2014/10/21

Tara Jane O'Neil Japan Tour 2014


 昨夜タラ・ジェイン・オニールが日本にやってきました。そして今日から、彼女の7回目のツアーがはじまります。いつものように空港へと出迎えに行きましたが、今回ほどドキドキしたことはなかったです。でも、まるで何ごともなかったようにうちにいてコーヒーを沸かしています。ドウモアリガトウ、イタダキマス。さて、下の文章は少し前にスウィート・ドリームス・プレスのニューズレターとして送信したものですが、ここに再掲しようかと思います。ぜひ皆さん、彼女の7回目の日本を一緒に迎えましょう。さて、タラ・ジェイン・オニールに盛大な拍手を。ヨーコソヨーコソ!



 今回のニューズレターはスウィート・ドリームス・プレスをやっているわたくし福田教雄のちょっと個人的な話からはじまります。申し訳ないですが、少しの間おつき合いいただけると幸いです。

 さて、2000年にぼくが小田晶房さん(コンペアノーツ/なぎ食堂)とはじめた『map』という音楽雑誌の創刊号で、『ペレグリン(放浪する、もしくはハヤブサの意味)』という最初のソロ・アルバムをリリースしたばかりのタラ・ジェイン・オニールに簡単なインタビューをしたのは正確にいつだったか。そのときまだ彼女はロダンやドリンキング・ウーマンといったバンドで音楽活動をはじめた思い出の地(というか地元)、ケンタッキー州ルイヴィルにいたのか、それとも後にパートナーとなる人を見つけたニューヨークに既に移り住んでいたのか。そのときに使っていたメールも既になく今となっては確かめようがないけど、そのインタビューのやりとりの中で「日本でショーがしたい」というようなことが書いてあったことは間違いない。そしてなにかに後押しされるような気持ちでぼくらは「やりましょう」と応えたのだった。照れ隠しで安請け合いだったように人に言うこともあるけど、実際はもっと強いものだったんじゃないかなぁ。なぜなら、それがぼくらにとって大きな…、こう書くとバカみたいだけど、冒険の始まりになったのだから。そうなのよ、アドヴェンチャー!

 その前に今でもお世話になっているプレスポップ・ギャラリーの全面協力の下、デイム・ダーシーという人魚を捕獲して国内数カ所でライブを企画したり、今、偶然にも日本に滞在中の切り絵作家ニキ・マックルーアの展示を準備したこともあったけど、いわゆるツアーらしいツアーはそれが初めて。無知ゆえの怖いもの知らずというか、それぞれのツテや人の紹介を頼ったり、そうやって知り合ったどなたかにブッキングをお願いしたりして随分無茶なことをしたものだと思う。自由が丘にある雑貨店の倉庫、瀬戸内海の島にある蘭の展示施設、大阪の静かな静かなノイズ寺、もちろん町中のカフェやライブハウスも含めて計8公演。彼女の絵の展示も2カ所で開催したし、昔つくっていた「Giddy Up」というフリーペーパーの特別号もつくってタラと後述するダニエル・リトルトンのインタビューを掲載した。それらをデザインしてくれたのはのちに妻となる人である。当時のフライヤーや手作りチケットなどを眺めていると、今でも同じぐらいの熱量でやっているかなぁ、と考え込むことがある。

 それは2002年の6月で、そのツアーには彼女が組んでいたソノラ・パインというバンドのメンバーだったノエル・ハウリー、そして、アイダのダニエル・リトルトンとヒズ・ネーム・イズ・アライヴのウォーレン・デフィーバーも同行して、まるで彼女がニューヨーク時代に持ったアイダ・レトシン・ファミリーという、バンドの集合体というか拡張家族というか、そんなものの一端が日本で再現されたかのようだった。同行するぼくらもその家族の一員に混ぜてもらったように誇らしげで、今から思えば少し恥ずかしいぐらいの、とても晴れ晴れとしたツアーだった。もちろん道中にはいろいろあってふさぎ込むようなこともあったけど、それらも含めてツアー生活のイロハを門外漢にかじらせてもらったこと、彼女にはいくら感謝してもしきれない。

 それから12年が経って、タラ・ジェイン・オニールの来日ツアーはいつの間にか「待望の」とか「ついに」なんて言葉で宣伝されることはなくなった。でも、そのことはぼくのお気に入りでもある。カッティング・エッジはその都度その都度どんどん変わっていくし、90年代のアメリカのインディー・ロックから出てきたシンガー・ソングライターなんて枚挙に暇なく、そのあらかたは忘れられていくのだ。でも、その12年の間、彼女は実に7枚のソロ・アルバムと2枚の共作アルバム(うち1枚は日本の二階堂和美とのもの)をリリースして、決して数は多くないものの日本でも「ああまたか」とファンに呆れられるほど身近な音楽家となった。……としたら、それは逆にとてもとても嬉しいことである。

 でも、その「ああまたか」のタラ・ジェイン・オニールも、いつでも来れるわけじゃなかった。それは今年痛烈に思い知らされたことで、今でもその不安定な渦中に我々はいるわけだけど、ともかく何とか、この度株式会社スタンダードワークスの招聘で彼女のツアーが正式に決まり、それが来週からはじまることになった。もちろんスウィート・ドリームス・プレスも表立ってはいないもののツアーに協力しています。このことで少し混乱されている方もいらっしゃるかもしれませんし、このせいで情報が隅々まで行き渡らない一因になっているかもしれませんが(スウィート・ドリームスだって宣伝力は全然ないけど…笑)、ぜひ皆さまには彼女のライブにお越しいただきたいなと思っています。もし彼女のことを知らない方なら、そこには初めて彼女のパフォーマンスと音楽に触れる大きな喜びが待っているでしょうし、もし何度か見ているからもういいやと思われている方には、これまた考えを裏切られる音楽の怖さがそこに待ち受けているでしょう。

 記念すべき初来日は、どう転んでも一度きり。それよりもこの息の長さが、オーディエンスにとって新しい馴染みになることを祈っています。この火を絶やさないように…、たき火の番は招聘者だけでなく、そこにいる方々すべてに委ねられています。

 最後に今年の春に彼女のツアーがキャンセルとなったことをあらためてお詫びします。そして、ある意味今回がその振替にあたるツアーであるにも関わらず、スケジュールの制限や興業ヴィザの申請要件に適わない場所があって、前回予定されていた町、会場のすべてに伺うことがかなわず、本当に申し訳なく感じています。この火が消えないよう見張り続け、また近い将来それらの町でも公演ができるよう努めていきますので、ご容赦いただけると幸いです。そして、どうぞ今しばらくお待ちください。

 また、前回のツアーが中止になった際に、たくさんの方に心配していただき本当にありがとうございました。特にネス湖の皆さんにはバンドのCD-Rの売り上げを寄付していただいたり、さらに、タラ・ジェイン・オニールが残していったTシャツやCD、レコードなどの販売に協力していただいたイベントや会場も少なからずありました。とてもとても感謝しています。ありがとう。本当にありがとう。そして、今回の来日にあたり、その最初の引き金になったのはトクマルシューゴくんからのライブのオファーでした。彼にも大きな感謝をお伝えしたいと思います。

 それでは、下に今回のツアーの日程と概要をお知らせします。詳しくはこのツアーの特設サイトにまとめられているので、ぜひご覧になってください。そのURLを下に貼っておきます。なお、7公演のうち1公演がソールドアウトとなっていますが、残る6公演の中にはなかなか予約の状況がかんばしくない日もあります。ぜひ今後も彼女が日本ツアーができるよう応援いただけると幸いです。

TJO 2014 ツアー特設サイト
http://trespassersmewed.blogspot.jp/

 また、10月28日(火)の東京公演には追加出演者の嬉しいニュースもありますヨ! チェックチェック!


TJO JAPAN TOUR 2014
タラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2014

10月21日(火)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466)
東京都渋谷区円山町 2-3-7F
w/ ハウシュカ三富栄治mangneng服部将典
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金 4,000円(前売)/4,500円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76779)、e+
予約:WINDBELL

10月22日(水)松本 アレックス(0263-38-0050)
長野県松本市深志 1-2-8-B1F
w/ 柴田聡子ヨダサチエ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場、Girls Rock Japan

10月23日(木)京都 アバンギルド(075-212-1125)
京都市中京区木屋町三条下ル ニュー京都ビル3F
w/ Gofishトリオ(テライショウタ稲田誠黒田誠二郎)、ASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場

10月24日(金)神戸 旧グッゲンハイム邸(078-220-3924)
兵庫県神戸市垂水区塩屋町 3-5-17
w/ 二階堂和美
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)
予約:会場

NEW POP #14
10月25日(土)浜松 ズートホーンロロ(053-458-1388)
静岡県浜松市中区成子町 56
w/ れんげグレープフルーツフルフラットkotolis
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金 2,500円(前売)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約:sone records

TONOFON SOLO & SWEET DREAMS 2014
10月26日(日)東京・町田 しぜんの国保育園 small village
東京都町田市忠生 2-5-3
w/ トクマルシューゴmmm酒井己詳西森千明てぬぐいmangnengスッパマイクロパンチョップ
録音(出張・新曲の部屋):黒岡まさひろ伴瀬朝彦(ゲスト)、仲原達彦(司会)
映像:戸井安代
展示:松井一平ユカワアツコ *「small village -保育と表現-」展併設
開場 1:30pm/開演 2:00pm/終演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*中学生以下無料
チケット:tixee
*お陰さまでチケットは売り切れとなりました。どうもありがとうございます。

10月28日(火)東京・渋谷 オ・ネスト(03-3462-4420)
東京都渋谷区円山町 2-3-6F
w/ HELLL、アキツユコ、佐立努 with mangneng嶺川貴子ダスティン・ウォング(追加出演決定!)
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76508)、e+

以上、10月26日を除く全公演のご予約は「tjo2014jp@gmail.com」でも承ります。1)ご希望日、2)人数、3)お名前(フルネーム)、4)電話番号、以上の4つを添えてメールをご送信ください。当日、受付でお名前を確認後、前売り料金でご入場いただけます。なお、公演によっては予約確認メールにある整理番号順でのご入場となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

招聘:株式会社スタンダードワークス

共催:WINDBELL(10.21)、Girls Rock Japan(10.22)、塩屋音楽会(10.24)、sone records(10.25)、Tonofon(10.26)

協力:BARAMしぜんの国保育園 small village(10.26)、saitocno(10.26)、安永哲郎事務室(10.28)

2014/10/02

Nikki McClure Exhibition - Waiting for High Tide


 寒い寒い2002年の2月以来なので、実に12年ぶりにニキ・マックルーアが日本にやってきます。もともとは『Catch That Beat!』というファンジンを発行していた池田弥生さんに紹介してもらい、東京・代官山で小さな展示会を『map』として共催したのですが、もちろん絵の展示会を催すなんて初めてのこと、今から思えば随分と素人くさかっただろうなと照れくさく思います。今だって素人ですが、でも、その素人の最初の一歩がニキ・マックルーアだったことは自慢してもいいでしょう。

 その後にはじめた『Sweet Dreams』の表紙はいつも彼女の切り絵で、2008年に発行した第2号ではニキ・マックルーアの大きな特集もつくりました。米ワシントン州オリンピアに暮らす町の芸術家。1996年にはじめた切り絵は、スリーター・キニーザ・クラブススローンズといったバンドがリリースした作品のカバーを飾り、また、自身もとてもユニークな音楽家としてKレコーズより7インチ・シングルを2枚リリースしています。彼女の背景にはライオット・ガールという運動があって、また、クライムシンクというアナキストのコレクティブが発行する書籍の表紙を手がけるなど、今でも「政治的」であることを恐れていません。と同時にオリンピアの町のマンホールやパタゴニアのTシャツなど、人の目に多く触れる仕事も担い、また、彼女が毎年つくってきたカレンダーは数えきれないほどの部屋に飾られてきて、今ではちょっとした町の特産品と言えるぐらいです。


 そのニキ・マックルーアの切り絵作品の個展『潮が満ちるまで〜Waiting for High Tide』が、東京・目白のブックギャラリー・ポポタムで開催されます。彼女の精緻な切り絵は、実物を見ると浮き上がっているところもあって、まるで立体作品のような面白みもあります。切り抜かれていてもすべてがつながっている。それはどこか僕らが目指しているものに似ていないでしょうか。

 今回の作品展では新作切り絵や特製シルクスクリーン・プリントの販売だけでなく、カレンダーやTシャツ、絵本などの書籍、グリーティング・カードやステッカーといったオリンピアからの「特産品」も数々揃えました。ぜひ誰かを誘っていらっしゃってください。そうそう、初日は夕方からニキ・マックルーアとその夫のJT、大きくなった愛息のフィンくん、来日中の家族3人も会場にいるはずです。ささやかなレセプションを催しますのでどうぞお楽しみに!


ニキ・マックルーア個展『潮が満ちるまで〜Waiting for High Tide』
会場:東京・目白 ブックギャラリー・ポポタム(03-5952-0114)
東京都豊島区西池袋 2-15-17
会期:2014年10月3日(金)~10月7日(火)
時間:12:00~19:00 (初日は20:00まで。18:00よりレセプションあり)
定休日:会期中無休
入場料:無料

なお、今回の作品展は東京での展示のあと、和歌山県紀伊田辺市のいこら茶屋(10月16〜17日)、京都のトランスポップ・ギャラリー(10月23日〜11月9日)を巡回します。

2014/09/24

レイチェル・ダッド『ウィー・レゾネイト』取扱店のお知らせ


レイチェル・ダッドのニュー・アルバム『ウィー・レゾネイト』のリリースから1週間、「近くだとどこで売ってますか?」というお問い合わせもチラホラあったので、ここでお取扱店をお知らせします。ぜひお近くのお店、気になっていたあの店この店で実際に手に取って見てみてください。もちろん今まで行ったことのないお店で買ってみるのも一興かと。また、下記のお店でも売り切れのお店があるかもしれません。その場合にはお取り寄せいただけるととても嬉しいです。

CLASSICS RECORDS(オンライン)
タワーレコード(オンライン)
ディスクユニオン(オンライン)
Lilmag store(オンライン)
Record Shop "Reconquista"(オンライン)
タワーレコード 札幌ピヴォ店(札幌)
THE STABLES(弘前)
タワーレコード 仙台パルコ店(仙台)
more records(さいたま)
cafe couwa(久喜)
雨と休日(東京・西荻窪)
HMV 立川(東京・立川)
オトノマド(東京・下北沢)
古書コンコ堂(東京・阿佐ヶ谷)
タワーレコード 池袋店(東京・池袋)
タワーレコード 渋谷店(東京・渋谷)
タワーレコード 新宿店(東京・新宿)
DISC SHOP ZERO(東京・下北沢)
BEAMS RECORDS(東京・原宿)
ブックギャラリー・ポポタム(東京・目白)
木木(鎌倉)
sone records(浜松)
nowhere(富山)
オヨヨ書林(金沢)
TOKLAS(敦賀)
ON READING(名古屋)
タワーレコード 名古屋近鉄パッセ店(名古屋)
タワーレコード 名古屋パルコ店(名古屋)
ART ROCK NO.1(京都)
ガケ書房(京都)
喫茶ゆすらご(京都)
恵文社一乗寺店(京都)
JEUGIA 四条店(京都)
タワーレコード 京都店(京都)
ヴィレッジヴァンガード アピタ西大和店(奈良)
タワーレコード 梅田大阪マルビル店(大阪)
タワーレコード 梅田NU茶屋町店(大阪)
タワーレコード 難波店(大阪)
manon(西宮)
AGIT. FOR HAIR(神戸)
タワーレコード 神戸店(神戸)
ハルモニア(姫路)
borzoi record(鳥取)
タワーレコード 広島店(広島)
SPITAL(福岡)
PEANUTS RECORDS(熊本)

もちろん、まだまだ取扱店は広く募集しています。全国のレコード/CD店、書店、雑貨店、飲食店の皆さま、お気軽にお問い合わせください。

2014/09/21

Jad Fair, Tenniscoats and Norman Blake - How Many Glasgow


アーティスト:ジャド・フェア、テニスコーツ&ノーマン・ブレイク(Jad Fair, Tenniscoats and Norman Blake)
タイトル:ハウ・メニー・グラスゴー(How Many Glasgow)
カタログ番号:SDCD-019
発売日:2014年10月15日
収録曲数:15曲
パッケージ:A式紙ジャケット(ダブル)
アートワーク:ジャド・フェア

定価:¥2,200+税

*ご予約・ご注文はこちらから

ジャド・フェアテニスコーツの共作第2弾! 
さらにノーマン・ブレイク(ティーンエイジ・ファンクラブ)も参加した
涙こぼれるハッピー・ゴー・ラッキー!
夏の名ごりとグラスゴーの夢……

 2011年3月、ローファイ・ロックのゴッドファーザー、ジャド・フェアはテニスコーツと最初の双頭ジャパン・ツアー(こちら)に乗り出し、そのツアー中の2日間を使って録音した曲は同年の10月『エンジョイ・ユア・ライフ』という愛すべきアルバムとなって世に出ました。しかし、それだけでストーリーは終わりません。その後もことあるごとに「またテニスコーツとツアーして録音がしたい」とメールで懇願するジャド伯父さん、そこでまた2度目のジャパン・ツアーが2013年5月に企画され(こちら)、しかもそこにはスペシャル・ゲストとしてティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイクの姿もあったのでした。

 最初のツアーと同じように、ツアー中の休日の2日間は都内某所、大城真(夏の大△)のホームスタジオに4人の姿がありました。テニスコーツの曲にジャド・フェアが歌詞を乗せ、さやの歌声をノーマン・ブレイクの美しいファルセットが支えていく…。録音中の初夏の陽気はそのまま、本作を夏の予感とその思い出に満たしていきました。

 ダニエル・ジョンストンヨ・ラ・テンゴ、ティーンエイジ・ファンクラブ、パステルズテープビル・ウェルズパスタカス……。ジャド・フェアとテニスコーツが過去共同作業に励んだ相手をランダムにつなげても、なんら断絶はありません。別々のセッションにも関わらず共通するコラボレーション相手すら何人かいて、そして、ノーマン・ブレイクもそのひとりでした。

 震災の翌日、神戸旧グ邸でツアーを終えたジャド・フェアに共演者のゑでぃ鼓雨磨(ゑでぃまぁこんわすれろ草)がかけたお別れの言葉が前作なら、今回も舞台は同じツアー最終日の旧グ邸、アイドルのひとりを前にしてしどろもどろのボルゾイくんの問いかけが本作のタイトルとなりました。でもどこか「やあやあ、また来たね!」っていう風にも聞こえなくもないような……。さて、ジャド・フェアとテニスコーツ、ノーマン・ブレイクの4人があなたの玄関を再びノックします。トントントン、帰ってきたよ、いらっしゃいますか?

1. Vegan Song
2. Yes, We Can
3. 詞のあわわ
4. レインドロップス
5. Powerful Love
6. Wells
7. For You I Fell
8. うま
9. ミンシュテヌイ
10. This Is A Time
11. ガムナッツベイビー
12. とびらはひらくさ
13. I Have A Plan
14. ドンナの夏
15. Yo Yo Yo!


2014/09/02

Rachael Dadd - Special Gift CD-R


 下のエントリーで触れたとおり、9月15日にリリースするレイチェル・ダッドのニュー・アルバム『ウィー・レゾネイト』をご予約もしくはご注文いただいた方にプレゼントをひとつご用意しました。それは1枚のCD-Rで、レイチェル・ダッドの未発表曲/テイクが6曲収められています。また、上に画像を掲載しましたが、ジャケットもしっかりと印刷したものをおつけします。アートワークは『ウィー・レゾネイト』同様言わずもがなのベッツィ・ダッド(レイチェルの実妹です)で、この数年レイチェルの心をとらえてきた日本の海女の姿を描いたシリーズからの1枚です。

 収録曲のことも紹介しておくと、4曲目までレイチェルがブリストルの自宅のキッチンや庭で録り下ろしたリラックスしたアコースティック・テイクが並んでいます。それはもう、まるで彼女の普段の様子を覗き見ているような聴き心地で、「やあ、レイチェル!」なんて歩道から手を挙げて声をかけたくなるような佇まいの4曲です。

 さらに残り2曲は、レイチェルがコラ奏者のウィル・ニューサムと組んでいるザ・ハンドというユニットがあるのですが(日本にも来てツアーしたことがあるのでご存知の方もいらっしゃるでしょう)、そのふたりが蘭アムステルダムのVPROというラジオ局で収録したセッションからの楽曲です。こちらはグッと背筋が伸びて、音と手元に集中するふたりの姿を捉えた息を飲むような演奏です。

 あらためてトラック・リストも下に。ぜひ実物を手にしてみてください。なお、この特製CD-Rを入手するには、スウィート・ドリームス・プレス・ストアでご予約・ご注文いただくか、また、スウィート・ドリームス・プレスの作品の取扱店の一部でもお買い上げのお客様にお渡しする予定です。あなたの行きつけのレコード店や馴染みの雑貨店や飲食店もこちらの特約店になっているかもしれません。ぜひご確認ください。もちろん、確実に入手されたい方はスウィート・ドリームス・プレス・ストアでのご予約をお勧めします。どちらにしても数に限りがありますのでお早めにどうぞ。なお、この『ウィー・レゾネイト』につきましては、Amazonでの販売は予定しておりません。

 さて、レイチェル・ダッドのニュー・アルバム『ウィー・レゾネイト』、リリースまでもうすぐです。どうぞお楽しみに!

Rachael Dadd – Home Recordings
1. My Wealth That Is You (in the kitchen)
2. Elephants Swimming (in the kitchen)
3. Polly Vaughan (in the kitchen)
4. In The Morning (in the garden)

The Hand – Radio Sessions for VPRO station in Amsterdam
5. Untitled Kora Ukulele Instrumental (The Hand, VPRO session)
6. On We Skip (The Hand, VPRO session)