2020/06/16

イ・ラン(이랑)- 患難の世代(환란의 세대)


アーティスト:イ・ラン(이랑)
タイトル:患難の世代(환란의 세대)
カタログ番号:SDDS-001
リリース日時:2020年6月20日(土)正午
デジタル販売プラットフォーム:bandcampMinna KikeruiTunes Store、Amazon Music
ストリーミング視聴サービス:Apple MusicSpotifybandcampMinna KikeruiTunes Store、Amazon Music、SoundCloud
収録曲数:2曲
Track 1:患難の世代|The Generation of Tribulation (feat. Unnie Choir)
Track 2:患難の世代|The Generation of Tribulation (Manami Kakudo Version)
価格:300円(2曲)

 この「患難の世代」は、もともとはホライズン山下宅配便の黒岡まさひろと仲原達彦が毎回ゲストを招き、観客の前で新曲を制作して発表するという内容で都内で開催していたシリーズ・イベント「新曲の部屋」を、イ・ランとパク・ダハム(ヘリコプター・レコーズ)が受け継いで開催したソウル版「新曲の部屋」の最終回でつくられた曲でした。当初のバージョンは、これまでに限定リリースされた『新曲の部屋』コンピレーション(現在は廃盤)などで聴くことができましたが、制作から5年弱が経ってもなお本曲に込められた疑問やメッセージが有効で切実だったことは、その後ずっとイ・ランの重要なレパートリーの1曲としてステージで演奏され続け、また、現在制作中のニュー・アルバムのタイトル曲になっていることからも明らかでしょう。

 2020年に入り、新型コロナウイルス禍のため、イ・ランやそのメンバーたちが暮らす韓国もここ日本も、日常の多くが変化し、さまざまな時間が止まってしまいました。その中にあっても、時計の針を少しでも進めるため、そしてニュー・アルバム『患難の世代』の制作を続けるため、まずはアルバムのタイトル・トラックを2バージョン先行リリースします(デジタルのみ)

 韓国のカルチュラル・フェミニスト団体「Unninetwork」の一員として性の多様性とフェミニズムを支援する合唱団、オンニ・クワイア(Unnie Choir)の生命力あふれた歌声をバックに、イ・ランのバック・バンドのメンバーとしておなじみのイ・ヘジ(チェロ)、キム・ヨンフン(ドラムス)、そして現在兵役に服しているイ・ジョンウに代わる新ベーシスト、メ・ジウク、さらには兵役の休暇を使ってイ・ジョンウが弾くエレクトリック・ギターを加えた「The Generation of Tribulation (feat. Unnie Choir)」のパワフルなアンサンブル。

 そして、ニュー・アルバムにも参加を予定している東京のマルチ・ミュージシャン、角銅真実がプロデュースとアレンジを手がけた「The Generation of Tribulation (Manami Kakudo Version)」は、一転、トイポップにも通じるカラフルでインティメイトな音色がシリアスなイ・ランの歌詞世界とは対照的に背景を横切り、いくつものシーンを縫って、このふたりでしかつくり上げられなかっただろう夢のような陰影と聴後感をリスナーに投げかけます。

 また、音楽と同時に映像作家としても知られるイ・ランのこと、今回も特別なミュージック・ビデオを用意しました。宮城県在住の写真家、志賀理江子の作品「Blind Date」からの映像(未発表)との共作がそれで、今回は、後部座席から手を伸ばし、運転手の目を隠して疾駆していくスクーターを追いかけた印象的なモノクロ・フィルムに「患難の世代」が乗ります。さらにはコンセプチュアルなジャケット画像~アーティスト写真にいたるまで、今回のリリースに掛けるイ・ランの意気込みを端々から感じていただけるでしょう。

全てが過ぎ去った後に
ようやく君は腹を立てるのかい
全てが過ぎ去った後に
ようやく君は悲しく泣くのかい

 同じひとつの曲ですが、イ・ランの問いかけに多方向から光を投げかける充実した2バージョンを、ぜひ2020年の今お聴きください。どちらのバージョンからも、窓の内側と外側をつなぐ秘密の抜け穴を見つけられるはずです。


イ・ラン(이랑):韓国ソウル生まれのマルチ・アーティスト。2012年にファースト・アルバム『ヨンヨンスン』を、2016年に第14回韓国大衆音楽賞最優秀フォーク楽曲賞を受賞したセカンド・アルバム『神様ごっこ』をリリースして大きな注目を浴びる。2019年には柴田聡子との共作盤『ランナウェイ』とライブ・アルバム『クロミョン~ Lang Lee Live in Tokyo 2018 ~』を発表。さらに、2018年にはエッセイ集『悲しくてかっこいい人』を、2019年にはコミック『私が30代になった』を本邦でも上梓。その真摯で嘘のない発言やフレンドリーな姿勢、思考、行動が韓日両国でセンセーションとシンパシーを生んでいる。



2020/06/15

デジタルはじめました 〜Sweet Dreams Press Goes to Digital〜


 遅ればせながらではありますが、スウィート・ドリームス・プレスも一部作品のデータ販売やフル・ストリーミングをスタートしました。すでにTwitter等で告知をしているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、テニスコーツのレーベル、majikickがはじめた音楽配信サイト「Minna Kikeru(みんなきける)」を手始めに、スウィート・ドリームス・プレスのbandcampでも一部作品をご購入/フル試聴いただけます。

 ここまでデジタルでの配信に踏み切れなかったのは、まず、このレーベルがほぼ自分ひとりで切り盛りしていることもあって、そこまで手と頭が回らなかったこと。そして、やっぱりパッケージングを考えるのは自分のささやかで大きな楽しみのひとつだったんですね。決して凝ったパッケージにレーベル・オーナーの美意識を託して……というような洒落たレーベルではありませんが(むしろそこからは離れていきたい)、それでも、その音楽のことを思い浮かべながら外側の仕立てを考えるのは自分の腕の奮いどころだと思っていました。今後そうした楽しみがなくなったらとても寂しくはありますが、と言いつつ自分もPCの画面に向かって仕事しているときはサブスクリプション・サービスで音楽を聴いているくせに……ということもあり、自分がコントロールできる範囲内で徐々にデジタルでも配信をはじめていくことにしました。

 もちろん、まだ当分はCDやレコードもリリースしていこうと思っていますし、個人的にも気に入った新作や中古盤などは今でもCDやアナログ盤で購入しています。ただ、この数年でCDは随分安っぽいつくりになってしまいましたし、逆にアナログ盤は気安く買えない高級品になってしまいました。ですので、スウィート・ドリームス・プレスからリリースするフィジカル・コピーについては、これからもちゃんと手をかけたものを適正な価格で販売していきますのでご安心を。ずっとモニターの近くにいるのが苦痛な自分のような人間だって残っているはずだと思っています。

 というわけで、レーベルに版権がある作品やアーティスト/バンドから許可をいただいた作品に関しては、これからも先述した2サイトを中心に音楽ファイルの販売/フル試聴を開始、さらに試聴曲も含めてすべての楽曲は、この配信に際してリマスタリングしました。一部作品についてはCD以上の高音質ファイル(24bit/48kHzなど)をダウンロードできますので、CDをお持ちの方だって喜んでいただけると思います。

 また、スウィート・ドリームス・プレスのbandcampについては、CDなどのフィジカル・コピーの海外からの通販にも対応していきますので、国外に在住の方はメイル・オーダーをご利用しやすくなると思います(国内にお住まいの方は、今までどおりスウィート・ドリームス・プレス・ストアをご利用ください)。作品の紹介文も英文で添えましたし、この機会にスウィート・ドリームス・プレスからリリースする作品を、未来のオーディエンスに少しでも見つけていただければ嬉しいです。

 では、どうぞ今後ともご贔屓に。下記がリンクとなりますので、ぜひ覗いてみてください。最後になりますが、今回、声をかけていただいたテニスコーツのさやさん、どうもありがとう。これからも、みんなが音楽を聴けますように。

Minna Kikeru(みんなきける)
https://minnakikeru.com/

bandcamp(Sweet Dreams Press)
https://sweetdreamspress.bandcamp.com/

2020/04/24

Tara Jane O'Neil - Peregrine (20th Anniversary Edition)


アーティスト:Tara Jane O'Neil(タラ・ジェイン・オニール)
タイトル:Peregrine (20th Anniversary Edition)
カタログ番号:SDCD-047
発売日:2020年6月10日
収録曲数:10曲(Disc 1)/15曲(Disc 2)
パッケージ:A式紙ジャケット(ダブル)+36pフルカラー・ブックレット
ライナーノーツ:タラ・ジェイン・オニール、ダニエル・リトルトン(アイダ)、シンシア・ネルソン
歌詞・ライナーノーツ対訳:mmm
価格:2,500円+税

ご予約はこちらで受付中です。

リリースから20年、タラ・ジェイン・オニール最初のソロ・アルバムの限定リイシュー。 参加ミュージシャンのエッセイや秘蔵トラック満載のボーナスディスクを加えた2枚組豪華版。

 20世紀から21世紀へ、2000年に米タッチ・アンド・ゴー参加のレーベル、クオータースティックより発表されたタラ・ジェイン・オニールのファースト・ソロ・アルバム『Peregrine』を、リリース20周年を記念したデラックス・エディション(CD2枚組)でリリースします。今回のリイシューにともなって新たにリマスタリングを施したのは、タラ・ジェイン・オニールが音楽活動をスタートした地、ケンタッキー州ルイヴィルにラ・ラ・ランドなるスタジオを構え、マイ・モーニング・ジャケットやアンドリュー・バード、レイ・ラモンターニュらの作品を手がけてきた実力派、ケヴィン・ラターマン。さらに『Peregrine』制作時に彼女がいつも持ち歩いていたテープ・レコーダーで録音されたスケッチやデモ、そして『Peregrine』リリースを受けてのツアーからのライブ・テイクなどで構成した音源もていねいに埃をはらい、ディスク2に満載しました。

 また、36ページにも渡るブックレットには、レトシン時代のパートナーであるシンシア・ネルソンやアイダのダニエル・リトルトン、本作に参加したミュージシャンによる原稿にタラ・ジェイン・オニール自身のセルフ・ライナー・ノート、さらに秘蔵写真も数多く掲載し、歌詞も含めすべて日英併記しました(翻訳:mmm)。

 ロダン解散後、レトシンやソノラ・パインといったバンドで活動してきたタラ・ジェイン・オニールがひとりのユニークなシンガー・ソングライターとして出発する瞬間をパッケージした一作として、また、さらにはインターネット〜スマートフォン時代の直前に広がっていた豊かなUSインディペンデント・ミュージックの好ドキュメントとして、ほの暗くも希望に満ちたタラ・ジェイン・オニールの青春の記憶に耳と目を傾けてみてください。

曲目(Disc 1)
1. A City in the North
2. Sunday Song
3. Another Sunday
4. 1st Street
5. Ode to a Passing
6. Bulhorn Moon
7. Flush Thumb Blues
8. Asters
9. The Fact of a Seraph
10. A City in the South

曲目(Disc 2)
1. A City in the North (Instrumental Demo)
2. Sunday Collage
3. Another Sunday (Early Mix)
4. Ode to Hurley Collage
5. Ode to a Passing (Early Instrumental Mix)
6. Wampus Derby Collage
7. 1st Street (Instrumental Demo)
8. Eileen Asters Collage
9. Clinton Waves Collage
10. A City in the North (Demo)
11. Sunday Song (Early Mix)
12. Bulhorn Moon (Live at Rudyard Kipling’s 3-31-2000)
13. Asters (Live at Rudyard Kipling’s 3-31-00)
14. 1st Street (Live at Tonic 2-13-00)
15. Seraph Mess (Live at Tonic 2-13-00)


タラ・ジェイン・オニール(Tara Jane O’Neil):米ケンタッキー州ルイヴィル生まれのシンガー・ソングライター/マルチ演奏家。現在はカリフォルニア州ロスアンジェルス在住。ポスト・ハードコアの嚆矢のひとつ、ロダンのベース奏者としてキャリアをスタート。バンド解散後もソノラ・パイン、ファルスタッフといったグループで活動しながら、充実したソロ活動も続けている。『Peregrine』(2000年)を皮切りに2017年の『Tara Jane O'Neil』含めて9枚のソロ・アルバムをリリースし、その他、辣腕演奏家として、セバドー、アイダ、カム、マイケル・ハーレー、ジャッキー・O・マザーファッカー、パパMなど客演作品多数。日本にもたびたび来日し、二階堂和美との共作アルバムを2011年にリリースしている。

2020/04/22

attc vs Koharu - 縁かいな 〜Bring Us Together〜


アーティスト:attc vs Koharu
タイトル:縁かいな 〜Bring Us Together〜
カタログ番号:SDCD-044
発売日:2020年5月25日
収録曲数:8曲(CD)/2曲(7インチ・シングル)
パッケージ:書籍(上製|191mm x 193mm|本文64p)+CD+アナログ7”シングル貼付
テキスト:「時代曲周遊〜音楽のローカリゼーションをめぐるメモ」須川善行
楽曲解説・注釈:柳家小春
*本文テキスト、楽曲解説、歌詞の英訳あり。
価格:3,400円+税

ご予約はこちらで受付中です。
ご用意していた在庫がなくなりましたので予約受付を終了させていただきました。どうもありがとうございます。今後は下にリストアップした全国の各取扱店舗にてご予約・ご購入ください。(5月21日)

取扱店舗
PICKUP + oncafe(北海道・野付郡別海町)
ボタン(宮城・仙台)
PEOPLE BOOKSTORE(茨城・つくば)
Bushbash(東京・小岩/オンライン)
ブックギャラリーポポタム(東京・池袋/オンライン)
黒猫(長野・伊那/東京・高円寺/オンライン)
LOS APSON?(東京・高円寺/オンライン)
Amleteron(東京・高円寺)
pianola records(東京・下北沢/オンライン)
JET SET RECORDS(東京・下北沢/オンライン)*
DISK UNION(首都圏/オンライン)*
MARKING RECORDS(長野・松本/オンライン)
sone records(静岡・浜松/オンライン)
FILE-UNDER RECORDS(名古屋/オンライン)
水色レコード(三重・伊勢)
TOKLAS(福井・敦賀)
pleased to meet me(奈良)
誠光社(京都/オンライン)
パライソレコード(京都・オンライン)
NEWTONE RECORDS(大阪/オンライン)
喫茶アオツキ(大阪)
HOPKENPOL](大阪)
AGIT. for Hair(兵庫・神戸)
borzoi record(鳥取)
301(岡山/オンライン)
GREEN HOUSE(岡山/オンライン)*
レコード屋(岡山・倉敷)*
mychairbooks(熊本)
Record Shop Reconquista(オンライン)
珍庫唱片(オンライン)
CLASSICS RECORDS(オンライン)
芽瑠璃堂(オンライン)*
タワーレコード(オンライン)*
HMV(オンライン)*
amazon(オンライン)*

末尾に「*」がついている店舗につきましては、株式会社ブリッジを通しての流通となりますので、お問い合わせの際には「ブリッジ経由で入荷予定の〜」とお申し付けください。

ジャマイカのリディムと日本の大衆はやり唄、さらに中国流行歌を考察したエッセイ
時代と場所、フォーマット(CD〜7”〜テキスト)を越えて並走するattc vs Koharuの処女航海

 録音開始からじつに5年、紆余曲折を経てついにattc vs Koharuのファースト・アルバムが完成しました。本作は、アルバム本体となるCD(8曲入り)だけでなく、新録2曲を収録した7インチ・レコード、さらには編集者の須川善行による中国流行歌=時代曲を考察したテキストを掲載したハードカバーの書籍と、いくつもの道筋をまとめた特殊仕様・限定部数でのリリースとなります。

 秋本徹次、Gofishトリオ、オシロスコッティら、attcの旺盛なコラボレーションにおいても格別と言えそうな柳家小春との共演曲からは、時代や楽曲の背景となる磁場を越え、さらには調性やコンテクストすらも越え、同じ場を分かち合いながらいかに交わらずして進めるかという唯一無二にして果敢なコンセプトを感じていただけるでしょう。そしてそれは小さくない驚きをもって迎えられるはずです。

 無秩序なようでそこに秩序を見つけ出していく奥深い「耳」の働きと、そこから喚起される想像力。そして、時代の波を乗り越えるたくましさとしなやかさを兼ね備えたいくつもの流儀。さまざまに異なる視点と肉体が、まるで図らずも居合わせてしまったような新鮮な驚きは、あなたのリスナー体験を大きく揺さぶるに違いありません。

 ロックステディ〜レゲエ、モーラム、ニューオリンズのアンサンブルと、端唄、俗曲、民謡の歌い回し、さらにテキストで紹介する中国の流行歌のこと。日英併記したテキストを含め、世界をさまようような仕立ても含めてお楽しみください。

曲目(CD)
1. 縁かいな
2. 梅は咲いたか
3. からかさ〜奴さん(メドレー)
4. さのさ節
5. 五木の子守唄
6. 淡海節
7. 山中節
8. 大津絵 両国

曲目(7インチ・シングル)
SIDE A: からかさ
SIDE B: 天竜下れば


attc vs Koharu:端唄や俗曲、民謡などの歌い手として知られる柳家小春と、AMEPHONE(ベース)を中心に、山田民族(ギター)、塚本真一(ピアノ)、庄司広光(ドラムス)によって2012年に結成されたattcが翌2013年より開始したコラボレーション。attcによるオーセンティックなロックステディ〜レゲエ、さらにモーラムやニューオリンズなど世界中のポピュラー・ミュージックの一端をいろどるアンサンブルと柳家小春の三味線の弾き語りがパラレルに進む世界に類例をみないチャレンジングなプロジェクト。既発作品に、2014年にリリースされたアナログ7インチ・シングル「梅は咲いたか c/w 五木の子守唄」(円盤)がある。

2020/04/21

スウィート・ドリームス・プレスからのご挨拶


前回のお知らせからひと月と少しが経ち、その間、信じられないスピードで世界は大きく変わってしまいました。皆さんいかがお過ごしですか? 不安は尽きませんが、どうぞ元気でいらっしゃいますよう祈っています。

ともあれ、ジャド・フェアはじめ多くの公演をキャンセルせざるを得ませんでしたが、こちらは先月にもいくつかの公演を主催し、レコーディングに立ち会うなどして割と忙しく過ごしていました。あらためてお世話になった方々、そしてリスクある状況の中、会場までお越しいただいた方々に心より感謝申し上げます。

反面、4月に入ってから依頼されて書いた2本の原稿は、ひとり悲壮感に打ちひしがれていて、いま読み返して赤面しています。でも、そのときはそう書くことが精一杯でした。自分の個人的な問題と、今、多くの人の身に降りかかっている大きな問題がこんがらがって、なんとか言葉をひねり出そうとあがいていましたが、虚ろな自分がそこに立ちはだかって気持ちだけ焦っていました。また、上に書いたようにいくつかの公演を3月に開催したことに対して、その後いろいろと考えこんでしまったこともあります。

と、ひどく悶々と日々を過ごしていましたが、でも、先週にまた身近な親族の不幸があり、そこで気が引き締まりました。悲しみに浸るのはひとまずお預けにしようと思います。

そういえば、日本共産党の志位委員長の最近のツイートに指揮者の沼尻竜典氏の「文化・芸術は水道の蛇口ではない。いったん止めてしまうと、次にひねっても水が出ないことがある」という言葉を引用したツイートがありましたが、そこから思い出したことがひとつあります。僕が育った鳥取県の米子というところでも子どものころは冬になるとひざ下まで雪が積もる日があり、そんな寒い日には水道管が凍結して破裂しないよう、ちょぼちょぼと水を出しっぱなしにしていたことです。

スウィート・ドリームス・プレスはご存知のように小さなレーベルですが、そろそろ重い腰を上げて、少しでも水を流して身の回りが凍ってしまわないようにできたらと思います。作品の制作に関わった方々にわずかでもギャランティを支払うことで、また、苦境に立たされている小売店が販売できるものをひとつでも用意できれば、少しは役に立てるでしょう。また同時に、これから大きく変わっていくだろう社会を見すえて凍結しない蛇口も新しくつくらないと、と、そんなことを考えています。

コロナウイルス以前から解決されないままの問題も山積していますし、また、コロナウイルス後の時間が果たしてやってくるのかどうか、それがどのような形でいつやってくるのかはわかりませんが、今の状況を口実にして誰かが世界を改悪することのないよう、そして自分もつぶされてしまわないように。

というわけで少しペースダウンしていましたが、これから音楽のリリースを再開します。また、年内を目標にデジタルでの販売も具体的に考えはじめました。個人的には、みんながモニターの前から少しでも離れられるようなものもつくりたいなと思っています。「スウィート・ドリームス」って、これからお布団に入る人に掛ける言葉だもんね。集まることがなかなかできないからこそ、ひとりに安心できるような何かを。

4月になって電車に乗ったのは、お店への納品と確定申告を提出しに税務署に行っただけ。あとは日々の食料品の買い出しで近くのスーパーに行くか家の周りを散歩するぐらいで静かに(もちろん現政権がやることなすことへの怒りはとめどなく溢れつつ)生活していますが、その他に大きく変わったことがあるとしたら、それは今までよりも長くじっくり音楽を聴くようになったことでしょうか。そういえば快晴だった先日の日曜日、澄み切った青空はまるで夢のようで、人混みを避けてひとりあてもなく散歩し、公園のベンチに座ってイヤホンで音楽を聴きながら本を読んでいると、そういえば子どものときからこんな感じだったなと思い当たり、自分への信頼感が少し取り戻せたような気がします。

では、これからのスウィート・ドリームス・プレスをどうぞよろしくお願いします。そして、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。僕は当分家にいるので、いつでも気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。




2020/03/12

ENJOY YOUR LIFE(テニスコーツ)公演のお知らせ


 僕らはただキーポンキーピンオン! というわけで、3月19日(木)に神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸でイベントをします(お誘いいただいたテニスコーツのおふたりに大きな拍手を!)。ゲストもいろいろ? テニスコーツのロングセットでゆっくりじっくり楽しんでいただけると思います。DJに喫茶アオツキの金本さんも、出店もいろいろ、みんなでお待ちしています。この日は会場でテニスコーツさやさん渾身のコンピレーション・アルバム『Minna Miteru - A Compilation Of Japanese Indie Music(みんなみてる) 』も買えるんじゃないかな、というわけでお手頃価格の入場料金にさせていただきましたので、どうぞ皆さまお集まりください。

 ちなみにこのイベント・タイトルは9年前の3月12日にジャド・フェアとテニスコーツの公演を同じく旧グッゲンハイム邸で開催したとき、帰りがけにその日わすれろ草で出演していたゑでぃさんがジャドさんに声をかけた言葉から。その言葉はその後、ジャドとテニスコーツの共作アルバム(こちら)のタイトルとなり、そしてまた、2020年のいまGofishのショウタくんのサジェスチョンもあって今回のイベントの名前とさせていただくことになりました。ということもあって、スウィート・ドリームス・プレスの、というよりもみんなの愉しみになるように願っています。ではでは僕も冒頭だけちょっとDJやらせてもらいます。ぜひぜひいらっしゃってくださいー! こんなときだけどね、ムーヴォンナップしなきゃ、ね!

ENJOY YOUR LIFE
3月19日(木)神戸・塩屋 旧グッゲンハイム邸
出演:テニスコーツ
DJ:アオツキ、福田教雄(Sweet Dreams Press)
PA:西川文章
出店:Tom’z steel plate、SSK軒、YIDAKI CAFE
開場 6:30pm/開演 7:30pm
料金 2,000円(予約/当日)
予約:会場(guggenheim2007@gmail.com)、スウィート・ドリームス・プレス(info.sweetdreams@gmail.com
共催:塩屋音楽会


テニスコーツ|Tenniscoats:メンバーのさや、植野隆司、また、各国のミュージシャンと共アルバムをリリース。最近では、ドイツ、イギリス、日本の混合バンドSpirit Festでマーカス・アーハーらと、管楽団ざやえんどうで遠藤里美らとの活動、また、majikickレーベル(1995~)、DJ Tenniscoatsなどをしている。



2020/03/09

公演キャンセルのお知らせ(ジャド・フェア with ランバーロブ & クッションズ)


3月18日(木)より、神戸、名古屋、東京で全4公演を予定しておりましたジャド・フェア、ランバーロブ、クッションズですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともない、今後、日米両国において渡航制限・禁止の措置がとられる可能性も踏まえてアーティストと協議を重ねた結果、やむを得ず全公演を中止させていただくこととなりました。

ご予約いただいた方につきましてはご予約先の会場もしくはスウィート・ドリームス・プレスよりキャンセルさせていただく旨をご返信させていただきます。また、東京2公演につきましてプレイガイドでチケットをご購入された方は、ご購入いただいたプレイガイド他にて払い戻しの対応をさせていただきます。実際の払い戻し方法につきましては、下記をご参考ください。

最後になりますが、今回の公演実現に向けてご協力いただいた会場や共演アーティストとスタッフの方々、そして何よりも公演を楽しみにお待ちいただいていたお客様にはご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。何とぞご理解いただけますよう、よろしくお願いし申し上げます。

【東京2公演共通:e+発行のチケットの払い戻し方法について】

詳細はこちらからご確認ください。
https://eplus.jp/sf/updated_events

チケットの受取方法がe+スマホアプリ(スマチケ)の方へ
詳細は、e+(イープラス)アプリ内「スマチケ」よりご確認ください。払戻し(返金)には、お客様からの払戻しの申請が必要です。必ず所定の払戻期間内に画面上の「払戻申請」ボタンよりお手続きください。

スマチケガイドページ
https://eplus.jp/spticket → よくある質問
「公演変更/延期となった場合、チケットの払戻しはどうなりますか?」の項目をご参照ください。

《渋谷 7th FLOOR公演》

払い戻し期間:
2020月3月10日(火)10:00~2020年4月19日(日)23:59

《新代田 FEVER公演》

払い戻し期間:
2020月3月14日(土)10:00~2020年3月31日(火)23:59

【新代田FEVER店頭での対応につきまして】

・FEVER会場受付払戻し
受付期間:2020年3月14日(土)~4月12日(日)*16:00~21:00まで
FEVER受付窓口までチケットをお持ちください。

・チケット郵送
2020年3月31日(火)までの消印有効
チケット(実券のみ、コピー不可)と下記必要事項を明記したメモを同封の上、ご郵送下さい。後日、チケット代金をお振込み致します。
*必要事項 : 氏名、電話番号、振込口座、口座名義

・郵送先
〒156-0042 東京都世田谷区羽根木 1-1-14  新代田ビル1F
電話番号:03-6304-7899
宛名:3/24(火) Jad Fair with Lumberob 公演 チケット払い戻し係

ご不明点は下記電話番号、またはメールアドレスにお問い合わせいただきますようお願い致します。

INFO:FEVER 03-6304-7899/info@fever-popo.com

2020/02/19

公演キャンセルのお知らせ(レイチェル・ダッド)


 2月22日(土)の富山・射水公演よりジャパン・ツアーを予定していたレイチェル・ダッドですが、日本国内のコロナウィルス感染拡大への危惧から家族と共に長期滞在〜ツアーすることを断念し、単身の来日にて滞在期間を短くすることとなりました。それにともない、複数公演をキャンセル(もしくは延期/内容変更)させていただきます。関係各位、そして公演を楽しみにして既にご予約いただいたお客様にはご迷惑をおかけすることを深くお詫びいたします。

 現状では2月22日(土)の富山・射水公演、2月24日(月・祝)の金沢公演、3月6日(金)の尾道公演、3月7日(土)の神戸公演、3月8日(日)の岡山公演を中止に。3月20日(金・祝)の徳島公演と4月8日(水)の名古屋公演はレイチェル・ダッドの出演を取りやめ、内容を変更して開催させていただきます。ご参考までに神戸、岡山、徳島の3公演につきましては企画・制作のカウアンドマウスの該当ページ(こちら)をご覧ください。なお、既に予約いただいた方につきましては、各公演の主催者よりあらためてご連絡させていただきます。いま少しお待ちください。

 また、スウィート・ドリームス・プレスで企画している東京・京都の2公演につきましては予定通り開催いたします(公演詳細はこちらをご覧ください)。そして、北陸公演につきましては日をあらためて振替公演を開催できるよう再調整中ですので、決まり次第ご案内差し上げます。以上、何とぞご理解いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

I am sad to announce some of my Japan tour dates are being cancelled due to Coronavirus and my family issues. I will still come and play a few very important shows. I will dedicate my performances to my dear friend Naoki IIjima who has sadly passed away. Naoki showed be immense kindness and was the person who introduced my music to my Japanese audience. - Rachael Dadd

コロナウイルスの感染拡大と私の家族の事情もあり、予定していたジャパン・ツアーにおける複数公演のキャンセルをお伝えすることを悲しく思っています。とはいえ、私は日本に行き、これからいくつかのとても大切なショーで演奏することにしました。私はこれらのパフォーマンスを私の親愛なる友人であり、先日惜しくも他界された飯島直樹さんに捧げます。彼は私に限りない優しさで接してくれ、私の音楽を日本のオーディエンスに紹介してくれた恩人でした。 /レイチェル・ダッド

2020年3月1日追記:
上にあるように北陸での振替公演について調整をしてきましたが、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大や、政府・自治体の対応が流動的なことを考慮して今回の振替公演はしないことと決定しました。また彼女が安心して来日する機会がありましたら、今回、中止となった公演地になるべく巡業できるよう努力しますので、その日を楽しみにお待ちください。なお、下のポストで発表している東京、京都の2公演につきましては、現在、開催予定です。