2007/08/31

The Watery Graves and Simple Machine's Mechanic's Guide


さて、先日、ジュヌヴィーエイヴから届いたマーチャンダイズに入っていた1枚のCD。それは『The Watery Graves of Portland and/et. Genevieve』というタイトル通り、ウォータリー・グレイヴスというポートランドのバンドとジュヌヴィーエイヴ・カストレイのコラボ盤なわけですが、これがすこぶる良いのです。で、当然のように、ウォータリー・グレイヴスという初耳のバンドのことに興味がもくもくと湧いてきて……。まずは所属レーベル、マリッジ・レコーズのバンド紹介文を下に訳出してみます。簡単な紹介文ですが、しかし、なんて奮ってるバンドなんだろうと嬉しくなってしまったわけなのです。

「ウォータリー・グレイヴス・オブ・ポートランドは、ピアノのカーティス・ナップ(Curtis Knapp)、ブラシ使いのドラムにエイドリアン・オレンジ(Adrian Orange)、そして、アップライト・ベースのデイヴィス・リー・フッカー(Davis Lee Hooker)によって作られた、サウンドとアトモスフィア(空気感)のことである。気まぐれな思案という点ではサティにも似た音楽であり、ある種の「オールド・スクールな」器楽即興ではあるが、もっと抑制が効いている。そして時に、バー・ルームでのラグタイムとも寄り添い、また、それは霊感に満ちたエレベイター・ミュージックであり、映画的でリズミックな家具音楽でもある。彼らのライヴ・コンサートでは、切手が貼られた封筒や文具が無料で配られ、愛する人へ、そして/もしくは、その音楽についてバンドへ手紙を出すことを観客に促している」。

その嬉しさというのは、ちょっとした偶然や連想がいくつか重なっていたことからきているのかもしれません。まず、彼らのことを形容するのに「霊感に満ちたエレベイター・ミュージック」とあって、これが、現在、リリース準備中のBEST MUSIC作品『MUSIC FOR SUPERMARKET』と対を成すように思えたからなのです。ウォータリー・グレイヴスのそれは言うなれば幻視的ミューザックですが、だとしたらBEST MUSICのそれは……? それから、彼らがライヴで切手付きの封筒を配っているという一節。実は、これまた現在発行準備中の『Sweet Dreams』に、ポストカードを封入することを予定していたのです。それは、ワシントンDCにおいてはディスコードの妹分的な存在だった、大好きなインディペンデント・レーベル、シンプル・マシーンズが発行していた『Mechanic's Guide』というレーベル運営/音源リリースについてのハウツー小冊子があって、そこでは、ヴァイナルやCDのプレスの仕方、クールなジャケットを作るためのコツ、著作権の説明、自分が作ったものを売るということ……などなど、とても分かりやすく、独立して音楽作品を出すことのプロセスが解説されているのですが、その最終段落のひとつ前を、彼女たち──ジェニー・トゥーメイとクリスティン・トムソン──がこんなトピックで結んでいることに影響を受けてのことなのです。

「あなたが一緒に働く人たちが、まず人間であることを忘れないように。もし、あなたがビジネス仲間に自分のプロジェクトに対して特別な注意を払ってもらいたいのなら、手紙を添えずに命令だけよこすようなことをしてはなりません。私たちのところにも、用件だけが書かれたたくさんのメールが届きます。そのような場合、私たちはモノを送ってそれでおしまい。フレンドリーな関係になれるかもしれないのに、これでは、私たちのビジネスへの相互作用みたいなものは減っていくばかりです。別に、特別なことを書かない人を批判するわけではありません。ただ、コミュニケーションを取ろうと踏み出して私たちの注意をひきつけた人のことを覚えていたり、そういう人たちへの返事が早くなったりするのは自然なことでしょう? これは生きていくことを学んでいくレッスンでもあるのです。もし、私書箱を通してやり取りをしている人たちの頭の中であっても、あなたがひとりの実在する人間となれば、彼らだって、ひとりの人間としてあなたと付き合おうと感じるようになるでしょう。私たちは、7インチのマスタリングを受け取りに行く時には、Kディスクさんへのお礼に自家製クッキーの箱を持っていきます。そして、クリスティンは、レオパルド・ゲッコ・レコーズのジョン・アトキンスには、ピーナッツ・バターとジェリー・サンドイッチ──敬愛と友情の最高の証──を送った人物として、いつまでも覚えられていることでしょう。レコードを送り出す時には、手紙も添えること。または、あなたがクールなことをしていると思っているバンドやレーベルには、そう伝える言葉を添える時間を惜しまないことです」。

さて、僕が嬉しくなったのは、これで分かってもらえるでしょうか? 他愛もない連想にしか過ぎないかもしれませんが、もしかしたらどれも「同じ」ことなのかもしれないのです。

2007/08/28

Genevieve Castree Merchandises !!

はい。では、ジュヌヴィーエイヴ・カストレイの会場限定販売グッズのご紹介(その2)です。今回、彼女から送られてきたレコード・CDは以下の計4種。

・The Watery Graves of Portland and/et Genevieve CD (Marriage)
・Woelv "Gris" CDEP (P.W. Elverum and Sun. Ltd.)
・Woelv "Le Niveau de la Mer/ Bete a Cheval" 7" (k)
・Woelv "Gris" 10" (P.W. Elverum and Sun. Ltd.)

どれも、展示会場にて廉価でのご提供とさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いします。が、またしても、それぞれそんなに枚数がございません。ぜひぜひ、お早目のご来場をおススメいたします。ではここで、音楽家・SSWとしての彼女を知らない方のために、以下、kレコードからのバイオを訳出転載しておきます。うむ、クラスにサブヒューマンズか! ナイス!

「ハロー。私の名前はジュヌヴィーエイヴ。私はケベック出身のフランス系カナダ人です。10代のとき、私はモントリオールの郊外に住んでいて、よく街中に出かけていきました。友達の家の地下室で、その友達とラウドな音楽をやったり、卑猥な曲を書いたり……。ギターを早く弾けなかったので、私はシンガーをやっていて、その時は、叫び声が入ってるような政治的な音楽をよく聴いていました。とりわけ、サブヒューマンズとかクラスなんかのイギリスのバンドを。まあ、その後、多少はおとなしくなって、世界中のさまざまな音楽に耳を広げていきましたが……。それに、ずっと、私は絵を描いていて、小さなコミックスや本を作りたいと思っていました。そのうち、絵を補足する音楽を収めたレコード付きの本を出したくなりました。なぜって、私という人間は、とても難しくてややこしい考え方をしたり、自分が求めていることにうるさかったりする人間だったりするので、最終的にすべて自分で曲を書くようになったんです。今は、ウォーヴ(Woelv)という名前で活動をしています。他の言葉だと正直に歌っている気がしないので、これからもずっとフランス語で歌っていくでしょうね。今、私は北米の北西部に住んでいて、久しぶりにまた自分のパンク・カセットをブラストし始めたところなんですよ!」。

今回の展示に併せての来日は残念ながら叶いませんでしたが、来年には、再来日を計画中という彼女。その凛とした歌声を、楽しみに待ちましょう。集中している時の彼女のライヴ・パフォーマンスは、そりゃもう絶品なんです!

Genevieve Castree T-Shirts Arrive !!

本日朝8時30分、9月18日(火)より目白ポポタムにて作品の展示を控えているジュヌヴィーエイヴ嬢から物販商品が無事到着しました! 中でも目玉はこのTシャツ! すべて彼女自身の手によるシルクスクリーン・プリント&自家製タグ付き。んでもって、どーんと刷られた仮面キャラの目玉部分がくり抜かれていたりして……。柄が柄だけに「セクシー」って形容するのも場違いなんでしょうが(テーマ的にも。でも、それもアリかもねー)、その分、下に色違いのTシャツを重ねるなどしてカスタマイズするお楽しみも。が、残念ながら限定15枚のみのスーパー・リミテッドなのです。遠方の方には誠に申し訳ありませんが、商品の性質上、会場にお越しいただいたお客様優先のご提供になってしまいますので、悪しからずご理解くださいませ。また、他にも新作レコード/CDなど届いております。そちらのご紹介はまた折りを見て……。

「Sweet Dreams' Current Topics(最近の出来事)」ページ開設のお知らせ

残暑お見舞い申し上げます。さて、この度の「www.sweetdreamspress.com」開設に併せて、補足的な「Current Topics(最近の出来事)」ページを始めることにしました。弊社からのリリース情報・リリース内容などの詳細はホームページをご覧いただくことになりますが、ここでは、リリースの進捗状況、近況、おススメ情報などを随時アップしていく予定です。どうぞお楽しみに!