報告となってしまったことをご容赦ください。予約方法などは、ユニバーサル・マージナルのウェブサイト(こちら)をご覧いただければ幸いです。それでは会場にて。よろしくお願いいたします!

2008/04/01

TJO 2008 Tour Kicks Off !!

ご報告が遅くなりました。上の写真のように本人も頭を下げておりますので、どうかご容赦のほどを。というわけで、3年ぶりのタラ・ジェイン・オニール、ジャパン・ツアー2008が無事、スタートしました! 今日までに大阪(SAL CULTUREへの出演)、京都の2公演を終了。ドラマーにジェフ・ソールを迎えた今回のセット、どちらも好評を博していますので、名古屋、松本、東京、町田の皆様、ぜひご期待ください。とくに今回は、ジェフ・ソールの繊細なドラム・ワークが見どころのひとつ。「The Poisoned Mine」「A Partridge Song」といったTJOクラシックの数々が、より陰影をくわえて再現される様が圧巻ですよ~。安定度(笑)という点では、過去最高の組み合わせか、と。さらに「!」なカバーも用意しております。とはいえ、ステージ上のタラはタラそのもの。蓮っ葉な感じが相変わらずで、「ああ、またタラを呼んでるよ、オレ……」と、なんだか妙な感慨があるのも確か(笑)。また、京都で初お目見えのジェフ・ソールのソロ・セットがこれまた甘露。最小限の音数で浮かび上がる最大限のゴシック・アメリカーナというような味わいは、たとえばハウ・ゲルブなんかのファンの方だったら大いに気になるはず。というわけで、明日の名古屋公演からは、ロンドンよりセラフィナ・スティアを迎えて万全の態勢で東京に向かいます。まだまだ各公演(町田を除く)、チケットに余裕がありますので、どうぞ皆様、ぜひ会場にお越しください、ね!

2008/03/29

Tara Jane O'Neil Japan Tour 2008

タラ・ジェイン・オニールのジャパン・ツアー2008


米ケンタッキー州ルイヴィルにて、スリント、バストロを受け継ぐ存在感で知られたバンド、ロダンのベーシストとして90年代初頭から活動を開始し、バンド解散後も、ソノラ・パイン、レトシンの一員として、また、シンガー・ソングライター/マルチ演奏家として独自のポジションを築き上げてきた才女、タラ・ジェイン・オニール(Tara Jane O'Neil)。さて、この度、マタドールなどのレーベルから作品をリリースしてきたバンド、ファック(Fuck)のメンバーであるジェフ・ソール(Geoff Soule)を従えた特別編成(ジェフ・ソール自身のソロ・セットもあり)での、じつに4回目となる来日ツアーが決定しました。あのジュディー・シルさえ彷彿させる充実した歌世界を存分に堪能できるのはもちろんのこと、過去の共演経験を通して、タラ自身の熱烈リクエストから実現した二階堂和美との2公演(京都・町田)など、両者とも、いつもと違う「なにか」を見せてくれるに違いありません。さらに、ジョアンナ・ニューサム同様、ハープの弾き語りで大きな注目を集めるロンドンからのニュー・カマー、セラフィナ・スティア(Serafina Steer)も4公演(名古屋・松本・東京・町田)に帯同決定。とくに渋谷公演はグランド・ハープを使用したゴージャスなステージをお届けする予定ですので(その他の公演は、カジュアルなミニ・ハープ/キーボードでの演奏となります)、マルオト(名古屋)、THE MEDIUM NECKS(松本)、helll(東京)ら、強力な共演バンド含め、色合いを変えた各公演それぞれ、どうぞご期待ください!

SAL CULTURE
3月29日(土)
大阪 大阪城野外音楽堂(06-6947-1197)
出演:タラ・ジェイン・オニール 他
開場 正午12:00 前売り4,500円/当日5.000円
*この他にもイベント通し券等がございます。詳しくは下記主催者のウェブサイトをご覧ください。
問い合わせ:SAL CULTURE

3月30日(日)
京都 アバンギルド(075-212-1125)
出演:タラ・ジェイン・オニール/二階堂和美/ジェフ・ソール
開場 6:00pm/開演 7:00pm 前売り 3,000円/当日 3,500円
チケット:会場

4月2日(水)
名古屋 KDハポン(052-251-0324)
出演:タラ・ジェイン・オニール/ジェフ・ソール/セラフィナ・スティア/マルオト
開場 6:30pm/開演 7:00pm 前売り 2,500円/当日 3,000円
チケット:会場

nami to kami vol.12
4月3日(木)
松本 群青(0263-34-1006)
出演:タラ・ジェイン・オニール/ジェフ・ソール/セラフィナ・スティア/THE MEDIUM NECKS
開場 7:00pm/開演 7:30pm
一般3,000円 学生 2,000円(いずれも1ドリンク込み)
チケット:会場、nami to kami(mimipat3@yahoo.co.jp)、tonico

4月4日(金)
東京 渋谷オ・ネスト(03-3462-4420)
出演:タラ・ジェイン・オニール/ジェフ・ソール/セラフィナ・スティア/helll
開場 7:00pm/開演 7:30pm 前売り 3,500円/当日 3,800円
チケット:会場、チケットぴあ(Pコード:285-498)、ローソンチケット(Lコード:72942)、なぎ食堂(渋谷/050-1043-7751)、warszawa(渋谷/03-5458-0700)、LINUS RECORDS(高円寺/03-5307-4661)、DISK UNION(渋谷ロック館/03-3461-1809|お茶の水駅前店/03-3295-1461|神保町店/03-3296-1561|新宿本館6階/03-3352-2691|下北沢店/03-3467-3231|吉祥寺店/0422-20-8062)

はるでら
4月5日(土)
町田 簗田寺
出演:タラ・ジェイン・オニール/二階堂和美/ジェフ・ソール/セラフィナ・スティア/齋藤紘良
出店:なぎ食堂
開場 5:00pm/開演 6:00pm 前売り 3,000円/当日 3,300円
チケット:なぎ食堂(渋谷/050-1043-7751)、warszawa(渋谷/03-5458-0700)、LINUS RECORDS(高円寺/03-5307-4661)、DISK UNION(渋谷ロック館/03-3461-1809|お茶の水駅前店/03-3295-1461|神保町店/03-3296-1561|新宿本館6階/03-3352-2691|下北沢店/03-3467-3231|吉祥寺店/0422-20-8062)
協力:P-VINE RECORDS、インパートメント、TOAD RECORDS、SAL CULTURE(大阪公演)、藤沢千史(松本公演)、nami to kami(松本公演)、永谷音楽事務所(東京公演)、簗田寺(町田公演)、saitocno(町田公演)、なぎ食堂(町田公演)

無事終了いたしました。多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

2008/03/27

A Solo TJO Exhibition

ジャパン・ツアー2008フライヤーでもチラッとご紹介しておりましたタラ・ジェイン・オニールの個展ですが、ついに詳細をお知らせできる日がやってまいりました! 詳しくは、企画・制作の「UNIVERSAL MARGINAL」ホームページ、もしくはスウィート・ドリームスのイベント・ページをご覧いただくとして、とにかく、オープニングで開催される入場者数超限定のプライベートなギャラリー・コンサート(予約方法については「UNIVERSAL MARGINAL」ホームページをご参照ください)も含めて、見逃せない2週間になりますよ~! 自身のソロ作品のみならず、レトシンやアイダなど数々のレコード・スリーヴを飾ってきた絵世界で定評のあるタラ・ジェイン・オニールですが、今回は、ペインティング、プリンティング、ドローイングといった平面作品から、映像、彫刻まで、彼女独特の世界が立体的に飛び出す展示内容となりそうです。さらに、各種アイテムはもちろん、作品の販売も行なう予定。広尾の素晴らしいオルタナティブ・スペース「UNIVERSAL MARGINAL」と安永哲郎氏との共同企画・制作となるタラ・ジェイン・オニールのソロ・イクシビジョン「WHAT BECOMES WHAT」、ぜひこの機会をお見逃しないように。あ、ギャラリー・コンサートには「helll」も出演、Yoyoちゃんのベジ食堂も出店予定でーす!

2008/03/22

TJO Merchandises Arrived

テーブルを埋め尽くす色とりどりの物販商品も、ツアーのお楽しみのひとつ。というわけで、今回のタラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2008も、いろいろ用意しております。今回は、タラ自身がシルク・スクリーンでしこしこと仕上げたTシャツと未発表インスト曲を収録したCD-Rが目玉、かと。とくに、この「After a Dark Seven」なるタイトルのCD-Rが秀逸。ギター、ハーモニウム、メロディカという最小限の音のつづれ織りは、この季節にもちょうど気持ち良い一品になること請け合いの好内容。また、ブルックリンの名スタジオ、レア・ブック・ルームのレーベル立ち上げ第1弾として発表された2枚組コンピレーションも到着。ブラック・ダイス、サマラ・ルベルスキ、シルバー・ジューズ、ディアハンター、フィッシャースプーナーなどなど、スタジオ縁の面々に混じって、タラも「Sunday Song」で参加しております。他にも、昨年、シアトルのイエティから出版された彼女の第2弾画集『Wings. Strings. Meridians』や、さらに! 10部限定の6枚組ボックス・セット(!)、しかも、箱自体がタラの手作りなんていう超レア・アイテムも、現在製作中とのことなので、ぜひぜひ皆様、紐を緩めた財布を持って物販テーブルに集まっていただきたいな、と、心から思う所存でございます。なお、名古屋以降の4公演に出演するセラフィナ・スティアもツアー限定CDを制作中だとか。こちらも、ぜひご期待ください!