2014/11/20

Teasi - Unreleased Live Tracks


 早いものでもう11月も下旬、あと1か月と少しで2014年も終わりです。スウィート・ドリームス・プレスとしては1月にタラ・ジェイン・オニール7枚目のオリジナル・ソロ・アルバム『Where Shine New Lights』で幕を開け、ついで、ASUNAの7"EP『Butterflies』を、2月にレイチェル・ダッド/ICHIのスプリット7"、3月に逆まわりの音楽12でシグビョルン・アーペランさんをお迎えし、その月末からのタラ・ジェイン・オニールの来日中止、4月にNRQ at ネス湖、ミノル・タナカの『涙くんのいるところ』とGofishの7"「ねむりを待つあいだ/山ごもり」で春を迎え、6月にザ・ニュー・メンディカンツのジャパン・ツアーミノル・タナカの涙くんショーで梅雨入り。ハァハァ…、ようやく夏休みでひと休み。さて、9月にレイチェル・ダッドのニュー・アルバム『We Resonate』が完成し、10月にニキ・マックルーア12年ぶりとなる日本での展示会、ジャド・フェア、テニスコーツ&ノーマン・ブレイクの『How Many Glasgow』とタラ・ジェイン・オニールの再来日ツアー、そして(←いまココ)、来月はICHIの新しい7"「Hippo+47 / 99」やソニー・スミスの来日ツアーの一部お手伝い、そして、来年まで続くレイチェル・ダッドとICHIのローテーション・リゾネーティング・ツアーなども横目にようやくホッと……できそうにはありませんが、とにかく、あと1か月と少しで2014年も終わりです。

 そんなこんなでバタバタ、ワタワタしていたところでしたが、8月の頭にTEASIが自分たちのウェブサイトで『Unreleased Live Tracks』というライブ・アルバムのフリー・ダウンロードをはじめていたのでした。既にとっくの昔にダウンロードして聴きこんでいらっしゃる方も少なからずいらっしゃるでしょうし、この作品の発表直後にはかなり多くの方がダウンロードされたと聞いています。ですが、発表から4か月弱が過ぎ、はて、もしかしてまだご存知でない方もいらっしゃるのではと思い、東京はこんな寒い雨の日ですがお知らせした次第です。この季節に聞いてもらうのもきっといいんじゃないかなと。

 このアルバムには7曲が収録されていて、最初の5曲は2010年5月9日、京都のアバンギルドでのものです。この日はタラ・ジェイン・オニールのジャパン・ツアーの京都公演に彼らは出演していて、場内のエアコンを消し、なるべく静かな環境の中で演奏をはじめたのでした。あのときのしんとした特別な空気はきっとここからも伝わるのではないでしょうか。

 そして、最後の2曲は同年10月17日、名古屋のKDハポンでの自主企画「個個」の最初のそれで、このとき彼らは松倉如子さんと渡辺勝さんを招いて開催したのでした。ちなみにこの公演が現在のところTEASI最後のライブとなっています。なお、どの曲もゑでぃまあこん元山ツトムさんがペダルスチールで参加しています。光り輝く半透明の羽衣をまとったTEASIの演奏をぜひ想像してみてください。そういえばその元山ツトムさん、12月20日に神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸で「唄とソース」というイベントを催されます(詳細はこちら)。スウィート・ドリームス・プレス馴染みの人たちも少なからず出演されますので、お近くの方はぜひ参加するように! ユーノウ?

 高解像度音源のため、通常のものよりもダウンロードに時間がかかるようですが、そこにかかる時間の長さもまたTEASIだなとほほ笑んでしまう、そんな音源です。ぜひ聴いてみてください。ダウンロードはTEASIの公式ウェブサイトのトップページより。さあ、こ ち ら か ら ど う ぞ!

2014/11/19

Rachael Dadd + ICHI Rotation Resonating Japan Tour 2014


 9月15日にスウィート・ドリームス・プレスから『We Resonate』という力強く鼓動する素晴らしいアルバムをリリースしたレイチェル・ダッドが、ふたたびパートナーのICHIと一緒に日本に帰ってきます。ツアー自体はこれまでのように彼らふたりが日本各地で築き上げてきたネットワークにサポートされる長く充実したものとなるようですが、そのうちの1公演をスウィート・ドリームス・プレスで企画します。

 『We Resonate』に込められた鼓動、拍動のようなものが直接身体に響いてくるような、出演者それぞれがカラフルなポリリズムとなって鳴り響いていくような、そんな金曜日の夜になればいいなと今から楽しみにしています。そしてそこにはレイチェル・ダッドを日本に広めた大きなきっかけである下北沢のディスク・ショップ・ゼロの飯島直樹さんもいらっしゃいます。その飯島さんがやられていた素敵なレコード・レーベル、エンジェルズ・エッグのことは『map』の第2号でも紹介しましたが、レイチェルは最初そこから作品をリリースしていました。その後、いろんな縁あってスウィート・ドリームス・プレスがレイチェル作品を受け継ぐことになったわけですが、この日がその縁のひとつの結び目になるといいな、という思いもあります。

 長い北米ツアーを終えて脂が乗り切ったパフォーマンスを魅せてくれること請け合いの嶺川貴子さんとダスティン・ウォングのホワイト・ポップ・マジック。そしてAMEPHONE兄ィと山田民族兄ィ、庄司広光兄ィと塚本真一兄ィ、4人の心優しいアニマルたちによる魅惑のレゲ・バンド、attcは浜松からの電子ビーム、オシロスコッティに照射されてひときわ明度を上げていき、さらには特別ゲストとしてひとり槍ヶ岳を下りてきたザ・マン、石原ヨシトが真冬に花の唄を咲かせることでしょう。

 というわけで新年会代わりにぜひ足を運んでいただければと。その分、入場料もお越しいただきやすい価格設定にしました。また、下のエントリーで紹介したICHIの新作7インチ・シングルもさすがにこの日には物販テーブルに並べられているはず。そんなこんなも含めてぜひ楽しみにいらっしゃってください。さて、シンネンアケマシテオメデトー!

1月16日(金)東京・渋谷 オ・ネスト(03-3462-4420)
東京都渋谷区円山町 2-3-6F
出演:レイチェル・ダッドICHI嶺川貴子&ダスティン・ウォングattc vs オシロスコッティ石原ヨシト
DJ:E-JIMADISC SHOP ZERO
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金 2,000円(前売)/2,500円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:72238)e+
チケット予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com


 そして、今回の「Rotation Resonating Japan Tour 2014 - 2015」と題されたツアー日程については下記をご覧ください。公演の概要が決まり次第、アップデートしていきます。

Rachael Dadd + ICHI Rotation Resonating Japan Tour 2014 - 2015

Presented by HERE WE ARE! 45CAFE
11月23日(日) 富山 フォルツァ総曲輪・ライブホール(076-493-8815)
富山市総曲輪3-3-16 総曲輪ウィズビル5F
共演:ゆーきゃん
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金 2,500円 *ドリンク代別
問い合わせ:HERE WE ARE! 45CAFE(076-436-6249)

Presented by curio × collabon
11月24日(月・祝)金沢 curio(076-231-5543)
金沢市安江町1-13
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金 1,800円(予約)/2,000円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:curiocuriojapan@gmail.com)、collabon(076-265-6273|info@collabon.com

11月28日(金)福井・敦賀 TOKLAS(070-5368-3494)
福井県敦賀市相生町14-28-1
開演 7:30pm
料金 1,500円(前売)/1,800円(当日)
問い合わせ・予約:TOKLASpinon-pinon@nifty.com

11月30日(日)京都 喫茶ゆすらご(075-201-9461)
京都市上京区仁和寺街道7本松西入二番町199-1
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,000円(予約)/2,300円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:喫茶ゆすらごmoyashirecords@yahoo.co.jp

Par Pee Poo vol.3 presents
12月6日(土)浜松 en(053-458-4508)
静岡県浜松市中区田町326-8 三展ビル2F
マーケット:11:00am〜2:30pm
ライブ:3:00pm〜7:00pm
共演:yamanohiroyuki、Mount.Y、ryohadano
料金 2,500円(予約)
問い合わせ・予約:Par Pee Pooymimmr@gmail.com

12月7日(日)名古屋 Cafe Dufi(052-263-6511)
愛知県名古屋市中区新栄3-17-11
共演: てんしんくん(ジョセフ・アルフ・ポルカ)
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:Cafe Dufi

12月11日(木)熊本・阿蘇 Tien Tien
阿蘇市一の宮町宮地 3204(女学校跡)
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,800円 *ドリンク代別 
問い合わせ:キタカゼパンチ北風商店/090-4519-7532|0967-22-7544)
チケット:北風商店(0967-22-7544)、PEANUTS RECORDS(096-351-6678)、ミドリネコ舎(096-342-8657)、Petite Branche(096-201-8646)

12月13日(土)福岡 TAG STÅ(092-724-7721)
福岡市中央区春吉1-7-11-1F
共演:CYLVAC
開場 8:00pm/開演 8:30pm
料金 2,500円(予約)/2,800円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:会場(info@tagsta.in)

12月14日(日)小倉 天然工房 green green village(093-521-1881)
北九州市小倉北区京町4丁目5-1 田川ビル1F
共演:zerokichi
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:天然工房 green green village(093-521-1881|greengreenvillage@gmail.com

12月15日(月)広島 ico(082-264-7129)
広島市南区京橋町4-7-2F
開場 7:30pm/開演 8:00pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
問い合わせ・予約:Cow and Mousecowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)

12月17日(水)松山 木村邸
愛媛県松山市三津1-11-5
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)
問い合わせ・予約:Cow and Mousecowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)

12月18日(木)高松 umie(087-811-7455)
香川県高松市北浜町3-2 北浜alley
開演 7:00pm/9:00pm(2部制。演奏時間はそれぞれ約1時間を予定しています)
料金 ワンオーダー制(お味見スコーン1個つき)
問い合わせ:会場(087-811-7455)

PORT CURRENT vol.4
12月19日(金)神戸 FELICE TRANSMIT FLOOR HARBOR(078-362-2710)
神戸市中央区東川崎町1-5-5 神戸煉瓦倉庫HARBOR STORES 南棟AB区画
開場 7:00pm/アニメーション上映 7:30pm/開演 8:00pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
アニメーション:animation soup(レイチェルの実妹でアニメーション作家のベッツィー・ダッド作品も上映!)
問い合わせ・予約:Cow and Mousecowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)

2014/11/18

Sonny Smith from Sonny & the Sunsets, Special 2 Shows in Tokyo


急告! 急告! 急告! ただいまニュースが入りました。サンフランシスコの街で噂のカルト・ガレージ・ポッパー、ソニー&ザ・サンセッツのソニー・スミスの来日が急遽決まった模様です。パチパチパチパチ…。

というわけであらためて…。

Q:ソニー・スミスって?


A:ソニー・スミスはサンフランシスコ生まれのシンガー・ソングライターである。2009年にリリースされたジー・オー・シーズザ・フレッシュ&オンリーズのメンバーが参加したソニー&ザ・サンセッツ名義でのファースト・アルバム『Tomorrow Is Alright』が各メディアで絶賛を受けると、その後コンスタントに新作をリリースしていく。

サンフランシスコのガレージ・シーンではカルト・ヒーロー的存在であるが、ポリヴァイナルへ移籍後初となるサード・アルバム『Longtime Companion』ではカントリーにも挑戦、その広い音楽性も評価される。

また、ソニー・スミスのソロとしては架空のバンド名義で100枚のシングル盤を制作する「100 Records」というプロジェクトを行うなどこちらも精力的だ。

 ……とはいえ、これは彼の一部分に過ぎないわけでして、ソニー・スミスのことをもっと広く知りたかったら『音盤時代』創刊0号に掲載されている吉本栄さんの記事「“座長”ソニー・スミスの、増殖やまない支流を整理してみた」を読んでみよう。これこそまさに! ヨ・ラ・テンゴやザ・dB'sといったホーボーケン・シーンの話や、トータスやザ・シー・アンド・ケイクのことを日本でもっとも早い時期から紹介してきた吉本さんの独壇場、膝を打つしかない原稿なのです。ハァ…(ため息)、この胸のトキメキをどうしてくれよう。


 というわけで、国内盤リリース元であるムーアワークスの招聘により、ソニー&ザ・サンセッツのソニー・スミスの初来日ツアーが決まりました。そして、そのうちの東京2公演をスウィート・ドリームス・プレスでお手伝いします。ジー・オー・シーズやタイ・セガールといったベイエリアのカラフルなガレージ・シーンの中でも飛び切りのアウトサイダー・アートといったらこのソニー・スミス、ジョナサン・リッチマンに通じる風来坊なたたずまい。軽妙洒脱、オフビート、キッチュでファン、たおやかでパンクなソニー・スミスの不思議な世界へようこそ。みんな来てネ!

100枚の妄想シングル盤ジャケットのために、200曲を書き上げた男がいた――その男の名前はソニー・スミス。デンバーやシカゴといった全米各地を放浪し、ニーコ・ケイスミランダ・ジュライウィルコリロイ・バッハらと交流を深めた彼は、生まれ故郷のサンフランシスコで自身のバンドであるソニー&ザ・サンセッツを結成すると、架空のバンド100組によるシングル盤100枚のAB面=計200曲を書き上げるという、前代未聞のプロジェクトに取り掛かる。そんな無謀なチャレンジに賛同したのが、タイ・セガールやジー・オー・シーズら地元のミュージシャン仲間と、エド・ルシェミンガリング・マイクといったアーティストたち。こうして実現した「100レコーズ・プロジェクト」は大きな反響を呼び、2012年にはトクマルシューゴディアフーフも在籍するポリヴァイナル・レコーズとサインすると、清水宏小津安二郎といった日本の映画監督に捧げた曲も収録されたカントリー・アルバム『Longtime Companion』をリリース。2015年にも待望の新作が予定されるなど、そのヤルセナキオ節にますます磨きがかかっている。         /清水祐也(Monchicon!)

Sonny Smith Acoustic Show presented by 珍屋
12月12日(金)東京・立川 ギャラリー・セプチマ
東京都立川市柏町3-8-2
出演:ソニー・スミス、柴田聡子
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,000円
予約:ギャラリー・セプチマgalleryseptima@gmail.com)、スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、Monchicon!monchicon@gmail.com)、珍屋立川2号店mezurashiya_t2@trad.ocn.ne.jp)、ムーアワークスmoorworks.com/sonny-smith-ticket

“CON-TEXT” Release Party presented by Monchicon!
12月17日(水)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466)
東京都渋谷区円山町 2-3-7F
出演:ソニー・スミス、夏目知幸シャムキャッツ) ほか
DJ:松永良平
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売り)/3,500円(当日)*ドリンク代別
チケット/予約:会場、ローソンチケット11月20日より発売|Lコード:72849)、e+11月20日より発売)、スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、Monchicon!monchicon@gmail.com)、ムーアワークスmoorworks.com/sonny-smith-ticket

招聘:ムーアワークス
制作:スウィート・ドリームス・プレス
共催:珍屋(立川公演)、Monchicon!(渋谷公演)
協力:Monchicon!



2014/11/15

ICHI - Hippo+47 / 99


アーティスト:ICHI(イチ)
タイトル:Hippo+47/99
カタログ番号:SD07-005
発売日:2015年1月15日
収録曲数:2曲
フォーマット:アナログ7インチ・レコード(45rpm)
パッケージ:厚紙シングル・ジャケット(歌詞カード+特製カード2枚封入)
イラスト:アーロン・セワードアレッシーズ・アークアン・ブルーグニベッツィ・ダッドチャンキー松本、coloc(PLUTATA)、笑理ジョージ・モーガンいぬんこ松井一平、Jaaja(PLUTATA)、カノコ・イノウエ、田中健太郎ルイズ・フィリップス、maRco(しっかかもっかか)、マーサ・コープランドマクラウド・ズィクミューズmississippiモンド前原元光ポーラ・ボウルズロバート・ラムスデンローズ・ロビンス永田塁サリー・インバートてんしんくん俵谷哲典ウィル・ニューサム、ヤギ(のうしんとう)、永山愛樹
初回プレス数:限定400枚

定価:本体 ¥1,000+税

*ご予約はこちらから。発売日前でも完成次第お送りいたします。なお、本作品は2014年11月23日(日)からはじまるレイチェル・ダッドとICHIの「Rotation Resonating Japan Tour 2014 - 2015」各会場でも予約を承っております。会場でご予約の方には消費税&送料をサービス、商品代金1,000円のみお支払いいただければ完成次第すぐにお送りします。ぜひこの機会にライブにお越しいただき、このお得なご予約方法をご利用ください。


動物、鳥、魚、貝、昆虫の名前、そしてかけ算九九……
覚えて使えるICHI流エデュケーショナル・ダンス・ミュージック

 名古屋〜UKブリストルを往復する発明音楽家、ICHIくんと一緒に覚える動物、鳥、魚、貝、昆虫の名前。その英語名と日本語名が交互に登場する「Hippo+47」。さらにカップリング曲はニューヨーク伝説のポスト・パンク・レーベルへのオマージュ? ……と思いきや「99」と言うより「九九」。そう、誰もがとおる「かけ算九九」のおさらいができるICHI流スクールハウス・ロックとでも言えそうなアナログ7インチ・レコードが完成しました。

  泡を立てる水音と赤ちゃんや鳥の声、古いレコードからの引用や日常の物音のあれこれコラージュ、もはやICHIくんのトレードマークであるワンマン・バンド・スタイル以上のサウンド・タペストリーは、そのまま現在の彼が立つレベルの高さを証明することでしょう。NHK教育テレビで放映されたストップモーション・アニメ『イチくんとやさい畑』に登場する愛らしく人なつこいキャラクターとともに、彼のマニアックな実験精神もこの2曲からぜひご堪能ください。

  また、ジャケットに並ぶ48匹の動物たちのイラストを手がけるのは、これまた豪華なICHIくんの仲間たち。チャンキー松本、いぬんこ、モンドくん、松井一平(TEASI、BREAKfAST、わすれろ草)、田中健太郎、俵谷哲典(2UP、半額)、mississippi、てんしんくん、PLUTATAのふたりに「のうしんとう」のヤギ、「しっかかもっかか」のmaRco、永田塁、タートルアイランドの永山愛樹。さらに、アレッシーズ・アーク、アーロン・セワード、ル・トン・ミテのマクラウド・ズィクミューズとアン・ブルーグニ、パートナーであるレイチェル・ダッドの実妹のベッツィ・ダッド、レイチェルと一緒にザ・ハンドで活動するウィル・ニューサムなど、有名無名国内外問わずの総勢31人。本作にはまた、このイラストから4つを抜き出した特製カードを2枚ずつ封入しました。つまり、どのイラストのカードが当たるかは買ってからのお楽しみというわけ。

 子どもたちと一緒に聴いて、触って、遊べるファミリー・ユースの限定シングル盤。一家に一枚、あなたの家庭のICHIがここにいます。お早めにどうぞ。

Side A
1. Hippo+47

Side B
1. 99

2014/10/21

Tara Jane O'Neil Japan Tour 2014


 昨夜タラ・ジェイン・オニールが日本にやってきました。そして今日から、彼女の7回目のツアーがはじまります。いつものように空港へと出迎えに行きましたが、今回ほどドキドキしたことはなかったです。でも、まるで何ごともなかったようにうちにいてコーヒーを沸かしています。ドウモアリガトウ、イタダキマス。さて、下の文章は少し前にスウィート・ドリームス・プレスのニューズレターとして送信したものですが、ここに再掲しようかと思います。ぜひ皆さん、彼女の7回目の日本を一緒に迎えましょう。さて、タラ・ジェイン・オニールに盛大な拍手を。ヨーコソヨーコソ!



 今回のニューズレターはスウィート・ドリームス・プレスをやっているわたくし福田教雄のちょっと個人的な話からはじまります。申し訳ないですが、少しの間おつき合いいただけると幸いです。

 さて、2000年にぼくが小田晶房さん(コンペアノーツ/なぎ食堂)とはじめた『map』という音楽雑誌の創刊号で、『ペレグリン(放浪する、もしくはハヤブサの意味)』という最初のソロ・アルバムをリリースしたばかりのタラ・ジェイン・オニールに簡単なインタビューをしたのは正確にいつだったか。そのときまだ彼女はロダンやドリンキング・ウーマンといったバンドで音楽活動をはじめた思い出の地(というか地元)、ケンタッキー州ルイヴィルにいたのか、それとも後にパートナーとなる人を見つけたニューヨークに既に移り住んでいたのか。そのときに使っていたメールも既になく今となっては確かめようがないけど、そのインタビューのやりとりの中で「日本でショーがしたい」というようなことが書いてあったことは間違いない。そしてなにかに後押しされるような気持ちでぼくらは「やりましょう」と応えたのだった。照れ隠しで安請け合いだったように人に言うこともあるけど、実際はもっと強いものだったんじゃないかなぁ。なぜなら、それがぼくらにとって大きな…、こう書くとバカみたいだけど、冒険の始まりになったのだから。そうなのよ、アドヴェンチャー!

 その前に今でもお世話になっているプレスポップ・ギャラリーの全面協力の下、デイム・ダーシーという人魚を捕獲して国内数カ所でライブを企画したり、今、偶然にも日本に滞在中の切り絵作家ニキ・マックルーアの展示を準備したこともあったけど、いわゆるツアーらしいツアーはそれが初めて。無知ゆえの怖いもの知らずというか、それぞれのツテや人の紹介を頼ったり、そうやって知り合ったどなたかにブッキングをお願いしたりして随分無茶なことをしたものだと思う。自由が丘にある雑貨店の倉庫、瀬戸内海の島にある蘭の展示施設、大阪の静かな静かなノイズ寺、もちろん町中のカフェやライブハウスも含めて計8公演。彼女の絵の展示も2カ所で開催したし、昔つくっていた「Giddy Up」というフリーペーパーの特別号もつくってタラと後述するダニエル・リトルトンのインタビューを掲載した。それらをデザインしてくれたのはのちに妻となる人である。当時のフライヤーや手作りチケットなどを眺めていると、今でも同じぐらいの熱量でやっているかなぁ、と考え込むことがある。

 それは2002年の6月で、そのツアーには彼女が組んでいたソノラ・パインというバンドのメンバーだったノエル・ハウリー、そして、アイダのダニエル・リトルトンとヒズ・ネーム・イズ・アライヴのウォーレン・デフィーバーも同行して、まるで彼女がニューヨーク時代に持ったアイダ・レトシン・ファミリーという、バンドの集合体というか拡張家族というか、そんなものの一端が日本で再現されたかのようだった。同行するぼくらもその家族の一員に混ぜてもらったように誇らしげで、今から思えば少し恥ずかしいぐらいの、とても晴れ晴れとしたツアーだった。もちろん道中にはいろいろあってふさぎ込むようなこともあったけど、それらも含めてツアー生活のイロハを門外漢にかじらせてもらったこと、彼女にはいくら感謝してもしきれない。

 それから12年が経って、タラ・ジェイン・オニールの来日ツアーはいつの間にか「待望の」とか「ついに」なんて言葉で宣伝されることはなくなった。でも、そのことはぼくのお気に入りでもある。カッティング・エッジはその都度その都度どんどん変わっていくし、90年代のアメリカのインディー・ロックから出てきたシンガー・ソングライターなんて枚挙に暇なく、そのあらかたは忘れられていくのだ。でも、その12年の間、彼女は実に7枚のソロ・アルバムと2枚の共作アルバム(うち1枚は日本の二階堂和美とのもの)をリリースして、決して数は多くないものの日本でも「ああまたか」とファンに呆れられるほど身近な音楽家となった。……としたら、それは逆にとてもとても嬉しいことである。

 でも、その「ああまたか」のタラ・ジェイン・オニールも、いつでも来れるわけじゃなかった。それは今年痛烈に思い知らされたことで、今でもその不安定な渦中に我々はいるわけだけど、ともかく何とか、この度株式会社スタンダードワークスの招聘で彼女のツアーが正式に決まり、それが来週からはじまることになった。もちろんスウィート・ドリームス・プレスも表立ってはいないもののツアーに協力しています。このことで少し混乱されている方もいらっしゃるかもしれませんし、このせいで情報が隅々まで行き渡らない一因になっているかもしれませんが(スウィート・ドリームスだって宣伝力は全然ないけど…笑)、ぜひ皆さまには彼女のライブにお越しいただきたいなと思っています。もし彼女のことを知らない方なら、そこには初めて彼女のパフォーマンスと音楽に触れる大きな喜びが待っているでしょうし、もし何度か見ているからもういいやと思われている方には、これまた考えを裏切られる音楽の怖さがそこに待ち受けているでしょう。

 記念すべき初来日は、どう転んでも一度きり。それよりもこの息の長さが、オーディエンスにとって新しい馴染みになることを祈っています。この火を絶やさないように…、たき火の番は招聘者だけでなく、そこにいる方々すべてに委ねられています。

 最後に今年の春に彼女のツアーがキャンセルとなったことをあらためてお詫びします。そして、ある意味今回がその振替にあたるツアーであるにも関わらず、スケジュールの制限や興業ヴィザの申請要件に適わない場所があって、前回予定されていた町、会場のすべてに伺うことがかなわず、本当に申し訳なく感じています。この火が消えないよう見張り続け、また近い将来それらの町でも公演ができるよう努めていきますので、ご容赦いただけると幸いです。そして、どうぞ今しばらくお待ちください。

 また、前回のツアーが中止になった際に、たくさんの方に心配していただき本当にありがとうございました。特にネス湖の皆さんにはバンドのCD-Rの売り上げを寄付していただいたり、さらに、タラ・ジェイン・オニールが残していったTシャツやCD、レコードなどの販売に協力していただいたイベントや会場も少なからずありました。とてもとても感謝しています。ありがとう。本当にありがとう。そして、今回の来日にあたり、その最初の引き金になったのはトクマルシューゴくんからのライブのオファーでした。彼にも大きな感謝をお伝えしたいと思います。

 それでは、下に今回のツアーの日程と概要をお知らせします。詳しくはこのツアーの特設サイトにまとめられているので、ぜひご覧になってください。そのURLを下に貼っておきます。なお、7公演のうち1公演がソールドアウトとなっていますが、残る6公演の中にはなかなか予約の状況がかんばしくない日もあります。ぜひ今後も彼女が日本ツアーができるよう応援いただけると幸いです。

TJO 2014 ツアー特設サイト
http://trespassersmewed.blogspot.jp/

 また、10月28日(火)の東京公演には追加出演者の嬉しいニュースもありますヨ! チェックチェック!


TJO JAPAN TOUR 2014
タラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2014

10月21日(火)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466)
東京都渋谷区円山町 2-3-7F
w/ ハウシュカ三富栄治mangneng服部将典
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金 4,000円(前売)/4,500円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76779)、e+
予約:WINDBELL

10月22日(水)松本 アレックス(0263-38-0050)
長野県松本市深志 1-2-8-B1F
w/ 柴田聡子ヨダサチエ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場、Girls Rock Japan

10月23日(木)京都 アバンギルド(075-212-1125)
京都市中京区木屋町三条下ル ニュー京都ビル3F
w/ Gofishトリオ(テライショウタ稲田誠黒田誠二郎)、ASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場

10月24日(金)神戸 旧グッゲンハイム邸(078-220-3924)
兵庫県神戸市垂水区塩屋町 3-5-17
w/ 二階堂和美
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)
予約:会場

NEW POP #14
10月25日(土)浜松 ズートホーンロロ(053-458-1388)
静岡県浜松市中区成子町 56
w/ れんげグレープフルーツフルフラットkotolis
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金 2,500円(前売)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約:sone records

TONOFON SOLO & SWEET DREAMS 2014
10月26日(日)東京・町田 しぜんの国保育園 small village
東京都町田市忠生 2-5-3
w/ トクマルシューゴmmm酒井己詳西森千明てぬぐいmangnengスッパマイクロパンチョップ
録音(出張・新曲の部屋):黒岡まさひろ伴瀬朝彦(ゲスト)、仲原達彦(司会)
映像:戸井安代
展示:松井一平ユカワアツコ *「small village -保育と表現-」展併設
開場 1:30pm/開演 2:00pm/終演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*中学生以下無料
チケット:tixee
*お陰さまでチケットは売り切れとなりました。どうもありがとうございます。

10月28日(火)東京・渋谷 オ・ネスト(03-3462-4420)
東京都渋谷区円山町 2-3-6F
w/ HELLL、アキツユコ、佐立努 with mangneng嶺川貴子ダスティン・ウォング(追加出演決定!)
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76508)、e+

以上、10月26日を除く全公演のご予約は「tjo2014jp@gmail.com」でも承ります。1)ご希望日、2)人数、3)お名前(フルネーム)、4)電話番号、以上の4つを添えてメールをご送信ください。当日、受付でお名前を確認後、前売り料金でご入場いただけます。なお、公演によっては予約確認メールにある整理番号順でのご入場となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

招聘:株式会社スタンダードワークス

共催:WINDBELL(10.21)、Girls Rock Japan(10.22)、塩屋音楽会(10.24)、sone records(10.25)、Tonofon(10.26)

協力:BARAMしぜんの国保育園 small village(10.26)、saitocno(10.26)、安永哲郎事務室(10.28)