2020/11/03

Moon River Dance with Gofish and Buoy

 

9月に東京・新井薬師前のスタジオ35分でごくごく小さな集まりを催しましたが(出演:Gofish、浮、亀十)、こうしてスウィート・ドリームス・プレスでライブを企画するのも3月の「ENJOY YOUR LIFE(於:神戸・旧グッゲンハイム邸)」以来になりました。猛暑もあっという間に乗り越えてすっかり今では肌寒くなり、と、いつまでも時間が伸び縮みしていますが、その2020年が終わらないうちにGofishの特別なバンドセットと浮の2組が出演するイベントを催すこととしました。

裏話を添えておくと、Gofishの新作アルバムのレコーディングがスタートしたのが今年の3月。ドラムスに藤巻鉄郎、ベースに墓場戯太郎、ピアノ/キーボードに中山努。この3人をコアメンバーに、さらに何人かのゲスト・ミュージシャンを交えて、ようやくもう少しで録音〜ミックスが終了しようかというところまでたどり着きました。この調子で来年の春までにお届けできればと考えています。

というわけで、そのGofish6枚目のアルバムのプレリリース・パーティーというわけではありませんが、共演にそのアルバムで数曲にコーラスを寄せている浮こと米山ミサさんを迎えてGofishと浮の月夜のダンスをお披露目します。なお、Gofishのセットには浮と同じくGofishのニュー・アルバムに参加している潮田雄一もゲスト参加、たっぷりとしたロングセットをお届けする予定ですのでどうぞお楽しみに。

現状のライブの場として必要な環境を整えつつ、かといって必要以上に身構えない良い再会の場になりますように。席数が限られますので、どうぞお早めにご予約ください。

Moon River Dance
2020年11月29日(日)東京・代官山 晴れたら空に豆まいて(03-5456-8880)
東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2
出演:Gofish(バンドセット|テライショウタ+藤巻鉄郎+墓場戯太郎+中山努)+ゲスト(潮田雄一、浮)、浮
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金 3,500円(予約)/4,000円(当日)*ドリンク代別、定員:60名
予約:会場(ticket@mameromantic.com|公演日・氏名・枚数・電話番号をご送信ください|予約受付開始:11月5日正午より

Gofish(ゴーフィッシュ):日本屈指のハードコア・バンド、NICE VIEWのボーカル&ギターとして知られ、ネス湖というミステリアスなグループのほか、昨年より新バンド、SIBAFÜもスタートしたテライショウタのソロ・プロジェクト。過去5枚のアルバムに加え、柴田聡子との共作ミニアルバム「Gofishトリオと柴田聡子」もある。最近作は2018年の『燐光』、2021年にニュー・アルバムのリリースを予定している。

浮(ブイ):米山ミサのソロ・プロジェクト。何百通りの風に吹かれながら生活をうたう。最新作は2020年11月にリリースするシングル「つきひ」。個人サイト:机上汽船(https://sandmiru.wixsite.com/mysite

2020/09/03

Cushions - Numb One

 

アーティスト:Cushions(クッションズ)
タイトル:Numb One
カタログ番号:SDLP-002
発売日:2020年9月25日
収録曲数:18曲
パッケージ:アナログLP+歌詞・ライナーノーツを掲載した日本盤のみのインサート封入
ライナーノーツ:村尾泰郎
価格:2,000円+税

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2020年3月、ジャド・フェアとの双頭ツアーを予定していたクッションズ唯一の限定LP
クレーマー(シミー・ディスク)制作によるUSオルタナティブの純血種アヴァン・ロック

 2006年、ジャド・フェアの来日ツアーに帯同し、そのハイパーアクティブな動きと素っ頓狂なヒューマン・ビートボックスでオーディエンスの目を釘付けにしたランバーロブことロブ・エリクソン。米カリフォルニアを拠点とする電子音楽家でブレクタム・フロム・ブレックダムでの活動でも知られるケヴィン・ブレックダムことクリスティン・エリクソンの実兄でもあり、兄妹でアート・ロック・バンド、アダルト・ロデオで活動していた彼がパフォーマンス・アーティストのクリスティン・ウォラルとスタートしたガレージ・バンド、クッションズのデビュー・アルバム『Numb One』の日本流通をスウィート・ドリームス・プレスが手がけることになりました。

 本来は2020年3月に予定されていたジャド・フェアとの双頭ツアーのタイミングでリリースするはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大にともないツアーが中止。さらにバンドも空中分解してしまい(トホホ……)、図らずも最初で最後のプロパーなアルバムとなった本作。

 とはいえ、ミックス/マスタリングだけでなく2曲でシミー・ディスク主宰者、クレーマーがオルガンとベースで参加。往年のシミー・ディスク作品を彷彿とさせる、アーティスティックな諧謔精神に満ちた最高の一枚に仕上がっています。アナログLPのみの限定リリース(国内流通100枚)で片面に各9曲ずつ、ストップ&ゴーが連続するアヴァン・ポップのアマルガム&バブルガムをぜひお楽しみください。ウィーンやゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ、ガイデッド・バイ・ヴォイシズ、ザ・フロッグスなど、USオルタナティブ・ロックのエッセンスがこぼれ落ちるジューシーな迷盤の誕生です。

曲目
SIDE A
1. Counterhelp
2. Archwelder
3. Ears & Eyes
4. Pedagogy
5. Isaiah
6. Sevenwords
7. Dodge
8. Prayer
9. Thru the Door

SIDE B
1. Drive
2. Epic Ride
3. Invisible
4. They Though
5. Pretty Yellow
6. Moisturizer
7. Wooden Stool
8. Water
9. Chimehound


クッションズ(Cushions):シミー・ディスクからのリリースでも知られるアヴァン・ロック・バンド、アダルト・ロデオのメンバーで、ランバーロブというアーティスト・ネームで電子音楽家/ヴォイス・パフォーマーとしても活動を続けてきたロブ・エリクソン(Vocal, Guitar)と、劇団ネーチャー・シアター・オブ・オクラホマの創設メンバーのひとりでパフォーマンス・アート、サウンド・アート、さらにはパティシエ・アーティストとして幅広いフィールドにまたがる表現が知られるクリスティン・ウォラル(Drums)のふたりが2017年にスタートしたアヴァン・ガレージ・パンク・バンド。唯一のアルバム『Numb One』を残し、2020年に惜しくも活動停止。


2020/08/26

John Convertino & Gabriel Naïm Amor - Correspondents

 

アーティスト:John Convertino & Gabriel Naïm Amor(ジョン・コンヴァーティノ&ゲイブリエル・ナイーム・アモール)
タイトル:Correspondents
カタログ番号:SDCD-048
発売日:2020年9月25日
収録曲数:11曲
パッケージ:E式紙ジャケット(シングル)+12pモノクロ・ブックレット
コメント:ゲイブリエル・ナイーム・アモール、ジョン・コンヴァーティノ)
ライナーノーツ:渡辺亨
価格:2,000円+税

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キャレキシコのジョン・コンヴァーティノとナイーム・アモールによる2枚目の連名作品。
オーディオ・ファイルの交換を通して紡がれたイマジナリーなインストゥルメンタル集。

 米アリゾナ州ツーソンを発祥とするデザート・ロックの伝統をサンドと共に守る名バンド、キャレキシコのドラマーとして知られるジョン・コンヴァーティノ。そして、前作『Moments Before』よりアーティスト名をフルネームに変え、洒脱なギター・プレイを披露してきた異邦人、ゲイブリエル・ナイーム・アモール。さらに、ア・ホーク・アンド・ハックソーのジェレミー・バーンズとヘザー・トロストが運営するLMデュプリケーションからリリースされた、ふたりにとって初めての連名アルバム『Western Suite and Siesta Songs』にも参加していたベース奏者、トゥーヤ・ルンド(Thøger Lund)の3人が往復書簡形式で紡ぎあげた暑い暑い真夏の夜のインストゥルメンタル・アルバムが完成しました。

 本作も彼らが過去にそれぞれ関わってきた作品と同じく、ジャズ、ラテン、ギター・インスト、映画音楽など、その音楽性を古今東西に触手を広げたイマジナリーでロマンティックな仕立て。手練として知られる演奏家たちだけに、軽妙洒脱でいて深い味わいのある奥深いアンサンブルへと結実しました。2か月に渡って幾度もオーディオファイルをやりとりして制作されたことが信じられないような官能的なアンサンブルと何よりも生々しい各楽器の響き。そして、時空が歪んでいくような重層的なアンビエンスは、表面的な耳あたりの良さの背後にパンデミック時代の影を匂わせるかもしれません。2020年の春にしかつくり得なかった「ライブ演奏へのエレジー」とでもいうような特別な空気感が本作に宿っていることを、その端々から感じ取っていただければ幸いです。

曲目
1. Alone Bolero
2. White Shirt and Watercombed Hair
3. Path to the River
4. Lullaby and Clusters
5. Reset
6. Ballroom Rumba
7. Framed in Black
8. Home
9. In the Blue Waters of My Mind
10. Letter From a Friend
11. The Laughing Letter


ジョン・コンヴァーティノ&ゲイブリエル・ナイーム・アモール(John Convertino & Gabriel Naïm Amor):ジャイアント・サンド、フレンズ・オブ・ディーン・マルティネス、そしてキャレキシコの屋台骨を支えてきた名ドラマー、ジョン・コンヴァーティノ。そして、フランス、パリで活動開始後に渡米、アリゾナ州ツーソンに居を構えたギタリスト/シンガー・ソングライター、ゲイブリエル・ナイーム・アモール。かねてより交流の深いふたりだが、2017年にリリースした『Western Suite and Siesta Songs』(LM Duplication)を手始めに、その連名作品を発表開始。2020年の『Correspondents』は2枚目の共作となる。


 

2020/06/16

イ・ラン(이랑)- 患難の世代(환란의 세대)


アーティスト:イ・ラン(이랑)
タイトル:患難の世代(환란의 세대)
カタログ番号:SDDS-001
リリース日時:2020年6月20日(土)正午
デジタル販売プラットフォーム:bandcampMinna KikeruiTunes Store、Amazon Music
ストリーミング視聴サービス:Apple MusicSpotifybandcampMinna KikeruiTunes Store、Amazon Music、SoundCloud
収録曲数:2曲
Track 1:患難の世代|The Generation of Tribulation (feat. Unnie Choir)
Track 2:患難の世代|The Generation of Tribulation (Manami Kakudo Version)
価格:300円(2曲)

 この「患難の世代」は、もともとはホライズン山下宅配便の黒岡まさひろと仲原達彦が毎回ゲストを招き、観客の前で新曲を制作して発表するという内容で都内で開催していたシリーズ・イベント「新曲の部屋」を、イ・ランとパク・ダハム(ヘリコプター・レコーズ)が受け継いで開催したソウル版「新曲の部屋」の最終回でつくられた曲でした。当初のバージョンは、これまでに限定リリースされた『新曲の部屋』コンピレーション(現在は廃盤)などで聴くことができましたが、制作から5年弱が経ってもなお本曲に込められた疑問やメッセージが有効で切実だったことは、その後ずっとイ・ランの重要なレパートリーの1曲としてステージで演奏され続け、また、現在制作中のニュー・アルバムのタイトル曲になっていることからも明らかでしょう。

 2020年に入り、新型コロナウイルス禍のため、イ・ランやそのメンバーたちが暮らす韓国もここ日本も、日常の多くが変化し、さまざまな時間が止まってしまいました。その中にあっても、時計の針を少しでも進めるため、そしてニュー・アルバム『患難の世代』の制作を続けるため、まずはアルバムのタイトル・トラックを2バージョン先行リリースします(デジタルのみ)

 韓国のカルチュラル・フェミニスト団体「Unninetwork」の一員として性の多様性とフェミニズムを支援する合唱団、オンニ・クワイア(Unnie Choir)の生命力あふれた歌声をバックに、イ・ランのバック・バンドのメンバーとしておなじみのイ・ヘジ(チェロ)、キム・ヨンフン(ドラムス)、そして現在兵役に服しているイ・ジョンウに代わる新ベーシスト、メ・ジウク、さらには兵役の休暇を使ってイ・ジョンウが弾くエレクトリック・ギターを加えた「The Generation of Tribulation (feat. Unnie Choir)」のパワフルなアンサンブル。

 そして、ニュー・アルバムにも参加を予定している東京のマルチ・ミュージシャン、角銅真実がプロデュースとアレンジを手がけた「The Generation of Tribulation (Manami Kakudo Version)」は、一転、トイポップにも通じるカラフルでインティメイトな音色がシリアスなイ・ランの歌詞世界とは対照的に背景を横切り、いくつものシーンを縫って、このふたりでしかつくり上げられなかっただろう夢のような陰影と聴後感をリスナーに投げかけます。

 また、音楽と同時に映像作家としても知られるイ・ランのこと、今回も特別なミュージック・ビデオを用意しました。宮城県在住の写真家、志賀理江子の作品「Blind Date」からの映像(未発表)との共作がそれで、今回は、後部座席から手を伸ばし、運転手の目を隠して疾駆していくスクーターを追いかけた印象的なモノクロ・フィルムに「患難の世代」が乗ります。さらにはコンセプチュアルなジャケット画像~アーティスト写真にいたるまで、今回のリリースに掛けるイ・ランの意気込みを端々から感じていただけるでしょう。

全てが過ぎ去った後に
ようやく君は腹を立てるのかい
全てが過ぎ去った後に
ようやく君は悲しく泣くのかい

 同じひとつの曲ですが、イ・ランの問いかけに多方向から光を投げかける充実した2バージョンを、ぜひ2020年の今お聴きください。どちらのバージョンからも、窓の内側と外側をつなぐ秘密の抜け穴を見つけられるはずです。


イ・ラン(이랑):韓国ソウル生まれのマルチ・アーティスト。2012年にファースト・アルバム『ヨンヨンスン』を、2016年に第14回韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞したセカンド・アルバム『神様ごっこ』をリリースして大きな注目を浴びる。2019年には柴田聡子との共作盤『ランナウェイ』とライブ・アルバム『クロミョン~ Lang Lee Live in Tokyo 2018 ~』を発表。さらに、2018年にはエッセイ集『悲しくてかっこいい人』を、2019年にはコミック『私が30代になった』を本邦でも上梓。その真摯で嘘のない発言やフレンドリーな姿勢、思考、行動が韓日両国でセンセーションとシンパシーを生んでいる。



2020/06/15

デジタルはじめました 〜Sweet Dreams Press Goes to Digital〜


 遅ればせながらではありますが、スウィート・ドリームス・プレスも一部作品のデータ販売やフル・ストリーミングをスタートしました。すでにTwitter等で告知をしているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、テニスコーツのレーベル、majikickがはじめた音楽配信サイト「Minna Kikeru(みんなきける)」を手始めに、スウィート・ドリームス・プレスのbandcampでも一部作品をご購入/フル試聴いただけます。

 ここまでデジタルでの配信に踏み切れなかったのは、まず、このレーベルがほぼ自分ひとりで切り盛りしていることもあって、そこまで手と頭が回らなかったこと。そして、やっぱりパッケージングを考えるのは自分のささやかで大きな楽しみのひとつだったんですね。決して凝ったパッケージにレーベル・オーナーの美意識を託して……というような洒落たレーベルではありませんが(むしろそこからは離れていきたい)、それでも、その音楽のことを思い浮かべながら外側の仕立てを考えるのは自分の腕の奮いどころだと思っていました。今後そうした楽しみがなくなったらとても寂しくはありますが、と言いつつ自分もPCの画面に向かって仕事しているときはサブスクリプション・サービスで音楽を聴いているくせに……ということもあり、自分がコントロールできる範囲内で徐々にデジタルでも配信をはじめていくことにしました。

 もちろん、まだ当分はCDやレコードもリリースしていこうと思っていますし、個人的にも気に入った新作や中古盤などは今でもCDやアナログ盤で購入しています。ただ、この数年でCDは随分安っぽいつくりになってしまいましたし、逆にアナログ盤は気安く買えない高級品になってしまいました。ですので、スウィート・ドリームス・プレスからリリースするフィジカル・コピーについては、これからもちゃんと手をかけたものを適正な価格で販売していきますのでご安心を。ずっとモニターの近くにいるのが苦痛な自分のような人間だって残っているはずだと思っています。

 というわけで、レーベルに版権がある作品やアーティスト/バンドから許可をいただいた作品に関しては、これからも先述した2サイトを中心に音楽ファイルの販売/フル試聴を開始、さらに試聴曲も含めてすべての楽曲は、この配信に際してリマスタリングしました。一部作品についてはCD以上の高音質ファイル(24bit/48kHzなど)をダウンロードできますので、CDをお持ちの方だって喜んでいただけると思います。

 また、スウィート・ドリームス・プレスのbandcampについては、CDなどのフィジカル・コピーの海外からの通販にも対応していきますので、国外に在住の方はメイル・オーダーをご利用しやすくなると思います(国内にお住まいの方は、今までどおりスウィート・ドリームス・プレス・ストアをご利用ください)。作品の紹介文も英文で添えましたし、この機会にスウィート・ドリームス・プレスからリリースする作品を、未来のオーディエンスに少しでも見つけていただければ嬉しいです。

 では、どうぞ今後ともご贔屓に。下記がリンクとなりますので、ぜひ覗いてみてください。最後になりますが、今回、声をかけていただいたテニスコーツのさやさん、どうもありがとう。これからも、みんなが音楽を聴けますように。

Minna Kikeru(みんなきける)
https://minnakikeru.com/

bandcamp(Sweet Dreams Press)
https://sweetdreamspress.bandcamp.com/

2020/04/24

Tara Jane O'Neil - Peregrine (20th Anniversary Edition)


アーティスト:Tara Jane O'Neil(タラ・ジェイン・オニール)
タイトル:Peregrine (20th Anniversary Edition)
カタログ番号:SDCD-047
発売日:2020年6月10日
収録曲数:10曲(Disc 1)/15曲(Disc 2)
パッケージ:A式紙ジャケット(ダブル)+36pフルカラー・ブックレット
ライナーノーツ:タラ・ジェイン・オニール、ダニエル・リトルトン(アイダ)、シンシア・ネルソン
歌詞・ライナーノーツ対訳:mmm
価格:2,500円+税

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リリースから20年、タラ・ジェイン・オニール最初のソロ・アルバムの限定リイシュー。 参加ミュージシャンのエッセイや秘蔵トラック満載のボーナスディスクを加えた2枚組豪華版。

 20世紀から21世紀へ、2000年に米タッチ・アンド・ゴー参加のレーベル、クオータースティックより発表されたタラ・ジェイン・オニールのファースト・ソロ・アルバム『Peregrine』を、リリース20周年を記念したデラックス・エディション(CD2枚組)でリリースします。今回のリイシューにともなって新たにリマスタリングを施したのは、タラ・ジェイン・オニールが音楽活動をスタートした地、ケンタッキー州ルイヴィルにラ・ラ・ランドなるスタジオを構え、マイ・モーニング・ジャケットやアンドリュー・バード、レイ・ラモンターニュらの作品を手がけてきた実力派、ケヴィン・ラターマン。さらに『Peregrine』制作時に彼女がいつも持ち歩いていたテープ・レコーダーで録音されたスケッチやデモ、そして『Peregrine』リリースを受けてのツアーからのライブ・テイクなどで構成した音源もていねいに埃をはらい、ディスク2に満載しました。

 また、36ページにも渡るブックレットには、レトシン時代のパートナーであるシンシア・ネルソンやアイダのダニエル・リトルトン、本作に参加したミュージシャンによる原稿にタラ・ジェイン・オニール自身のセルフ・ライナー・ノート、さらに秘蔵写真も数多く掲載し、歌詞も含めすべて日英併記しました(翻訳:mmm)。

 ロダン解散後、レトシンやソノラ・パインといったバンドで活動してきたタラ・ジェイン・オニールがひとりのユニークなシンガー・ソングライターとして出発する瞬間をパッケージした一作として、また、さらにはインターネット〜スマートフォン時代の直前に広がっていた豊かなUSインディペンデント・ミュージックの好ドキュメントとして、ほの暗くも希望に満ちたタラ・ジェイン・オニールの青春の記憶に耳と目を傾けてみてください。

曲目(Disc 1)
1. A City in the North
2. Sunday Song
3. Another Sunday
4. 1st Street
5. Ode to a Passing
6. Bulhorn Moon
7. Flush Thumb Blues
8. Asters
9. The Fact of a Seraph
10. A City in the South

曲目(Disc 2)
1. A City in the North (Instrumental Demo)
2. Sunday Collage
3. Another Sunday (Early Mix)
4. Ode to Hurley Collage
5. Ode to a Passing (Early Instrumental Mix)
6. Wampus Derby Collage
7. 1st Street (Instrumental Demo)
8. Eileen Asters Collage
9. Clinton Waves Collage
10. A City in the North (Demo)
11. Sunday Song (Early Mix)
12. Bulhorn Moon (Live at Rudyard Kipling’s 3-31-2000)
13. Asters (Live at Rudyard Kipling’s 3-31-00)
14. 1st Street (Live at Tonic 2-13-00)
15. Seraph Mess (Live at Tonic 2-13-00)


タラ・ジェイン・オニール(Tara Jane O’Neil):米ケンタッキー州ルイヴィル生まれのシンガー・ソングライター/マルチ演奏家。現在はカリフォルニア州ロスアンジェルス在住。ポスト・ハードコアの嚆矢のひとつ、ロダンのベース奏者としてキャリアをスタート。バンド解散後もソノラ・パイン、ファルスタッフといったグループで活動しながら、充実したソロ活動も続けている。『Peregrine』(2000年)を皮切りに2017年の『Tara Jane O'Neil』含めて9枚のソロ・アルバムをリリースし、その他、辣腕演奏家として、セバドー、アイダ、カム、マイケル・ハーレー、ジャッキー・O・マザーファッカー、パパMなど客演作品多数。日本にもたびたび来日し、二階堂和美との共作アルバムを2011年にリリースしている。

2020/04/22

attc vs Koharu - 縁かいな 〜Bring Us Together〜


アーティスト:attc vs Koharu
タイトル:縁かいな 〜Bring Us Together〜
カタログ番号:SDCD-044
発売日:2020年5月25日
収録曲数:8曲(CD)/2曲(7インチ・シングル)
パッケージ:書籍(上製|191mm x 193mm|本文64p)+CD+アナログ7”シングル貼付
テキスト:「時代曲周遊〜音楽のローカリゼーションをめぐるメモ」須川善行
楽曲解説・注釈:柳家小春
*本文テキスト、楽曲解説、歌詞の英訳あり。
価格:3,400円+税

ご予約はこちらで受付中です。
ご用意していた在庫がなくなりましたので予約受付を終了させていただきました。どうもありがとうございます。今後は下にリストアップした全国の各取扱店舗にてご予約・ご購入ください。(5月21日)

取扱店舗
PICKUP + oncafe(北海道・野付郡別海町)
ボタン(宮城・仙台)
PEOPLE BOOKSTORE(茨城・つくば)
Bushbash(東京・小岩/オンライン)
ブックギャラリーポポタム(東京・池袋/オンライン)
黒猫(長野・伊那/東京・高円寺/オンライン)
LOS APSON?(東京・高円寺/オンライン)
Amleteron(東京・高円寺)
pianola records(東京・下北沢/オンライン)
JET SET RECORDS(東京・下北沢/オンライン)*
DISK UNION(首都圏/オンライン)*
MARKING RECORDS(長野・松本/オンライン)
sone records(静岡・浜松/オンライン)
FILE-UNDER RECORDS(名古屋/オンライン)
水色レコード(三重・伊勢)
TOKLAS(福井・敦賀)
pleased to meet me(奈良)
誠光社(京都/オンライン)
パライソレコード(京都・オンライン)
NEWTONE RECORDS(大阪/オンライン)
喫茶アオツキ(大阪)
HOPKENPOL](大阪)
AGIT. for Hair(兵庫・神戸)
borzoi record(鳥取)
301(岡山/オンライン)
GREEN HOUSE(岡山/オンライン)*
レコード屋(岡山・倉敷)*
mychairbooks(熊本)
Record Shop Reconquista(オンライン)
珍庫唱片(オンライン)
CLASSICS RECORDS(オンライン)
芽瑠璃堂(オンライン)*
タワーレコード(オンライン)*
HMV(オンライン)*
amazon(オンライン)*

末尾に「*」がついている店舗につきましては、株式会社ブリッジを通しての流通となりますので、お問い合わせの際には「ブリッジ経由で入荷予定の〜」とお申し付けください。

ジャマイカのリディムと日本の大衆はやり唄、さらに中国流行歌を考察したエッセイ
時代と場所、フォーマット(CD〜7”〜テキスト)を越えて並走するattc vs Koharuの処女航海

 録音開始からじつに5年、紆余曲折を経てついにattc vs Koharuのファースト・アルバムが完成しました。本作は、アルバム本体となるCD(8曲入り)だけでなく、新録2曲を収録した7インチ・レコード、さらには編集者の須川善行による中国流行歌=時代曲を考察したテキストを掲載したハードカバーの書籍と、いくつもの道筋をまとめた特殊仕様・限定部数でのリリースとなります。

 秋本徹次、Gofishトリオ、オシロスコッティら、attcの旺盛なコラボレーションにおいても格別と言えそうな柳家小春との共演曲からは、時代や楽曲の背景となる磁場を越え、さらには調性やコンテクストすらも越え、同じ場を分かち合いながらいかに交わらずして進めるかという唯一無二にして果敢なコンセプトを感じていただけるでしょう。そしてそれは小さくない驚きをもって迎えられるはずです。

 無秩序なようでそこに秩序を見つけ出していく奥深い「耳」の働きと、そこから喚起される想像力。そして、時代の波を乗り越えるたくましさとしなやかさを兼ね備えたいくつもの流儀。さまざまに異なる視点と肉体が、まるで図らずも居合わせてしまったような新鮮な驚きは、あなたのリスナー体験を大きく揺さぶるに違いありません。

 ロックステディ〜レゲエ、モーラム、ニューオリンズのアンサンブルと、端唄、俗曲、民謡の歌い回し、さらにテキストで紹介する中国の流行歌のこと。日英併記したテキストを含め、世界をさまようような仕立ても含めてお楽しみください。

曲目(CD)
1. 縁かいな
2. 梅は咲いたか
3. からかさ〜奴さん(メドレー)
4. さのさ節
5. 五木の子守唄
6. 淡海節
7. 山中節
8. 大津絵 両国

曲目(7インチ・シングル)
SIDE A: からかさ
SIDE B: 天竜下れば


attc vs Koharu:端唄や俗曲、民謡などの歌い手として知られる柳家小春と、AMEPHONE(ベース)を中心に、山田民族(ギター)、塚本真一(ピアノ)、庄司広光(ドラムス)によって2012年に結成されたattcが翌2013年より開始したコラボレーション。attcによるオーセンティックなロックステディ〜レゲエ、さらにモーラムやニューオリンズなど世界中のポピュラー・ミュージックの一端をいろどるアンサンブルと柳家小春の三味線の弾き語りがパラレルに進む世界に類例をみないチャレンジングなプロジェクト。既発作品に、2014年にリリースされたアナログ7インチ・シングル「梅は咲いたか c/w 五木の子守唄」(円盤)がある。

2020/04/21

スウィート・ドリームス・プレスからのご挨拶


前回のお知らせからひと月と少しが経ち、その間、信じられないスピードで世界は大きく変わってしまいました。皆さんいかがお過ごしですか? 不安は尽きませんが、どうぞ元気でいらっしゃいますよう祈っています。

ともあれ、ジャド・フェアはじめ多くの公演をキャンセルせざるを得ませんでしたが、こちらは先月にもいくつかの公演を主催し、レコーディングに立ち会うなどして割と忙しく過ごしていました。あらためてお世話になった方々、そしてリスクある状況の中、会場までお越しいただいた方々に心より感謝申し上げます。

反面、4月に入ってから依頼されて書いた2本の原稿は、ひとり悲壮感に打ちひしがれていて、いま読み返して赤面しています。でも、そのときはそう書くことが精一杯でした。自分の個人的な問題と、今、多くの人の身に降りかかっている大きな問題がこんがらがって、なんとか言葉をひねり出そうとあがいていましたが、虚ろな自分がそこに立ちはだかって気持ちだけ焦っていました。また、上に書いたようにいくつかの公演を3月に開催したことに対して、その後いろいろと考えこんでしまったこともあります。

と、ひどく悶々と日々を過ごしていましたが、でも、先週にまた身近な親族の不幸があり、そこで気が引き締まりました。悲しみに浸るのはひとまずお預けにしようと思います。

そういえば、日本共産党の志位委員長の最近のツイートに指揮者の沼尻竜典氏の「文化・芸術は水道の蛇口ではない。いったん止めてしまうと、次にひねっても水が出ないことがある」という言葉を引用したツイートがありましたが、そこから思い出したことがひとつあります。僕が育った鳥取県の米子というところでも子どものころは冬になるとひざ下まで雪が積もる日があり、そんな寒い日には水道管が凍結して破裂しないよう、ちょぼちょぼと水を出しっぱなしにしていたことです。

スウィート・ドリームス・プレスはご存知のように小さなレーベルですが、そろそろ重い腰を上げて、少しでも水を流して身の回りが凍ってしまわないようにできたらと思います。作品の制作に関わった方々にわずかでもギャランティを支払うことで、また、苦境に立たされている小売店が販売できるものをひとつでも用意できれば、少しは役に立てるでしょう。また同時に、これから大きく変わっていくだろう社会を見すえて凍結しない蛇口も新しくつくらないと、と、そんなことを考えています。

コロナウイルス以前から解決されないままの問題も山積していますし、また、コロナウイルス後の時間が果たしてやってくるのかどうか、それがどのような形でいつやってくるのかはわかりませんが、今の状況を口実にして誰かが世界を改悪することのないよう、そして自分もつぶされてしまわないように。

というわけで少しペースダウンしていましたが、これから音楽のリリースを再開します。また、年内を目標にデジタルでの販売も具体的に考えはじめました。個人的には、みんながモニターの前から少しでも離れられるようなものもつくりたいなと思っています。「スウィート・ドリームス」って、これからお布団に入る人に掛ける言葉だもんね。集まることがなかなかできないからこそ、ひとりに安心できるような何かを。

4月になって電車に乗ったのは、お店への納品と確定申告を提出しに税務署に行っただけ。あとは日々の食料品の買い出しで近くのスーパーに行くか家の周りを散歩するぐらいで静かに(もちろん現政権がやることなすことへの怒りはとめどなく溢れつつ)生活していますが、その他に大きく変わったことがあるとしたら、それは今までよりも長くじっくり音楽を聴くようになったことでしょうか。そういえば快晴だった先日の日曜日、澄み切った青空はまるで夢のようで、人混みを避けてひとりあてもなく散歩し、公園のベンチに座ってイヤホンで音楽を聴きながら本を読んでいると、そういえば子どものときからこんな感じだったなと思い当たり、自分への信頼感が少し取り戻せたような気がします。

では、これからのスウィート・ドリームス・プレスをどうぞよろしくお願いします。そして、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。僕は当分家にいるので、いつでも気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。