2016/06/08

YTAMO:MI WO chan no TABI


 リリース以来、YTAMOのアルバム『MI WO』をよく聴いている。柵を越えて外に出て行く音の群れ、抱えようとしてもふわふわと捕まえきれない光る音。いろんな音が自律的に思い思いに動いているようで、これは、どこにもない戸外の音楽だなぁと梅雨の晴れ間を見上げて思う。思えば世界ってそんなものだ。
 聞けば、この『MI WO』も、先日リリースした松井一平、元山ツトムとの共作盤『don't light up the dark』と同じく、あるアーティストの展示のためにつくられた音楽だという。ちなみにこちらのジャケットのアートワークも松井一平によるもの。自然の風物をキュビスムの方法で表現したような不思議な絵を見ながら、ぜひ『don't light up the dark』と一緒に聴いてみることをおすすめします。
 そういえば、彼女の11年前のファースト・アルバム『Limited Leaf』をあらためて聴いてみると「よっ」とか「ほっ」とか楽しい掛け声が出てきて、そんな呼びかけはレイチェル・ダッドの『We Resonate』や、嶺川貴子とダスティン・ウォングの『Savage Imagination』、コルネリの『かいづか』等々にもあったような気がするし、ひいてはASUNAがライブ・パフォーマンス後半のピークでマイクを両手で包みながらスマーフ男組みたいなチップマンク声でビュービュー叫ぶ姿も連想してしまった。さらには遠くの砂漠からベルベル族の大きな叫び声がかぶさってきて……。
 きっと彼女ら彼らにはどこか共通する気風、さらに言えば、ある種の特別な念じ方みたいなものがあるのかもしれない。サイケデリックというよりはサイキック、不安定だけれど倒れない積み木は美しい。というわけで以下の日程で『MI WO』のツアーが始まるので、それを早速確かめに行ってこようと思います。

ココノネ空間 vol.2
6月18日(土)大阪 アオツキ書房
出演:YTAMO、嶺川貴子Yabemilk
DJ&音響:青柳亮(HORA AUDIO
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金 2,300円(予約)/2,800円(当日)

ココノネ空間 vol.2
6月19日(日)彦根 horaana
出演:YTAMO、嶺川貴子オオルタイチ
DJ&音響:青柳亮(HORA AUDIO
開場 2:00pm/開演 3:00pm
料金 2,000円(予約)/2,300円(当日)*ドリンク代別

YTAMO MI WO chan no TABI
6月21日(火)東京 七針
出演:YTAMO × 松井一平(ドローイング)、嶺川貴子&Dustin Wongトンチ × オオルタイチ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,500円(予約)/2,800円(当日)



YTAMO(うたも):荒木良子のソロユニット。クラシック・ピアノの世界を経てジャンル問わず2000年頃より活動開始。数枚の自主制作アルバム、2006年に「scilli disques」よりファースト・ソロ・アルバム『Limited Leaf』を発表。レゲエ・シンガー、カルカヤマコトのサポート・ミュージシャンとして活動後、自身のバンド「ウリチパン郡」のメンバーとして2011年まで活動(現在活動休止中)。2011年、オオルタイチとのユニット「オオルタイチ+ウタモ」として、キセルと共に東北ツアーを行う。この時、被災地へのチャリティとして共作「ともしび」を会場限定発売。同時にoorutaichi+ytamo「ihati ep」を発売。 2012年、フェリシティよりリリースされたOOiOOのドラマーであるOLAibiのサード・ アルバム『new rain』のレコーディング及びツアーメンバーとして参加。2015年、キセルのサポート・メンバーとしてライブに参加。現在はソロの他にオオルタイチとのユニット「ゆうき」としても活動。2016年3月にオーストラリアのルーム40/サムワン・グッド(国内盤はYACCA)より待望のセカンド・アルバム『MI WO』をリリース。さらに、松井一平、元山ツトムとの共作で、5月にアルバム『don’t light up the dark』をスウィート・ドリームス・プレスよりリリースしている。

2016/06/07

てぬぐい+mangneng と 川手直人


 こちらでアナウンスされましたが、今までなんどもなんども小さな演奏会を催させていただいた立川、砂川七番のギャラリー・セプチマが7月いっぱいで幕を閉じることとなりました。これもまたジェントリフィケーションのひとつと言うんでしょうか、でも、理由はともかくとして運営されてこられた波田野くんご夫妻には感謝の言葉しかありません。どうもお疲れさまでした。

 というわけで、というわけでもないのですが、久しぶりにギャラリー・セプチマでライブを催します。4月に「わらえないうそ わらっちゃうほんとう」という4曲入り7インチ・シングルをリリースした「てぬぐい」と(もちろんmangnengさんのスティール・パンもご一緒です)、昨年『デモデモデ』という奇なるCDアルバムをリリースされた川手直人さんが久しぶりに京都から上京(ちなみに今回予定されているのはこのライブだけ、お見逃しなくですよファンの方!)。どちらもたっぷりと演奏時間を設けつつ、その幕間はノアルイズ・マーロン・タイツのノコギリ奏者、森田文哉くんのDJをお楽しみください(彼が店主のレコード店、TURN ONの出店もあります)。さらに音響は、井手健介と母船のメンバーとしてもおなじみ、ティアドロップ型のサングラスが西東京No.1似合うスナイパー! ……もといギター奏者の清岡秀哉さんにお願いできることになりました。また、出演者それぞれとの縁も深い(てぬぐいの伊藤啄矢さんがギターの先生をしていたり)目白のブックギャラリー・ポポタムより大林えりこ店主もあれこれもって駆けつけてきてくれることに。

 せっかくなので久しぶりに外のウッドデッキで鉄板焼きも? たぶん梅雨明け前ではありますが、結果オーライでゆっくりのんびり過ごしていただければと思っていますので、ぜひ皆さまお越しください。夜に用事のある方も17時過ぎには終演の予定ですしご心配なく。いつものセプチマのイベント、砂川七番の夕方にお待ちしています。

6月26日(日)立川・砂川七番 ギャラリー・セプチマ
東京都立川市柏町 3-8-2
出演:てぬぐいmangneng川手直人
DJ:森田文哉(Noahlewis' Mahlon Taits
PA:清岡秀哉
出店:TURN ON(レコード、CD)、ブックギャラリー・ポポタム(本、雑貨)
開場 2:30pm/開演 3:00pm
料金 1,800円(予約)/2,000円(当日)
予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、ギャラリー・セプチマ(galleryseptima@gmail.com
フライヤー・イメージ:mississippi


2016/06/02

Help Geneviève Elverum


 このスウィート・ドリームス・プレスのブログは2007年8月28日にはじまりました。その日、僕は3つ記事をアップしていたようです。ひとつ目の記事は、このブログを開設しましたよという簡単な挨拶。そして残りふたつはジュヌヴィエーヴ・カストレイという、カナダのケベック出身のコミック作家/シンガー・ソングライターの個展にまつわることでした。具体的には、その年の9月に目白のブックギャラリー・ポポタムで開催するジュヌヴィエーヴ・カストレイの「仮面」展にあわせて、彼女から届いた物販のお知らせでした。ひとつはTシャツ、もうひとつは各種レコードの紹介です。

 さらに、スウィート・ドリームス・プレスで最初にリリースしたものはジュヌヴィエーヴ・カストレイのポストカード・セットと、上記した「仮面」展のカタログ代わりの小冊子でした。どちらもその後売り切れてしまい、今、手元には在庫がありません。

 彼女の展示を手伝ったのはそれが二度目のことで、一度目は前年、彼女が初めて日本に来たときのことでした。壁に細いピンを差して、いちばん小さなダブルクリップで原画の上を2か所挟み、クリップの金属の輪っかをピンに引っ掛ける。そんな簡便で気の利いた展示方法に、さすがに手慣れたものだなぁと感心したことを今でも覚えています。そうして、その後に発行をはじめた『スウィート・ドリームス』誌のほうにもレギュラー寄稿家のひとりとして彼女には協力してもらい、ページ数こそ少ないものでしたが、彼女の繊細な筆致やそこはかとなくにじんでくるパンク精神、小さくてくるくると丸く連なる独特の書き文字、もちろん展示の際に披露してくれた率直な歌と演奏を僕らは毎回楽しみにしていました。その後、スウィート・ドリームス・プレスでお手伝いをした個展は「魔法使い」(2010年)、「解除と奔放」(2012年)、「HIVERS〜冬」(2013年)の3回、最初の「Sang Jeune」(2006年)を含めると彼女の展示は実に5回も開催することになりました。彼女は、だから僕らにとってはかけがえのない友人なのです。

 実は昨年の春から彼女はすいぞう癌と闘っています。今まではごく限られた友人だけ、そのことを知らされていましたが、今日、彼女のパートナーのフィル・エルヴラム(マウント・イアリ)が、下記リンク先に募金サイトを立ち上げました。ジュヌヴィエーヴと彼女の家族をお助けください。募金はもちろんですが、情報の拡散だけでもご協力いただけると助かります。彼女はスウィート・ドリームス・プレスにとって大切な人間です。何とぞ、よろしくお願いします。

以下、募金サイトに添えられたフィル・エルヴラムからの言葉も訳出しておきます。下手な訳ですが、どうぞお読みいただけると幸いです。

https://www.gofundme.com/elverum

ジュヌヴィエーヴ・エルヴラムと彼女の家族が癌から逃れられるようお助けください。

 2015年の5月、健康で素晴らしい娘に生を授けて4か月後、ジュヌヴィエーヴはもはや手術不可能なステージ4のすい臓癌であると診断されてしまいました。34歳の若さで、健康にとても気をつかっていた彼女にとってはまさに青天の霹靂でした。以来、彼女は化学療法はじめ、さまざまな治療を試してきました。地平線に落ちる光の少しでも前向きな部分を見据えながら。

 この1年少々というもの、我々は地域と家族一丸となって子どもの世話と食事、後方支援と金策に当たってきました。保険は医療費の一撃から我々を守ってくれましたが(とても高額な自己負担分のあと)、保険の対象外となるその他多くの周辺的な費用は、ふたりが自営アーティスト/ミュージシャンとして爪に火をともすように何年もかけてゆっくりと貯めてきた蓄えを完全に食いつぶしてしまいました。さらに今や僕らには子どももいます。

 ジュヌヴィエーヴは、10代のころから前途有望なコミック作家でした。ジュヌヴィエーヴ・カストレイの名前で、彼女は「l'Oie de Cravan」「Drawn & Quarterly」「l'Apocalypse」といった出版社から多くの本を発行し、この地球のあちこちで個展を開催してきました。彼女はまた、ウォーヴ(Woelv)とオ・パン(Ô Paon)という名前で音楽をつくり、世界中をツアーし、たくさんのアルバムをリリースしています(www.opaon.ca)。

 これを書いている、私、彼女の夫であるフィル・エルヴラムも、音楽をつくり、約20年にわたり、ザ・マイクロフォンズとマウント・イアリの名前でツアーをしてきました(www.pwelverumandsun.com)。

私たちはまた、ワシントン州アナコーテスに12年間暮らすカップルとして、インディペンデントのアート/音楽の豊かな世界的コミュニティにおける特別な場所を守ってきました。ここに住みながら、さまざまなプロジェクトに携わりつつ、私たちはワット・ザ・ヘック・フェスティバル(後のアナコーテス・アンノウン・ミュージック・シリーズ)を10年間オーガナイズしてきました。

私たちは自分たち夫婦のプライベートについては今まであまり公にせず、いつもそのときそのときのプロジェクトに邁進してきました。ツアーとフェスティバル、その他の公共的な営みを通して、私たちは自分たちのとても尊い家庭を守ってきました。そして僕らが経験する困難は今、ぶくぶくと泡立っています。

 今まで、自分の病状を公にしないことで得られる精神的安定や、それによってジュヌヴィエーヴにもたらされる心的ヴァイブのことを考え、このようなアナウンスやリクエストをすることは避けてきましたが、さすがに私たちの経済的苦慮も一線を超えてしまいました。

 どうぞ私たちに寄付をお願いします。私たちの家にいる者は誰も、この1年以上働くことができずにいます。ジュヌヴィエーヴは新しい作品をつくることができず、私(フィル)も音楽をつくったり、演奏したりすることができません。人生のすべてが、この途方もない闘病に費やされています(さらにこの不完全なふたりで子どもを育てなければならないという過酷な現実もあるのです)。これからの未来に何が待ち受けているのか、そしてこの不安定な状態がいつまで続くのか想像もつきません。いずれにせよ、この1年間に私たちが費やした金額だけで、我々はひとつの家族として大きな経済的窮地に立たされています。

 どうぞご寄付をお願いします。そしてこの情報の拡散にご協力いただけますよう、よろしくお願い申しあげます。

2016/04/20

松井一平、元山ツトム、YTAMO - don't light up the dark


アーティスト:松井一平、元山ツトム、YTAMO
タイトル:don’ t light up the dark
カタログ番号:SDCD-028
発売日:2016年5月15日
収録曲数:1曲
パッケージ:特製E式紙ジャケット(窓付き/ダブル)/厚紙インサート・カード
定価:¥1,800+税

ご注文はこちらから

取扱店:スウィート・ドリームス・プレス・ストア(オンライン)、レコンキスタ(オンライン)、classics records(オンライン)、珍庫唄片(オンライン)、タワーレコード(オンライン)、HMV(オンライン)、カネイリミュージアムショップ6(仙台)、ディスクユニオン(首都圏)、Bushbash(東京・小岩)、SOROR(東京・大塚)、タワーレコード新宿店円盤(東京・高円寺)、Amleteron(東京・高円寺)、ブックギャラリー・ポポタム(東京・目白)、HMV&BOOKS TOKYO(東京・渋谷)、タワーレコード吉祥寺店HMV立川sone records(浜松)、ON READING(名古屋)、オヨヨ書林(金沢)、horaana(滋賀・彦根)、喫茶ゆすらご(京都)、ユーゲ(京都)、タワーレコード梅田店アオツキ書房(大阪)、HOPKEN(大阪)、AGIT for HAIR(神戸)、space eauuu(神戸)、borzoi record(鳥取)、301(岡山)

2015年、松井一平の個展「闇を灯すな」のために制作された交歓の記録
灯されない闇、灯されてしまった闇がゆっくりと溶けていくディープ・アンビエント

 2015 年2 月、大阪のギャラリーiTohen(いとへん)で開催された松井一平の個展「闇を灯すな」、その展示のために、松井一平、元山ツトム、YTAMO の3人で往復書簡よろしく録音していた音源がついに陽の目を見ることになりました(なお、展示期間中には上記3人によるライブ演奏が披露されています)。

 つまり「闇を灯すな」の視覚世界を音で支えたのが、この「don’ t light up the dark」という39 分に渡る壮大なトラックです。松井一平のエレクトリック・ギター、元山ツトムのペダル・スティール・ギター、そしてYTAMO のピアノとエレクトロニクス。闇の中、感覚だけを頼りに扉を開け露わになった世界とは? 灯されない闇/灯されてしまった闇が二重写しになるかのように、おぼろげに揺らぎながら、しかし現実音に肩を叩かれてハッと我に戻る。この揺らぐようなほの暗い行灯の音楽は、同時に手探りで進む喜びをあなたに伝えてくれるでしょう。

 個展タイトルとなっていた「闇を灯すな(don’t light up the dark)」は洞窟に群生するコウモリからの松井の着想でした。静かな暗闇の中の営みを侵入者である自身が光を照らすことで壊してしまったことの不安や葛藤。動かなかった世界に持ち込まれてしまった動く光の束。反面、本作のアートワークとして一部が使われている同タイトルの絵画作品を見ると、そこにあるのは驚くほどビビッドな色彩だったりします。静かに息をひそめていた生命力、世界を包み込む闇の雄大さ。そして、じっとそこに佇み続けた力強さと撹乱者に抗う意志、さらには光が当てられることで何かが終わってしまった取り返しのつかない瞬間の美を、「don’t light up the dark」は刻々と聴く者に渡していきます。どこにもない大きな深い洞窟、その闇の中、恐れず身を横たえる音楽がここにはありました。

松井一平(まついいっぺい):これまでにMANIAC HIGH SENCE、OUT OF TOUCH、現在はTEASIわすれろ草BREAKfAST、ネス湖といったバンドで活動。アーティストとしても作品の制作や展示、レコード、CDや書籍などの装画も手がけている。

元山ツトム(もとやまつとむ):ゑでぃまぁこんのペダルスティール奏者。現在は並行してシャラズルタラリ、ソロでも数多のライブ/セッションに参加。過去にはOUTO、RISE FROM THE DEAD、GRIND ORCHESTRAなどのメンバーとして活動していた。

YTAMO(ウタモ):2000年より活動を開始。ソロと並行してウリチパン郡、オオルタイチ+ウタモなどを経て、現在はオオルタイチとのユニット「ゆうき」を始動させている。11年ぶりのソロ・アルバム『MI WO』を4月にリリースしたばかり。

1. don’t light up the dark


*上の映像作品は本CD「don't light up the dark」未収録の音源(アレンジ:YTAMO)と松井一平の新しいアートワークで構成した独立した映像作品となります。

2016/04/06

てぬぐい - わらえないうそ わらっちゃうほんとう


アーティスト:てぬぐい
タイトル:わらえないうそ わらっちゃうほんとう
カタログ番号:SD07-006
発売日:2016年4月15日
収録曲数:4曲(33回転)
パッケージ:厚紙ジャケット(裏面に歌詞掲載)
定価:¥1,200+税

ご注文はこちらから

取扱店:スウィート・ドリームス・プレス・ストア(オンライン)、レコンキスタ(オンライン)、classics records(オンライン)、珍庫唄片(オンライン)、HMV(オンライン)、ディスクユニオン(首都圏)、Bushbash(東京・小岩)、ブックギャラリーポポタム(東京・目白)、タワーレコード新宿店アムレテロン(東京・高円寺)、円盤(東京・高円寺)、FALL(東京・西荻窪)、HMV record shop 渋谷sone records(浜松)、オヨヨ書林(金沢)、Record Shop FILE-UNDER(名古屋)、喫茶ゆすらご(京都)、ホホホ座(京都)、プチタム(京都)、タワーレコード梅田店アオツキ書房(大阪)、HOPKEN(大阪)、AGIT for HAIR(神戸)、borzoi record(鳥取)、301(岡山)

西荻窪の小さな室内楽団「てぬぐい」、実に6年ぶりとなる新音源がついに完成、
家路への帰り道に口ずさむひとりぼっちのみんなのうた

 ちょんちょんと跳ねる店先の小鳥や横丁をさまよう人だま、対向車のライトが射しこむハードボイルドな深夜のドライブ……歌詞のモチーフはさまざまですが、日に焼けた古本のページをめくるように掌編をひとつひとつ紡いできた東京のふたり組が、ファースト・アルバム『ki ki nashi』から実に6年ぶりとなる4曲入りEPを完成させました。

 レトロな童画調や私小説的な寂寥感と寄る辺なさ、とりわけ西陽の射す夕暮れの情景を得意としながら、しかし、その世界を客観視できる対象への身の置き方が彼らにはあって、だからこそ、このどこかキリリと引き締まった世界が磨かれるのかもしれません。一曲一曲の精巧さ、その手間暇への惜しみない時間や愛情、さらに大事なのはそういった重みで相手をおじけさせずにそっと手渡せるタイミングや気遣いの良さ。そういった性分が彼らにはあって、それが絶妙な軽やかさと愛らしさを楽曲に重ねるのです。

 ちなみにザ・バンドの話で意気投合したことが結成のきっかけだったという彼らだけに、(本作には収められていないものの)インスト曲の多さからうかがえるプレイヤビリティーの高さも特筆もの。近年のてぬぐいには欠かせないゲスト・プレイヤー、mangneng の乱反射するスティールパン、さらに本作はおおたようへいのマスタリングも相まって、耳を澄ますと随所にまるでガラスのような振りをしてダイヤの欠片が埋められているのです。ああ、なんて心憎い! さらに「小鳥の遠足」は詞をシネルパの森純一が提供、これが笑えない嘘か笑っちゃう本当か、ぜひその耳でお確かめください。

てぬぐい:ギター奏者としてシネルパにも参加する伊藤啄矢(ボーカル、ギター)とユカワアツコ(ボーカル、アコーディオン)のふたり組。2003年より活動を開始し、以来ふたりが住む西荻窪近辺・中央線沿線のカフェやライブハウスなどでオリジナル曲を演奏してきた。2009年よりゲスト演奏者としてスティールパン奏者、mangnengこと萬年将人とステージを共にすることも多く、伊藤、ユカワともに萬年率いるmangneng planet bandのメンバーでもある。2010年夏にファースト・アルバム『ki ki nashi』をFALLよりリリース。ユカワアツコはイラストレーターとしても活動し、トリルの名前で小鳥をモチーフにした雑貨の制作もしている。

A1. 小鳥の遠足
A2. 夕方がにじむ
B1. 梅の花が浮かぶ夜
B2. 善福寺川



風の又サニー - セカンドライン


アーティスト:風の又サニー
タイトル:セカンドライン
カタログ番号:SDCD-027
発売日:2016年4月15日
収録曲数:11曲
パッケージ:ジュエル・ケース+16Pフルカラー・ブックレット(歌詞掲載)
定価:¥2,000+税

ご注文はこちらから

取扱店:スウィート・ドリームス・プレス・ストア(オンライン)、レコンキスタ(オンライン)、classics records(オンライン)、珍庫唄片(オンライン)、JET SET(オンライン他)、ディスクユニオン(首都圏)、Bushbash(東京・小岩)、SOROR(東京・大塚)、タワーレコード池袋店タワーレコード新宿店タワーレコード渋谷店アムレテロン(東京・高円寺)、円盤(東京・高円寺)、ブックギャラリー・ポポタム(東京・目白)、タワー・レコード横浜ビブレ店、sone records(浜松)、タワーレコード名古屋パルコ店Record Shop FILE-UNDER(名古屋)、ON READING(名古屋)、マザーグース・レコード(三重・津)、オヨヨ書林(金沢)、タワーレコード京都店喫茶ゆすらご(京都)、誠光社(京都)、ホホホ座(京都)、タワーレコード梅田店タワーレコード難波店アオツキ書房(大阪)、HOPKEN(大阪)、タワーレコード神戸店AGIT for HAIR(神戸)、borzoi record(鳥取)、301(岡山)

京都の奔放な5つの魂から待望のセカンド・アルバムが到着

録音に稲田誠(Gofishトリオ他)を迎えた、あなたの暮らしのいちばん身近な遠国のうた

 古い喫茶店やバーの壁、琥珀色したタバコの染みから透けて見える古今東西の大衆音楽/ルーツ音楽の記憶をバネに、フーッと吸い込んでそーれっと吐き出す風の歌。チューバやバイオリン、ピアニカから放たれる息遣いと、往来を自由に行き来する打楽器の生々しくも絶妙なアクセント。背後に陣取るメンバー4人から今成哲夫の無敵の歌声に紙テープが渡されると、そろそろ出航の時間というわけです。オーラボード、オーラボード! さあ、皆さまご乗船ください。

 風の又サニーの音楽から回想される風景は人それぞれでしょうが、そこに移動の景色を重ねる人は多いでしょう。どこか遠くからやってきて、いつの間にやら去っていく。かすかに残るのは、いつも前夜の匂いと温度、限りない言葉の応酬や嬌声のやり取りです。朦朧としながら目を覚まし、見知らぬ町のうらぶれた酒場に舞い落ちた歌のスカーフは、しかし、こうして目と鼻の先、岬に花を咲かせていたのでありました。

 そこはある日道に迷った京都のどこかだったかもしれません。歌があり、合奏があり、そして5人の深呼吸がある。セカンドライン。賑やかに鳴らされる葬送の帰路のパレード。街ゆく人たちがどんどん加わっていくような、そんな得も言われぬ引力や人懐こさもまた、彼らの音楽に自然と備わっていたもののひとつでした。あなたの暮らしのいちばん身近な遠国のうた、風の又サニー2枚目のロマンスと放蕩をどうぞお楽しみください。


風の又サニー(かぜのまたさにー):ブリジット・セント・ジョンやデヴェンドラ・バンハートとの共演でも注目された京都のシンガー、林拓を中心とするグループ、アナップルのメンバーだった今成哲夫(ボーカル、ギター)を中心に2009年に活動をスタート(なお、現在「シャラポア野口とジョギング振興委員会」で話題沸騰中のシャラポア野口も同バンドの一員だった)。メンバーは他に武田菜月(ピアニカ)、柴田ヒロユキ(チューバ、トランペット)、ショーキー(バイオリン)、そしてシャラポア野口(ドラムス)の5人組。古今東西の大衆音楽をアンサンブルの揚力としながら、5人が暮らす京都のローカリティーにもどっしり根を下ろす大きな架け橋。過去に自主制作でリリースしたファースト・アルバム『manaco manaco』(2013年)がある。

1. 空に
2. エマニュエルの喉
3. フランス行き
4. ありどん
5. 割れ
6. 海沿い(seaside)
7. フランス行き(その二)
8. エマニュエルの喉(その二)
9. so nice
10. カモメ
11. ブラジル

Skyway Man (James Wallace & the Naked Light) - More Strange News From Another Star


アーティスト:Skyway Man(スカイウェイ・マン)
タイトル:モア・ストレンジ・ニュース・フロム・アナザー・スター
カタログ番号:SDCD-026
発売日:2016年4月15日
収録曲数:10曲
パッケージ:A式紙ジャケット(シングル)+12P豆本ブックレット(リソグラフ印刷・歌詞掲載)
定価:¥2,000+税

ご注文はこちらから

取扱店:スウィート・ドリームス・プレス・ストア(オンライン)、レコンキスタ(オンライン)、classics records(オンライン)、珍庫唄片(オンライン)、Bushbash(東京・小岩)、アムレテロン(東京・高円寺)、FALL(西荻窪)、ブックギャラリー・ポポタム(目白)、sone records(浜松)、Record Shop FILE-UNDER(名古屋)、ON READING(名古屋)、オヨヨ書林(金沢)、TOKLAS(福井・敦賀)、喫茶ゆすらご(京都)、誠光社(京都)、HOPKEN(大阪)、AGIT for HAIR(神戸)、space eauuu(神戸)、borzoi record(鳥取)、301(岡山)

米バージニア州リッチモンドのスタジオ集団、スペースボム・クルーの隠れた才能
顔役マシュー・E・ホワイト全面プロデュースのエキゾチックなお蔵入り名盤のCDリイシュー

私たち日本人にはカントリー音楽の中心地という泥臭いイメージがあるナッシュビルですが、最近はネクスト・ポートランド(オレゴン州)探しに熱心なライフ・スタイル誌から大いに注目を浴びているのだとか。さて、その渦中、住み慣れた我が町のジェントリフィケーションにヤキモキする男がひとり、それがジェイムス・ウォーレスです。

 バンド名がよくある感じで覚えにくいというクレームに気を揉んで、のちに「スカイウェイ・マン」と改名してしまう彼ですが、しかし、アメリカではよくあるバンド名だったとしても、このジェイムス何某にはどこにもないような素晴らしいアルバムがありました。それがこの『モア・ストレンジ・ニュース・フロム・アナザー・スター』です。完成はしたもののリリース前にレーベルが倒産、その数年後にようやく限定盤LP として日の目を見たいわくつきの「悲運のアルバム」を、この度スウィート・ドリームス・プレスよりCD /国内盤リイシューします。

 プロデューサーはソウル~ファンク~ゴスペルの新解釈で現在人気沸騰中のマシュー・E・ホワイト。本作は、彼が率いるスペース・ボム(バージニア州リッチモンドのスタジオ兼レーベル)の初期重要作とも言えるのではないでしょうか。ソフト・ロック、アフリカ音楽、ラテン、映画音楽、ゴスペル、アメリカーナ、SF…多彩なリズム/アンサンブルの中にウォーレスのテンダーな歌い口が踊る奇跡のアルバムは、あなたに発見されるのをここにふたたび待ちかまえています。


Skyway Man(スカイウェイ・マン):1984年10月、米バージニア州リッチモンド生まれ。2006年よりテネシー州ナッシュビルへ移住し、6人編成のバンド、ジェイムス・ウォーレス&ザ・ネイキッド・ライトをスタート。2009年にファースト・アルバム『I Smile All Day I Smile All Night』を、2012年に本作をリリース(LPのみ)。ボナルー・フェスティバルへの出演など精力的に活動を続ける。2014年末に初来日、小規模ではあったが熱心なオーディエンスを集め、その後ステージ・ネームをスカイウェイ・マンと改名、2016年2月に再来日を果たし、自前の草の根ネットワークを生かして京都、金沢、松本、東京の4公演を敢行し喝采を浴びた。

1. This Wind’s Too Cold
2. Colored Lights
3. Worse Things Have Happened
4. To the River
5. He’d Like to Hear It Once Again
6. 4th Demension or Living in Colorado
7. The Wire (Reprise) / Kicked Down the Road
8. Everything Past Mars
9. The Coming (Shark’s Song)
10. Chopping Block

2016/03/18

Rachael Dadd + Will Newsome + ICHI : Sparkling Spring Japan Tour 2016


 下記「はるでら」のポストでご案内したとおり、レイチェル・ダッドとICHIがまた日本にやってきます。しかも今回は旅のお供にレイチェルとはザ・ハンドというユニットをやっているウィル・ニューサムとも手をつなぎ。三者三様、しかし、精神の自由という点では目指すところを同じくする彼らのことですから、きっとそれぞれの単なるソロだったり、もしくはレイチェルとウィルのザ・ハンドだったりだけでなく、思いつく限りの組み合わせで音を紡いでくれることでしょう。

「スパークリング・スプリング・ツアー」と名付けられた堂々の全20公演(!)、まさにきらめくような生き生きとした春の芽吹きが感じられるパフォーマンスとなりそうです。各公演の概要は下記をご確認いただき、ぜひお近くの町に3人がやってきたらお気軽にいらっしゃってください。

 なお、イベントの内容によって、また、メンバーの到着日のズレもあり、日によってはICHIのみ、またはレイチェルのみ、それともレイチェルとICHIのみ、なんて公演もございますのでどうぞご注意ください。それでは会場でお会いしましょう。

World OMOSIROI Award 2nd こたつ会議 スペシャルライブ
4月2日(土)大阪 グランフロント大阪 うめきた広場テントステージ(06-6372-6300)
大阪府大阪市北区大深町4-1
出演:ICHI
開場 1:00pm/開演 6:00pm
入場無料

4月4日(月)倉敷 bjorn(090-6502-0619)
岡山県倉敷市中央2-13-20
出演:ICHI
開場 7:30pm/開演 8:00pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約:会場(mail@bjorn.jp|090-6502-0619)

4月5日(火)広島 たかちゃん健康研究所
広島県広島市中区本通り5-11-4F
出演:ICHI
開場 1:30pm/開演 2:00pm(第一部)|開場 4:00pm/開演 4:30pm(第二部)
*完全入替制
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約:会場(hanatuguswaro@gmail.com
協力・問い合わせ:アスメモ(asumemoao-info@yahoo.co.jp|082-533-6498)

4月6日(水)福岡 スピタルハコザキ(092-409-8500)
福岡県福岡市東区箱崎1-32-31
出演:ICHI
開場 8:00pm/開演 8:30pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約・問い合わせ:会場(yoyaku@spital.jp|092-409-8500)

4月7日(木)神戸 Modernark pharm cafe 
兵庫県神戸市中央区北長狭通3-11-15
出演:ICHI
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約・問い合わせ:ハルモニア(cowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)

4月9日(土)京都 きんせ旅館(075-351-4781)
京都府京都市下京区西新屋敷太夫町80
出演:ICHI
開場 6:30pm/開演 7:00pm
料金 2,500円(予約)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約/問い合わせ:会場(予約フォーム|075-351-4781)

はるでら
4月17日(日)東京・町田 簗田寺(りょうでんじ)
東京都町田市忠生2-5-33
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ザ・ハンド(レイチェル・ダッド+ウィル・ニューサム)、ウィル・ニューサム、おれ、夕子。風の又サニー
出店:CRY IN PUBLIC(Zine)、Record Shop Reconquista(レコード/CD)、TURN ON(中古レコード)、caikot(ヴィンテージ古着)、ブックギャラリー ポポタム(古本/リトルプレス他)
フード:こにまるカフェ
開場 2:30pm/開演 3:00pm(終演予定 7:30pm)
料金 3,000円(前売り/当日とも)*中学生以下無料
チケット:スウィート・ドリームス・プレス・ストアブックギャラリー・ポポタム
問い合わせ:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、saitocno(info@saitocno.com
協力:簗田寺

4月18日(月)東京・渋谷 WWW(03-5458-7685)
東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
出演:レイチェル・ダッド+ウィル・ニューサム+ICHI、寺尾紗穂
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,500円(前売り)/4,000円(当日)*ドリンク代別、限定130席
チケット:会場店頭、チケットぴあ(Pコード:291-788)、ローソンチケット(73661)、e+
問い合わせ:会場(03-5458-7685)

マルタピクニック
4月24日(日)愛知・岡崎 総合レジャー農園マルタ園
愛知県岡崎市駒立町クリギ55
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム
開場 10:00am〜4:00pm
入場無料
問い合わせ:マルタピクニック実行委員会(090-4400-9933)

4月26日(火)名古屋 
得三(052-733-3709)
名古屋市千種区今池1-6-8ブルースタービル2F
出演:レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム、ザ・ハンド
ゲスト:西本さゆり(Ett)、金子哲也(パカーワジ)
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 2,500円(前売り)/3,000円(当日)
チケット:会場(予約フォーム)、チケットぴあ(Pコード:291-304)、ローソンチケット(41940)

4月29日(金)三重・亀山 月の庭
三重県亀山市西町438
出演:レイチェル・ダッド、ICHI、ウィル・ニューサム
開場 2:00pm/開演 3:00pm
料金 3,500円(前売り)/4,000円(当日)*あいのや特製おやつ+ドリンク付
予約・問い合わせ:海月猫(kurage-neko@hotmail.co.jp)、岡田屋本店(0595-82-0252 *9:00〜17:00)

ちっちゃいパレード
5月1日(日)京都 元・立誠小学校講堂(075-708-5318)
京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
出演:パカピキ・ミュージック(ICHI&レイチェル・ダッド)
開演 11:00am(第一部)/3:00pm(第二部)
料金:2,000円(予約:大人)/500円(予約:小人)/2,500円(当日:大人)/800円(当日:小人)*3歳未満無料
チケット:ちっちゃいパレード(予約フォーム)、メリーゴーランド京都店木と根

5月3日(火)神戸 神戸市立王子動物園ホール
兵庫県神戸市灘区王子町3-1
出演:レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム、ICHI、コトリンゴ
出店:MAHO-ROBA
ワークショップ:MUSIC ZOO
開場 1:00pm/開演 3:00pm
料金:3,300円(予約)/3,800円(当日)*ドリンク代別、小学生以下無料
予約・問い合わせ:ハルモニアcowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)

5月4日(水)鳥取 わらべ館いべんとほーる(0857-22-7070)
鳥取県鳥取市西町3-202
出演:レイチェル・ダッド、ICHI
開場・開演 1:00pm(第一部)/3:00pm(第二部)
料金 500円(入館料として)*高校生以下無料
問い合わせ:会場(0857-22-7070)

5月5日(木)尾道 浄泉寺
広島県尾道市西久保町2-2
出演:レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム、ICHI
出店:ホホホ座尾道店 コウガメ
開場 6:00pm/開演 7:00pm
料金 3,000円(予約)/3,500円(当日)
予約・問い合わせ:oisoi@mac.com|090-8243-0658

5月8日(日)兵庫・淡路 アート山大石久也美術館 野外舞台
兵庫県淡路市楠本2159
出演:レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム、ICHI
開場 3:30pm/開演 4:00pm
料金 3,000円(予約)/3,500円(当日)*小学生以下無料
予約・問い合わせ:ハルモニア(cowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)協力:ねこのて舎NPO法人淡路島アートセンター

5月10日(火)松山 和光会館(089-941-1258)
愛媛県松山市緑町1-2-1
出演:レイチェル・ダッド、ウィル・ニューサム、ICHI
出店:utaco drip
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金 3,000円(予約)/3,500円(当日)
予約・問い合わせ:ハルモニア(cowandmouse1110@gmail.com|080-3136-2673)
協力:音ノ晴レ文ミ

マンモス・パウワウ ミュージック&キャンプフェスティバル 2016
5月14日(土)山梨・南都留 PICA富士西湖
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068-1
出演: ICHI、ザ・ハンド、DJみそしるとMCごはんcoinn
開場 9:30am
料金:16,000円(2DAYファミリーチケット)/12,000円(1DAYファミリーチケット)*対象年齢3才以上の子どもを含む3名まで
チケット:PICA予約センター(0555-30-4580)
問い合わせ:ニーハイメディア・ジャパン(03-5469-9318)

マンモス・パウワウ ミュージック&キャンプフェスティバル 2016
5月15日(日)山梨・南都留 PICA富士西湖
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068-1
出演:レイチェル・ダッド、HIFANA
開演 9:20am
料金:16,000円(2DAYファミリーチケット)/12,000円(1DAYファミリーチケット)*対象年齢3才以上の子どもを含む3名まで
チケット:PICA予約センター(0555-30-4580)
問い合わせ:ニーハイメディア・ジャパン(03-5469-9318)

森、道、市場 2016
5月15日(日)愛知・蒲郡 大塚海浜緑地
愛知県蒲郡市海陽町2-39
出演:ICHI、トクマルシューゴNRQシャムキャッツ
開場・開演 10:00am〜8:00pm
料金:1,900円(前売り)/4,500円(3日通し券・前売り)
問い合わせ:森、道、市場 2016


レイチェル・ダッド(Rachael Dadd):英ファーナム出身のシンガー・ソングライター。2004年より拠点をブリストルに移し、ディス・イズ・ザ・キットことケイト・ステイブルズとのホエールボーン・ポーリーやウィグ・スミスとのザ・ハンドといったサイド・プロジェクトも開始、ブリティッシュ・フォークの可憐な超新星として注目を集める。最新アルバムは2014年の『We Resonate』。マグパイという手芸ブランドも手がけ、展示会やワークショップなど精力的に活動している。


Will Newsome(ウィル ニューサム):英ブリストル在住のシンガー・ソングライター/マルチ演奏家。アフリカ=ガンビアに滞在して習得した弦楽器コラ(アフリカン・ハープ)の演奏家としても知られる。レイチェル・ダッドとのユニット、ザ・ハンドと並行してソロ・アーティストとしても活動し、その詩的で情緒あふれる音楽にはファンも多い。過去にはクラムボンの原田郁子ともコラボレーションしている。



ICHI(イチ):英ブリストル在住の発明音楽家。木琴、鉄琴、トランペット、アコーディオン、コントラバス、メロディカ、タップシューズ、風船、タイプライター、自作楽器などを自在に操り、その奇想天外でユーモラスなライブ・パフォーマンスは世界中で喝采を浴びている。最新アルバムは2015年にリリースしたサード・アルバム『maru』。NHKで放送中のアニメーション『おんがく世界りょこう』の主演キャラクター「イチくん」のモデルでもあり、同番組に楽曲提供もしている。

2016/03/10

二〇一六年のはるでら


 3年ぶりに町田の簗田寺(りょうでんじ)で「はるでら」というイベントを開催します。前回も出演したレイチェル・ダッドICHIくんに加え、さらにふたりとは付き合いの長いコラ奏者のウィル・ニューサム(レイチェルとはザ・ハンドというバンドをやっています)もやってきます。この3人のことなので組んずほぐれつ、誰かが誰かのセットに飛び入り参加、なんてことも自由自在にやってくれるのでしょう。また、レイチェルのセットには妹のベッツィー・ダッドのアニメーションの映写が重なったり、と、何やら特別な仕掛けも用意してくれているようです。さらに京都からは、スウィート・ドリームス・プレスからアルバム『セカンドライン』のリリースを控えた素晴らしき哉人生楽団、風の又サニーと、T.V.not januaryHei Tanakaのメンバーとしてお馴染み、池ちゃんこと池田俊彦のソロ・プロジェクトである「おれ、夕子。」の出演も決定しました。もちろんこの紹介順が出番順のわけもなくタイムテーブルなども発表しませんので、最初から最後まで丸ごとゆっくり楽しんでいただければと思います。

 また、今回は前回の「あきでら」の楽しさの大きな一因だったお店のエリアを少し充実させてみました。前回同様、静岡県三島市からCRY IN PUBLICの面々が個人の営みや冒険、悩みや恐れを綴ったZineやリトルプレスなどを、そして元HMVの名物バイヤーだった清水くんのRecord Shop Reconquistaは古今東西の美しくも恐ろしい音盤をいろいろ持ってきてくれるようです。

 加えて東京・目白のブックギャラリー・ポポタムが古本やリトル・プレス、もしかしたら所縁のある作家さんのあれこれも? また、欧州で見つけたヴィンテージ古着や雑貨を担いで日本中を旅して回るベコちゃんのcaikotも初登場。さらに簗田寺ではNoahlewis' Mahlon Taitsの一員としてノコギリを鳴らしてくれたこともある森田くんの中古盤店TURN ONも飛び切りの珍盤名盤を隠し持ってるとかいないとか。余談ですが、caikotとTURN ONはただいま国分寺にお店をつくろうとしていて、こちらでその奮闘ぶりを見ることができたりします。

 なお、終演はまだバスの本数も多い19時半頃を予定していますが、それでも開場から5時間の長丁場、美味しい食べ物は埼玉県越谷市から「こにまるカフェ」さんが出店されますのでどうぞご心配なく。飲み物もアルコールからソフトドリンク、いろいろ揃えておきましょう。

 とはいえいつものように準備万端にしすぎぬよう、ちょうどよい抜けがあったらこれ幸い。五度目の「はるでら」でお待ちしております。最後にそうそう、フライヤーにも掲載している上の素敵な写真は友人の作家、ミッチ・カリンが撮影したものを使わせていただきました(よーく見ると面白いんですフライヤーでご確認ください)。そういえば彼の小説を原作とする映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』の公開ももうすぐですねー。

はるでら
4月17日(日)東京・町田 簗田寺(りょうでんじ)
東京都町田市忠生2-5-33
出演:レイチェル・ダッドICHI、ザ・ハンド(レイチェル・ダッド+ウィル・ニューサム)、ウィル・ニューサムおれ、夕子。風の又サニー
出店:CRY IN PUBLIC(Zine)、Record Shop Reconquista(レコード/CD)、TURN ON(中古レコード)、caikot(ヴィンテージ古着)、ブックギャラリー ポポタム(古本/リトルプレス他)
フード:こにまるカフェ
開場 2:30pm/開演 3:00pm(終演予定 7:30pm)
料金 3,000円(前売り/当日とも)*中学生以下無料
*今回、メール予約は特に承っておりません。前売りチケット/当日受付ともお値段に変わりはありませんので、当日会場にそのままお越しください。現在のところ(4月16日)場内のスペースにはまだ余裕があると見込んでいますが、ただし、当日券で予想以上のお客様が来られた場合、先着順でのご入場はもちろん、場合によっては入場制限となる可能性もないとは言い切れませんので、お早めの到着をお勧めいたします。
音響:Flysound 協力:簗田寺
企画・問い合わせ:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、saitocno(info@saitocno.com

チケット:スウィート・ドリームス・プレス・ストアsweetdreams.shop-pro.jpご注文受付を終了しました(4月12日)|ブックギャラリー ポポタム(東京都豊島区西池袋2-15-17)
*レイチェル・ダッドの刺繍のアートワークを使った特製前売りチケットを上記2店舗ブックギャラリー ポポタムにて販売いたします。計120枚のみのご用意となりますので、どうぞお早めにお買い求めください。なお、ご入場は前売りチケットご持参の方を優先的に、チケット記載の整理番号順となります。あらかじめご了承ください。

会場アクセス:小田急線町田駅西口バスターミナルより「町33下山崎行き」「町32小山田桜台行き」もしくは「町34小山田桜台行き」にご乗車いただき、「忠生2丁目」バス停で下車ください。そこから会場までは徒歩5分ほどです。ちなみに町田駅から「忠生2丁目」までの乗車時間は約20分ほどでしょうか。タクシーを利用される場合は町田駅(もしくは古淵駅か淵野辺駅)から簗田寺の住所(町田市忠生2-5-33)を告げてご乗車ください。近所に目印となるような施設として忠生公園や山崎小学校がありますが、念のため付近の地図をプリントアウトしたものを持っていくといいでしょう(地図はこちらです)。運賃は2,000円程度かかりますので、ご同行の方と一緒に同乗される方がお得です。なお会場近隣には駐車場がございません。会場にもお客様用の駐車場のご用意はありませんので公共交通機関をご利用ください。


レイチェル・ダッド(Rachael Dadd):英ファーナム出身のシンガー・ソングライター。2004年より拠点をブリストルに移し、ディス・イズ・ザ・キットことケイト・ステイブルズとのホエールボーン・ポーリーやウィグ・スミスとのザ・ハンドといったサイド・プロジェクトも開始、ブリティッシュ・フォークの可憐な超新星として注目を集める。最新アルバムは2014年の『We Resonate』。マグパイという手芸ブランドも手がけ、展示会やワークショップなど精力的に活動している。


ICHI(イチ):英ブリストル在住の発明音楽家。木琴、鉄琴、トランペット、アコーディオン、コントラバス、メロディカ、タップシューズ、風船、タイプライター、自作楽器などを自在に操り、その奇想天外でユーモラスなライブ・パフォーマンスは世界中で喝采を浴びている。最新アルバムは2015年にリリースしたサード・アルバム『maru』。NHKで放送中のアニメーション『おんがく世界りょこう』の主演キャラクター「イチくん」のモデルでもあり、同番組に楽曲提供もしている。


Will Newsome(ウィル ニューサム):英ブリストル在住のシンガー・ソングライター/マルチ演奏家。アフリカ=ガンビアに滞在して習得した弦楽器コラ(アフリカン・ハープ)の演奏家としても知られる。レイチェル・ダッドとのユニット、ザ・ハンドと並行してソロ・アーティストとしても活動し、その詩的で情緒あふれる音楽にはファンも多い。過去にはクラムボンの原田郁子ともコラボレーションしている。


おれ、夕子。:生活感たっぷりにメンバー全員が歌声を合わせていく人気グループ、T.V.not januaryで太鼓と笛と歌を、さらに元SAKEROCK、ショピンなどでも活動する田中馨のHei Tanakaでドラムスを担当する池田俊彦の弾き語りソロ・プロジェクト。正直でちょっと泣けるハートウォーミングな唄の数々は、彼の手がけるイラストレーション同様、そこに素朴とおとぼけと愛嬌が絶妙にブレンドされていて、そこがたまらなく切ない。


風の又サニー:アナップルのメンバーだった今成哲夫を中心に2009年より活動を開始した京都の5人組、チューバやヴァイオリン、ピアニカから放たれるいくつもの息遣い、そして往来を自由に行き来する打楽器(を担当するのは現在センセーションを巻き起こしているシャラポア野口)に見守られて出航していく、その歌の生命力が彼らの独壇場だろうか。本年4月にセカンド・アルバム『セカンドライン』のリリースを控えている。

2016/02/22

よかんのじかんのコンサート


 こちらのエントリーでもご案内しましたが、昨年暮れにリリースしたアルバム『よかんのじかん』をたずさえ、今週末より断続的ではありますがGofishの長いツアーが始まります。松山、宇和町、高知、岡山、防府、小倉、熊本、福岡、名古屋、仙台、郡山、東京、松本、神戸、そして京都。中には、稲田誠をコントラバスに、黒田誠二郎をチェロに迎えた黄金のGofishトリオでの公演もありますし、もちろん歌声とその言葉をかみ締めるには近年ますます定評あるソロでの公演もあります。その長くいくつも続く演奏会はどれも小さなものですが、きっとその道程は今後大きな光の線となるでしょう。

 さて、そのうちの2公演を、今回スウィート・ドリームス・プレスで企画しました。3月14日の東京単独公演はカウンターの向こうでニコニコと笑顔振りまく憎いヤツ、ミヤジくんに協力してもらいつつ、一方、翌15日の松本公演はいつものようにASUNAくんに共催いただく形で、もちろんp-heavyのチフミちゃんにもご協力願いつつ、Gofishとしては初めてGive me little more.にお邪魔します。こちらもカウンターの向こうではニヤニヤと笑顔振りまく憎いヤツ、新美くんがいますし、また、共演に昨年のアルバム『faintly lit』(flau)がいつまでも波紋を広げている加藤りまさんが金沢から、さらにASUNAくんがDJとして幕間を彩ってくれることになりました(ま、フツーのDJになるわけないねきっと!)。

 というわけで春のはじまりの2日間、月曜火曜と週明けすぐの平日ではありますが、春の陽気に誘われてお出かけするにはかえって週末よりも好都合かもしれません。休日の余韻引きずる密やかな愉しみとしてはもちろんですし、そこには何よりもテライショウタ、稲田誠、黒田誠二郎、3人の美しいアンサンブルが待ち受けているのです。糸が何重にも張られていると知りながらフラフラと網にかかってしまう罪深さ。どちらも秘密の二夜として固く胸にしまっておきたくなるような「よかんのじかんのコンサート」が始まります。どちらも混雑が予想されますし、今のうちに予約しておくのも秘密への鍵、ですよ。それでは会場でお待ちしております。



3月14日(月)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466)
東京都渋谷区円山町2-3-7F
出演:Gofishトリオ(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)
ゲスト:柴田聡子井手健介アキツユコ

開場 7:30pm/開演 8:00pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、会場(03-3462-4466)*電話予約の受付は3月13日(日)まで(3:00pm〜8:00pm)

3月15日(火)松本 Give me little more.(080-5117-0059)
長野県松本市中央3-11-7
出演:Gofishトリオ(テライショウタ+稲田誠+黒田誠二郎)、加藤りま
DJ:ASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 2,000円(予約)/2,500円(当日)*ドリンク代別
予約:スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com)、会場(give.melittlemore@gmail.com


Gofish(ゴーフィッシュ):テライショウタのソロ・プロジェクト。近年はコントラバスに稲田誠(BRAZIL、DODDODO バンドほか)、チェロに黒田誠二郎(ゆすらご、ex 細胞文学)を加えたトリオとしても活動。Gofish 名義では今までに3枚のアルバムを発表しているが、サード・アルバム『とてもいいこと』(2012 年)以降、この3人のアンサンブルを中心とした作品を発表している。最近作は柴田聡子との共作10”レコード「Gofish トリオと柴田聡子」(2015 年)。彼はまた今年で結成20 周年を迎えた日本屈指のハードコア・バンド、NICE VIEW のボーカル&ギターとして活動を続け、松井一平、稲田誠、村上ゴンゾ、黒田誠二郎、ASUNA を擁する「ネス湖」というミステリアスなグループの一員でもある。


加藤りま(カトウ・リマ):90年代後半、ストロオズのひとりとしてデビューしたシンガー・ソングライター。ストロオズ解散後は音楽活動から遠ざかっていたが2009年よりソロ活動を開始、ASUNAが主宰するカセット・レーベル、ウェイティング・フォー・ザ・テープスから2本のテープをリリースし、実兄とのプロジェクト、ファミリー・ベーシックも活動開始、2012年には待望のミニ・アルバム『Harmless』をASUNA主宰のao to aoより、2015年にflauからフル・アルバム『faintly lit』をリリースして、そのシンプルでささやか、ひそやかな世界観をコンスタントに届けてくれている。耳を澄まさなければ消えてしまう彼女の音楽は、同時に耳を澄ませばいつでも聴こえる普遍性を湛えている。


ASUNA(アスナ):リード・オルガンとエレクトロニクスによる自主制作ドローン作品が噂を呼び、スペインのラッキー・キッチンからアルバム『Organ Leaf』で2003年にデビューしたアーティスト。その後、エイプスタージュ、360°、スペック、ミュージック・リレイテッド、ヘッズなど、国内外を問わずさまざまな内容と形態の作品を発表、佐藤実、シバタ(ボルゾイ)、sawako、畠山地平、アダム・フォークナー(ホワイト・レインボー)らとのコラボレーションのみならず、HELLL、ネス湖といったバンドの一員でもある。100台のカシオトーンによる壮大なドローン叙情詩、テーブルを覆うたくさんの玩具をリアルタイムで回転〜積層させ、大きなビートと風景を浮かびあがらせるマジカルなライブ・パフォーマンスにも定評がある。